今日は、多少刺激的と思われるかもしれないことを書きます。
この時期、夏休み前の学校での保護者面談が先週から行われていましたが、塾でもそれを受けて同じく保護者面談(多くは生徒も交えての三者面談)を行っていました。
そこで何人かの保護者の方から、学校できついことを言われたといってはこぼし、或いは何も言われなかったからといって無防備な安心感に浸っている様子が窺いしれました。
特に中学生の成績(この時期は9月に出る成績の予告といった意味合いですが)で説明するとわかりやすいのですが、学校の成績は大きく分けて次の三つの要素から成り立っています(細かいことはこの際横に置きます)。
■テストの結果(点数)
■提出物の完遂度
■平素の生活態度(授業態度)
学校の先生が成績について説明する場合、これらのことを念頭にこれを聞かなければなりません。
で、学習塾でできることはといえば、テストの点数をあげるための学習の積み上げがメインです。
でも、これだけでは、残る二つが手薄になります。
残る二つのうちの「生活態度」は流石にいかんともしがたいので、残るは「提出物」ということになります。
多くの生徒がこの点かなり緩い捉え方しかしておらず、全ての提出物を完璧に仕上げて期限内に提出するということは、簡単なようでなかなかできませんので、勢い塾でもこれを後押しします。
ですが、この提出物に関する後押しに時間を割けば割くほど本来やるべき学力充実のための勉強時間が削られてしまいます。
これらを両立させるには、おのずからそれに必要な時間的(これにはコストがかかります)手当が欠かせないことは、単純な引き算的思考でもわかります。
しかし現実は、そういうことに思いを至らせることを意識的か、または無意識的に避け、あれもこれもひとまとめに丸投げしてるどうにかなると考える方が毎年おられ、その都度懇切丁寧に事情を説明し、大方はご理解頂けます。
問題は、「提出物は(子供が)自分でやるといっています」と言いながら実はまったくこれをやらず、つまり成績算定の3大柱の一つをないがしろにして、その結果としてこの分の評価がゼロのまま成績判定の段になって初めてその低評価に愕然とするというパターンが毎年確実に見受けられることです。
改めて書きますが、提出物をないがしろにした状態からは、テストでも高得点を挙げられるはずもなく、少なくともこの時点で良い成績が出るわけもありません。たとえ、残る「生活態度」が満点であったとしても、です(提出物も出さない子の生活態度が満点ということも通常ならあり得ませんが)。
このことについても、機会をとらえてご説明するのは勿論なのですが、それでも改善に至らないケースがなくはなく、つまるところ、最初に戻りますが、成績というものの出され方がわからない限り、或いはわかろうとしない限り、そして正しい手の打ち方を実践しない限り、たとえ仮に目先のテストの点数が少しばかり上がっても、決して成績それ自体が上がることはありません。
もったいない話だと思いませんか?
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