年内のレギュラー授業は今日までです。明日も明後日も、レギュラー授業はなくても、冬期講習は行われます。
生徒さんたちは、毎日本当によく頑張ってくれています。
その中、たまにですが、「先生、勉強のコツってありますか」といった、多分当人にしたら何気ない気持ちから発せられたと思われる質問をされることがあります。
この場合、「やるべき基礎的なことをやった後、更にその完成度を高めるためのコツ」を尋ねているのではなく、純粋に(というか、単純に)「これをやったら点を取れるというコツ」を訊いているのだと思います。
それに対する結論は、唯一つ。「そんなものは、ない」です。この言葉に尽きます。
と、こちらが言い切れてしまうのには訳があります。
そうした問を発するまでに、彼ら自身やるべき事を十分にやってきているとは言えない事のほうが多いからです。
これに似た言葉は他にもあります。
ある保護者の方から(←生徒ではありません。「保護者」です)、「テストに出るところだけ教えてください」と言われたときは、正直絶句しました。
例えばテスト直前などにはそうした性格の授業を一部導入することはないとは言いませんが、それはあくまで一時的なものであって、そんなカンニングもどき授業をいつもいつもする筈も、出来る筈もありません。
こんなのもありました。
「分からなくなったら教えてください」
「わからなくなったら」ではなく、「分からない所が出ないように予め勉強する」ことを「予習」と言います。
分からなくなって初めて行うのであれば、それは単なる補習です。
それはそれで大切な授業の要素一つではありますが、はじめからそれを念頭に置いてしまうのは、どうなのかなあと思います。
何故なら、「分からなくなってから始める補習」の時点で、既に「分かっている人」に対して一歩も二歩も、時には何十歩も遅れてしまっていることに他ならず、これを取り戻す過程でも、学校では新しい単元授業に入っているわけですから、これでは追いかけても追いかけても前の集団に追い付けません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/05/a23ee4ad51119c85fe5bc62a3e11994c.jpg?1608447616)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/61/5e30193e654414d1786e3f96667c33fe.jpg?1607510231)