夏期講習三昧の日

2022-07-28 11:43:42 | 学習塾・勉強の仕方
今週から夏期講習が始まりました。連日ここまで非常に中身の濃い講習を 積み重ねています。 毎年 中身は濃いですが、今年は ここまでの20年間で成功してきた手法に加え、新たに付け加えた 様々な手法を 効果的に組み合わせて、小学生中学生高校生とそれぞれ 目的を個別に 定めたやり方を しているのが今のところ この効果を あげるのに役立って います。

短期講習と言うと効率を優先して上から一方的に知識や解き方を大量に垂れ流すという古き良き時代のマスプロ教育的な方法が頭をよぎりますが、私たちは これ(マスプロ)とは正反対の個別指導塾。個別の場合は やり方や策は無限にあります。 そのどれを選択し、どのように組み合わせ、どのように推進していくかによって、 はっきりと効果のほどは違ってます。
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意味ある質問とそうでないモノの違い

2022-07-18 19:27:19 | 学習塾・勉強の仕方

先週と今日、それぞれ高校生の子の保護者と名乗る方から問い合わせの電話を頂きました。

お問合せそのものは大変ありがたいことではあるのですが、どちらも「いくらですか」という質問だけが前面に出て、ACSではどんな子に向けてどんな勉強をするのか、といった基本というか、大前提をまるっきりスルーする訊き方であって、これでは伝えるべき100分の1の情報すら伝えられません。

最近は、こういう問い合わせの仕方が結構あり、その都度砂を噛むような感覚を味わっています。

そもそも、その子が勉強面において今どんな問題を持っていて、それをどのように解決・改善していきたいと考えているのかも分からなければ、組む授業のボリュームも提示できません。例えは悪いですが、病気の人が電話一本で病院に「いくらですか」なんて聞いても、聞かれた病院は何らの診察もなしに「ハイ、1万円です」なんて言いませんよね。

勿論、中にはしっかり訊くべきことを訊いて下さり、そうすることでこの塾で勉強するということがどのように立体的に子供の力になっていくのかを可能な限りイメージしようと努める、きわめて前向きでピントの合った問い合わせの仕方をされる方がいます。そういう時は、「素晴らしい聞き方をしてくれました」といって、内心ひそかに感謝しています。

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大阪出張の帰途

2022-07-18 18:49:10 | 学習塾・勉強の仕方

15日(金)に、新大阪の映像教材会社に視察に行きました。なかなかの評判の教材につき、これはぜひ一度は実際にどんな会社がどんな意気込みで作っているのかを自分の目で見るために。

新大阪駅から徒歩圏内にあるということで利便性もよく、遠方から行く身にはとても有難かった。会社もいかにもいかにも今風のつくりと雰囲気とで、時代の先端を行くというのはこういうものなのか、などと思ったりもしました。

数時間たっぷりと見学し、併せてたくさんの質疑応答もさせていただいて、その日は京都に向かいました。今年は3年ぶりの祇園祭が行われている京都は、この日が宵々山。

四条烏丸近くに宿を取り、近くの筋を静かに散策、と行きたかったのですが、3年ぶりの祇園祭ということでどっと押し寄せた(自分もそうですが)人、人、人で思うように進むことも出来ず、牛の歩みのような速度でやっとのことでそこを抜け、四条通を東に向かいました。目標は八坂神社でこの夜行われる宵宮祭。夜8時に境内の照明を全部落として3基の神輿に神霊を移すという神事。初めて見た神事は、それはそれは神秘的でしたが、落とされた照明が一斉に再度灯された瞬間、それまで保たれていた天気が一変し、ぱらぱらと雨が降り出してきたのは、まさに神の意志にも思えました。
















翌16日は、朝から市内を散歩。

烏丸通りを丸太町通りまで進み、信号を渡って御所の庭で暫し黙想。その後梨木神社を経て荒神口を渡って鴨川のほとりに出ました。

ここには依然リバーバンクという良い雰囲気の喫茶店があり、真夏の暑い日にここの窓際の席で冷たいビールを飲みながら川の流れを眺めた思い出がありましたが、残念ながらその後店は閉じられ、今はお洒落な家が建っていました。

川のほとりに降りてベンチに腰かけて、水の流れを眺め、その音に耳をすませ、時折頬を撫でる涼しい風に、しばしここでも黙想しました。白い水鳥が一羽、流れの中央で遊んでいました。

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こんなことがありました。

2022-07-14 16:44:10 | 学習塾・勉強の仕方

私(マスターK)は個人としては「テスト?たかがテスト、されどテスト」というスタンスで子供たち、授業、そしてテストに対峙しています(ここでいうテストは主として中学生の学校の定期テスト)。

で、こういう状況下、子供たちが一体どれだけの量の勉強をしなければならないかという意味の質問をしてくることが少なくありません。

「たかがテスト、されどテスト」というスタンスの私は「キミがどれだけのポジションを狙うのかに拠るよ」と答えます。

すると、彼らは大抵「???」という顔をします。私は続けます。「前回のテストに対して今回どれだけ(点が)上がったか、他の子たちの平均に対してどれだけ上に立ちたいか、自分自身が目指す地点(目標点)をどこに置くか、の三つがポイントだよ」

何とも当たり前の話です。

でも、こうして「道はこっちを向いている。進み方はこれとこれとこれとこれ」といくら言い、寄り添うようにやって見せても、仏作って魂入れず、というのも現実には沢山あって、先日もこんなことがありました。

中学生のA君は、どちらかと言えば覚えるのが苦手で、且つ一つのことを継続するのがこれまた苦手。保護者はというと、あまり論理的とは言えないほどの、敢えて言えば、突拍子もない目標数字をその子に課して、しかも具体的なサポートはあまりないまま、来る日も来る日もがみがみ喧しく尻を叩くといった具合。

こういうとき、多くの子供たちは、目先を誤魔化すという方法に逃げ込みます。やってもいないのにやったといって、要するに嘘を吐いてその場をやり過ごすのが彼らの常套手段です。

A君も大いにそういうところが見て取れます。それがあまりに長い間続き、その嘘も次第に巧妙化、悪質化してきたある日、私は彼を呼んで、やる気がないということをそうした行動で訴えているのなら、そしてこうして面談してもそれを改めようと心底から思うのではなく、いつものようにこの場だけやり過ごそうと思っているなら、もう通塾もしなくて結構と言いました。

子供は保護者の手前もあったのでしょうが(その場の面談に同席)「やります。反省してちゃんとやります。もう嘘は吐きません。本当です。ちゃんとやります」と言いました。

定期テストが近づいてきた時、私は次のテストに向けて彼に上に書いた三つの目標とするべき指標について何度目かの説明を言葉をかみ砕いて言って聞かせた上で、その日から向こう3日間でやる宿題を25ページ分課しました。

テストまで一か月の猶予があり、暗記することが致命的に苦手な彼でしたから、まずは英単語や理科や社会の暗記事項をこの一か月の前半2週間でしっかり押さえた上で、後半の2週間で応用問題に入るという作戦でした。

因みに、25ページを3日間というのは普通に考えればちっとも多くはないのですが、彼に限れば、その半分くらいでもやってくればよしという気もしていました。

4日目、やってきた彼に聞くと、胸を張って「やりましたよ。2ページ」。

「2ページ?なにそれ。1年生の子でももっとやってくるのに」というと、「その子はその子。僕は僕。僕にはできない」としらっと言います。

私が「2ページやるのに3日間の全てを使ったわけじゃないよね。あとの多くの時間をキミはどう過ごしていたんだ?」

彼は「部屋でごろごろしてゲームをしてました」

私は言いました。

「そうか、キミが”ちゃんとやります”といった、その”ちゃんと”というのはその程度なのか。自分で勝手に限界を設けて、そのぬるま湯の中でしかやろうとしないことを普通は”ちゃんと”とは言わないんだよ。結局そうやって目の前のことを誤魔化し誤魔化ししてきた結果が今表れているんじゃないのか?そんなやりかたで3つのポイントをどうしてクリアできるんだ?」

保護者の方はよく「子供がゲームばかりして」と愚痴をこぼします。でも、多くの場合、子供が家の中でゲームに興じていることを彼等の保護者が知っています。時には子供と一緒になって興じていることさえあります。その状況を改善しようとせず、口先だけ「勉強しろ」と子供に言い、学校や塾には「どうにかしろ」と言う、そのおかしさがどうにも言えない虚しさに変わります。

一部脚色しましたが、ほぼ実話です。

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目が線

2022-07-14 11:33:40 | 学習塾・勉強の仕方
真面目にやらなかったり酷い嘘をついたりした時には、私は生徒を叱ります。 今、子供を叱れない、しょうもないところで子供に対して遠慮する大人が少なくないと何かに書いてありましたが、私はそうした風潮を昂然と破ります。叱るときは情熱を込めて叱ります。時には思いっきり叱ります。 叱られた時の子どもたちの反応は様々です。素直にごめんなさいという子もいれば、そこでまたまたしょうもない嘘をついて言い逃れをしようとする子もいます。ある子は 何も反応しない代わりに それでなくとも薄い目を 横に一本伸ばした線のようにしてますます薄くしてこちらを 見ます。(ーωー)

その表情からは、何を考えてるのか全く読めないという、 ある種不気味な反応です。

近、佐藤愛子さんの本の中に、日本人が 昔外国人と話す時に意味もなくニヤニヤ笑っていたということについて書かれた文章がありました。 佐藤さんの観察曰く それは 媚びへつらう笑いというよりも、日本人特有の、なんとかその場を収めたいという 気持ちから来る反応の一つではないかという、そんなような趣旨でした。 目を線にする子。 こ子にの反応も その一種かもしれない。 そんなふうに思って変に納得しました。
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夏期講習追加プラン

2022-07-12 19:12:08 | 学習塾・勉強の仕方

夏期講習プランに月3000円(税抜)/3日間 を追加しました。

一コマの時間を50分という細かさに設定し、夏期講習期間の平日14時から20時までの間の好きな時間に好きなコマ数だけ個別映像解説で勉強できます。

主な勉強ターゲットは、夏休みまでの苦手科目・苦手単元に特化した総復習にあります。映像そのものは、これを視聴して勉強する生徒一人一人に向いた講師によるものですので、一斉解説或いはマスプロ的な解説ではありません。

見終えたコマの後には理解度確認テストがセットされており、これが終わるとすぐにその場で採点できますので、そこで間違えた個所はもう一度解説に戻ることで理解度をより深めることが出来ます。

お申し込みは、サイトの夏期講習ページからできます。

ところで

以前この欄で、子供の勉強にマイナスの作用をする周囲の人間の例をいくつか書いたことがあります。

その一つに、親が自分のごくごく狭い世界限定の小さな経験でしかものを言わず、それが「自分の時はこうだった」「オレは出来た」などといった台詞になって子供に投げつけられること、があります。

そんな台詞は、たとえ100回言っても1000回言っても具体的な利益、或いは効果はありません。

そもそも「自分の時は」って、だから何なの?って話ですし、それで子供が「ははあっ、恐れ入りました」と言うとでも?   

親が子供に「オレは出来た」って、あなたが東大でも出ているならその部分だけは認められるかもしれませんが、でも、例えあなたが東大出でも、あなたと子供は別の人格であって、その子に向かってしょうもない自慢等している時点で立派なキャリアも哀しき勘違いとさほど代わり映えしないのだと、なぜ分からないのでしょうか。   

子供に勉強させたいなら、何(を言うこと)が子供をしてそうさせられるのかをしっかり考えて言うことが絶対に大切ですよ、本当に。しょうもないことを言ってプチ自己満足しているのではなく。



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安倍さん、お疲れ様でした。ご冥福をお祈り申し上げます。

2022-07-09 20:41:12 | 学習塾・勉強の仕方
昨日は安倍さんの驚愕のニュースの影響か、子供たちの雰囲気を含め、教室全体が弔意を表すかのように、異様に静かに落ち込んだ空気に支配されていました。

安倍さんに対して、その業績や、言われる所の功罪といったものの感想は特にはないのですが、色んな人が色んな所でいっているように、SPをはじめとした当日の警備のあり方、はっきり言えば、その不手際、大失態に怒りを覚えます。お前ら、プロじゃないぞ、即刻職を辞した上で然るべき検証を受け、そしてとりようのない責任ではあっても潔いところを見せろ、と。
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自分で考えさせる

2022-07-05 09:06:08 | 学習塾・勉強の仕方
私はよく子供達に「分からないことがあったら何でも聞いておいで。 ここでたくさん質問をすればするほど 学校では授業がよくわかるようになると思うよ。はじめ ここではできなかったことが、後になって学校ではできるようになるということに繋がる」 これが一つの理想で、これとは反対に、「ここでできても学校で出来なかったらダメなんだよ」とも言います。

子供達は素直に「わかりました」と言って、いろんなことを聞いてきます。 でも、ここに落とし穴がひとつあります。

何でも聞けば教えてくれるということは、彼らにとっては悪いことではないでしょうが、 自分で調べる、自分で考えるということが二の次になってしまい、 そういう甘えや 勉強の仕方が 気持ちの中で 定着してしまうと、これがその後の成長を大きく損ないます。 そうなってしまってからこれを修正するのは とても難しい。安易に聞いてくる子に、そこに参考書があるよ、辞書があるよ、前のページを見直してごらん、教科書にも書いてあるよ、と言っても なかなかそうしようとしない悪い癖がついてしまうことは絶対によくありません。

そうした良くないクセが 固まってしまう前に何とかしてこれを 修正すること。教えながら 最近よくそんなことを考えています。
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ある人力車夫見習の話

2022-07-03 15:34:38 | 学習塾・勉強の仕方
小一時間ほど時間がありましたので、 録画して貯めておいた番組を見るとはなしに見ていました。 ドキュメンタリー番組で、 内容は 男の子が人力車の車夫を目指して頑張るという、そんなストーリーです。

結論から言うと、ああだこうだ色々と指導されながら、結局最後は脱落 という情けない話でした。 指導する側が口にする 言葉の数々は 日頃私が教室で 真面目にやろうとしない子供達に向かって言う言葉と多くがかぶりました(因みに現在そういう子の数は極めて少ない)。

脱落して行った少年のことで、インタビュアーが指導者として怒っていますかと聞くと、彼は 冷たく突き放すように「怒っていない」と。それ以上何もコメントを発しないことで、彼が怒りよりも呆れしかその脱落者に対して感じていない事がよくわかりました。

これが社会人の普通の姿、これが社会の一般的な対応の仕方なんですよね。脱落していく者に 何時までも救いの手を差し伸べてくれるわけではない。甘えさせてくれる機会すらそこにはない。

たかだか勉強の仕方や姿勢くらいのことでやかましく指導してくれているうちに気が付けよと、ここで誰とは言いませんが、そんな感想で見終わりました。

社会に出てからでは確実に遅ーい!
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分かれた道

2022-07-02 11:17:02 | 学習塾・勉強の仕方
もう10年以上も前のことですが、藤沢の教室に通って来てくれていた子達の中に、どちらかと言えば不良の部類の集団がありました。

「君ら、何しに塾に来てるの?」というくらい、その態度は悪く、そんなでしたから、頭の出来云々を判断する以前に、そもそも「勉強しないから点を取れないんだよ。それは、やっているけど出来ないというのとは違う、とても勿体無いし時間や費用面で大きなムダでもあるんだよ」というレペルの話ばかりしていた覚えがあります。

こういう子は、なかなかそうした言葉を受け入れられず、頼みの綱というか、その時点での幽かな希望は、保護者の冷静な判断力と忍耐力、これに尽きます。それすらもないなら、あとは脱落しかありません。

この子たちの集団の保護者は半々に分かれました。一方は「(勉強を)しないのは子供の責任。そんな子にお金なんかかけられない」と言って(←聞きようによっては極めて無責任な響きを感じます)退会していきました。

もう一方の組はこれとは対照的に、決して諦めない人達で、それからも数え切れない位何度も何度も面談をしたりあの手この手の搦め手で子供を囲い込んで行った結果(本当はそんな表現の仕方では到底言い尽くせない苦労もありましたが)、結果のみを見る限り、全員が公私立の高校に進学して、一部はその後大学迄進んで、今は聞いて驚くような立派な仕事をする社会人(何人かは元気な子供もいる)として地元、或いは東京でバリバリ働いています。  

先日、この中の一人の子と町で偶然会いました。ホンの数分立ち話で、あの時の彼とは別の脱落組のその後の消息に話題が及んだ時、職業に貴賤はないという原則論を持ち出す以前に、そもそも定職に就いていないとか、悪さをしでかして今は行方知らず等という、そんなことを言葉少なに語る彼の寂しさというか、ある種の惻隠の情をすら感じました。私は別れ際、「君のお母さんお父さんはその後も元気?宜しく伝えてね」と言い、彼はニコッと笑って静かに「はい、有難うございます」と言いました。
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