冬期講習予約が入ってきています。
え?もう冬期講習? などというのはちょっとのんびりし過ぎかも。
受験生にとって、本番前の最後のまとまった時間がこの冬期ですし、年が明けたら受験(後期選抜)はもう「来月」になるんですよね。
尚、11月中にお申し込みいただいた方は、講習費の割引制度がございます。
学年やお申し込み回数などによって割引率に違いがございますので、お申し込みの際直接お問い合わせください。
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この数日、一気に寒くなってきたのを受けて、これをチャンスとばかり、講師たちが生徒に気候や季節の変動・変化などの話と、それらに付随するいろいろな話をしています。
なぜ日本海側に冬、大雪が降るのかを、季節風、海流(対馬海流)、山脈の位置・配置とその高さなどを具体的に話に挿入しますので、地理と理科の勉強になります。
はやぶさがイトカワから帰還して人々のロマンを掻き立てた時は、太陽と惑星の関係や動き方など、或いはロケットの推進メカニズム、そもそも太陽系の起源がどのようなものであったかなどについて、やはり生徒たちにスポットの特別講義を行い、好評を得ました。
最近では、上の他に、次のようなスポット講義を行いました。
● 地球から20光年離れた惑星から人工的な光の信号が発せられているのが観測されたというニュースを引用して
① 光年の捉え方。例えば光の速さで地球から月まで行ったとしたらどれくらいの時間がかかるか(正解は1秒ちょっと)。
② その速度で地球から一番近い恒星まで行けば約4年。では、今の最先端ロケット技術で行けば何年かかるか(正解は約15万年)
③ 厚さ1ミリの紙を何回折れば月まで届くか(技術的可能性は考慮しない)(正解は39回)
子供たちは結構こういう話が好きなんですよね。
今日は、朝から冷たい雨が降り続いています。
教室も少し冷え冷えした感じでしたので、今年初めての暖房をつけました。
エアコンの吹き出し口から暖かい風が緩やかに放出されて、この時刻、室内はとても快適です。
ところで、勉強するに際しては、この快適さがクセモノで、これが嵩じるとすぐに眠気が襲ってくるので、快適さと効率とは必ずしも協力関係にあるとは言えません。
「頭寒足熱」
教室においても、ご家庭においても、この頭寒足熱の環境維持が大切かと思います。
「心が折れる」などと言う言い方が流行っているようです。
言い方はどうであれ、何かをするに当たって、途中で諦めたり投げ出したりしてしまうことに変わりはありません。
問題は言葉、或いは表現の方法ではなく、実体がなんであるかということに尽きます。
諦めたり投げ出したりすることにある種の後ろめたさがあるような場合には、人間は(特に子供は)あれこれ理由をこじつけて周囲のみならず、己自身さえも騙そうとする傾向があるといいます。
一般に甘やかされた子供、もしくは今現在生活に緊張感やルール遵守の精神の乏しい子供は、特にそういう傾向が顕著です。
しかし、そういう子供に対しても、試験や成績や受験という関門は他の子と平等にやってきます。
そういうときに、普段の状況を考えて、そこで不本意な結果に終わることを初めから受け入れるのであれば、それも致し方ないこと思います。
しかし、大方の子は、その場において、悪あがきするものです。
これはいかにもみっともない。
そういうことを予想できない子も子ですが、それをも予想できるはずの周囲の大人たちが平素から子供たちに注意を喚起して(よい意味で)追い込んで行く事が、最低限こういう悲喜劇を防ぐことに繋がるのではないかと思います。
勉強だけでなく、何事かをするに当たっては、目標を持つことが大切です。
というよりも、目標が無ければなかなか前に向かって進めません。
そして、この場合、目標とは適切なものであることが必須条件です。
突拍子もない目標であれば、初めからそれを目指す意欲など持ちようがありませんし、逆に、あまりにも達成が容易な目標であったなら、そもそもそんなものを目標と呼ぶべきではありません。
具体的には、各人が個別に定めるべきものですが、ごく大雑把に言えば、こんな感じでしょうか。
「頑張って頑張って、尚頑張ってもう少し先(上)にあるもの」
英単語や漢字、或いは比較的単純な暗記をする場合、次のようなやり方ですと、短時間に効率よく覚えられます。
たとえば、覚えるものの数をABCDE…などという形で、はっきり数字で表すことの出来るものは、Aを覚えてからB、次にCと進むのではなく、Bを暗記するときにはAとBを、Cを暗記するときにはA,B,Cをそれぞれ最初から書いて練習するという、繰り返しの方法です。
これですと、確実に覚えて行けます。
私としては、こちらの方法を推奨しますが、もう一つの方法も一応書いておきます。
ノートの左側四分の一くらいのところに線を引いておいて、その左側に覚えるべき単語や漢字を書く。
その右側に、覚えるべき目的のものを続けて書いていき、自分で覚えられたと思ったところで次の目的(覚えるべきもの)に移動する。
これですと、例えばすぐに覚えられたものは書き出して練習する数自体が少なくて済みますし、それがモチベーションを高めてくれるという作用もあります。
覚えにくいものは、それだけ書き出し数が増えますが、それはそれで自分自身に「何が苦手なのか。何が覚えにくいか」を自覚させてくれますので、それ以後の同じ暗記作業をする際の参考になります。
たまに、音楽を聴きながら勉強している子がいます。
音楽を聴きながらでないと出来ないのかもしれません。事実、そう言う子もいます。
無音だと出来ないというのが如何にも現代風といえなくもありませんね。
音楽を聴くことで勉強の効率が上がるのなら、それはそれで良いことなのかもしれません。
でも、その際には、科目やそのときにやる勉強の中身に十分注意して、聴く音楽を選んだ方が良いと思います。
一般に、歌詞のある音楽、激しいリズムやテンポの音楽(歌)は、あまり良くないのではないでしょうか。
クラシックやインストゥルメンタルなどは、この点好ましいようで、そういえば私も何かの本でそういうことを読んだ記憶があります。
私自身も、例えば仕事により集中したいときなどは、よくこの方法を用います。
また、勉強の中身を考慮することも大切です。
暗記中心なのか、それとも演習なのかなどによって音楽の種類を変えることは、その効果を上げる上で重要なポイントです。
当然のことですが、どの場合でもボリュームは抑え気味がよいと思います。
藤沢の教室では、クラシックをバックミュージックにしていることがよくありますが、生徒たちの反応は、まったく無音のときよりも、こちらの方が勉強に集中できているように感じます。
学習計画を立ててこれを遂行していく過程で感じることに、「木を見て森を見ず」という事に対する警戒感を常に持つことの重要性があります。
勉強、或いは学習するという事については、ミクロに入っていけば、限りなくどこまでも細部へと踏み込んでいくことが出来、実際それで訳が分からなくなってしまう子もいます。
細かい部分に入ってこれを究めていくこと、それ自体は一つの方法ですが、しかし、それで満足していては当然ダメですよね。
これの弊害は、得意科目とそうでない科目との垣根を大きなものとしてしまうことです。
好きな科目は、好きであるだけどこまでも、あるいはいつまでもやっていられますが、そうでない科目はなかなか敷居が高くて、ペンを執ることさえ億劫になりがちです。
そこで、学習計画を立てる際には、目標を短期・中期・長期に分けて、そこに科目や単元をバランスよく配置して複数のものを同時並行的に行っていかれるようなものにすることが大切な鍵になります。
私自身が中学生だった頃、今は亡き梅津先生が、こんなことを親に対して話したのを覚えています。
三者面談の席だったと思います。
私の母が、「先生、友達と一緒に勉強するっていうのもひとつの方法ですよね。時には教えたり教えられたりしながら」と言いましたら、それに対してピシャリと
「いいえ、それは違います。勉強は一人でやるものです。友達同士でやるのは勉強ごっこ。それは小学生の勉強です」
今、私はたまに聞かれる保護者の同じ問いに対し、この梅津先生が言ったのと同じ事を同じようにいうことにしています。
自分の経験からも、それが確かなことであると信じているからです。
「子供は親の言うようにならない。親のするようになる」
何かの本で読んだ言葉です。
きわめて個人的なことを言えば、我が家の場合は「反面教師」ということで、子供たちは親のするようには決してしなかったのですが(笑)。
それでも、はっきりと書いてしまえば、良くないケースが多いのですが、子供たちが親のするようにする、というのは、こと学習、或いは勉強するという場面においては結構当てはまるものだと感じています。
何かをするにあたって、そこの計画性や目標を持つことの重要性は、言葉にしなくても、親が何かにつけてそういう様子を見せていれば、子供にも自然にそれらが伝わっていくものです。
また、そうしてはじめた行動については、少なくともしばらくの間はこれに情熱をこめて継続することで初めて成果が現れるものだということも、やはり普段の親の行動を見て子供はそれを参考にするものです。
多くの保護者と子供たちと長年接してきた中で、私はこれらをしみじみと感じています。
ACSでは、中学校や高校の定期テスト前に、そのテストで得点を上げるための「テスト対策授業」を行っています。
毎回、これを受けていただくことで特定の科目、ありは普段苦手にしている科目などで得点の上積みを図るというように、すっかりこのシステムが身についた生徒が多くいます。
しかし、これが万能というわけでは決してありません。
ここでいう「万能」とは、「これだけで満点を取る」ということを指します。
さすがに、そこまでは保証できません。
それでも出発地点によっては、点数を倍にすることは決して珍しいことではありません。
ですが、このシステムを利用することによる成果を最大限引き出すためには、ただこれに頼っているだけでは十分とはいえません。
そこには、やはり平素の学習の厚みがなければなりませんし、それがあって初めて短時間の対策講座で成果を挙げることが出来るのだといえます。
平素の学習、それは家での自学であり、塾で学ぶ授業の量的質的厚みのことです。
そして、その厚みの必要性は、各自で異なります。
ACSでは、学習相談の場において、或いはサイトの「お悩み相談窓口」からでもお受けできますが、そこでお話をうかがった上で、適切な学習の方法、望ましい、或いは必須ともいえる学習の質量について助言いたしております。
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ノートの取り方ひとつで勉強の効率が随分違ってきます。
最近では、ノートを如何に上手にまとめているかが評価の対象になることもあって、ノートそれ自体が提出物として指定されることさえあります。
でも、実際に生徒たちのノートの状況を見てみると、驚くほどに無頓着、或いは適当な使い方をしていることが多く目に付きます。
こんなノートでよく勉強が進められるなあと、逆にこちらが感心してしまうほどです。
でも、そうではない生徒も勿論います。
ノートをしっかりと取れるから成績が良いのか、成績が良い子だからノートを効率的に使っているのか、その後先は分かりませんが、それでも確かにノートの出来不出来と成績とは何がしかの相関関係があるようです。
しかし、では口頭で、或いは2~3回の簡単な指示で生徒たちが劇的にノートを上手に使えるようになるかといえば、やはり答えはノーです。そんなに簡単なものであるなら、誰もがもっと早くからそうしているでしょう。
そこで、ACSでは、毎週土曜日の夕方、こうした「効率的、成績につながるノートの作り方・使い方」と、併せてもっと上手に確実に教科書を読み込むために、何をどうするかについての時間・回数限定の集中講座を開講しています。
一回80分、全3回で終了の2千円ポッキリの限定講座です。
フリー通塾プランという授業形態があります。
コアの時間を夕方の一定時間(例えば18:00から20:00などといった具合に)に定めて、その時間毎日通塾していただける授業プランがこれに当たります。
教室そのものはそれよりも早い時刻に開けられ、また閉まるのももっと遅い時刻ですから、枠を思い切り広げて通って頂いても勿論構いません。
それで授業料は一定であって、レギュラーとしての授業料はそれ以外には何も掛かりませんので、とにかく家で勉強しない、家で親がなかなか勉強を見てやれないという方がおられましたら、それこそ毎日でも通わせて頂ける、非常に経済的且つ効果的なプランです。
実際にこのシステムで通っていただける方は、学年の条件があります。
例えば受験生はこれを利用していただけません。受験生の場合は、しっかりと授業時間帯と科目と講師を確定して進めていくことが合格のための必須条件であると考えることが理由です。
それ以外の方は、長丁場になりますので、簡単な食べ物や飲み物持参で来ていただいて、勉強の合間にエネルギー補給して頂いて結構ですし、適宜休憩を取って自習を行う効率をわきまえた生徒もいます。
是非ご利用していただきたいプランです。