私達が待っているもの

2012-08-29 12:38:06 | 学習塾・勉強の仕方

昨日の記事の続きです。

こうして生徒達が日々詰めている授業のやり方ですが、これについては様々な方法・手法があります。

ご承知の通り、個別指導塾は集団塾とは自ずから異なるシステムを用いた学習指導をしていますが、これは全てが異なるという意味ではありません。

最近では、集団塾でも個別を併設するところが少なくありませんが、それは個別の側でも同じであって、個別指導の中にも集団指導のよさを活かした工夫を行うことは当然致しております。

ACSアカデミーでは、これを科目ごとの特性でまず分けています。

例えば、定期テスト前などにおける主に「覚えることを要求される科目」、例えば社会などの対策授業では、完全個別型の授業よりも、少人数の一斉授業のほうが効率の面で有効です。

また、授業に臨むモチベーションの点で 、仲の良い友人同士或いは兄弟姉妹一緒の授業の方が、彼らを切り離して行う授業よりも効率の面で優れていることはよくあります。

これらは、いずれも綿密な生徒の個性の観察、保護者側からのリクエスト、そして勿論授業料などの各要素を十分に踏まえた上で決定され、しかも時間の経過や学習到達度の進捗などの変動要因によって適宜見直しをかけるなどの柔軟性を備えています。

いずれにしても、こうした様々な手法の組み合わせ或いは工夫の積み重ねの先に私達が見ているものは、即ち受験に成功することであって、これがなったときの喜びを得るためにのみ、皆で全力を傾けているのだと言えます。

繰り返します。

来年の受験(高校・私立中、そして大学等)に向けて、まだまだやれること、やるべきことがあることをしょうじきに自覚して、尚且つまだ十分に体勢が整っていないあなた、そんなあなたをACSアカデミーは門戸を広げて待っています。


 

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Let's do it together!

2012-08-28 19:28:28 | 学習塾・勉強の仕方

今週は、夏期講習の最終週ですが、この項の筆者が詰める藤沢校に関して言えば、これに参加している受講生、とりわけ来年高校受験に挑む生徒達の戦闘意欲は依然衰えることを知らず、毎日朝から夕方まで、こちらも感心するほど情熱を込めた受講態度です。

例えば、昨日は朝9時から昼まで数学の復習予習、昼食を挟んで1時から4時まで英語・歴史の集中講義と、そしてその後5時から9時半まではレギュラー授業が目白押しといった具合です。

今日も、午前中は昨日の歴史の続き、1時からは国語、そしてレギュラー授業へと続いています。

どちらかといえば、これまであまり勉強熱心とはいえなかったメンバーも、この夏期講習で明らかに取り組み姿勢が変わりました。

積極的にペンをとり、賢明に覚えようと努め、そして自らテストして欲しいとリクエストしてくるその様は、紛れもなく彼らが受験生であることを強く自覚していることの証明です。

明日も明後日もこれが続きます。

こういう空気に支配された中にあっては、いい加減な気持ちで臨む姿勢は自然に弾かれてしまうことになりますので、これが更に学習の好循環を生んでいます。

とはいっても、受験生としてやるべきことはまだまだ多く、そしてその時間は日一日と少なくなっていきます。

まだエンジンがかかっていない人、これから全開モードに突入しようという、そんな人たちは、それが決して早いとは到底いえませんが、だからといって、今が遅すぎると言い切ってしまうこともありません。

是非、一緒に頑張りませんか?

 


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テスト対策講座の間違った受け方

2012-08-23 17:19:14 | 学習塾・勉強の仕方

夏休みも残りあと1週間ちょっとですね。

最後の宿題に追われている子供たちもいることでしょう。

 

藤沢校では、はやくも9月の前期期末テストに備えてテスト対策授業を始める子供たちもいます。

このテスト対策授業では普段とっていない科目を集中的に勉強することが出来ますが、受講に当たり正しい心構えを持っていて欲しいです。

塾で教えてもらうのだから自分で勉強しなくたっていいだろう、と思って、全くのゼロ状態で来る子供がいます。このゼロ状態というのは、まだ未習で全く知らないということではありません。

学校の授業でやったことのひとつも頭に残してない、ということです。

学校で既に習ったにもかかわらず、本人の中では全くやってないに等しいのです。

この状態で受講する子供たちは多くいますし、酷い場合はテスト前日までそのままの状態のこともあります。

塾でやってもらえば全てカバーできる、そんな風に思っていたようですが、それは現実離れした思い込みです。

以前から何度も言うせりふですが、塾に魔法はありません!

まずは、塾で1から10まで全てカバーしてもらえるとは思わないでください。

ほとんどの生徒がそうですが、テスト対策授業を取るにも限りがあります。

限られた中で効果を発揮するには、全くのゼロ状態ではなく、少しは知っているという状態で受講するのが望ましいです。

テスト対策講座では解説もしますが、あくまで実践的な問題をたくさんといて、テストに対応できる力を養うのが目的です。

ですから、説明よりも、どんどん問題を解きその解説をしていくことに時間を使いたいのです。

もしゼロ状態なら、1から説明をしていかなくてはなりません。

つまり、学校の授業をもう一度やるようなものです。へたをすれば、せっかくのテスト対策講座も説明を聞くだけで持ち時間を使ってしまうことにもなりかねません。

説明を聞くだけではテストで点は取れません。問題を解いて練習することが必要なのです。

それで、もしテスト対策講座を考えているならば、受講前にまずは自分で教科書を読むなり、ノートを見返しておくなり、少し学習しておいてください。

自分では出来ない、と思うならば、塾にあるコンピュータの映像解説講座を自習で見ておくのも良いですよ。

そのように事前に説明を聞いておくならば、講座の時には問題演習に集中できます。

テスでトはいかに多く問題練習して鍛えたかが点数に表れます。多く練習すればするだけ得点力が上がります。

テスト講座を受けている人、またはこれから受ける人は、まだ休みが残っている間に教科書を読んだり、ノートを見直したりして自分で出来ることはしっかりやっておいてください。


 

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何で勉強するの?

2012-08-22 17:24:48 | 学習塾・勉強の仕方

時々鋭い質問をされることがあります。

たとえば、数学で平方根をやっているとき「先生、こんなの大人になってから使いませんよね。なんでこんなの勉強しなきゃいけないのですか?」といわれることがあります。

 

「何でこんなこと勉強するの?」と思えることはいろいろあると思います。先ほどの平方根だって、確かに実生活ではそんなに使うことはないでしょう。歴史だって知っていなくても生きてはいけます。

 

「何で勉強するの?」の答えはひとつではないと思います。

 

聞く人によって答えはさまざまでしょう。…将来の成功のため、自分の夢のため、自分の行きたい学校に入るため、などなどあるでしょう。 。

 

でも、将来のそういった夢がない人はどうしたらよいでしょうか。

夢がないとしてもしっかりやっておくべき理由があります。

 中学そして普通科高校であれば、国、数、理、社、英の5科目を満遍なく学ぶことになります。そんなにやりたくもない科目を色々やらなければいけないなんてイヤだ、という声も聞こえてきそうですが。将来の方向性が決まっていない人にこそしっかり取り組んで欲しいところです。

 

それはなぜかというと、自分の将来の可能性を広げておくためです。

 

たとえ中学生の間に具体的な将来の夢が描けてなくても、高校生になってから見つかるかもしれません。そのときに、まんべんなく勉強しておいたならば、どの進路に進むことになっても、慌てなくてもすみます。

 

もしかしたら医者になりたいと思うかもしれません。数学や理科、英語は必須科目になりますが、もし好き嫌い言わず、きちんと勉強しておいたなら、基礎が身についているのでさほど慌てなくて良いでしょう。でも、理科は嫌いだから勉強しない、というスタンスできていたなら、どうなるでしょうか。慌てて勉強することになるか、最悪の場合、進路をあきらめることになるかもしれません。

 

または、自分は理数系だと思ってきていたが、歴史に興味を持つようになり、そちらの方面で進路を決めていきたいと思った場合はどうでしょうか。それまでに得意な理数しか勉強していなかったなら、取り戻すのに相当な労力が必要になるでしょう。

 

それで、平方根や歴史は今は役立つように思えないかもしれません。でも、将来の目標によっては、それらをベースとして知っておかなければ先に進めないものもあります。今は、「そんなものがいる様な方面には進まないから!」と思うかもしれません。でも自分がこれからどんな目標を選ぶかなんて誰にも分かりません。分からないからこそ、ちゃんと勉強して基本を知っておくのは今後のために有利なのです。

 

これらはあくまでひとつの考え方ですが、こんな風に、いつ自分の目指す目標に出会うか分からないのは事実です。そのときに、自分の選ぶ可能性を大きくしておくために、とりあえず、どの科目も基本的なことは身に着けておくよう、普段の勉強に取り組んでみるのはどうでしょうか。

 

ちなみに、高校での内容は、どの科目も中学のことが基礎になります。つまり、中学のことを知っているのが前提で高校では勉強が続いていきます。たとえば歴史などは、中学で覚えたことがかすんでしまうくらい、圧倒的な量の情報を学ぶことになります。だから、中学の勉強はおろそかにはできませんよ!

 

どの方向に自分が進むかわからないからこそ、そのときにどうにでも対応できるよう、きちんと勉強していきましょう!


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読んで吸収する能力をみがこう!

2012-08-21 19:22:00 | 学習塾・勉強の仕方

最近ある生徒からこんな質問を受けました。

「公民はどうやって勉強するのが一番いいですか?」

 

それでこのように答えました。

「まずは教科書をよく読んで、大切なところに線を引くこと。その後、大切な用語を覚えるために、出来るだけたくさん問題を解いていくこと。」

 

これを読んだ皆さんはどう思いますか。

 

ちなみに質問してきた生徒は「自分はそういうやり方が出来ない」という返答でした。

 

それを聞いてふと思いました。本当に出来ないのか、それとも、ただもっと楽なやり方で何とかならないのかと思っているのだけではないか、と。

 

 

最近は活字離れの子供が増えているのは周知の事実です。読んでおぼえることは面倒くさいことかもしれません。

社会や理科は主に知識を取り入れていくことが中心の科目ですが、教科書も読まず、問題集の要点のまとめのページを読んでおしまいということもあります。

それでは読んで知識を習得していくことを省いてしまいますので、不慣れなままになってしまいます。

ところがこの作業は単に学生だけがすることではありません。

大人になって社会人になって仕事をするときにも必要です。

家庭の主婦であってもそうです。料理、子育て、広報、役所や学校から来る書類など読んでおく必要があります。

あるいは趣味の世界を深める上で読んで学ぶこともあるでしょう。

 

こう考えると、読んで知識を増やして覚えていくということは、今後生きていくうえで避けては通れないもの、または、生活を豊かにする上で大いに役立つ技術ともいえるのではないでしょうか。

 

学校の勉強をするということはただ成績をとるためだけではありません。

広い視野で見るならば、生涯にわたって役立つ知識、技術を身につけ、より良い人生を送る上で役立つ能力を培うことでもあります。

そのひとつに、何度も書きましたように、読んで知識を吸収する能力が含まれます。

勉強することによって、その貴重な能力を身につけていくことが出来るのです。

 

 

ぜひ、小学生から、中学生からでもいいので、日々の勉強を通して、読んで物事を吸収するということに上手になっていってくれたらと思います。


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メダリストたちから学べ!

2012-08-20 18:27:40 | 学習塾・勉強の仕方

オリンピックが終わって数週間たちました。

 

今日も50万人もの人たちの集まる中、メダリストたちはどの人たちも嬉しそうに満面の笑みを浮かべて、手を振って歓声に答えていました。

 

メダルを取った人たちそれぞれにドラマがありますが、どの人たちも、共通しているのは「あきらめない」ということだったように思います。

 

このオリンピックに来るまでに、決して順調だったわけではなく、むしろ、スランプに陥ったり、体の故障に苦しんだりと、苦しいときも多かったとしても、そこを乗り越えられたからこそ、このような結果にもつながったのだと思います。

 

順調なときそうでないときも変わらず目標に向かってあきらめず努力することの大切さを、メダリストの笑顔を見て思いました。

 

勉強に関しても同じことが言えます。

 

生徒の中にはやる気を出して勉強に取り組みだしたものの、テストで思ったように点が取れなかったため、一気にやる気を喪失してあきらめてしまう子もいます。

 

ちょっとやれば急に良い結果になるという魔法のような考えを持っていたのかもしれませんが、それは現実的ではありません。

 

願ったとおりの結果がすぐに出ないときこそ、メダリストたちを思い出してください。

すぐにあきらめてはならない、と。

 

夏休みあと2週間ほどです。中3生はいよいよ受験に向かって気持ちを引き締めていくときです。何があっても、決してあきらめないこと、自分を見限らないで、目指す目標に向かって努力し続けてください!


 

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正しい勉強法とは

2012-08-19 21:12:51 | 学習塾・勉強の仕方

長めのお盆休みを取っていた人も、概ね明日からそれぞれの持ち場に復帰の運びではないでしょうか。

 夏期講習もいよいよ終盤を迎えます。

これまでのところ、例えば藤沢教室では、過去の苦手単元を集中的に学習し直してきた結果、明らかにこれらを克服できた生徒たちが沢山います。

 その反面、講師たちが手取り足取りおしえても、ふだんの生活態度がそうであるからなのか、当の本人たちに今ひとつ熱が入っておらず、いわば「仏作って魂入れず」の状態に近い生徒も正直な話、何名か見受けられます。

 それはそれで、一定部分私たちの指導力不足といえばその通りですし、その点を責任逃れするつもりは毛頭ありませんが、しかしそれでも、圧倒的に塾外で過ごすことの多い生徒たちにとって、そこでの姿勢のあり方に難ありの場合、いくら外部者が情熱を傾けても、その効果には常に一定の枠が嵌められたと同様の効果が生じます。

 そこで、そのあたりについて改めて考えてみたところ、以下の共通点がそこに見受けられることに気付きました。

 

■  普段からカンニングもどき勉強しかしていない。または、そういう傾向が色濃くある。

 

これは、次のようなことを指します。

学習或いは勉強をするに際して、とにかく(本人に言わせると)効率重視に走り過ぎるきらいがあって、例えば「テストに出題されるところだけ教えて欲しい」などという要望を平気な顔で繰り返し言ってきたりします。

 はっきりいえば、こんなものは勉強でもなんでもなく、ただのカンニング行為です。

私たちが普段行っている勉強は、オーソドックスな手法で基礎の部分から大切なことを積み上げていく中で知識を高め、応用力を付けて、その最終のところで過去問解析などを行ってはいきますが、そういうプロセスを全て省いて最後のところだけを教えろという要望につきましては、余程の事情でもない限り、これにお応えすることは致しません。

ですから、それでも尚と言われた場合、でしたらどうぞ他所へおいでくださいと、時にはそこまで言うこともあります。

 困ったことには、こういうことを言ってくる子供たちは、決して彼らだけがそうしているのではなく、多くの場合、その保護者の方がまったく同様か、時にはもっと強烈にこれを要求してくることさえあるということです。

 そして、それは様々な形をもって現れます。

「ピンポイントでテストに出るところだけ教えて欲しい」→ 「だから一科目当たりの授業時間は短ければ短いほどよい。そうして省力化した結果生まれた時間を他の科目の同様の行為に当てられる」→「普段のレギュラー授業は要らないから、テストの前だけ教えて欲しい」

 こうしたことがいかに安直で薄っぺらな勉強でしかないかを、この場合彼らの多くが理解していませんので、仮に一回二回のテストをこれで乗り切ることができても、そんなやり方がそれ以後もすっと続くことを期待することがそもそも間違っています。

 話を戻しますと、しかし普段からそうしたやり方しか出来ていない生徒たちの多くが、夏期講習のようなまとまった時間をいかに有効活用して過去の苦手に立ち返ってこれを克服するということの意義を理解せず、私たちが繰り返しこれを説明し、強調しても、結局は冒頭のように、「仏作って魂入れず」状態の無駄な時間しか過ごさないという悲しい結果になりがちなわけです。

 勿論。殆どの生徒たちがこうではなく、彼らの多くは中身濃い時間を最大限活用すべく日々頑張っているのですが。

 


 

 

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終戦記念日

2012-08-15 12:27:39 | 学習塾・勉強の仕方

今日は終戦記念日。

正午には黙祷を捧げるということが長いこと慣わしのようになっていて、多くの人たちがその間目を瞑って戦没者の冥福を祈ります。

この日はほぼ毎年教室がお盆休みに入っていますので、生徒の顔を見ることはあまりありませんが、それでも私一人で黙祷しています。

社会の学習をしていると、歴史や公民の分野で必ず戦争のことを学ぶ必要に当たります。

今の子供たちは(勿論私もですが)観念的にしか戦争のことを考えられないのと、その必要がないと文部科学省が考えているのか、立体的な思考で戦争について多角的に考えることまでは中学生の勉強では求められてはいませんので、その辺りは余程注意を払わないと、ついさらっと通り過ぎてしまうような感じがします。

でも、本来これではいけないんですよね。

先の戦争だけを見ても、まるでありきたりのセレモニーのように8月15日の正午に黙祷して、それが過ぎればまったくそのことに触れようともしないことは、それ自体戦没された方々へのある種の冒涜ではないかと思います。

私たちは学習塾ですから、例えば大学で歴史学を究めるような、そんな歴史の考察をする必要はありませんが、ただただ暗記だけしてテストの点を取ることだけを目的にしたような授業にだけはしたくないなと改めて感じました。

 

ところで、お盆休みが終わると、駆け足で9月がやってきます。

そして、そこには殆どの中学校で前期末試験が待っています。

私立中受験組は、いよいよここから目指す志望校の過去問解析に突入します。

今から少しずつ、夏休み気分を自分の気持ちの中で整理しておきましょう。

 


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イジメの問題

2012-08-11 08:51:06 | 学習塾・勉強の仕方

この欄を用いてあれこれと情報を発信していると、それに対してメールでお問い合わせしてこられる方があり、そこで当会が「個別指導塾」であり事ゆえでしょうか、かなり個別具体的なご相談が折り込まれていることがあります。

それらは必ずしも学習に直接関わるものばかりではなく、今各方面で色々と話題になっているイジメの問題や不登校のことなどについて、現在その真っ只中に子供がいるのですが、どのように対処したらよいでしょうか、などの緊急性を帯びたものも少なくありません。

それらの中で特に気になることが幾つかあって、一つには、イジメなどが実際に行われている学校現場で必ずし関係者や当事者間の意志の疎通ができていないなと感じること、そしてもう一つは、たとえそういうことが機能していても、例えばイジメを受けている側なりの原因追求のようなものがなおざりになっているのではないかという気がすることです。

特に後者については、最近こんなことがありました。

ある中学生の保護者(母親)からのメール相談で、子供が学校でいじめに遭っているらしいという訴えをされました。

予断を挟まないよう慎重に話を聞いていましたが、保護者の方の話からは、子供の周囲のほぼ全員から同じような扱いを受けているのだという、そんな様子が分かりました。

普通、全ての人間が肩を並べてイジメに加担することは珍しく、そこにはたとえ少数であっても味方或いはせめて「無関心派」はいるものです。

しかし、このケースではそういった人は一人もおらず、全てが敵であるとさえ言う。

ですから、この場合考えられることは、イジメを受けている子供の側に余程そうされる何かがあるのではないかという疑いと、もうひとつは、保護者の方が状況を過敏に受け止めていしまっているのではないかということです。

結論から言いますと、このケースはこれら両方の要素がミックスされたものでした。

これは、「イジメを受ける側にも責任がある」というのではありません。

そうではなくて、人間関係の中においては、一方だけに全てが架かることは実は極めて稀なことであって、大抵は相互に関連しながら物事が進んでいくのだという現実があるということです。

この場合では、子供の個性として「何につけても独断先行」、「他人に対して無用なまでに攻撃的或いは批判的」であることに加え、子供の世界においてさえ最低限度必要な言葉遣いやマナーなどが著しく欠けた態度などが日常繰り返されているらしいことが挙げられます。

これをする子供がそうした姿勢を貫きたいならそうすればよいのであって、しかしそういう接し方をされる相手側にも(イジメで仕返しするのはもってのほかですが)、最低限これを不快に思う権利はあるのではないでしょうか。

そして、より深い問題は、そうした現状を認めていまがら、その子供も保護者の方も、「そうさせたのは全て周りの人間」「自分には一切省みるべきことはない」という、いわば唯我独尊的姿勢が言葉のあちこちから滲み出ていることです。

イジメはたしかにこれをする側に大きな責任がありますが、しかしそれはそのままこれをされる側の全ての自省を免除するものではない思います。

この件で言えば、このあたりを頭の隅においた上で次の具体的なアクションを起すべきであって、それ抜きに、或いはそれをしないでただ一方的に「ウチは被害者。何から何まで周りが悪い」と言い張ることからは多分何も生まれないのではないだろうかと思い、そのような趣旨のことを申し上げました。

皆さんはどうお感じになるでしょうか?

 


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9月からは高校受験トレーニング講座開講

2012-08-10 22:09:55 | 学習塾・勉強の仕方

早いもので、もう夏休みも半分が過ぎました。

来週はお盆。

これを過ぎれば、秋は駆け足でやってきます(暦の上では既に秋ですが)。

教室では毎朝9時から夕方4時まで夏期講習をびっしりと組み(夜に集中している教室もありますが)、そこからはレギュラー授業が始まって、これが10時まで続くという、そんな過密日程の日々を受験生たちは過ごしています。

 はじめのうちこそ戸惑いを見せていた彼らですが、今ではこれが当然という感じになってきて、その意味では根性がついてきたようです。

 これでもかと彼らを追い込んでいる気がしないではないですが、今回から大きく変わった公立高校の受験生度を考え、何がなんでもこれに打ち勝っていくためにはそんなことも言ってはおれませんよね。

 で、鬼になった私たちは、この9月からは高校受験対策トレーニング講座を開講いたします。

これは例年この時期から受験の日まで行っている高校受験講座を更に発展充実させたもので、具体的には毎週土曜夜に3時間かそれ以上徹底的に神奈川県公立高校の過去問を解析した上で、個別具体的にこれの攻略法を磨き上げていくという、いわば受験本番を強く意識した実戦講座と言えます。

 現3年の 既塾生は基本的に必須の講座となりますが、9月の一ヶ月間のみ、外部からの受講生も一定の条件内でお引き受け出来ますので、「今からでもまだやる気のある方」(←これが最大の条件です)は、是非とも勇気を持ってお申込ください。

ACSアカデミーは、そんな前向きな受験生をお待ち致しております。

 


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宿題は進んでますか?

2012-08-06 17:30:25 | 学習塾・勉強の仕方

夏休みもほぼ半分が過ぎようとしています。

皆さん、夏休みの宿題の進みはいかがでしょうか。

 

学校によっては、きちんと計画を立てて行なうようにと、わざわざ夏休みのしおりに計画表のページまで設けているところもあります。

 

しかし、この計画の立て方が良く分かっていない生徒もいるようです。

科目だけは決めてあるのですが、どこの何ページから何ページまでをやるのか、という具体的な内容は考えていないのです。

 

計画は逆算方式で計算して立てます。つまり、たとえば、数学の宿題のページが40ページ出ていたとします。何日間で終わらせたいか考えます。20日なら、一日2ページ、10日なら4ページずつを、1週間なら、5,6ページで、などと一日あたりどれくらいやればよいか算出します。そうすれば、宿題がどれくらいで終えられるのかはっきりわかるので、気持ちも楽になるはずです。また、計画的に少しづつ消化できるので、1日宿題漬けにならなくてもすみます。

 

自由研究や感想文のような大きな課題では、何日間で資料を調べるのか(実験するのか、本を読みきるのか)、何日でレポートにまとめるのか(作文を書き上げるのか)といった形で計画すれば、他の宿題課題と上手にバランスを取ってまんべんなく仕上げていくことが出来ます。

 

例年多いのが、自由研究などの大きな課題をどっさり最後に残しているパターンです。

こういった課題が残ると、本当に気分が重くなるでしょう。

 

もし、まだたくさん宿題が残っているとしても、今ならまだ間に合います。

逆算して1日どれくらいやればよいか出して計画を立ててみてください。

そうすれば、夏休みの終わりに重たい気分を味わわなくてもすみますよ!

 


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国語と算数

2012-08-03 13:24:32 | 学習塾・勉強の仕方

 

「うちの子は、口ばっかり達者で、ちっとも親の言う事を聞かない」とこぼす方がいます。

それは困りましたね、しかし、こぼす前に喜んでください。

なぜなら口が達者というのは頭がよい証拠なのですから。

あなたを言い負かすくらい理屈の通った話しができるのですから、おそらく学校でも周囲から一目おかれている存在だと思いますよ。

 

「ペンは剣よりも強し」というように、言葉の力はとても大きいのです。

話し言葉、書き言葉の違いがあっても作文能力というのは何千、何万という単語の意味を理解し、その単語を使って自分の意思の伝えるという一種の技術力なのです。

一方、聞く力、読む力というのは相手の言わんとする論点を的確に把握し、理解する力です。

そしてこれらが本当の国語力なのです。

 

「うちの子は、算数が心配です。計算問題は何とかできるのですが、文章題が苦手で・・・」という方がいます。

こういう場合、国語の成績を聞きます。

もし国語の成績がよければ、「ご心配ありません」と答えることにしています。

なぜなら論理的な思考を求められるのは国語も算数も同じだからです。

国語はよくできるのに、算数の成績が悪いのは、先生が嫌いとか、単に勉強時間が足りないとか、きっと他に原因があると思いますよ。

 

国語のできる子=文系、算数のできる子=理系、という固定観念を持っていませんか。

「縦書き」と「横書き」というイメージの違いがあっても国語も算数も論理的な思考が欠かせません。

ですから頭のよい子は国語も算数も得意の筈です。

むしろ国語の力が算数の力を養うと言えるかも知れません。

国語力がついてくると文章題もできるようになると思いますよ。

 

もっとも、減らず口を叩いて言う事を聞かない子には、国語の力、算数の力という前に、人間としての「躾け」をしなければなりませんが・・・。

 


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計算力

2012-08-02 18:19:37 | 学習塾・勉強の仕方

 

900を25で割ったらと聞かれてすぐ36と答えられますか。

25で割ることは0.04をかけることを知っていれば簡単な暗算問題です。

日本で九九を覚えるようにインドでは1x1から20x20まで20段の九九を覚えてしまうそうです。

ですからXの二乗=369 という問題も小学生がX=19 と簡単に答えるそうです。

今インドが世界のIT産業を支える多くの人材を輩出している背景がここにあります。

入試というのは限られた時間内に正解を競う知的戦いだと考えれば、正確で早い計算力は強力な武器となります。

 

小学校の時、比の文章題ができない子がいました。

ただ計算だけは得意にしていました。

中学に入ると数学の成績がみるみる向上しました。

得意の計算力が威力を発揮し始めたのです。

中学の数学は、正負の計算に始まり、多項式の計算、平方根の計算、方程式・不等式の計算と計算問題が実に多いのです。

計算問題で数学に自信がついてくると小学校の時、苦手としていた文章題もできるようになりました。

いつのまにか文字を使って式をたてることが易しく思えてきたのです。

式さえできれば後は計算だけです。

 

有名になった「百ます計算」を考え出した蔭山先生は、計算力をつけることが算数力を高める最も実効的な方法だということを体験的に知ったのでしょう。

小学生の時、身体を鍛えるように計算によって脳細胞を鍛える事はとても大事な事です。

今は電卓という便利なものができましたが、安易に使うべきではありません。

数量に関する感覚は自ら計算する事によって磨かれます。

漢字と同じく小学生の時、身につけた計算力は一生の宝物となります。

毎日決まった時間に漢字と計算の練習をする、これが国語と算数の力をつける秘訣です。

腕のいい板前さんが毎日自分の包丁を研ぐように、計算力という武器の手入れをしておきましょう。

 


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