ここに生徒Aがいます。
この生徒は前回の数学の授業で方程式の解き方を教えてもらいました。学校の授業で聞いていても分からなかったので、塾の先生に一つ一つ丁寧に説明をしてもらいました。そうしたら、学校ではチンプンカンプンだったのに、塾ではできるようになりました。それで、講師の先生は家で復習できるように、授業でやったのと同じ単元の問題を宿題にしました。「今日やったことを忘れないようにしたいから、ちゃんとやってきてね。」、と講師は声をかけました。
そして次の週・・・
講師:「じゃあ、まずはじめに、宿題のチェックをしよう。宿題出してごらん。」
生徒A:「すいませーん。宿題やってませーん。 今週部活が忙しかったんで~。」
講師:「あっそう。じゃあ、先週のこと覚えているか試しにこの問題やってごらん!」
生徒A:(しばらく考えて) 「・・・やり方忘れちゃった。」
講師: (内心ため息をついて) 「・・・。じゃあ、今日は前回のことをもう一度やるよ!」
こんなやり取りをしたことはありませんか。
これはすごくもったいないことです。
宿題をやってこないことは、学習面はもちろんのこと、金銭面でも時間の面でも、かなりの損失となります。
先ほどの生徒Aのことを考えてください。
宿題をやってこなかったため、次の授業で再度同じことをやることになりました。
その前の授業でやったのと同じことを、です。
先に進むことが出来ないのです。
毎回塾に来る割にはさほど進むことが出来ず、少しずつ遅れていきます。
これでは、生徒自身も充実感や、できるようになってきたという自信も持つことが出来ません。
せっかく塾に来てるのに、こんな経験したくないですよね。
でも、もしいつも宿題をやってこないとしたら、さっきの生徒Aのようなことが毎回繰り返されます。
これではお金を払って来ても何の意味もないと思いませんか。
塾の先生が宿題を出すのは、せっかく理解したことを忘れて欲しくないためなんです。
1週間何もしなければ、せっかく時間をかけて理解したことも無駄になってしまいます。
講師の先生が、宿題をやってこないことを怒ったり、がっかりするのは、そういうことなんです。
それで、出された宿題をきちんとやってきましょう。
どうか生徒Aのような、もったいない生徒にはならないでくださいね。