これは極めて個人的な思い込みの可能性大ですが、小中学生の科目の好き嫌い、或いは相性は、第一に就学前からの保護者の子供に対する接し方、もっと言えば指導の仕方とその中身、次に低学年時の学校の教師、特に担任の同じく接し方と指導のありかたによるところが大きい。
私は非常にワガママな性格の子供で、小一から高校生に至るまで常に教師たちからそのような評価を受けてきましたが、全員ではなかったものの、多くの教師たちがプロ意識に徹した素晴らしい人格者だったので、彼らの巧みな指導によって、こと勉強の取り組み方に関しては、そうしたマイナスの要素を比較的うまく封印することが出来て、多くの科目でまずまず及第という線を維持することができました(勉強面以外、例えば生活態度などはからきしでしたが)。
そして、この性格的にハチャメチャなだった私の就学前以降の個性をカタチ作るのに大いに影響した両親も、やはり勉強面についてだけは今思い返しても比較的的を射た指導をしてくれたとは思います。
特にスペース面における配慮と整備にそれを思います。私の子供時代は家が経済的に苦しい時で家が小さく狭かったので、それもあって私はもっぱら外遊びに精を出していたのですが、母親は色々と工夫を凝らして一日の中の一定の時間、一定の空間を勉強に集中できるように図ってくれることを忘れず、おかげで私はその間だけはいつも安心して本を読んだり文を書いたり計算したり学校の宿題をしたり出来ました。母親は私同様大変にワガママで気分屋の、まことに扱いにくい人でしたが、彼女は彼女なりにそのとき時に精一杯出来ることをしようと努力してくれていたのが、子供の時は分かりませんが、その母が亡くなった後になって少しずつあれもこれもと思い出します。
ワガママついでに付け加えさせてもらえば、そうしたことの上に、更に科目の好き嫌いの平準化にも一工夫加えてくれていたら(←好き勝手なことを言っているのは承知)、きっともう少し数学も出来るようになっただろうなと。