「なるほど安倍さんのキャラはよく分かった。世襲政治家二世の典型で世間知らずのボンボン。お友達優遇で身内意識丸出し。特権階級特有の上から目線。臭い物に蓋の秘密主義、時代遅れの忠君愛国、軍国主義思想。我が身可愛さの保身第一。等々…。しかし、それと貴方の親父キャラのどこが共通しているのか?イマイチ分かりづらい。アカ(共産党、左翼)嫌いな所や、個人の幸福よりも親のメンツを優先しようとする婚活対応からも、何となく安倍キャラに通じる部分がある事は分かるが、それだけではまだイマイチ説明不足だ…」と。
毒親(子どもの生育を捻じ曲げる自己中心的な親)育ちの苦しみは当事者にしか分からない。普通の家庭に育った人には、毒親がどんなキャラなのか、いくら説明しても分からないからだ。だから、説明すればする程、「何もそこまで親に辛く当たる事ないじゃないか」と言われるようになる。そして当事者も、「私は親に対して余りにも冷淡過ぎるのではないか」と悩むようになる。今まで散々、毒親に苦しめられ、毒親に洗脳され続けて来たにも関わらず。
そこで、恥を忍んで、もう少し詳しく書き連ねてみたら、予想以上に長文になってしまった。既にブログに書いた事と重複する部分も少なくない。いずれも「まとめ記事」という事でお許しいただきたい。断っておくが、私も、何も好き好んでこんな事を書きたい訳ではない。出来るなら、私も、こんな生育歴の影の部分は書きたくない。でも、書かなければ、何故、毒親の被害者がこれだけ苦しんでいるのか、世間の人は理解出来ない。これでは被害者は永遠に救われないし、問題も解決しない。
(1) 親父とお袋はともに昭和初期に生まれ、戦後間もなく結婚し、兄、私、妹の3人の子どもを産んだ。私は次男坊だ。幼い頃は親父似と言う事で、割と可愛がられたらしい。ところが、小学5年生位の時に、どういう経緯でそうなったのか詳しい事は忘れたが、疲れてベッドで寝ていた私に、親父が余りしつこく絡むので、「うるさいな、漁師の子」と言ったら、思いっきり親父にどつかれた(親父は大阪府南部の漁師の出だが、頭が良かったので大学に進学し、大阪府庁の公務員になれた)。それ以来、親父から「学校の勉強見てやる」と言われ、宿題を見てくれたのは良いが、上手く問題が解けないと、直ぐに定規で叩かれた。
(2) 高校に入り、問題研究会に入部したら、暗に退部を強要された。部活動について何も知らない癖に。そして、私の留守中に、部員から電話がかかって来ても、全然取り次いでくれなかった。まるで、親なら子どもの思想信条の自由や人格権なぞ踏みにじっても構わないと思っているようだった。
(3) 私が大学生の頃のある日、大学から帰ったら、自宅に共産党機関紙の「赤旗」が配達されていた。多分、府庁の共産党員に勧められて、断り切れずに購読するようになったのだろう。そこで、私が物珍しさに、それを読もうとしたら、いきなり「読むな!」と言われ、私に読まさないように母親にも命令していた。そして「何だ、こんなモノ!」と言って、「赤旗」の領収書をグチャグチャに丸めて屑かごに捨てた。「そんなに嫌なら最初から購読しなければ良いのに」「自分で購読しておきながら、大学生にもなった息子に、家にある新聞も自由に読ませないとは、なんて器の小さな親なのか」と、呆れて物も言えなかったのを覚えている。
(4) 大学時代に、私の出身中学でイジメ自殺事件が発覚。事件をもみ消そうとする管理職に対し、教職員組合の人達が真相究明を訴えるビラを市内に配布。私の自宅にもビラが入る。そのビラに対して、親父はいきなり教組の人達をトラブルメーカーと罵倒。それを諌めた私が「民主教育」と言う言葉を口にした途端に、親父は烈火の如く怒り出す。これを見て、親父はとにかく「民主」とか「人権」と言う言葉が嫌いなんだなと、つくづく思うようになった。
(5) 大学では史学地理学科に在籍。地元の公害問題や地域開発の問題を卒業論文で取り上げた時に、府庁に勤めている親父に参考文献について聞こうとしたら、論文の内容についても一々口を挟むようになった。そして、どんな本を読んでいるか、私がトイレに行っている隙に、こっそり覗き見するようになった。
(6) 大学卒業後、親父の勧めで私立高校の常勤講師になったものの、有期雇用の不安定な身分に、給与未払い疑惑や、封建的な学校風土に嫌気が差して、一年後には自分の意思で生協に転職。共産党系の生協なので、親父は快く思っていなかったようだが。しかし、もう既に研修も終え、これから新しい仕事を一から覚えていかなければならない時期なのに、親父と来たら、まだ教職に未練たっぷりで、私に再度、教員採用試験を受けるように、しかも私には直接言わずに母親に命令。「形だけでも受験してくれ」と母親に泣き付かれ、仕方なく形だけ受験し、わざと間違った解答を筆記試験の答案に書いて提出。
それから約20年近く勤めた生協も、入協当時にはあった民主的な雰囲気は次第になくなり、次第に大手スーパーのような競争至上主義の職場に。その癖、労働者には都合の良い時だけ、「生協は消費者運動だから」と、サービス残業を強要する様になり、民主的とはお世辞にも言えないブラック生協に。人手不足の中で、早朝から深夜まで続く勤務に、生命の危機を感じて生協を退職。以後「もう社畜には絶対に成り下がらない」と、敢えて正社員としての転職は拒否。
生協退職した2001年頃はまだ就職氷河期で、ハローワークもパソコンや介護士資格取得の集団研修を実施。私もこれを機にパソコンを基礎から学び直そうと約半年間、雇用保険給付でパソコンの学校に通う。これが下地となって、今のブロガーとしての私がある。確かに正社員への転職には結びつかなかったが、それ以上に、ブログを通して発信力や表現力を身に付ける事が出来た。自己表現が出来るようになった事は、ある意味、転職成功以上に素晴らしい事だと思う。
やがて、非正規雇用労働者として、ブラック企業や派遣切りの実態を知る事になる。チラシ撒きのバイトで労基法に基づき1時間昼休みを取ったら「休憩は15分間のみ。パンかじりながらチラシ撒け!」と怒鳴られたり、ある日出勤したらいきなり勤務先が廃業していたり。パワハラにも遭った。その中で、それに対抗する術も身に付けるようになる。バイト組合のない職場でも、1人からでも入れる労働組合に加入し、非常勤組合役員のオバちゃんとたった2人で、4人の経営幹部相手に団体交渉した事も。
気が付けば、幼い頃は虐められっ子で、常に他人の目を気にして、息をひそめるように生活していた高校時代までの私が、すっかり物怖じしない性格に変わっていた。思えば、社会変革を目指して一時は共産党に入党し、生協に入り、退職後に再び組合に加入した時も、最後は共産党や生協、組合頼みだった。「自分はどうするか」という当事者としての視点は弱かった。しかし、たった2人で会社の経営幹部4人と団交で対峙した事をきっかけに、当事者としての意識が徐々に芽生えてきたように思う。それが次第に仕事でも実を結ぶ様になり、業務改善で表彰され、社員を差し置いてベトナム人教育係に抜擢される等、会社でも一目置かれる存在に。
(7) 私が社内で運搬作業をしていた時に、うっかり台車を前方の作業者の足に当ててしまい、そいつから損害賠償を吹っかけられた事があった。たまたま内装工事の最中で、作業場の見通しが悪かった為に、前方がよく見えなかったのだ。ところが、会社は安全管理の手落ちを棚に上げ、労災隠しの為に、そいつの恫喝に見て見ぬふり。そいつとの示談を進めてきた。私は示談なぞには与(くみ)せず、組合の尽力もあり労災認定を勝ち取る事ができた。しかし、親父は私に暗に泣き寝入りする事を強要して来たのだ。「闘うとか言わずにもっと穏便に済ませろ」と言う形で。これでは完全に会社の回し者ではないか。
(8) その癖、私が独身で非正規雇用である事をあげつらい、「のんべんだらりと生きてきた」と誹謗中傷ざんまい。私が独身で非正規雇用である事は、別に自己責任でも何でもないのに。また、別に独身で非正規雇用だからと言って、それでひがんだりせずに、精一杯頑張っているに。むしろ、のんべんだらりと生きていたら到底出来ない経験も積み、それなりに満足の行く人生を歩んでいると言うのに。それで「非正規労働者を差別するな」と批判したら、「ワシは何も差別していない」と居直り。
(10)業務改善で社内表彰された事についても、別に自慢するつもりはなかった。しかし、余りにも度々「のんべんだらり」と誹謗中傷するので、その反証の一つにこれを上げた。すると親父は何と抜かしたか。「お前は、その歳になっても、たったそれだけしか自慢するネタが無いのか!」と抜かしやがった。どこの世界に、子どもの成長を喜ばない親がいる。普段テストで0点しか取れない子どもでも、頑張って勉強して70点取れたら、それがどんなに簡単な問題でも、どんなに滅多にない事であっても、素直に喜ぶのが普通の親ではないのか?それがいきなり「たったそれだけしか自慢できるネタは無いのか」だと?これは何も子どもだけに限った話ではない。例えば部下が上司からこんな扱いされたらどうなる?たちまち人権問題になるだろう。
これについては、親父は後に次の様に言い訳している。「たったそれだけしか自慢するネタがないのか?と言ったのは、お前が有頂天になるのを諫める為だった。のんべんだらりと言ったのも、別に私や非正規労働者を差別したのではなく、年相応に生きろと言う事を言いたかっただけだ。20歳の時は20歳なりに、60歳になったら60歳なりに年相応に」と。
以上が、私が実家を出るようになった経緯だ。親父と安倍晋三の類似性を説明するには、最後の第(12)項目だけで十分だと思うが、下記にまとめて書いておく。(A)~(F)に箇条書きした上で、前述の例証項目の対応する番号も付けてまとめたので、それぞれ照らし合わせながら読んで欲しい。
親父キャラと安倍キャラの、なんて似通っている事か!安倍は、二言目には「北朝鮮が、中国が」云々と連呼するが、安倍の方がよっほど北朝鮮、中国みたいな体質じゃないか!
これは何も親父を貶めたい為に書いているのではない。これは単に親父だけの問題ではなければ、毒親だけの問題でもない。安倍夫妻には子どもはいない。しかし、そのキャラは毒親と瓜二つだ。だから、毒親よりももっと広い概念で、「毒オトナ」と呼ぶようになったのだ。実際、そういう言い方をしている人もブロガーの中にはいる。
日本は、表向きは戦後に民主化された事になっているが、戦後70年以上経った今でも、いまだに大日本帝国の亡霊が、あちこちをさまよっている。靖国参拝や教科書・憲法改悪の動きなぞ、その最たるものだ。慰安婦問題にしても、まるで韓国が悪いみたいに思っている人がいるが、あの問題の根本原因は、いまだに植民地支配について謝罪せず、賠償を経済協力と言いくるめ、当時の韓国軍事政権を、金の力で黙らせてしまった日本側にある。
日本ではびこる過労死や自殺も、その背景には希薄な人権意識や、弱者差別がある。欧米では、過労死なんて考えられない。欧米にもブラック企業は確かにある。しかし、労働者も黙ってはいない。ブラック企業支配には労働者もストライキで対抗する。日本みたいに、引きこもりやバイトテロ、学校や社内での虐め、生活保護叩きみたいな形で、内にこもって暴発したりはしない。
安倍や親父のような人間がのさばるのは、日本の民主化がいまだ達成されていないからだ。かつて軍事政権下にあった台湾や韓国でも、冷戦終結後の民主化によって文民政権に変わった。今や最低賃金すら、台湾・韓国に追い抜かれてしまった。いまだに時給7〜900円台の低賃金に甘んじながら、自分の無権利状態にも気付かず、韓国叩きや芸能人ネタでうさを晴らすしかない日本人の社畜・奴隷根性こそが、安倍や橋下、ウチの親父のような「毒オトナ」を生み出し続けているのだ。
安倍は選挙の街頭演説でも、批判に耳を傾けるどころか「こんな人達に負ける訳には行かない」と露骨に敵視。野党支持者も含めて国民全体の幸福を実現しなければならない総理の立場にありながら。国会でも野党に対し「日教組」、果ては共産党議員に「民主党」、立憲民主党の議員に「共産党」とお門違いなヤジを飛ばす体たらく。
ウチの親父も、昔、私の出身中学で起こったイジメ隠蔽事件の真相追及に立ち上がった教組の人達をトラブルメーカーみたいに罵倒し、それを諌めた私にもパワハラふるった。そして大音量で軍歌を流す右翼の街宣車にも「うるさいなあ共産党は!」と、お門違いな罵倒。私が実家を飛び出すキッカケになったのも、私の婚活なのに親父が家族の真ん中にいる規格外の写真を「釣書に貼れ」と強要し、私が独身の非正規労働者である事を「のんべんだらりと生きてきた」と一方的に非難。中高年の未婚者激増、非正規労働者に限っては中高年でも6割が独身なのは、別に個人の責任ではない。政府・企業の長年に渡る正社員リストラ政策が生み出した結婚もできない低賃金、無権利状態によって引き起こされた少子高齢化に因るものだ。それを総務省の勤労統計から説明しても、「リストラや過労死、ブラック企業なんて、全体の1割にも満たない特殊な怠け者の話だ」と、自分の頭の中だけの妄想で決めつけ。ステレオタイプで聞く耳持たず。ピント外れな罵倒で人を決めつけ。やれ非正規だ独身だと、人間を思想信条、民族の違いや地位の上下、財産の大小で差別。安倍も親父も全く同じじゃないか。
しかし、それでも安倍内閣の支持率は未だに約5割で高止まりしている。個々の政策では圧倒的に不支持の方が多いのに、内閣支持率が高止まりしているのは何故なのか?理由は簡単だ。現時点ではまだ、安倍内閣を倒すよりも、安倍内閣に取り入る方が得だからだ。特に若者の間で安倍内閣の支持率が高いと言う。どんな若者か?「労基法があるから定時以前には帰れない」という若者だ。本来、労基法で保障された8時間労働とは、「1日8時間以上働かせてはならない」という労働者保護の為の法律だ。だから、会社によっては1日6時間労働でも良いし、やむを得ない用事があれば早退しても構わないはずだ。それが、本来は労働者保護の為にある8時間労働が、あたかも労働者の義務であるかの様に捉えられてしまっている。長年の教育によって、そこまで権利意識が後退させられてしまったのだ。
労働組合が闘わなくなって久しい。今や「春闘」なんて死語と化してしまった。残った組合も、公務員や正社員だけが加入し、公務員や正社員の既得権確保だけに汲々とする組合が幅を利かすようになってしまった。派遣切りやブラック企業の横暴と闘うどころか、むしろ会社と一緒になって、派遣切りや原発再稼働を後押しする様な御用組合が、大手を振ってのさばるようになってしまった。そんな世の中で育った若者に、まともな権利意識や人権感覚なんて育つ訳がない。だから、生活保護や年金の不正受給、バイトテロ、ヤクザと癒着する芸能人、北朝鮮や韓国などの「叩きやすい対象」は容赦なくバッシングする癖に、その何倍もタチが悪い日本とアメリカ、日本とロシア、政府と大企業、政府とマスコミとの癒着には、借りてきた猫みたいに口をつぐんでしまう。強い者には何も言えず、そのうっぷんを弱い者いじめで晴らすしか能のない哀れな社畜。それが今の若者だ。
「桜を見る会」の件に対する橋下の論調もそうだ。「税金の無駄遣い」だと一応批判するフリしてカッコ付けながら、「過去には民主党もやっていた」と問題をすり替え、安倍の責任には一言も言及せず、抽象的な再発防止策でお茶を濁そうとしているだけだ。維新は野党と言いながら、その主張は、規制緩和でも改憲でも安倍自民と全く同じ。脱原発は一時の人気取りに終わり、今はすっかり原発容認。軍歌斉唱・教育勅語丸暗記の森友学園「瑞穂の国記念小学院」を認可しようとしたのも、当時の松井一郎・維新知事だ。カジノ推進も、幾らギャンブル依存症患者が増えようが、自分達が儲かればそれで良いとする貧困ビジネス、守銭奴の発想でしかない。その実態は、自民党大阪府連や公明党と利権争奪戦を繰り広げるただの「隠れ与党」に過ぎない。
不正と闘うよりも不正に取り入る方が得だと考える。差別と闘うのではなく差別されない様に努めようとする。ブラック企業と闘うよりも、自分も経営者になって搾取する側に回ろうとする…。今の安倍を支持する若者なんて、そんなネトウヨ(ネット右翼)みたいな奴ばかりじゃないか。そんな内弁慶のネトウヨみたいな若者には議論なんて通じない。ウチの親父と同じで、自分にとって都合の良い情報しか見ないのだから。「読売」「産経」「正論」などの御用メディアや、「WiLL」「Hanada」と言った極右雑誌ばかり読み漁り、朝日や共産党は全て「反日サヨク」と切り捨てる。今のネトウヨには昔、左翼だった人間も少なくない。昔は左翼だったが「ベルリンの壁」崩壊をきっかけに右翼に転向した「にわかウヨク」だ。だから、個々の主張も単なるマスコミの受け売りでしかない。他人の受け売りでしかないので、全然、自分の言葉で喋れない。出てくる言葉も「反日サヨク」云々の紋切り型のレッテル張りばかりだ。
「若者の間に安倍支持が広がっているのは、アベノミクスのお陰で有効求人倍率が上昇し、最低賃金が引き上げられたからだ」と言う事が、まことしやかに語られる。しかし、これも、正社員リストラの末の少子高齢化によって、3K業界が人手不足に陥っているからに過ぎない。アベノミクスのお陰でも何でもない。むしろ、アベノミクスや消費増税の所為で、中小企業の倒産が増え、賃金が全然上がらず人手不足に陥っているのだから、「アベノミクス不況」とも言える状況なのに。本当に好景気なら、何故こんなに消費税の滞納が増えるのか?何故、イケチューや天牛堺書店が倒産してしまったのか?良心経営だけでは経営が維持できないからだろう。奴隷労働だと分かっていながら、それでも派遣や外国人に頼らなければ経営を維持できないからだろう。だから、派遣労働者や外国人労働者の低賃金や無権利状態は見て見ぬフリしているのだろう。日本語もロクに喋れない外国人でも、名ばかりの技能実習生や留学生として雇うのだろう。
そんな事は、幾ら新聞やテレビを見なくても、実際に現場で働いて生活していたら、幾らでも気付くはずだ。幾らでも安倍や橋下のペテンに気付くはずだ。実際は気が付かないのではなくて、気が付かないフリをしているだけなのだ。そして、強い奴には何も言えないウップンを、弱い者イジメでごまかしているだけなのだ。これが、若者の間に広がる『政治離れ』や『保守化』の正体だ。『北朝鮮のミサイル』『韓国の慰安婦問題』は、それを覆い隠す煙幕でしかない。これでは、いくら歳は若くても、精神年齢はウチの親父と同じだ。安倍の国会答弁にそれがよく現れている。官僚が作成した、漢字にルビ付きの原稿がなければ何も喋れない。日独首脳会談の時もそんな感じだったので、隣にいる独首相メルケルが蔑む様な目で安倍を見ていた。俺はそんな毒オトナにだけは絶対にならない。
前回の記事の後、早速、下記の署名要請メールが回って来ました。
来年からの大学入試共通テスト導入に反対する、高校生によるネット署名です。この共通テストには英語の民間試験導入以外にも様々な問題がある事が分かりました。ツイッターやブログでこの問題を取り上げた丁度良いタイミングで、この署名が回って来たので、皆んなにも紹介しておきます。ご協力できる方は是非ご協力をお願いします。
2020年度に実施されようとしている大学入学共通テスト・英語民間試験は、様々な問題を抱えていますが何の解決もないまま強行されようとしています。これを阻止すべく立ち上がりましょう。
主張の骨子は以下の通りです。
- 学生のために大学入試を考えること自体には賛成
- しかしながら、現在決まっている共通テストは致命的な欠陥が多すぎて改革になっていない
- そもそも、現行のセンター試験は極めて洗練された方式であって、拙速に変える必要はない
- 本当に学生のことを考えるのであれば、実施を延期してゼロベースで再検討すべきだ
共通テストの問題点は何でしょう。挙げるときりがありませんが、その中でも特に深刻なものをいくつかご紹介します。
- 記述の採点基準が統一できない
- 採点の質が担保できない
- 民間試験の導入により、家庭の経済状況が点数に反映されやすくなる
- 民間試験の導入により、学生の能力が平等に判断されない
- 既に約1年前なのに、決まっていないことや開示されていないこと等が多すぎる
- 当事者はこんな試験を求めていない
- なぜセンター試験+二次という現行制度ではいけないのか疑問
まず1についてですが、当然のことながらマーク方式とは違い記述の採点は無限に解答例があるので非常に難しいです。その上で、何十万という単位が受ける共通テストにおいて、採点基準を統一することはほぼ不可能です。
そして、2ですが、当然記述式の採点はマーク式よりはるかに労力を要します。しかし、時間は有限ですから試験後速やかに採点をしなければなりません。現行とほぼ同スケジュールで行くのは非常に難しいです。そうした中で、採点を学生バイトに任せるという計画が明らかになっています。言語道断です。ただでさえ採点が難しい記述をアルバイトが採点する。ありえません。どんなに頑張っても、必ず採点ミスが出ます。そうした際、だれがどうやって責任を取るのでしょう。そもそも間違えたことに気付けるのでしょうか。受験生はそうした不信感に苛まられなければいけません。
3と4はいずれも民間試験導入の弊害です。3ですが、民間テストは合計2回受けることが出来ます。その中で、高いものでは一回25000円以上もします。それを二回も受けるとなると大きな負担になります。問題はそれだけではありません。当然「民間」試験ですので、損をするようなことはしません。たとえば受験会場は過疎地等にはおかれず、都市にしか置かれないでしょう。この間NHKニュースで興味深い特集をしていました。「もし稚内の生徒が民間試験を受けたかったらいくらかかるのか」というものです。札幌で受けるとなると、列車代だけで2万円。それに宿泊代もかかり、さらに二回受けるとなると、受験料と合わせてとんでもない額になります。こういうことになってくると、地方に住んでいる人や所得の低い家庭の人が、「お金がないから受けられない」「なんとか1回は受けられたけど2回目はさすがに無理」という事態になり、地域や経済状況によって能力が正確に測れないことになります。
4はそもそも違うテストで同じように能力を測れるのかという問題です。民間試験には7個ほどが名を挙げていますが、果たしてどれもが同じ基準になるのでしょうか。
5についてですが、一年前と言えば受験生は勉強に専念し始める時期です。そんな中でいまだに試験について決まっていないことがあったり、今更変わることがあったりと概要がつかめない。そんなことでは勉強に集中できません
6は一番大事かもしれません。誰がこの試験の実施を求めているのでしょう。利権にかられた文科省とベネッセくらいでしょう。当事者である高校生や高校の先生などの多くは望んでいません。たとえば、東北大学が高校向けに実施した調査では、民間英語資格試験の入試への導入に「賛成」と答えた高校の割合は8%、大学入学共通テストに導入される記述式問題を「重視すべき」と答えた高校は6%にすぎませんでした。(現代ビジネス『高校も大学も頭を抱える「センター試験改革」あまりに多すぎる問題点』より) また、高校生も中止を求めてデモをするなど、この試験の導入を望んでいません。当事者の意見を聞かず、自分たちの保身と利権のために「改革」を進める文科省等の姿勢には疑問を感じざるを得ません。
最後に7です。なぜセンター試験ではいけないのでしょうか。センター試験はマーク式なので採点基準も公平ですし採点ミスが起こる確率も極めて低いです。これまでの実績があるので混乱することもないでしょう。また、現行のセンター試験は問題の質も極めて高く、非常に洗練されています。「けど、記述力が問えないんじゃない?」という人がいるかもしれませんが、記述力は各大学の二次試験で測ることが出来ます。共通テストで中途半端な記述問題が出て、学生アルバイトに採点されるよりはるかに質の高いテストです。なぜ現行のセンター+二次という制度でダメなのかが大いに疑問です。「改革」ばかりが先走って中身が着いてきていないのではないでしょうか。
以上のように、共通テストは欠陥ばかりでメリットはほぼありません。「学生のために入試を改革する」という姿勢には賛成ですが、この共通テストは一切学生のためになっておらす、改革もできていません。大学入試は学生の未来を決めてしまうかもしれないものです。中途半端に実施していいことは一つもありません。まずは一度ゼロから考え直すことが重要です。ぜひこの活動にご理解とご協力をお願いします。
我々が今まで当たり前の様に思っていた、体育館での雑魚寝が、実はドレイ並みの待遇であった事が明らかになりつつあります。
例えば、イタリアも日本と同じ地震・火山大国ですが、避難民に対する扱いは天地ほども違います。イタリアでは48~72時間以内に電化設備の備わったテントが国から世帯毎に支給され、テント村には共同のキッチンやトイレ、バスも設置されます。
だから、日本の避難生活で問題になる熱中症やプライバシー侵害、震災関連死なぞ、イタリアではおよそ考えられないのだそうです。
これは何もイタリアだけに限りません。他の先進国も同じです。
先進国では、「避難は権利である」と捉えられています。だから、避難所も人権保障の観点で設置されます。
だから、ニュースでやかましく「避難しろ」という割には、肝心の避難所が劣悪で、避難所がハザードマップの浸水域にあり何度も避難を余儀なくされたり、避難所で溺れ死んだり、避難所でレイプされたりといった事が起こるのです。
納税しているか否かで人間の値打ちが決まる訳でなし。そんな事言いだせば、生活保護受給者や失業者も避難所には入れなくなってしまいます。そうして、当の自分達も「避難の権利」が侵害されている事に気付かず、難民やドレイの待遇に甘んじながら、ホームレス叩きに興じているのです。正に「貧すれば鈍す」という他ありません。
・台東区のホームレスの人の避難所受け入れ拒否問題を考える(大西連 BLOGOS)
・台東区ホームレス排除で跋扈する差別にウーマン村本が反論(LITERA)
・世帯ごとに十分に覆いのある生活空間を確保する。
・1人あたり3.5平方メートルの広さで、覆いのある空間を確保する。
・最適な快適温度、換気と保護を提供する。
・トイレは20人に1つ以上。男女別で使える事。
「今住んでいるホテルは、家賃も安く、敷金も保証金も不要で、西成ではトップクラスの観光客向けの高級ドヤwだ」「家賃支払いに追われて社畜に甘んじるくらいなら、今の方がまだマシだ」と言って、今まで自分を慰めて来ました。しかし、国際基準(他国の常識)に照らせば、無料でテントが支給される避難民以下の難民生活でしか無かったのです!
その難民以下の住居に、毎月4万円以上、給料の4分の1近くも家賃を払わなければならないのです。もっとましな物件に住もうとすれば、最低でも月6万円ぐらい払わなければならなくなります。その上に水光熱費も払わなければなりません。たかだか月10数万円や、多くても20万円前後しかない非正規労働者の給与で、それだけも家賃に払える訳がありません。
①更に駅に近くなりました。
今はもう新今宮駅ではなく、地下鉄の動物園前駅から、電車に乗って職場に通っています。その点では、動物園前駅の目の前にあるホテルに引越して、更に便利になりました。
②行きつけの弁当屋にも更に近くなりました。
私は、いつも堺筋沿いにある弁当屋で、夕食の弁当を買っています。その弁当屋からホテルまで、今までは歩いて約10分かかっていました。それに比べて、今度のホテルは、同じエリアにあるので、所要時間約5分と、今までの半分で済むようになりました。
③部屋は狭くなりました。
今度のホテルも、それまでのホテルと同じ系列のホテルなので、家賃も同じで、間取りも同じ和室3畳です。しかし、同じ3畳でも、前のホテルの方が、まだ若干スペースに余裕がありました。しかし、今度のホテルにはスペースに余裕がほとんどありません。衣服を入れたバスケットや、保冷庫横の隙間に入れていた書類等も、今まで通りには置けなくなりました。もう仕方がないので、バスケットは持参したカラーボックスの上に、書類等もカラーボックスに詰め込んで、部屋干し用のピンチハンガーも小型の物に買い換えて、ようやく何とか保管できるようになりました。
④風呂もトイレも狭くなりました。
今まで朝は7時から12時まで、夜は17時から翌日午前2時まで利用できた男性用の展望大浴場も、今度のホテルでは17時から23時までしか利用できません。朝はシャワールームしか使えなくなりました。風呂の規模も、家族風呂に毛が生えた程度の広さしかありません。各階にある共同トイレも、今までならパウダールーム(洗面所)とは別に、男女セパレートで、それぞれに大便器1個と小便器2個が備わっていました。しかし、今度は同じスペースの手前がパウダールーム、奥がトイレというように、セパレート形式になり、小便器も1個しかありません。幸い、私は仕事柄、朝早く出て行くので、トイレの混雑に巻き込まれる可能性はまだ低いですが、それでも心配です。
⑤自炊も出来るようになりました。
風呂やトイレが貧相になったのとは逆に、休憩スペース(ロビー?)は目を見張るようになりました。今までのホテルでは、精々ソファに座って備え付けのスポーツ新聞を読むのが精一杯でした。ところが、今度のホテルの休憩スペースは、窓側はカウンターになっていて、真ん中にはでっかいキッチンテーブルがあります。横には無料のお茶・コーヒーサーバーがあり、自由にお茶やコーヒーが飲めます。但し、量は少ないですが。奥にはIHコンロや水道、炊飯器があり、自炊も出来るようになっています。キッチンテーブルには充電用のコンセントもあるので、スマホやパソコンも使い放題です。更にその奥には談話スペースも設けられています。
⑥深夜の帰宅にはパスワード入力が必要になりました。
今までのホテルも、深夜12時から翌朝7時まではフロント不在で、入り口も閉鎖されていましたが、夜間通用口から自由に出入り出来ました。しかし、今度のホテルでは、23時30分から翌朝7時半までの間にホテルに入る際には、玄関横の端末にパスワードを入力しなければ、ホテルに入館出来なくなりました。その結果、セキュリティ機能は確実に強化されましたが、個人の行動は制約を受けるようになりました。
以上、大まかに6点ほど違いを列挙しました。私が思うには、今度の新しいホテルは、より外国人観光客向けに、ホテルというよりも、むしろユースホステルを志向しているのではないかという気がします。実際にフロントに聞いても、各階約20室ほどある客室の利用者の内、月極め家賃を払っている長期滞在者は、2〜3人しかいないそうです。だから、日本人利用者向けのお風呂より、外国人観光客向けの休憩スペースの方に力を入れているのでしょう。それならそれで、一癖も二癖もある長期滞在者よりも、むしろ観光客などの短期滞在者を呼び込んでくれた方が、騒音トラブルを回避出来て有難いです。短期滞在者が相手なら、こちらも短い間の辛抱と、割り切る事が出来ますから。
当初考えていた住之江区の1Rへの転居ですが、初期費用の安さの裏に2年縛り(最低2年間居住しなければ家賃数ヶ月分の違約金徴収)や不当請求(退去時に経年劣化も賃借人の不注意とされ賠償請求される)の可能性がある事が分かりました。
他にも、駅近の割には変に家賃が安かったり、初期費用の安さやキャッシュバックなどで顧客を釣る物件については、事故物件の可能性や、ヤクザ・隣人とのトラブルが潜んでいる事が多々あります。住之江の当該物件についても、その可能性が出てきました。
今のホテルなら、もしその様なトラブルに見舞われても、部屋替え等で比較的容易に対応できますが、2年縛りの物件で賃貸契約を結んでしまったら、その間、嫌でもトラブルと向き合わなければならなくなります。
それ以外にも、もし私が病気などで入院しなければならなくなっても空家賃を払わされるリスクや、転居に伴うランニングコスト上昇、あいりん地区の物価の安さや交通の便を考えると、たとえ隣人との騒音トラブルがあったとしても、あいりん地区から転出しない方が得策との結論に至りました。
その為、先程、不動産業者に当該賃貸契約の解除を通告しました。まだ正式に契約書を交わしていない今なら、まだ間に合いますので。
隣人との騒音トラブルについては、同じ地区内での系列ホテルへの転居で対応しようと思います。その方が通勤最寄駅(地下鉄動物園前駅)や行きつけの弁当屋にも近いので。
この転居見直しを強く私に勧めたのは、昨日9月22日に治療に訪れた先の鍼灸師さんです。その鍼灸師さんには、不動産業者の患者さんも多い為、業界の裏情報も数多く集まります。
その鍼灸師さん曰く、格安の賃貸物件が集中する地域は限られています。大阪市内で言えば、日本橋や昭和町、住之江などです。それらの地域は、いずれも難波や天王寺の繁華街に隣接しています。住之江も、南海本線の沿線で只の下町のイメージが強いですが、海側に下れば住之江競艇場があります。いずれも、繁華街や賭博の掠りで生きているヤクザの集住地域です。
ヤクザの集住地域に格安の賃貸物件が集中し、駅近とは思えない低家賃や初期費用割引、入居祝い金名目でのキャッシュバック支給で、不動産屋が賃貸契約を結ばせようとするのは、ヤクザとのトラブルで退去する人が後を絶たないからです。
それに対して、あいりん地区は、根っからのヤクザは兎も角、一般の日雇い労働者や野宿者については、たまたま落ちぶれて心が荒んでいるだけで、根っからの悪人はいない。多少ガラは悪くとも、ヤクザと比べたらはるかにマシだそうです。
それは、私も、あいりん地区に住んで感じます。私も住んでみて初めて分かったのですが、意外と住みやすいのです。それは、物価の安さや交通の便の良さだけに因る物ではありません。他の大阪の下町に賃貸物件の下見に行った時に感じた場末感、疎外感(裏寂れた陰鬱な感じ)を、あいりん地区では感じなくて済むのです。
その理由の一つは、外国人観光客の存在が、あいりん地区に華を添えている事があるでしょう。もう一つは、住民全員が貧しい為に、皆んな貧乏を恥じていないのです。生活保護バッシングなんて、この地域にはありません。バッシングしようものなら、逆に住民の総反撃に遭います。それに加え、地元の労働団体、野宿者支援団体によるサポートもあります。だから、一見ガラは悪くとも、本当は差別とは無縁の街なので住みやすいのです。
確かに、初期費用ゼロの元ドヤ住まいで、入居審査も無く住み続けている人も多いので、メンヘラ(精神的に不安定な人)に遭遇する確率は他地域よりは高いかも知れません。しかし、そんな人も、住民全体からすれば、ごく僅かです。もし運悪く、そんな人と巡り合わす羽目になっても、あいりん地区なら「ドヤ」の部屋替えだけで対応できます。2年縛りで賃貸契約を解除できない格安物件よりも、はるかにリスクは少ないです。
しかも、他地域の格安物件では、契約の2年縛りがある為に、もし私が将来、病気や怪我で長期入院しなければならない羽目になっても、2年間は空家賃を負担し続けなければならないのです。
それに、格安と言っても、家賃に含まれるのは精々、水道代だけで、電気代・ガス代は自分で負担しなければなりません。物価も、あいりん地区よりは高いです。これでは確実に足が出ます。あいりん地区に住んでいる今でさえも、貯金を食い潰しているのに、これでは生活して行ける訳がありません。
そういう諸般の事情を考慮して、今回はあいりん地区からの転出を見送る事にしました。
実家を出て早や2年。ようやく馴染んだ西成・釜ヶ崎(あいりん地区)のホテルですが、隣人との騒音トラブルを機に、引き払う事にしました。
最初は、ホテルの今の部屋に住み続ける事や、部屋替えで対応する事も考えました。しかし、幾ら観光客向けにリニューアルされたホテルでも、所詮は釜ヶ崎の元ドヤ。壁がベニヤ板で出来ている事を知り、引越す事に決めました。幾ら部屋替えしても、ベニヤ板造りの部屋では、また同じようなトラブルが起こるでしょう。これではネットカフェ難民と変わらない。
新しい転居先は、同じ大阪市内の住之江区にある賃貸マンションです。洋間六畳のワンルームで、家賃は賃料2万8千円、共益費8千円、水道代2千円の計3万8千円。通常なら、これ以外にも、敷金や保証金、火災保険の金額も入れて10万円前後の初期投資が必要です。しかし、現在サービス・キャンペーン中で、たった1万7千円の初期投資で済みます。初期投資の安いのが何よりも魅力です。(上のチラシには、他に家具プレゼント特典もあるように書かれていますが、こちらは既に終了してしまいました)
賃貸マンションだけあって、一応キッチンもユニット・バスも付いています。今まで見たいな共同トイレ、共同浴場ではありません。遮音性も、SALC(鉄骨に高温で焼いて補強した気泡コンクリート)造りの建築構造なので、ベニヤ板造りのホテルよりはマシだと思います。エレベーターが無いので引越しが大変ですが、荷物も少ないし、2階部屋への引越しなので、何とかなるでしょう。
問題はむしろ、その後です。引越しだけでなく、電気とガスも、その日から使えるようにしなければなりません。そうしないと、エアコンも使えないし、風呂も沸かせないし、夜も暗闇で生活しなければならなくなります。
ベッドもしくは布団も、入居初日には用意しておかなければなりません。そうしなけば、硬い床の上で、寝なければなりません。出来れば、テレビ・冷蔵庫やパソコン用の机・椅子も、初日から使えるようにするに越した事はありません。
いずれも、通常の引越しならば、今まで使っていた家具や家電を、そのまま使う事が出来ます。しかし、私は今までホテル住まいで、テレビも布団もホテルの備品だったので、全て新たに購入しなければなりません。
隣近所との関係も、一応は賃貸住宅なので、西成のホテルよりは遮音性や耐震性に優れているのは確かです。西成の騒音トラブルみたいな事にはならないと思います。しかし、こちらも格安物件なので、果たしてどんな人が住んでいるか不安です。
職場のバイト仲間に聞いても、家賃5万円未満の賃貸に住んでいる人は、大なり小なり騒音に悩まされていました。家賃は収入の4分の1以下に抑えるのが理想だそうですが、月収20万弱の非正規雇用で、家賃に6万も7万も払える訳がないでしょう。住まいは人権。安価で良質な公営住宅をもっと建てろ!
幸い明日も休みなので、まだ引越しまで間がある今のうちに、周辺環境の下見に行って来ようと思います。本当に駅から徒歩2分なのか?周辺にスーパー、飲食店、弁当屋、銭湯、コインランドリー、リサイクルショップがどれだけあるか?その上で、今後の生活設計を組み立てて行こうと思います。
私は今、大阪・西成の「あいりん地区」にあるホテルに住んでいます。外国人観光客で賑わうホテルですが、私のような長期滞在者も大勢います。「あいりん地区」は柄は多少悪いですが、家賃も物価も安いので、二年前に親父と喧嘩して実家を飛び出した後、そこに住む事にしました。
トラブルの主は隣室735号室の住民です。奴が、自分は夜中にドンドン物音たてながら、自分の事は棚に上げて、隣室の私の物音がうるさいとフロントに通報したのです。
隣室こそ騒音の発生源である事も、勿論フロントには言いました。それでもフロントは「相手にも注意しておくが、お互いに気を付けるように」で済まそうとするばかりです。
隣室の住民が変質者である事も考え、部屋替えについてもフロントに打診してみました。すると、空き部屋はあるが、間取りは少し狭くなるそうです。空き部屋のスペースは三畳きっかりで、荷物を置く横のスペースは全く無いそうです。
そもそも、トラブルメーカーは相手なのに、何故、私が部屋替えを迫られなければならないのか?既に、相手の出す騒音の録音作業に着手しています。夜通し監視しなければならないので大変ですが、背に腹は変えられません。
私が今住んでいるのは736号室。問題の隣人の部屋が735号室。7階の角部屋です。(上記の7階避難経路図参照)
私は最初は1階上の835号室に住んでいました。しかし、エアコンの暖房の効きが悪いので、今の736号室に替えてもらいました。昨年の冬の事です。
ところが、各階とも同じような配置になっている為に、私は最初のうちは、735号室を自分の部屋と勘違いして、部屋のキーを入れて回そうとした事が二度ほどありました。勿論、違う部屋なので鍵は入りません。その事で隣人と少しトラブルになった事がありました。
しかし、それは最初の二回だけです。その後は私も隣の部屋と間違える事はなくなりました。
それから数ヶ月経ったある日の事。私はホテルのフロント係に呼ばれ、735号室の隣人から騒音の苦情が寄せられている事を知りました。
それからです。隣人が夜中にハンガー掛けのフック(各部屋に2個ずつある)開閉音を嫌に大きく響かせたり、壁をドンドン叩いたりするようになったのは。
それが私への嫌がらせである事は、最初全然気がつきませんでした。単なる変質者、精神異常者の奇行だと思っていたので、下手に関わってはヤバイと、無視していました。
そして、私も隣人から突っ込まれないように、テレビの音量も出来るだけ小さくし、電気シェーバーを使った髭剃りも、室内ではなく外のパウダールームでするようにしました。
ところが、前述の9月9日(月)3時頃に、いきなり隣の735号室から、ドンドン壁を打ち付ける音や、フック棒の開閉音が聞こえて来て、私は叩き起こされました。音は10分ぐらい続いたでしょうか。
そのくせ、ホテルのフロントには、前日に「私からの騒音に悩まされている」と苦情を寄せていたのです。ホテルのフロントにその事を聞かされた時は、私は唖然としました。騒音を発しているのは735号室の隣人なのに。
ひょっとしたら、その日の晩は、私が何回か夜中に尿意を催し、室外のトイレに行ったので、その時のドアの開閉音が気に障ったのかも知れません。テレビの音量はそんなに響きませんが、ドアの開閉音は結構響きますから。
しかし、それぐらいの物音は、生活している以上、どうしても出してしまいます。それもダメなら、もうトイレにも行けなくなります。
仮に百歩譲って、それで相手が迷惑を被ったとしても、私の場合はあくまで「過失」に過ぎません。それに対し、腹いせにドンドン物音を立てるのは、「故意」の嫌がらせであり、安眠妨害という立派な犯罪行為です。それを「お互い気を付けて下さい」で済ますフロントの姿勢も、到底納得できるものではありません。
私はその事をホテルのフロントに伝え、今後もこのような隣人による行為が繰り返されるなら、騒音を録音するなど証拠を集めて、法的手段に訴える事も辞さないと通告しました。
あれから小康状態を保っていますが、まだ予断は許しません。私こそが騒音の被害者なのに、何故、加害者呼ばわりされなくてはならないのか?
国税庁の見解では、事務所の賃貸料には消費税がかかるが、賃貸住宅の家賃などは非課税になるはずだ。従って、消費税増税は家賃値上げの口実にはならない。(参考記事)
今まで一泊1600円だった宿泊料も、今の入居者募集ポスターでは2100円に引き上げられていた。月極家賃(水光熱費込み)の場合も、新規契約者については、既に従来の月43050円ではなく、48000円で家賃が徴収されるようになっている。私が家賃値上げの可能性についてフロントに聞いた時も、「検討中」という事でお茶を濁していた。
もし既存の賃貸契約者に対しても値上げを迫って来るようであれば、引っ越しも含めて新たな対応を考えなければならない。
しかし、実態は賃貸住宅なのに、何故、事業用物件みたいに消費税の課税対象になるのか?今まで低家賃だったからこそ、トイレもバスも共同で、キッチンも冷蔵庫もない三畳一間のドヤでも、我慢して住んで来たのだ。なのに、国も「住宅の家賃は非課税だ」と言っているのに、何故、払う義務のない消費税を負担しなければならないのか?全く納得できない。
しかし、ホテルではなく簡易宿泊所なら、尚更、家賃値上げの口実にはならないのではないか?いかに観光客向けにリニューアルされ、実際に観光客などの一時滞在者が多いとしても、私のような長期滞在者にとっては、住宅に変わりはないからだ。そこに家賃値上げに関して交渉の余地があるかも知れない。
私がホテルの風呂から上がって1階のロビーでくつろいでいたら、以前「値上げを検討中」と答えたフロント従業員の方が近づいて来て、「やっぱり家賃が上がるかも知れない」と。そこで以下のやり取りになりました。
私「何で?」
フロント「消費税が上がるから」云々
私「家賃は非課税のはずでしょう」
フ「それはそうですが、既に新規の契約者からは月4万8千円で家賃を頂いていて、それとの兼ね合いもあるので…」
私「では、私の場合も月4万8千円になるのですか?」
フ「さすがにそこまでは上げませんが、大体この位になるかと…」
フロントが手に持っていた電卓を見ると4万5千円の金額が提示されていました。
私(やはり予想通りだ。新規契約者から家賃を値上げし、外堀を埋めてから、既存契約者に既成事実を押し付けるつもりでいたのだ)
私はそこでしばし考えましたが、月4万3円から4万8千円に5千円も上がると悩んでいた私も、4万5千円に2千円の値上げならと、受け入れる方向に傾きつつあります。引っ越しの手間や新たな賃貸物件での初期投資の事を考えると、まだ今の方が、交通の便やホテルとしてのアフターサービス面(清掃や見廻りの有無)で優れていると思うので。確かに「あいりん地区」はガラが悪いですが、物価の安さや、いざ路頭に迷ってもシェルターに駆け込める事を考えると、これほど住みやすい街は他に余り無いです。
しかし、ホテルの一方的な家賃値上げをそのまま受け入れるのも癪なので、フロント従業員には、「値上げするなら、今の部屋にある保冷庫も冷蔵庫に変えてほしい」と条件を出しました。
実は、私の住んでいるホテルには、同じ間取りでも、冷蔵庫の部屋と保冷庫の部屋の2通りのタイプがあるのです。保冷庫も、形や大きさは冷蔵庫と同じですが、冷蔵機能は備わっていません。だから、キャンプに持って行くクーラーボックスと同じ使い方しか出来ません。パウダールーム(洗面所)のある階の部屋が保冷庫タイプとなっています。そうする事で、パウダールームのない階の部屋と条件を均等にしているのです。
しかし、家賃を値上げするなら、せめて部屋には冷蔵庫ぐらい備え付けてもらわなければ、私も納得できません。それで、ダメ元で交渉してみたら、フロント氏いわく「多分、大丈夫でしょう。今すぐ交換という訳には行きませんが、私の手が空き次第、冷蔵庫と交換させて貰います」と。もし、そうなれば、それだけでも、今の食生活は大幅に改善されます。それで今回はとりあえず手を打ち、ホテルの次の出方をうかがう事にします。