アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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福島廃炉に向けての講演会参加報告

2011年04月28日 20時08分09秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
     

 遅くなりましたが標記の参加報告を簡単にしておきます。当該講演会(正式には学会の研究集会)は、エントロピー学会という所が中心になって、4月23・24日の二日間、京都・同志社大学の新町キャンパスで行われました。私はその二日目の24日(日)に、10時から17時まで終日参加しました。時節柄、会場の大会議室には学会・報道関係以外の一般市民も大勢詰め掛けていました。私は非正規のアルバイトという事で参加費は免除されたので(正社員などは1000円)、その分をカンパや会場販売の書籍購入に回す事が出来ました。
 ただ、午前中は下記数名の方による連続講演が13時過ぎまで、質問も午後からのパネル・ディスカッションでの一括応答に回す形でぶっ通しで行われたので、大阪から朝早く駆けつけた仕事疲れの身体には正直言って堪えました。何とか話について行くだけで精一杯で、とても内容を理解する所まで行きませんでした。会場で配布された山のような資料には、中々興味深い事も一杯載っていたので、少し勿体無い事をしたなと反省しきりです。

 午前の部は、まず1時間ほど、後藤政志さんという元原発設計者の方が話されました。その方の話によると、今の事故処理のもたつきは、初日の3月11日にいち早く海水注入を決断できなかった初動の遅れで、決定的になってしまったとの事です。
 地震で原発が自動停止したものの、震災・津波で外部からの送電線が切断され予備電源も止まってしまい、ECCS(緊急炉心冷却装置)が機能しなくなった。核燃料の崩壊熱が抑えられないまま、海水注入を躊躇している間に冷却水の水位がどんどん下がり続け、とうとう炉心が剥き出しになり(この冷却材喪失事故をLOCA=ロカというらしい)、格納容器減圧の為のベント(放射能汚染を承知の上で中の水蒸気を放出)も空しく、水素爆発で放射性物質が撒き散らされる事になった。
 その後大分経ってから始められた手動による注水作戦も、本当は毎時数百~数千トンの水が必要なのに、僅か数十トンしか給水されない「焼け石に水」状態で、到底間に合うわけがない。そもそも、高濃度の放射能汚染によって、原子炉の破壊がどこまで進んでいるかという、最も肝心な事が何も調べられず、配管の修復もままならない中では、幾ら給水しても所詮はじゃじゃ漏れにしかならず、却って放射性物質を拡散してしまう事にしかならなかった。
 大体、日本の原発は地震・津波の設定条件が甘すぎる。自然現象は不確実であり色々な事態に対処しなければならないのに、発生確率が小さいと切り捨ててしまっているのが実際だ。シビア・アクシデント(苛酷事故)対策がなっていない・・・というお話でした。実際の話はもう少し複雑で、原発内部の機器の写真を元に色々不具合な箇所を説明されたのですが、話が専門的過ぎて私は付いて行けませんでした。
 
 続いて、井野博満さんという柏崎・刈羽原発差止め訴訟を支援されている方が、同じく1時間ぐらいお話をされました。この方も前記の後藤さんと同じ技術畑出身で、お話の内容も重複する部分が少なくありませんでした。ただ、こちらの話の中では、厚労省や文科省が放射線許容線量の基準を大幅に緩めた事を怒りをもって告発されていた事が、私の中では非常に印象に残りました。
 曰く、原発労働者の許容基準を年間100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに、同じく学校再開の基準を年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに(前回記事参照)、大幅に緩められた、と。
 しかし実際には、年間100ミリシーベルトを超えると白血球・リンパ球の減少が現れると言われている。しかも、子供は大人よりも細胞組織が成長途上にある分、余計に放射能の影響を受けやすいとも言われている。それ以前に、何ミリシーベルトと言うのも単なる目安にしか過ぎず、それ以下は全く無害なんて絶対に在り得ない。実際にはシーベルトの値に比例して、放射線障害が出現する事が確率的に明らかになっている。その基準を逆に緩めるとはどういう事か。原発労働者や子供ひいては国民を、所詮はその場しのぎの「使い捨ての駒」としてしか見ていない、という事じゃないか。
 緩和後もICRP(国際放射線防護委員会)の基準を満たしているから適正だ、というのが国の言い分だそうです。しかし、そもそもICRPやIAEA(国際原子力機関)にしてからが、原子力産業育成を前提とした「業界団体」であり、そこでは環境基準も大甘のものが採用されている。内部被曝や生物濃縮、遺伝的影響なども過小評価されている。今も、現場では食い詰めた労働者の足元を見透かすかのように、「就業機会確保の為に別扱いとする」(放射線防護協会)とか、「250ミリシーベルト浴びても引き続き働かせてやる」といった言質が堂々とまかり通っているではないか。そんな中では、たとえ後になって障害が出てきても、「因果関係が証明されない」とか何とか言われてシラを切られるに決まっている。
 その後も、地球温暖化防止に向けての二酸化炭素削減目標との絡みで、別の方からお話が1時間余りあったのですが、もうその頃には疲れがピークに達して、きちんとメモを取れませんでした。すみません。

 そして、日曜日とあって構内食堂も休業中の中、近くの牛丼屋で慌しく昼食を済ませた後、14時からは、午前の講義を受けての質疑応答の中から、福島原発廃炉に向けて学会として何が出来るか、という事が話し合われました。ここでは、前日23日に講義された広瀬隆さんもパネラーに加わられていました。
 経済産業省の一部局にしか過ぎない今の原子力安全・保安院や原子力安全委員会に、監督官庁の役割は期待できない。泥棒に警官をさせるようなものだ。検査官もズブの素人で、電力企業に教えを請う体たらく。今回の事故で斑目(まだらめ)安全委員長は陣頭指揮を執らなかった。そんな役人が退職後には電力企業に天下り。
 そんな独占企業が地域の電力供給を牛耳り、国からのお墨付きで原発を推進している。正社員労組の電力総連(連合系)も完全な御用組合。マスコミもスポンサーには電力企業幹部の名が並ぶ。官邸機密費がマスコミにも流れ、メディアは公式発表の垂れ流しのみとなる中で、ジャーナリズムの自殺行為が進む。その中でフリー記者排除の動きも出てきている。大学も、独立法人化や教育予算削減、産学協同などを通して企業支配が強まっている。しかも、露骨には弾圧できないので、自粛要請の形で巧妙に締め上げてくる。
 そして、国民の中にも諦めムードが醸成されている。原発容認の資本家政党(民主・自民・みんな・立ち上がれ・維新、等々)や御用組合の連合は言うに及ばず、共産党や全労連もせいぜい「原発の見直し」止まりで、明確に脱原発を主張しているのは生活クラブ生協など少数派の団体・勢力だけだ。

 しかし、その中でも今回の事故以降、世論は徐々に変化しつつある。計画停電の不公平やデタラメさが白日の下に晒され、原発依存の嘘が次第に明るみとなる。休止中の火力・水力発電を元に戻すだけで、原発の需要が基本的に賄える事も明らかになった。ドイツだけでなくこの日本でも、4月10日東京・高円寺での即興の反原発デモに1万5千人が結集。ソフトバンク会長・孫正義が脱原発に方向転換。財界メディアの日経新聞や「東洋経済」「週刊ダイヤモンド」などにも脱原発の記事が載るようになった。(注:この記事執筆中も橋下徹が原発の新増設中止を言明、その一方で基本的には原発賛成だというから、所詮は一時の人気取りなのだろうが)
 その中で学会として何が出来るか。「原発ジプシー」「原発ぶらぶら病」の実態告発から原発依存の犯罪性を問うていく。施設の老朽化で30年の使用期限が切れる原発が今後相次ぐ中で、学会としても原発廃炉の工程表作りに着手する。原発企業に広域避難計画策定や税収減収補填を義務付けるように、自治体を動かしていく・・・等々、色んな意見が出されました。
 産経新聞や「WiLL」「撃論ムック」などの一部右翼メディアがことさら原発擁護を声高に叫べば叫ぶほど、彼の人たちが言う「愛国心」や「郷土愛」がどの程度のものか、「原発ジプシー」搾取の上に胡坐をかいているのが一体誰か、誰が人民の敵であり味方であるかが、ますますハッキリしてきました。確かに、風力発電などの代替自然エネルギーにも問題がない訳ではありませんが、だからといって、現状肯定に安住していて良い筈は無い。この問題には人類の生存がかかっているのだから。誰かの犠牲の上に一部の人間だけが潤うような経済システムに寄りかかっていると、最期には「敵」「味方」の別なく全員が滅んでしまう。少なくとも、それだけは確実に言えるでしょう。

科学としての反原発 (市民科学ブックス)
クリエーター情報なし
七つ森書館

↑私が講演会会場の書籍販売で購入した本です。
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転載:放射能規制値の緩和に抗議する緊急声明と署名のお願い(フクロウの会)

2011年04月23日 23時27分44秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 

※今までもロクでもない政府だとは思っていましたが、ここまでムチャクチャやるとは思いませんでした。上図の中の「5年間の職業被曝限度100ミリシーベルト」に相当するのが、政府が今度導入しようとしている「年20ミリシーベルト」の新基準です。放射能汚染が実際には「ない」のに「ある」というのが「流言蜚語」だと言うのなら、実際は「ある」のに「ない」と誤魔化すのは「詐欺」です。況してや、環境基準そのものを緩めてしまい、「詐欺自体を無かった事にしてしまおう」とするに至っては、もはや「政府による殺人」と言われても仕方が無いでしょう。政府による「国民見殺し」から我が身を守るべく、どうぞ生存の為の署名をお願いします。
※署名の集約が【4月25日午後11時まで】という事ですので、ご賛同いただける方は、なるべく早めにご署名をお願い致します。


【緊急声明と要請】拡散希望
子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求する(福島老朽原発を考える会:略称フクロウの会)

オンライン署名はこちらから

4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知した。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相当すると政府は示している。

3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)の約6倍に相当する線量を子どもに強要する、きわめて非人道的な決定であり、私たちは強くこれに抗議する。

年20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し労働認定を受けている線量に匹敵する。また、ドイツの原発労働者に適用される最大線量に相当する。

さらにこの基準は、大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮にいれておらず、また、内部被曝を考慮していない。

現在、福島県によって県内の小・中学校等において実施された放射線モニタリングによれば、「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が75%以上存在する。さらに「個別被ばく管理区域」(2.3マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が約20%も存在し、きわめて危険な状況にある。

今回、日本政府が示した数値は、この危険な状況を子どもに強要するとともに子どもの被曝量をおさえようという学校側の自主的な防護措置を妨げることにもなる。

文科省は、20ミリシーベルトは、国際放射線防護委員会(ICRP)勧告Pub.109およびICRP3月21日付声明の「非常事態収束後」の基準、参考レベルの1-20ミリシーベルトに基づくとしているが、その上限を採用することとなる。

21日現在、日本政府からは、本基準の決定プロセスに関しては、何一つ具体的な情報が開示されていない。また、子どもの感受性や内部被曝が考慮されなかった理由も説明されていない。文科省、原子力安全委員会において、どのような協議が行われたのかは不明であり、極めてあいまいな状況にある(注)。

私たちは、日本政府に対して、下記を要求する。

・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回すること
・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安全とした専門家の氏名を公表すること

(注)4月21日の政府交渉で、原子力安全委員会は正式な会議を開かずに、子どもに年20ミリシーベルトを適用することを「差支えなし」としたことが明らかになった。また、4月22日、5人の原子力安全委員の意見とりまとめについて議事録は無かったと、福島瑞穂議員事務所に回答している。

(参考)
4月21日付ドイツシュピーゲル誌の20ミリシーベルト設定に関する記事(「文部科学省、子どもたちに対してドイツの原発労働者と同様の被爆限度基準を設定」)
より、専門家のコメント
エドムント・レンクフェルダー(オットーハーグ放射線研究所)
「明らかにがん発症の確率が高まる。基準設定により政府は法的には責任を逃れるが、道徳的には全くそうではない。」

呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、国際環境NGO FoE Japan

オンライン署名はこちらから

http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/20-4449.html

高円寺 4.10反原発デモ
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4月24~26日 京都・大阪での取り組み

2011年04月21日 18時53分14秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 今まで日程の関係で、地元大阪での反原発行動にもなかなか参加できませんでしたが、この24日京都・大阪での下記の行動には何とか参加できそうです。当日は私の地元市議選の投票日でもあり、そこからまた京都・大阪の集会に逐一参加となると身体が持たないので、最低でも下記のうちのどれか一つには参加する事にします。


■エントロピー学会 春の緊急研究集会「原発の廃炉に向けて」(福島原発事故情報共同デスク)

福島原発同時多発事故の原因・影響の真相を総合的に解明する

【日時】 2011年4月23日(土)14:00~ 18:30
        4月24日(日)10:00~17:00
【会場】 同志社大学 新町キャンパス 「臨光館」301号
    (京都市営地下鉄今出川駅より北西へ徒歩8分)

【プログラム】※ 最終確認を得られていない場合があり、
         一部変更する場合があります。御了承ください。

4月23日(土)14:00~ 18:30
◎記念講演 広瀬隆(ジャーナリスト)
 福島原発同時多発事故から何が分かったのか。
 そして、私達は何をすればいいのか。
◎報告   福本敬夫(教員)
 原子炉から大気、水、食品、人体への放射能汚染の広がりをどう
 みるのか。
◎報告   菅井益郎(国学院大学教授) 
 飯舘村現地調査の報告

4月24日(日)10:00~17:00

★10:00~13:00
◎特別報告 後藤政志(元東芝技術者)
 福島原発事故で何が起こったのか:原発設計技術者の視点
◎報告   井野博満(東京大学名誉教授)
 福島原発事故で何が起こったのか:その意味するもの
◎報告   黒田光太郎(名城大学教授)
 東電・保安院などの事故対応・情報発信はなぜお粗末なの
 か:柏崎刈羽原発での経験を踏まえて。
◎報告   室田武(同志社大学教授)
 原発廃炉の経済学に向けて:二酸化炭素1990年比25%の検証
◎報告   三輪大介(沖縄大学地域研究所特別研究員)
 上関原発の工事中止の行方

★14:00~17:00 
◎パネルディスカッション パネリスト上記報告者等(広瀬氏以外)
司会:山田國廣(京都精華大学教授)・和田喜彦(同志社大学教授)

【参加費】会員・非会員同額/予約不要 一般:1,000円 学生:無料(会員以外の皆様の参加も歓迎します。非会員の皆様、この機会に 原発問題を真剣に議論してきたエントロピー学会の会員になって ください。もちろん、学生・院生さんも会員になれます。)

【主催】エントロピー学会 【後援】同志社大学 同志社大学経済学会
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部 和田喜彦
         yowada(@)mail.doshisha.ac.jp
         電話Fax:075-251-3582
 http://2011shinsai.info/node/57


■4月24日 京都YWCAにて、「チェルノブイリ25年京都の集い」開催のご案内(京都反原発めだかの学校)

テーマ:『チェルノブイリ25年 ~語り継ぐ地球ヒバク~ いま福島原発では…』
講 演:今中 哲二さん(京都大学原子炉実験所)
日 時:2011年4月24日(日)午後2時~4時30分
会 場:京都YWCA(上京区室町出水上ル・地下鉄「丸太町」下車②番出口北へ徒歩10分)
 阪急烏丸から地下鉄烏丸線に乗り換え2駅目の丸太町で下車、2番出口より北へ5分、2つ目の信号を左折。

参加費:700円(高校生以下無料)
主 催:チェルノブイリ25年京都実行委員会
   (収益金からチェルノブイリや福島原発での被曝者へ治療カンパを送ります。)

ーチェルノブイリ25年京都の集いー

 チェルノブイリ原発事故から、4半世紀が経ちます。いまなお残る高いレベルの放射能が大地を汚染し続けています。そして原発職員や事故処理従事者、何十km・何百kmも離れた住民もヒバクし、いまだ多くの人々がガンや白血病などに苦しんでいます。
 私たちはチェルノブイリの悲劇を忘れてはならない、日本の原発にも目を向けようと毎年4月、「京都の集い」を開いてきました。今年は4月24日(日)に集いを京都YWCAホールにて行ないます。「語り継ぐ地球ヒバク」と題して京都大学原子炉実験所の今中哲二先生に御講演していただきます。

ー今中 哲二さんの講演ー

 今中先生は、チェルノブイリ原発事故の放射能災害研究の世界の第一人者として、「チェルノブイリ事故による放射能災害---国際共同研究報告書」を1998年にまとめられ、2007年には「チェルノブイリ原発事故の実相解明への多角的アプローチ---20年を機会とする事故被害のまとめ」を編集されています。
 事故直後の8,000kmも離れた日本での空気中の放射能濃度測定に始まり、食品(国産品・輸入品)の放射能測定、チェルノブイリ現地調査と住民との交流、各国の専門家との共同研究とチェルノブイリに関わってこられた今中先生に、チェルノブイリ原発事故とは何なのか、25年経た現状は、(そして福島原発事故でのヒバクは…、)分りやすくお話ししていただきます。ぜひご参加下さい。

チェルノブイリ25年京都実行委員会参加団体
京都反原発めだかの学校/日本チェルノブイリ連帯基金京都/平和の会/I(アイ)女性会議・京都/ふぇみん婦人民主クラブ・京都/京都平和フォーラム/きょうと教組/自治労京都府関係職員労働組合/アジェンダ・プロジェクト/社会民主党京都府連合/沖縄を考える会/グリーン・アクション/日本キリスト教団「教会と社会」特設委員会/脱原発を考える亀岡の会/京都YWCA/使い捨て時代を考える会/安全農産供給センター/ぶんぶん京都の会/ワーカーズコープ エコテック/はんげんぱつ新聞京都支局
 http://blog.goo.ne.jp/543142011/e/5719b1505fe99683963bea6c9eb063b0


■4月24日(日) 原発停止☆廃止を~緊急集会(STOP原発!アクションin関西)

時間:18:00~20:30
場所:エルおおさか南館ホール  [京阪天満橋駅下車徒歩5分]
内容:
・基調報告/映像『東日本大震災~民主的復興と原発NO!(課題)』
・特別報告「ICRP(国際放射線防護委員会)批判-被ばくの時代を闘う-」
 ウラニウム兵器禁止条約実現キャンペーン(UWBAN)事務局長 小山潔さん
・討議 これからみんなで何をしていくか


■4月26日(火) アースデイ・関電包囲デモ~めざせ1万人!(同上)

チェルノブイリ事故のおこった4月26日―世界中で「アースデイ」としてイベントが取り組まれます。
関西でもこの日に、原発を今すぐ止めてと求める行動を行います。

集合:大阪・中之島公園女神像前
集会開始:午後6時
デモスタート:午後6時30分
*デモ終了後、「どうしたら原発止めれる?」アイデア交流などその場で短くおこないます。反原発グッズなどお持ちより下さい。

大阪市役所の南側、中之島公園女神像前に集合し、関西電力をぐるっと一周するデモをおこないます。これだけの原発事故がおこっても「原発エネルギーを強める」と言っている関電はおかしい!関電前を通るデモをおこない、原発今すぐ止めてと声を上げていきたいと考えます。楽器、プラカード、反原発グッズなど、思い思いのものをお持ちよりください。原発を止めるためのアイデア、行動などのアピールタイムも用意します。

◆デモコース中之島女神像前~御堂筋~渡辺橋南詰~ダイビル・関電本社~土佐堀1~三菱前~肥後橋~御堂筋から中之島女神像前

*関電と原発プラント企業三菱前も通ります。周回コースで、女神像前に戻ってくるので、遅れた方も関電前や肥後橋などで合流できます。

主催
平和と民主主義をめざす全国交歓会/ウラニウム兵器禁止条約実現キャンペー(UWBAN)/平和と生活をむすぶ会/無防備地域宣言運動全国ネットワーク/なかまユニオン
 http://www.geocities.jp/stopnuclearkansai/
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脱原発よりも橋下徹になびく心理は一体どこから来るのか?

2011年04月18日 00時52分31秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
   

 福島原発事故を機に、ドイツでは地方選挙で脱原発政党が大躍進したのに引き換え、お膝元の日本では、原発肯定論者の石原慎太郎や橋下徹が未だにのさばり返っているのは、一体何故なのか。
 事故収束の目処はたたず、今も原発から大量の放射能が漏れ出し、福島や北関東産の野菜は売れずに廃棄処分せざるを得なくなっている。それどころか、水道水からも環境基準を大幅に上回る放射性物質が検出され、避難地域の更なる拡大も取りざたされるに至っている。
 震災・津波被災に放射能汚染が加わり、最悪の場合は福島県だけでなく、その周辺の宮城・茨城・栃木三県も、チェルノブイリのように放棄しなければならなくなるかも知れないというのに、何故みんなそれに対して怒らないのか。
 何故いつも、原発禍を引き起こした当事者の東電や政府・原発推進勢力にではなく、逆に「寝た子を起こすな」という形で、「原発批判者への八つ当たり」という歪(いびつ)な方向に話を持って行かれようとするのか。そして、「津波は天罰」とほざいた石原慎太郎や、原発を容認・推進したまま相変わらずポピュリズムに狂奔する、橋下徹・河村たかしや、東国原・ワタミばかりが、のさばり返るのか。

 その理由については、この前の「脱原発ジャスミン革命への萌芽」という記事の中でも少し触れましたが、「震災・原発事故を契機に「国難」キャンペーンが垂れ流される中で、カリスマ性のある候補に票が集ま」ったという事だと思います。とまあ、言葉で説明すれば簡単ですが、実際に自分の身内の中に、そんなネットウヨク崩れみたいな人物がいて、日々その相手を強いられるとしたら、貴方はどれだけ耐えられるでしょうか。
 実は私の兄貴が、気が付いたらそんな人物に変貌してしまっていました。これから書く事は、自分の身内の恥を晒す事にもなり兼ねないので、実は書こうかどうか、ずっと迷っていたのですが、今回の原発事故のニュースに際しても、また兄貴の方から議論を蒸し返されたので、ここにその顛末を書き留めておく事にします。

 その前に、私の兄貴について簡単に説明しておくと、歳は私より凡そ一回り上の所謂「団塊の世代」の人間で、大学卒業後十年余りの銀行生活の後、亡き祖父が営んでいた店舗宅を改築して、そこで数年前までビデオ店を営業していました。私も生協退職後は、本業バイト終了後に副業として時々店を手伝ったりしていました。
 その兄の異変に最初に気が付いたのは、イラク戦争が始まった頃でした。それまでは只の普通のノンポリだと思っていた兄貴が、巷の右翼雑誌や産経新聞・「2ちゃんねる」の請売りみたいな言説を、やたら口にするようになっていました。最初はブッシュの請売りで「フセインは悪の枢軸」、北朝鮮拉致問題が発覚してからは金正日がフセインに取って代わり、やがて小泉礼賛から橋下礼賛の今に至り、最近では反中国オンリー。(詳しくはこちらの過去記事を参照の事)

 但し、一般的なネットウヨクとは違い、安倍や麻生には批判的。自民党右派とは一線を画すものの、経済的には完全な新自由主義者で、「食糧自給なんて非効率な事は止めて、安く手に入る国から買えば良い」みたいな事も言っていました。
 私も北朝鮮や中国は嫌いだが、そんな弱肉強食の新自由主義者に、偉そうに人権の説教されるのはもっと嫌なので、一度「何をネットウヨクみたいな事ばかり言っているのか」と言い返したら、酷く機嫌を損ねたようでした。「俺はあくまで反自民だ、ネトウヨ(ネットウヨク)なんかと一緒くたにするな」と立腹。
 そりゃあ、ネトウヨでも自民党批判ぐらいはしますって。問題はその批判の中身でしょうが。あいつらの「反自民」の中身は、日本核武装とか侵略戦争肯定とかの、自民党が本音では思っていても決して表立っては口に出来ないような、更に酷い立場から、「今の自民党は生ぬるい」と「批判」するだけのものでしかない。つまり「批判」に名を借りた「叱咤・激励・煽り」に他なりません。

 それで、その兄貴との今回の諍いの顛末ですが、つい一週間ほど前の、私の仕事休みの日に、私の親父・お袋と兄貴夫婦の四人で、大阪市内のイタリアン・レストランで飲食した時の事。そこで食べたピザやパスタの味は最高だったが、そこでまた、いつもの例の議論が蒸し返され、後味の悪い思いをさせられる破目になりました。
 ひと仕切り原発事故の話題が出た後、統一地方選挙の話になり、以下の様な流れで話が進みます。

●兄貴(以下、兄):「オヤジは府議選で誰に入れた?」
●親父(以下、親):「維新に入れた、同じ仕事を大阪府と大阪市がする事は無い、今まで労使馴れ合いでそれを続けていた」
●兄:「橋下は大した奴や、大阪府知事になった後、大阪市が牛耳っている利権を壊さなければいけない事に気が付いたのだ」
●私:(半ば呆れ返りながら)「その維新の会の現職も元自民党の重鎮で、今はただ損得勘定から勝ち馬に乗っているだけじゃないか」
●兄:「確かにそういう奴も多い、維新も半分はそういう悪者だ、でもそういう奴らも従えて利権を潰そうとしている橋下は偉い」
●私:「維新の言っている事はただの大衆迎合にしか過ぎない」「失業・不景気も府・市二重行政の所為だとビラに書いていたが、それはそもそも自民党も含めた歴代政府の責任じゃないか、その時に今の維新の現職は何をしていたのか」「議員定数削減というが、それでは主権在民の否定ではないか、ただ効率や採算を追求するだけなら、一層の事、北朝鮮のように独裁にすれば良い、低報酬でも市民本位の政治をしたい人には逆に門戸を広げるべきじゃないか」
●兄:「今はそんな制度設計の話よりも、まず伏魔殿の利権をぶっ壊す事が先決だ」
●親:「二人とも、もういい加減にせんか!」

 まあ、こんな調子です。この際言っておきますが、私の方から政治論議を吹っかけたり、自分の意見を相手に強要した覚えは一度もありません。前述の議論の際も、兄貴が議論を蒸し返しさえしなければ、私は親父の物言いも軽く聞き流すつもりでした。
 ビデオ店に勤めていた時も、先に議論を吹っかけて来るのは常に兄貴で、それも私がどう答えるのか分かっていて、何度も同じ議論を吹っかけて来るのです。「橋下知事どう思う?」→「余り好かんな」→「何で?好いやんか、コレコレシカジカで云々」→数日後にまた「橋下知事どう思う?」→「それについては前に答えたやろ、何で同じ事ばかり何度も聞くのか」→「いや、あれから考え方変わったかなと思って」云々、この繰り返しで。
 そのくせ、私が「こういう意見もある」と言って、別の著書や識者の意見を紹介しても、「読む暇が無い」のかんのと言って、一切聞く耳持たず。
 また、かつてのブッシュ礼賛を棚に上げてオバマ礼賛に転じた時も、「では、ブッシュに追従して、イラク戦争に賛成した事を今はどう思っているのか?」と問いただしたら、それにはお茶を濁して他の話題に話を逸らそうとする。派遣村の例を引いて、「今でも小泉改革を肯定しているのか?」と聞いた時も、「それだけで小泉を全否定してはいけない」と言うばかりで。今まで異なる意見・立場を散々悉く全否定して来ておいて、「今さら何を言うか」と思いますね。

 これでは議論になりません。ただ自分の意見を相手に押し付けているだけです。
 もしここで親父の制止が無かったとしても、前記の様な堂々巡りに終わるだけでしょう。例えば、「原発なんて廃止できっこない」(兄)→「今の原発依存度3割の現状も、意図的に作られたものにしか過ぎない」「火力・水力発電所の稼働率を元に戻し、オール電化推進一本槍を止め、代替エネルギー開発にもっと本腰を入れて取り組めば、原発依存から脱却出来る」(私)という方向に仮に話が進んだとしても、またぞろ「制度設計の話」(抽象論という意味か?私は先の維新の例でも具体的に反証しているのだが?)云々と、話をはぐらかされるに決まっています。
 小泉支持でも橋下支持でも、それは個人の意見だから構わない。それを他に押し付けるな。自分から議論を仕掛けてきた以上は、他の意見にも耳を傾けろ。それをせずして、ただ自分の意見を押し付けているだけでは、凡そ民主主義でも何でもない、ただの独裁であり金正日と同じだ。身内だから大目に見ているが、これが一般の店なら、従業員への人権侵害、パワハラで訴えられても文句は言えまい。

 それに、何故そこまで橋下政治ヨイショに走り、原発事故よりも橋下政治の帰趨の方がさも一大事だと言わんばかりの態度に出れるのか、それが全く理解できない。
 言うまでもない事ですが、今の原発事故は、決して福島・東北や首都圏だけに限った問題ではありません。この西日本でもいつ南海地震や東南海地震が起こるかも知れず、そうなったら福井県若狭湾岸の美浜・高浜・大飯原発や島根原発でも同じ事故が起こる可能性が高い。決して対岸の火事で済まされる話ではない。若しそんな事態になったら、大阪都もクソもないでしょうが。そんな事も分からないのか。
 そんなに橋下命なら、若狭湾から放射能汚染が大阪に及んできた時も、原発擁護の橋下と心中・玉砕するのだろうか。はっきり言って、まるでオウム・勝共連合・「生長の家」などの信者みたいで、もうウンザリしています。

 兄貴個人については、何故そこまで固執出来るのか理解できませんが、橋下信者一般で言うならば、この先行き不透明な世の中で、カリスマ性のある政治家に靡くのでしょう。「この人に付いて行けば安心だ」みたいな。そして、カリスマ性のある政治家というのは、得てして弱肉強食礼賛の独裁者タイプの場合が多いですから、この日本では右派に靡きがちなのでしょう。かつてドイツ人の多くが、資本主義による失業・生活苦の責任をユダヤ人に擦り付けたヒトラーに靡き、今のフランス人の少なくない部分も、その責任を外国人移民に擦り付けるサルコジやルペンに靡くのと、同じ理屈です。

 普通のミーハーな橋下支持者であれば、「ただ何となく」とか「頼もしい、カッコイイ」とかいう理由だけで支持するのでしょうが、それがコアな支持者にまでなると、何か漠然とした不安感や自分の中にあるトラウマみたいなものから逃避する為に、ひたすらそれに縋ろうとするのでしょう。理屈など只の後付やマスコミからの請売りで、ひたすら何かに縋りつこうとする。そう考えると、今までの兄貴の対応も納得が行きます。
 では、それに対して反原発運動はどうすべきなのか。橋下や石原よりも更にカリスマ性に長けた人物を押し立てれば良いのか。そうすれば、「付和雷同・大勢順応・奴隷根性」に染まった今の多くの日本人への「受け」は確かに良くなるかも知れませんが、しかしそれは、金正日に靡く心性とも紙一重ではないか。
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財界人からも上がる脱原発の声

2011年04月17日 08時53分27秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
城南信用金庫が脱原発宣言~理事長メッセージ


 何と信用金庫が脱原発の声を上げています。ネットでたまたま知りました。財界人からも脱原発の声が上がっている事は、例えばソフトバンクの孫正義氏などが個人としてそういう発言をしている事は私も聞いていましたが、企業のHPなどで堂々と主張している金融機関があるとは思いませんでした。

 この城南信用金庫というのは、東京・神奈川に85店舗を有し、信用金庫の中ではトップクラスの融資・貸付額を誇る企業だそうです。会社のHPも見ましたが、経営方針のページの冒頭で、「アメリカ流の自由主義」や「グローバルスタンダード」を堂々と批判しているのには驚かされました。また、「投資信託などの価格変動リスクのあるキワモノ商品は扱わない」とも書かれていて、あくまで地域密着の、中小企業との共存共栄を図る姿勢に好感を持てました。

 企業・団体が建前上謳っている「人間経営」「人権尊重」「社会との共存共栄」と実際の姿が乖離している事は、過去の「いずみ生協」前任地の某大手スーパーの例で嫌というほど思い知らされていましたので、私はこの手の宣伝文句を余り信用していませんでした。でも、幾ら「協同組合経営の銀行」たる地域密着の信用金庫と言えども、ある意味で資本主義の象徴とも言える金融機関が、自社のHPでここまで堂々と正論を展開出来るとは思ってもみなかった。

 この前の統一地方選挙前半戦でも、この日本では「アメリカ流の(新)自由主義」「グローバルスタンダード」の塊のような原発擁護論者ばかりが耳目を集めていたので、私は正直言って、もうこの国を見限っていました。しかし、先日4月10日東京・高円寺での反原発1万5千人デモや、この信用金庫の例を見て、また少し思い直しました。「この国もまだまだ捨てたものではないな」と。
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転載:4 ・16緊急シンポ「いま日本で何が起こっているか」(CML)

2011年04月15日 20時31分50秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
※以下、[CML 009027]より転載。当ブログとも掲示板時代からお付き合いのある「まっぺん」さんからの情報です。この東京の緊急シンポや大阪のデモなど、明日16日は全国各地で色々な反原発の取組みがあるようです。参加できなくて残念。せめてこういう形で、広報だけでも協力させて貰います。

【転載・転送歓迎\(^o^)/】
複数のMLにお知らせします。重複はご容赦下さいませ。
まっぺんです。
私も参加している「変革のアソシエ」の第3回大会が
急遽延期と決定し、その予定日に緊急シンポジウムを
たんぽぽ舎と共催で行うこととなりました。
プログラムをご覧になれば判るように、
被災者からの声、支援活動の報告、経済学者からの分析、
困難に直面する農民、労働者、反原発運動から、
春闘勝利の賃上げ分全額支援を決めた建設労働者からと、
この度の震災と原発事故に関して、
様々な立場から、多角的にこの問題をとらえ、
構造的に理解し、行動してゆこうとするものです。
ぜひ皆様のご来場をお待ち申し上げております。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4・16緊急シンポ「いま日本で何が起こっているか
  -3・11大震災と福島原発事故を考える-」 
        共催:変革のアソシエ/たんぽぽ舎
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■日 時:4月16日午後1時30分~午後5時
■場 所:明治大学リバティータワー
     10階1103教室(JR御茶ノ水3分)
■参加費:500円

       ■プログラム■

 コーディネーター:大野和興(季刊『変革のアソシエ』編集長)
 朗読:宮沢賢治から       白銀由布子

1)被災地からの報告
  ●仙台の被災地から 半田正樹(東北学院大学教授・仙台在住)
  ●支援物資をいわき市に運んで
   三上治(東日本大震災緊急支援市民会議)

2)《基調報告》 日本資本主義を襲う二重の激震
  伊藤誠(変革のアソシエ共同代表・東京大学名誉教授)

3)現場で起こっていること・みえること
  ●迫りくる放射線のもとで野菜百姓として考えたこと
   石井恒司(成田・農民)
  ●解雇・失業に直面する不安定労働者とその闘い
   労働者(協働センター・アソシエ)  

 (休憩:10分)

4)現場からの提言:大震災と福島原発事故をどうとらえるか
  ●原発事故をどうとらえるか――その背景と今、これから    
   山崎久隆(脱原発市民の広場「たんぽぽ舎」副代表)
  ●建設・運輸労働者が震災復興のあり方に提言する    
   関西生コン労働者
   (連帯ユニオン関西地区生コン支部「被災地支援報告」含む)

5)〈質疑・討論〉

Uストリームの associechannel 「アソシエチャンネル」 で
4月16日緊急集会を中継します。
会場に来られない方はここから鑑賞ください。

----------------------------
東京都中野区中野2-23-1 ニューグリーンビル3F309号
電話:03-534201395  FAX:03-6382-6538
Email:associeforchange at mbn.nifty.com
----------------------------

 http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/008903.html
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脱原発ジャスミン革命への萌芽

2011年04月11日 23時48分03秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
若者パワー炸裂!高円寺・反原発デモに15000人


 統一地方選挙前半戦の知事選・道府県議選・政令市議選で、石原慎太郎や橋下チルドレン(大阪維新の会)候補が早々と当選を決めました。震災・原発事故を契機に「国難」キャンペーンが垂れ流される中で、カリスマ性のある候補に票が集まりました。
 右翼の石原、新自由主義者の橋下のいずれも、普天間問題や消費税、原発といった基本政策については「古い自民党政治」をそのまま踏襲し、その矛盾を逸らす為に、官僚・公務員・労組といった「より叩き易い相手」への「鬱憤晴らし」「ガス抜き」で大衆を扇動し、恰も自分がそれと闘うヒーローであるかのように演じる中で、票を掠め取って来ました。失業・不景気が広がる中で、本当は資本主義にその原因があるのに、その矛先を逸らす為に、ユダヤ人叩きで政権の座に就いたヒトラーや、郵政解散で権力拡大を図った小泉と全く同じ「劇場政治」の手法で。

 そうやって「宴」を演じた後には、また相も変らぬ「古い自民党政治」が、政党名の看板だけを塗り替えて、また何年も続くのです。
 今まで何度この同じ手を食らわされてきた事か。古くは明治維新がそうでした。封建制度が行き詰まる中で、百姓一揆や打ちこわしが市民革命に発展する事を抑える為に、儒学者・国学者や下級武士といった、それまで幕府と一緒になって封建制度を支えてきた旧勢力の一部が、天皇という旧来の権威を担いで、明治維新という体制内クーデターで幕府に取って代わりました。でも、そうして江戸幕府から明治政府に代わっても、農民や町人は依然として被支配階級のままだった。橋下が決して「革命」を名乗らず、あくまでも「維新」の体裁に固執するのも、彼自身がそれをよく分かっているからです。

 何の事はない、その明治政府の官僚や2.26事件の青年将校のような「新保守」の旧勢力が、戦後も新自由クラブや新進党、細川・村山政権、民主党・みんなの党・田母神一派・地域新党などに形を変えて、ずっとこの日本に居座ってきたのです。
 国民の約半分も、その事には薄々気付いているから、選挙に行かなくなったのです。それに加え、昨今の労働強化や生活悪化で、日曜日も休めない、選挙どころではない人たちが増えたのも一因です。それで、政治に愛想を尽かし、棄権に回った約半数の有権者を除く、投票者の2~5割(全有権者比ではたった1~2割半にしか過ぎない)の票を、旧来の政治家(元自民・民主の現職議員、伊藤良夏のようなブルジョアのボンボン、東国原やワタミのような欲ボケ電波芸者)が、装いだけは新たに、財界がスポンサーを務めるマスコミの力を借りて、まんまと掠め取る事に「一時的に」成功しているのです。
 それを、政治を根本的に変えるのは難しいからと、手っ取り早く「勝ち馬」に乗る事を選んだ「奴隷・社畜」国民や、旧来のやり方に安住する既成サヨクが支えているのです。

 でも国民もまんざらバカではない。彼ら石原や橋下が、幾ら「改革者」や「ヒーロー」を装っても、安保や普天間、消費税・年金、後期高齢者医療制度、格差・派遣労働の問題と同様に、今回の原発事故でも、旧来の自民党・民主党と同じ、米国や財界の「操り人形・広告塔」でしかない事が、白日の下に晒されました。いずれの政治家も原発肯定(被災者・被曝者見殺し)の大合唱で、反原発・脱原発はおろか原発「見直し」さえも口にしないのですから。
 電力会社の息のかかったマスコミからは黙殺されていますが、準備期間も殆ど無かった素人の反原発デモに蓋を開ければ1万5千人も集まったり(上記YouTube動画、レイバーネット記事参照:その大半がデモ初参加の若者だった)、巷ではそれまで見向きもされなかった反・脱原発の著書が軒並み品薄状態を呈するなど、それまでは考えられなかった状態が起こっています。週刊誌の内容も、「週刊ポスト」のように産経新聞・「2ちゃんねる」顔負けの「国難・自粛」キャンペーンを繰り返すメディアだけでなく(彼らの「反権力」ポーズもせいぜい「反民主党」止まりである事に注意)、「週刊現代」「プレイボーイ」や幾つかの写真週刊誌・女性誌などのように、それとは明らかに一線を画した報道に踏み切るメディアも出てきています。

 そういう意味では、「911テロ」直後や「北朝鮮拉致」報道の時期と比べ、時代は少しずつ進歩しているのではないでしょうか。
 チュニジア・エジプトのジャスミン革命も、イスラム原理主義勢力(日本で言えば右翼・ネトウヨ)や体制内野党(日本で言えば共産・社民)とも無関係な一般市民が、若者の焼身自殺を契機に、それまでの奴隷根性を払拭して、独裁政権(日本で言えば自民・民主)打倒に立ち上がり勝利しました。
 既に明治時代に幸徳秋水が喝破したように、「今年も去年と同様、軍拡や資本家の搾取や勝ち組の横暴や賄賂政治はますます酷くなる一方だ。年が明けたからといって何もめでたい事はないじゃないか。でも、それはあくまで社会の表面だけを見ているからであって、その底流では衣食にも事欠く労働者の怒りが益々強まっている。年を経ることに、その怒りは更に強まり、社会変革を求める潮流となって力を増してくるだろう」(1/13日付拙稿「暗潮からのメッセージ」参照)。
 それでもまだ、脱原発に舵を切ったドイツのようには行かない。まだそこまでは行かないが、それでも小泉・ネトウヨ全盛期よりは、少しずつではあっても確実に進歩しているのは事実でしょう。
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転載:チェルノブイリ汚染除去処理従事者から日本へのメッセージ(日刊ベリタ)

2011年04月11日 16時10分12秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
斉藤和義 ずっとウソだった


チェルノブイリ汚染除去処理従事者から日本へのメッセージ:「できるだけ早く逃げなさい  米国AOLニュースが報じる

  日本の福島原発事故について、米国のAOLニュースがチェルノブイリ事故汚染除去に従事した女性に電話インタビューした。チェルノブイリの汚染除去作業に長期に渡り直接従事したメンバー中の生存者の一人、ナタリア・マンズロヴァ(Natalia Manzurova)。彼女は1986年4月当事35歳、ロシアのオジョルスク(Ozersk)の原発技師だった。マンズロヴァはウクライナ北部の、焼けて大破した発電所に他の13人の科学者とともに派遣された。大気中に膨大な量の放射線を撒き散らし10万人の避難を余儀なくさせた史上最悪の核災害のわずか4日後のことだった。マンズロヴァとその同僚たちはいまだ「死のゾーン」と呼ばれる地域のすべての汚染物質の除去と埋蔵の任を負った約80万人の「汚染除去作業者」つまり「リクビダートル」のメンバーだった。(大倉純子)

原文
http://www.aolnews.com/2011/03/22/chernobyl-cleanup-survivors-message-for-japan-run-away-as-qui/

AOLニュース
2011年3月22日
ダナ・ケネディ 記者

  (原文掲載の写真参照)写真はプリピャチの「死のゾーン」で1988年に撮影されたマンズロヴァ。彼女はチェルノブイリの汚染除去作業に直接関わった中の生存者の一人である。彼女は住民が去ったプリピャチで4年半にあたり汚染除去作業に従事した。プリピャチからチェルノブイリ原発までは2マイル(3.2km)以下の距離。緊急避難させられた原発職員が住んでいた町である。
現在59歳で世界中の放射能被害者のためにアドヴォカシー活動をしているマンズロヴァの首には「チェルノブイリの首飾り」が見える-喉から甲状腺を切除した傷跡である。彼女は他にもさまざまな健康上の問題を抱えている。しかし彼女のチームメイト(全員、放射線障害で亡くなったと彼女は言う)やその他大勢のリクイデーターとは異なり、彼女は生き残った。

  AOLニュースは月曜日、通訳の助けを借りて日本の原子炉災害についてバーモントから彼女に電話取材した。現在もオジョルスクに住むマンズロヴァは、米国の原子力監視団体Beyond Nuclear の招待で一週間に渡る講演旅行を始めるところだった。

Q: 福島原発事故のことを最初に聞いたときどうでしたか?
マンズロヴァ(以下マ):デジャヴを見ているようでした。日本の人々、特に子どもたちのことが大変心配です。何が彼らを待ちうけているか経験でわかるからです。

Q:専門家は福島事故はチェルノブイリほどひどくないと言っていますが。
マ:すべての核事故はそれぞれ違います。そしてその被害も何年にも渡らねば本当には計測できません。政府がいつも真実を言うとは限りません。多くの人が家にもうもどれないでしょう。その人たちの人生は二つに分かれるでしょう:フクシマの前と後に。自分の、そして子どもたちの健康を絶えず心配することになるでしょう。
  政府はおそらくそんなに大量の放射線はなかった、人体に害を及ぼしたはずはない、というでしょう。そしておそらく人々が失ったものすべてを補償などはしてくれないでしょう。彼らが失ったものは計算不可能です。

Q:日本の人へのメッセージがありますか?
マ:できるだけすぐに逃げなさい。待ってはいけません。自分を救うのです。政府を信じてはだめ。政府はうそをつくから。政府はあなたに真実を知ってほしくないのです。それほど原子力産業は強力なのです。

Q:チェルノブイリに行くように召集されたとき、状況がどれほど悪いか知っていましたか?
マ:全く見当もつきませんでしたし、かなり後になるまで本当はどんな状況だったかも知りませんでした。すべての秘密のベールに覆われていました。私は言われた通りに専門家としてそこに行きましたが - もし、今、同様の事故の処理のために行ってくれと言われたら絶対断るでしょう。
  フクシマで作業をしている人たちは非常に大きな犠牲を払っています。原子力産業のトップは災害の後始末をしなくてはならない人々に説明責任を果たしたりはしません。原子力産業はそうやって発展してきたのです。それは核の奴隷制のようなものです。

Q:チェルノブイリを見たときの最初の印象は?
マ:中性子爆弾が落ちた後の戦場のようでした。敵が見えない戦争をしているようにいつも感じていました。すべての家も建物も、すべて家具はそのまま、なのに人っ子一人いないのです。どこでも深い静寂が支配していました。見知らぬ惑星に私一人のような。どんなに言葉を尽くしても表現仕切れません。

Q:リクビダートルとしてどんな仕事をしたのですか?
マ:最初、放射線レベルを測り、どれほど汚染が進んでいるか見るため植物サンプルを採取しました。それからブルドーザーで地面に穴を掘り、すべてをそこに埋めました-家、動物、すべて。まだ野生動物がいくらか生き残っていましたが、私たちはそれも殺して穴に埋めなくてはなりませんでした。

Q:家にはペットが残っていたのですか?
マ:人々は退避までに数時間しか与えられていなかったし、犬や猫を連れて行くことが認められなかったのです。放射性物質は動物の毛に残りますがそれは除去できません。だから殺さなくてはならなかったのです。だから人々は去るときに泣いていました。家に残された動物はすべて乾燥したミイラのようになっていました。一匹だけ生きている犬がいたのですが・・。

Q:どこで見つけたのですか?その犬だけどうやって生き残ったのです?
マ:私たちは研究室として使うため元幼稚園だった建物に入り込みましたが、その犬はそこのベビーベットに寝ていたのです。彼女のすべての足は放射線のやけどを負っていて、半分目が見えなくなっていました。目が放射線で曇ってしまっていたのです。彼女は大分弱っていました。

Q:助けることはできなかったんですか?
マ:いいえ、私たちがその建物に入った直後、彼女はいなくなりました。ここからが驚きなのですが、一ヵ月後、私たちは彼女が廃墟になった病院の子ども病棟にいるのを見つけました。すでに死んでいました。彼女は子供用のベッドに横たわっていて、私たちが最初に彼女を見つけた幼稚園のベビーベッドと同じサイズのベッドでした。後でわかったんですが、その犬は生前子どもたちが大好きで、いつも子どもたちのそばにいたというのです。

Q:死のゾーンで働いたことはあなたの健康にどう影響しましたか?
マ:インフルエンザにかかったようでした。高熱が出て震えだしました。放射線に当たって最初に起こることはよい働きをする微生物叢(びせいぶつ そう:体内の特定の場所にいる無害なバクテリア)が死んでいって、悪い働きをするバクテリアが繁殖し始めるのです。いつでも突然に眠たくなり、またたくさん食べました。生きてはいるもののエネルギーが全くありませんでした。

Q:どれくらいの放射線を浴びたのですか?
マ:教えられませんでした。私たちは放射線を測る線量計を身につけそれを上司に提出しましたが、結果は教えてもらえませんでした。

Q:危険を察知して逃げようとはしなかったのですか?
マ:はい、危険は承知していました。いろいろなことが起こりました。一人の同僚が雨水の水溜りにはまってしまったんですが、ブーツの中でかかとがやけどしてしまいました。しかし私は留まることが義務だと思っていました。消防士と同じです。もしあなたの家が燃えていて消防士が来たのに、「危なすぎる」と言って帰ってしまったらどうします?

Q:いつ甲状腺がんだとわかったのですか?
マ:チェルノブイリで数年働いた後の定期健診で見つかりました。良性だとわかりました。いつでき始めたのかはわかりません。甲状腺を半分切り取る手術を受けました。癌は再発し、昨年残りの半分を切り取りました。今は甲状腺ホルモン剤に頼って生きています。

Q:甲状腺がんができたのになぜチェルノブイリに戻ったのですか?
マ:ちょうど私が手術を受けたころ、政府はリクビダートルは4年半きっかり働いていなくては引退して年金が貰えないという法律を通したのです。一日でも足りなければ、なんの手当てももらえないのです。

Q:本当ですか?それはあまりにひどいですね。
マ:だから原子力産業は危険なのです。彼らは危険性を否定したい。彼らは私たちがもらえる手当てについていつも法律を変え続けています。私たちがどれほどひどい被害を受けたか認めしまうと、原子力産業の体裁が悪くなるからです。いまや私たちはほとんどなにも手当てを受けられません。

Q:最後にチェルノブイリでの仕事を終わってから健康状態は悪化しましたか?
マ:43歳のときに“障がい者”になりました。てんかんと同様の発作を起こしていました。血圧は大変高くなりました。一年のうち6ヶ月以上働けなくなりました。医者も手のつけようがありませんでした。私が狂っていると言って精神病棟にいれようとしました。最終的には彼らは放射線がこれらの原因であることを認めたのです。

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201103261156056
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奴隷根性も大概にしろよ

2011年04月09日 07時17分57秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 

 日本人がここまでバカだとは思ってもみなかった。だってそうだろう。「高濃度の放射能汚染水の逃がし場所を確保する為に、低濃度の汚染水を海に放出する」なぞと言われても、大抵の奴は「はい、そうですか」てな感じで、怒っているのはごく少数なのだから。何故みんなそんなに平気でいられるのか、不思議でならない。
 幾ら低濃度と言っても、環境基準を大幅に上回っているのは間違いない。今回の福島原発事故を受けて、急遽設定されたユルユルの環境基準すらクリア出来ないとは、一体どういう事か。それ以前に、そんな有害な物を一滴足りとも海に垂れ流したらダメでしょう。それをさも当然のように垂れ流されて、「仕方ない」で済ませられる神経が理解できない。

 中国産冷凍餃子事件の時にはみんな大騒ぎしたよな。農薬入りの餃子を買わされたと言って。その同じ日本人が、農薬よりも遥かに危険な放射能入りの魚や野菜を買わされようとしているのに、何故みんな平気でいられるのか。あれは相手が中国だから怒っただけで、誰も本当に食品の安全性について心配なぞしていなかったのではないか。安全な立場から中国や北朝鮮を叩く事は誰でも出来るからな。若しそうでないと言うならば、今回の件でも、もっと怒らなければおかしい。
 そう言えば、狂牛病事件の際に米国産輸入牛肉の安全性が問題になった時や、豚インフルエンザ流行でメキシコにある米系精肉業者の巨大養豚場が発生源と目された時も、知らないうちにウヤムヤにされたよな。要するに、食品の安全性を本当に心配しているのではなくて、ただ中国を叩きたいだけなのだろう。だから、相手が中国となるとやたらエキサイトするのに、相手が米国や日本の政府・大企業となった途端に、みんな頭が上がらなくなるのだ。本当に心配なら、相手が中国であっても日米であっても、同じ反応であるべきなのに。

 最初の汚染水放出の件に話を戻す。この東電の暴挙に対して抗議した業界団体は全漁連(漁協関係者)だけだった(4/6付朝日他参照)。全漁連の代表が東電本社で烈火の如く怒ったそうだが、本来ならば、これが人間としてごく当たり前の感情だろう。この全漁連の対応と対照的なのが、全農(農協関係者)の態度だ。全農は黙りを決め込むだけでなく、あろうことか、風評被害防止に名を借りて「寝た子を起こすな」と言わんばかりの態度まで取ったよな。3/28付「週刊アエラ」表紙の、ガスマスクの写真と「放射能がくる」というキャッチコピーに対して、「風評被害を煽っている」と噛み付いていたよな。既に風評ではなく現実に汚染が広がっていると言うのに(上記画像参照)。
 しかも抗議する相手を間違えている。放射能漏れを引き起こしたのは東電だろう。その東電と一緒になって、今まで「原発は安全だ」と大嘘をついてきたのが日本政府であり、それをヨイショしてきたのが日本のマスコミじゃないか。マスコミやAC(公共広告機構)のスポンサーには電力会社や原発関係企業が名を連ね(AC役員リスト他参照)、原子力安全保安院の天下り先を電力会社が用意する。何のことは無い、泥棒に警官をやらせているようなものではないか。
 全農が抗議すべきなのは「週刊アエラ」ではなく、こんな東電や政府・マスコミではないか。確かに、今まで他のマスコミと一緒になって原発をヨイショしておきながら、今頃になって「週刊アエラ」で原発批判を始めた朝日新聞の、「売れさえすれば内容なんて二の次」という姿勢も問題なきにしも非ずだが、それでも、今も大嘘つき続けている政府や他の御用メディアと比べれば、まだよっぽどマシだ。それを、主犯たる東電・政府には何も言えずに、「週刊アエラ」だけを叩くとは。頭の上がらない相手には何も言えず、その鬱憤晴らしに、叩き易い他の誰かに八つ当たりしているだけじゃないか。

 世は正に自粛ムードで、「被災者の事を思えば今の苦労なんて××」とか、「頑張ろう××」「この国難をみんなで乗り越えよう」というキャッチが、マスコミに溢れている。でも、おかしくないか。被災者の苦労を生み出した前記の電力会社・原発大企業と国との、馴れ合い・もたれ合い・情報統制をそのままにして、何を「頑張れ、乗り越えろ」と言うのか。勿論、頑張る、乗り越える事も大事だが、その原因を作った主犯をそのままにして、「頑張る」も「乗り越える」もないだろう。今のままでは、幾ら頑張った所で、また今回の様な原発事故を起こされるのに決まっている。
 そもそも何故「自粛」なのか。確かに、原発事故があろうがなかろうが、節電や省エネは必要だ。地球温暖化防止の為にも、旧来の資源浪費型の生活スタイルは見直されなければならない。でもそれは、被災地の現状とは無関係に、あくまでも個人の判断として行われるべきだ。少なくとも、浪費とは縁遠い一般庶民から、花見のささやかな楽しみを奪ってまで、一律に強制されるような筋合いのものではない。

 また、原発の安全性についても、みんな判で押したように「今直ちに人体に影響は無い」とテレビでは言うが、放射能の影響は後でより大きく現れてくるのは、広島・長崎・ビキニやチェルノブイリの被曝者の実例からも明らかだ。そして、政府が広島・長崎の原爆被曝者に対して、原爆との因果関係をなかなか認めず、補償に応じて来なかった事からも、今回の被曝補償に対して、本音ではどう思っているかも明らかだろう。
 今でこそ政府は「大変だ大変だ」と言っているが、ほとぼりが冷めた数年後になって、食料汚染や遺伝の影響が出て来た頃には、またぞろ同じ様な事を言い出すに決まっている。それどころか、今のメタボ検診のように、放射性ヨウ素や同セシウムの残留値も特定検診の項目に加えられ、個人の心がけの問題にすり変えられないとも限らない。これまでの政府のやってきた事を見ると、これが単なるブラックユーモアだと、笑って済ませられない気がする。

 斯く言う私も、ここまで原発が危険なものだとは思っていなかった。だから原発を直ぐに全廃するのは難しいと思っていた。でも、ここまで危険と分かった今となっては、もはや原発は見直しではなく全廃しかあり得ないと言わざるを得ない。
 この間、知人の頼みで共産党の統一地方選ビラ配布もしたが、原発「見直し」止まりの共産党の主張にも、正直言って物足りなさを感じていた。かと言って、民主・自公やみんなの党、維新の会などの原発推進勢力はもはや論外なので、今度の選挙でも共産党に入れるが。
 但し前半4月10日の大阪府議選については、地元選挙区からは「維新の会」と自民党しか出ないので棄権する。当日は仕事で投票には行けないし、わざわざ2キロ弱も歩いて市役所の期日前投票所に出かける気にはなれない。維新と自民じゃあ、「どちらがよりマシか」という選択にもならない。「ヒットラーとムッソリーニのどちらを選ぶか」と聞かれても、選びようがない。
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告知情報:大阪の反原発行動(美浜の会HPより)

2011年04月05日 20時54分41秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
※福島原発事故を受けて、既に各地で色々な取組みが開始されています。ここ大阪でも、下記2つの行動が予定されています。私は生憎当日は両方とも仕事で参加出来ませんが、参加できる方は是非ご協力を。
 http://www.jca.apc.org/mihama/index.html

★周辺住民への避難拡大!脱原発への転換を!4.9緊急大阪集会 

 福島第一原発の事故による、放射能汚染と住民、労働者の被ばくは、日々深刻になっています。
 いま最も急を要するのは、原発周辺住民の生命と健康を守るために、避難地域を拡大し、具体的な手だてを講ずることです。とりわけ放射線の影響を受けやすい妊婦や乳幼児が優先されるべきです。

 放射能汚染は、大気、土壌、水、野菜、原乳、そして海にまで広がっています。とりわけ原発から北西40㎞の飯舘村の土壌汚染(セシウム)は、チェルノブイリ事故時の強制避難区域の数倍にも達しています。事故は週間たっても収束の目処さえたっていません。それどころか核燃料が溶融し、圧力容器までもが損傷し、高濃度の汚染水がタービン建屋に流れ込むなど、事態は一層悪化しています。むき出し状況になっている使用済燃料プールからは、放射能が放出し続けています。

 それにもかかわらず、政府は避難区域の拡大を行うことなく、20~30㎞圏内でさえ、「屋内退避」「積極的自主避難」のままです。避難させるのではなく30㎞圏内にとどめて、欺まん的な健康診断でごまかしています。高濃度に汚染された野菜などを食べても、大気中の放射線量が上がっても、「直ちに人体に影響ない」「長期間汚染が続くか状況を見極める必要あり」等と、3週間も「安全宣伝」を繰り返しています。内部被ばくの危険や、晩発性のガンや白血病等々の健康被害のリスクを全く語りません。周辺住民や農業や酪農に従事する人々の不安や恐怖、苦悩を全く省みることもない無責任をこのまま許すわけにはいきません。
 政府、電力・原子力産業、学者、マスコミを総動員した「原発の安全神話」は、取り返しのつかない犠牲を伴って崩壊しています。生きるためには、脱原発に政策を転換させるしかありません。

 ゲストの報告やこれまでの取り組みを踏まえ、いま私たちは何をなすべきなのかを討論し、具体的な方向を見いだしていきましょう。

◆場所が変更になりました。
 「大阪府社会福祉会館」→「大阪社会福祉指導センター」
 「大阪府社会福祉会館」のすぐ前の建物です。地下鉄「谷町六丁目」
◆日時:4月9日(土)開場pm1:15 1:30~4:45
◆場所:大阪社会福祉指導センター 5階 多目的ホール
 (机あり200名、イスのみの場合300名)(地下鉄「谷町六丁目」徒歩5分)
◆参加費:一般 700円/大学生以下 300円
◆内容
 ・今中哲二さん(京大原子炉実験所 助教):福島県内の放射能汚染の状況
 ・阪上武さん(福島老朽原発を考える会):原発事故の深刻な状況
 ・主催者からの提起と討論
   厚労省交渉等を踏まえて、当面の運動の提起と討論、
   各団体・個人の取り組みの交流など

 主催
 グリーン・アクション
   京都市左京区田中関田町22-75-103  TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952
 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
   大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階  TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581


★原発いらん!関西行動 集まろう中之島!歩こう御堂筋 4.16集会&御堂筋デモ 

 やっぱり起こった原発震災。
 長年心配してきたことが恐ろしい現実となり、
 巨大地震と大津波の前に原発がいかに脆いか。
 推進側が言ってきた「止める、冷やす、閉じ込める」
 がいかに嘘っぱちかが白日の下にさらけ出された。
 放射能値は数万ベクレル、海に空に広がり、水も野菜も汚染された。
 一番の犠牲は幼い子どもたち。
 福島原発が全く収束していないのに、浜岡、美浜、敦賀、「もんじゅ」、伊方を始め、
 次なる地震の脅威が迫っている。

 集まろう! 全関西からノーモア福島の思いを胸に。
 歩こう! 御堂筋を原発廃止を訴えて

 とき  4月16日(土)
 ところ 中之島公園(女神像エリア)
 集会  3:30~4:10
 デモ  4:10~5:30
 御堂筋南下淀屋橋-本町-心斎橋-ナンバ
 (体力に応じて可能な限り歩こう家族連れでぜひ)
 (鳴り物、プラカード、横断幕等持ってきて下さい)

 このチラシをメール、FAX、電話等々で、どんどん広めて下さい

 呼びかけ団体
 ストップ・ザ・もんじゅ、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、
 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、グリーン・アクション、
 若狭連帯行動ネットワーク、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西、
 原発を知る滋賀連絡会、奈良脱原発ネットワーク

 連絡先:ストップ・ザ・もんじゅ〒573-0028 枚方市川原町1-5 072-843-1904

 
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