石丸市長の凄まじい仕事能力 使用済み人工芝の譲渡「売る?売らない?」で議員がギブアップ
上記動画の文字起こしをしました。令和6年(2024年)3月6日の広島県安芸高田市議会定例会における南澤市議と石丸市長(当時)の間の質疑応答の様子を記録した動画です。「公園の芝張り替え工事で要らなくなった古い人工芝を譲渡する際に、市内在住者から優先的に譲渡してはどうか」という市議の質問に対し、市長の答弁が二転三転しています。そのやり取りを下記に文字起こししました。長文になりますが、記事後半の問題提起に繋がるやり取りなので、どうか読んで下さい。質問者の南澤市議、答弁者の石丸市長それぞれの発言に通し番号を振って識別できるようにしました。南1は南澤市議の1回目の質問、石1は石丸市長の1回目の答弁です。動画の中で編集者が強調している部分については、私も当該発言部分に下線を施しました。
南1:サッカー公園人工芝改修工事に伴い、市は昨年11月に使用済み人工芝の再利用を希望される方を募り、無作為の抽選によって選ばれた方へ譲渡を行いました。市の方は処分費を削減でき、必要とされる方は運搬コストのみで入手できる、両者にとって良い事業、WinーWinの事業だったと評価しています。この事業は募集当初譲り受け対象者を市民、市内業者、市内団体等としてきましたが、途中から「市内関係者に限らない」と変更しました。サッカー公園の事業は市の税金も投入されている事業であります。市の関係者優先という考え方、そういう文言があってもしかるべきではないかというふうに考えるんですけれども、そのあたりの見解をお伺いしたいと思います。
石1:その考え方、文言は必要ありません。今回の取り組みは、そもそも人工芝の再利用を前提とした工事になっていないからです。その際に市として大事なのは、処分のコスト、ここでは時間と費用ですね、これを最小化するのが最優先事項となります。故に、市内の特定の誰かに恩恵を与えるような配慮が必要ないというのは自明だと考えます。
南2:コストを最優先させたと。その考え方は決して否定するものではなく、今後ですね、こういったような事業を行う際に、広く募ってもいいと思うんですが、市内の方がたくさん求めているんであれば、そちらを優先させると。そういう一文を加えてはどうかと思うんですが。そのあたりの考えをお伺いしたいと思います。
石2:捨てるというのが大前提になってるんです。ただ、もしかしたら要る人があるかもしれないということで、急遽(きゅうきょ)この工事の期間の中でですよ、特段の手間暇かけずにできることをやったというだけです。それを欲しがる人がいるというのもわかったので、次回もしこれを張り替えるのであれば、売るというのも、そもそも工事に含めることはできると思います。
南3:売ることもできるのではないかと。確かにそうかもしれないなと。そういったときに、募集するときにですね、市の関係者を優先しますというような一文があってもいいのではないかと。そのあたりの考え方を伺ってます。
石3:市のために以後こうした工事に最善を尽くすのであれば、当然売ることを考えるべきです。であれば、当然にして次やるべきは、全国を対象に海外、もしかしたらあるかもしれませんが、中国に輸出する業者とかね、制限なしで売りに行く、これが一番やるべき取り組みです。
南4:広く売り先を求めるというのは、それはそれでいいと思うんですが、市内の方で求める方がいらっしゃったら、そこに優先的に譲ってはどうかということを提案しているんであって、その文言が募集要項の中にあっても何ら問題はないと思うんですけれども。そうでない理由というのが、ちょっと今の答弁の中では受け取れなかったんですけれども。
石4:人工芝片付けるのが工事の大事な工程なんです。誰かにこれ売ってあげようという事業じゃないんですよ。そこに手間暇かけたら、主眼が変わってくるじゃないですか。家にある物を何か転売して儲けようという話じゃないんです。もう要らなくなったから。とにかく捨てたいんですよ。早く。じゃないと工事終わらないじゃないですか。そうしたときに市内優先ってどうやるんですか。選抜するんですか。第1次募集、第2次募集って。そこに手間暇かけるんですか。それが現実的ではないという話をしています。
南5:募集をかけて応募が来ると。市内の方がいたらそこから渡していって、まだ余っているなら、そこから外に出せばいいだけの話じゃないかと思うんですけれども。それがそのまま手間暇かかることなんでしょうか。
石5:はい、当たり前にかかります。一旦募集をして、足りなかったら追加で募集するということですよね。一回で終わらないんだから、その分かかるじゃないですか。どうやったらかからないという発想になるんですか。
南6:あのー、ちょっと話がかみ合わないなと思うんですけど。繰り返し募集する必要なくて、1回の募集で全国から受けて、その中に市内で希望される方がいたら、そこから渡していけば良いではないかというだけの話です。そういう考え方で進めてはどうかということを、再々申し上げてます。
石6:これ売買の話だと思うんですけれども。今その前提で話をしています。買いたい人、名乗りを上げさせといて、あなたは実はそういう権利がありませんでしたと、後から伝えるということでしょうか。一旦募集は募集で締め切って、市民の方限定で募集をして、そこで選んでという手順を考えていたんですけれども。それをやれというふうにおっしゃってるんでしょうか。
南7:(暫し沈黙)一定の価格でこれが欲しい人、何本欲しいですかと申し込んでくださいと。ただし選考があって手に入るかどうかは、こちらから追って連絡しますという手順じゃないかと思うんですけれども。それで何ら問題はないかと思うんですが。そのあたりはいかがでしょうか。
石7:選考すること自体にコストがかかるという話をしてきたつもりなんですけれども。そうではなくてですか。ちょっと何を言わんとしているのかが私にはわからないんですが。
南8:えー(沈黙)、無作為抽出でなく、市内の方を優先されるという作為的なものがあった上で、その後のことについては無作為でもいいんじゃないかと思うんですけれども。えー、そういうふうな選考過程を経て譲り渡すということが可能ではないかというふうに考えています。そのあたりが伝わるといいんですけれども。御見解を伺いたいと思います。
石8:何となく意味がわかりました。同時に募集をしておいて、中で区切りを置くという話ですか。私が、ごめんなさい、考えてたのはオークション形式です。だって、その方が高く売れるじゃないですか。高く売りたくないですか。
南9:オークション形式というんであれば、市長のおっしゃることはわかりましたので、この質問はここまでにして、次の質問に移ります。(以上、文字起こし終了)
「捨てるのが大前提」(石2)と言いながら「制限なしで売りに行く」(石3)、そのくせまた「売ってあげようという事業じゃない」(石4)と言いながら「オークション形式」(石8)でやるつもりだったと。石丸氏は要らなくなった人工芝を「捨てたい」のか「売りたい」のか、果たしてどちらなのか?答弁が二転三転して、最後まで論点がかみ合いませんでした。しかも答弁姿勢も非常に高圧的・挑発的です。「当然~」「~なのは自明」「ちょっと何を言わんとしているのかが私にはわからない」云々と。そこまで言われなければならない程、市議の質問は愚劣な内容だとは私にはとても思えないのですが。このやり取りを観ていると、石丸氏は、ひょっとして人の言う事が理解できないのではないか?と思わざるを得ません。
石丸氏の問題対応はこれに限った事ではありません。別のショート動画でも、控訴する理由を聞かれて「判決に不服があるから」、1週間前と何が変わったか心境の変化を聞かれて「時間が経過した」、市長時代に小学校にエアコンを設置した理由を聞かれて「暑いから」等、普通ではありえないような答え方をしています。
確かにそれらの答えも間違いではありません。でも、判決に不服があるから控訴するのは当たり前の話で、どんな不服があるのか具体的な理由をアナウンサーは聞いているのに、それが石丸氏には分からないのです。1週間前と今とでは時間が経過したのも当たり前の話で、そんな事わざわざ聞かなくても分かっています。アナウンサーが聞きたかったのは、その間にどんな心境の変化があったのか(例えば国政に打って出る決意が固まった等)を聞いているのに、そこに思いが至らない。小学校にエアコンを設置したのも「暑いから」なのは当たり前で、それでも現実には予算が確保できなくて設置できない自治体も少なくないのに、安芸高田市では何故設置出来たのか?そこを聞いているのに、石丸氏にはそれが理解できない。
普通の人はこんな答え方なぞしません。アナウンサーが何を聞きたいのか常識の範囲で理解出来るからです。でも、石丸氏にはその「常識」が欠落しているので、こんな頓珍漢な応答になってしまうのです。
これはアスペルガー症候群の典型的な症状です。知能は人並み以上にあるから「会話」は普通に出来る。だけど相手の気持ちが理解出来ないので「人とコミュニケーションが取れない」。これがアスペルガー症候群の特徴です。
改めて書くと奇異に感じるかも知れませんが、私の周囲にも必ず1人か2人は確実にそんな人がいます。今まではただ単に「変な人」で済まされて来ましたが、それらは全て脳機能障害から来る発達障害である事が最近明らかになって来ました。
アスペルガー症候群の人は他にも色々特徴があります。「特定の物事に異様に拘る」のもその一つです。毎日同じ道順で帰宅しなければ気が済まない。だからたまに飲み会に誘われて普段と違う時間・ルートで帰らなければならなくなったら途端にパニックになる。
その特性を上手く活かす事が出来れば、逆に凡人には及びもつかない才能を発揮する場合もあります。物事への異様な拘りを学術研究の分野で活かせば、素晴らしい発明が生まれるかも知れません。実際、発明王のエジソンや相対性理論を編み出したアインシュタイン博士もアスペルガー症候群だったと言われていますから。
でも、政治家としてはどうなのか?幾ら天才的な才能があっても、「人とコミュニケーションが取れない」のは、政治家としては致命的な欠陥だと思います。だから安芸高田の市長も1期で投げ出さざるを得なかったのでしょう。
問題はむしろ周囲の関係者にあります。身近に接していたら、彼にアスペルガー症候群の可能性がある事も薄々気付いていた筈です。それに気付きながら、誰も彼に注意やアドバイスをしなかったのか?政治家は人とコミュニケーションが取れないと務まらない事や、それでも政治家を志すなら、人よりも更に努力しなければならない事など、彼に誰もアドバイスしなかったのでしょうか?
もし彼にアドバイスしていたら、あんな傍若無人な態度は取れなかった筈です。多分、皆んな彼を利用する為に、彼の機嫌を損ねないように、チヤホヤするばっかりだったんじゃないでしょうか。
そう考えると、彼も哀れな「裸の王様」かも知れません。でも、その彼の言動で、精神的に追い詰められて衰弱死させられた市議の方もいるのですから、私は彼を許す事は出来ません。
来る7月7日投開票の都知事選。その一大争点の神宮外苑再開発問題について調べた。但し私は都民ではなく東京の事情にも疎いので間違いがあればご指摘乞う。明治天皇とその妃を祀った明治神宮本体(内苑)に対し、その威徳を偲ぶ為に公園として整備されたのが外苑。神宮球場や秩父宮ラグビー場などがある。
この再開発は神宮球場や秩父宮ラグビー場の建替え問題が発端だ。老朽化した古い施設を耐震化・バイアフリー化する必要が生じた。じゃあそのまま改修すれば良いと思うのだが何故か場所も移して全面建替えに。風致地区の指定も緩めて隣接するビルを高層化。そのビルからのテナント賃料で環境保全すると。
再開発の事業主体は三井不動産・伊藤忠商事・明治神宮・日本スポーツ振興センター。それを許認可したのが都の整備局。推進側は歴史ある銀杏並木を保全し植樹本数も逆に増やすと。しかし反対派は球場もラグビー場も観客席は大幅に減らされスポーツ施設とは名ばかりの単なる商業施設に変えられると。
再開発推進派は「確かに開発で743本の樹木が伐採されるが、代わりに837本植樹されるので逆に94本増える」と言う。でもその94本の中には再開発ビルの屋上ガーデンの木も含まれる。それに植樹自体も成木になるまで最低でも数年はかかる。到底、今の外苑の森の代わりにならないのは明らかだ。
ラグビー場も天然芝から人工芝に変えられる。人工芝の方が長持ちするからだ。でも人工芝の素材は合成樹脂だ。天然芝のような保水・保冷効果はない。夏場になると地表面の温度は50℃にも達する。だから元ラグビー選手なども「そんな所で試合したら選手が火傷してしまう」と再開発反対の署名運動を始めた。
それに対して再開発推進派が最後に言うのは「私有財産を地主がどう処分しようと勝手だ」と。確かに外苑の所有者は明治神宮だ。明治神宮が、自己資金だけでは老朽施設の建替えが出来ないので三井不動産の手を借り、容積率緩和で三井の儲けも保障しながら建替えるのだ。何が悪いと。
幾ら私有財産でも好き勝手して良い訳ではない。神宮の森は氏子たちの勤労奉仕や国民からの献木の賜物でもある。いわば公共財産としての側面もある。それを今時こんな一昔前の公害企業の論理で開発をゴリ押しされては堪らない。そうさせない為の福祉予算であり環境行政、SDGsではないのか?
しかも都の幹部14人が三井不動産とその系列企業に天下っていた事が赤旗や週刊新潮によってすっぱ抜かれた。三井不動産は神宮外苑以外に築地市場や五輪選手村跡の再開発にも関わっている。再開発を認めた行政幹部がその再開発企業に天下り。マスコミは政局報道よりもこの事実こそもっと報じるべきだろう。
しかし何故そこまで再開発に拘るのか?施設が老朽化したなら耐震化・バイアフリー化だけすれば良いのに。ただでさえ緑の少ない東京で、神宮外苑は残された数少ない都会のオアシスなのに。それを保全するのに賃料に頼らなければならない事自体がおかしい。環境保全は本来行政が税金ですべき事なのに。
しかも当の明治神宮も再開発推進側に回ってしまっている。普段あれだけ歴史や伝統文化を大事にしろと喧しく言う保守派の筆頭が。むしろ国連の作業部会やユネスコ諮問機関イコモスなどの国外団体から心配される体たらく。結局大事なのは金儲け。自然保護や文化保護、住民生活なぞ二の次なのだろう。
これ何も東京だけに限った事じゃない。大阪でも観光客を呼び込もうと再開発が進められた。公園から野宿者が一掃され小綺麗な店に。でもどこもバカ高い店ばかり。新世界も賑わっているのは星野リゾートと新今宮駅前のみ。黒門市場も今やただのボッタクリの街に。住民置き去り守銭奴行政に今こそノーを!
それでも東京の事だから大阪の人には関係ないと思う人に一言。幾ら植樹で木を増やしても「なんばパークス」では鎮守の森の景観は蘇らない。天王寺の茶臼山や住吉大社の森を同じ理屈で伐採されても貴方は受け入れられますか?
※タイトル名を変更しました。(7月6日)
昨日は有休取って昔入っていたサークルの同窓会に出て来ました。同窓会の会場は阪急沿線にある昔ながらの駅前商店街の中の喫茶店です。そこのマスターが合唱団の正団員で、私たち研究生の同窓会を開催する為に貸切にしてくれました。合唱団に入ていたのはもう何十年も前の就職1年生の頃です。その頃はみんな若かったのに、今はもうそれなりの年になりました。同窓会は最後にケ・サラ(Che Sara)を歌ってお開きとなりました。
この間の私の以下の連投ツイートをこちらにそのまま転載します。(添付の画像や写真は一部差し替えました)
週刊文春4月18日号「自公83議席減!」。今、衆院解散したらこうなると。岸田が9月総裁選で不出馬に追い込まれる位なら、自民逆風の中でも大博打に打って出るかもしれないと。その結果、自民73減、公明10減、立憲52増、維新21増で自公与党過半数割れ、立憲・維新を中心とした非自民・非共産連立政権誕生
共産党が議席を前半の都道府県議・政令市議選で2割も、後半の市町村議選でも1割減らした今回の統一地方選挙。私がかつて住んでいた大阪府高石市の市議選でも、共産党は大きく得票を減らしました(参考記事)。その得票減は決して一過性のものではなく、構造的な要因によるものである事が、この20年来の得票推移で明らかになりました。(以下、市議選施行年、定数/立候補者数、投票率、共産党候補の票数、順位をリストアップ)
https://go2senkyo.com/local/jichitai/2406
1999年 17/22 69.32%
鈴木七重 1,922 2位当選
小谷 喬 1,465 9位当選
阪口孝雄 1,306 14位当選
出川康二 1,010 17位当選
今から24年前の1999年の市議選の時は、私も高石在住、いずみ生協在職中の共産党員で、鈴木さんのビラを近所でポスティングしたりしていました。選挙でも鈴木さんに投票しました。ちなみに、この時にトップ当選したのが、当時はまだ一介の市議に過ぎなかった阪口伸六氏でした。
2003年 17/18 73.48% 按分票は切り捨て
阪口孝雄 2,413 4位当選
出川康二 1,941 7位当選
福島恵子 1,755 9位当選
その次の2003年市議選の時は、私は既に生協を退職し求職活動中で、地域の共産党居住支部で活動中でした。選挙では共産党の誰かに入れたと思いますが、誰に入れたのかもうはっきり覚えていませんw。この時に同時に施行された高石市長選挙で、阪口伸六氏が初当選しました。この初当選については居住支部でも盛んに話題で持ち切りだったのを覚えています。
2007年 17/19 61.58%
西内 正 1,610 8位当選
出川康二 1,409 14位当選
2007年市議選あたりから共産党の凋落が始まりました。投票率と共に共産党の得票もガタッと減っています(6109→3019票に半減)。この時に市議にトップ当選したのが、当時無所属で出馬していた畑中政昭氏でした。橋下徹が大阪府知事に初当選したのが2008年ですから、この時はまだ「維新の会」(以下、維新と略す)は登場していません。一体、高石の政界に何が起こったのか?
この前後に私は共産党を離党しました。離党理由は、意見の違いやパワハラなんかではなく、今の会社に契約社員として採用され、勤務シフトの関係で党の支部会議に参加できなくなり、党費未納が続くようになったからです。但し、共産党の活動にも以前ほど魅力を感じなくなっていたのは事実です。でも、地域には共産党の知り合いもまだ大勢いたので、ボランティアでビラのポスティング等は続けていました。
その後も共産党は高石市議選で得票を減らし続けています。私も2017年8月に親父と喧嘩して実感を飛び出してからは、高石の知人との繋がりもなくなり、地元の情報も入らなくなりました。
2011年 17/21 60.00%
出川康二 1,494 8位当選
明石宏隆 1,161 14位当選
2015年 16/21 52.47%
出川康二 1,196 10位当選
明石宏隆 1,108 12位当選
2019年 16/19 52.31%
明石宏隆 1,045 13位当選
松田亜季 1,001 16位当選
2023年 15/22 56.53%
松田亜季 903 13位当選
明石宏隆 798 14位当選
最盛期には4人の議員団を抱え、党の得票も5~6千票あったのに、直近の市議選では2人合わせても1701票しか得票出来ず、本当に首の皮一枚繋がったような状態で、ようやく最下位当選。もう目も当てられない惨状です。
ここで改めて気が付いたのですが、共産党のベテラン議員の後を継いだ新人議員がいずれも一期で辞めています。鈴木七重氏、福島恵子氏、西内正氏しかり。これらの議員の活動実績についても、私の頭の中には余り記憶に残っていません。まだ党と何らかの繋がりがあった当時の私ですら、そんな状態なのですから、一般の有権者にとっては尚更です。
他方で、維新躍進の中でも、選挙のたびに得票を伸ばし、上位当選し続けている議員もいます。木戸あきら・山敷めぐみの両市議です。この両氏は2人で「市民の声」という会派を作って議員活動されています。そして、周辺他市の市民派議員とも交流され、コンビナート防災や水道事業の府市統合問題に取り組んでおられます。過去にはそれぞれ阪口市長の対抗馬として市長選に出馬された事もあります。この時の市長選では、どちらも阪口市長に負けはしましたが、多い時は1万票以上の得票を得ています。「市民の声」の会派自体も、どちらかと言うと維新の進める公務員のリストラや民営化推進政策には批判的で、時には共産党と共闘したりもしています。
過去に市長選に出馬しただけあって、私もこの2人の議員については、名前を聞いたことはあります。2人とも公式ウェブサイトを運営されており、フェイスブックだけでなくブログやツイッター、ユーチューブ、議員通信などでも積極的に情報発信されています。だから、今もどの政党にも属していないにも関わらず、維新が躍進した今回の地方選挙においても、市議選では得票を伸ばし続け、上位当選し続けているのです。
2015年 16/21 52.47%
木戸あきら 1,503 5位当選
山敷めぐみ 1,429 7位当選
2019年 16/19 52.31%
木戸あきら 1,702 3位当選
山敷めぐみ 1,512 6位当選
2023年 15/22 56.53%
木戸あきら 1,691 5位当選
山敷めぐみ 1,632 6位当選
翻って前記の共産党市議はどうか?発信媒体はフェイスブックだけで、他の媒体については全然使いこなせていません。フェイスブックだけでは情報伝達力は限られます。それに、いくらネット全盛のご時世と言えども、ネットを使わない人も決して少なくありません。そういう人には、紙媒体の議員通信や街頭宣伝で、自らの政見や活動報告を伝えなければなりません。
少なくとも、木戸・山敷の両市議については、日頃どういう活動されているのか、公式ウェブサイトを見れば分かります。ところが、明石・松田の両市議は、どちらも共産党議員であり、「しんぶん赤旗」などの媒体や民商(民主商工会)などの人脈を使えば、諸派の議員よりもっと多くの情報を伝達できるはずなのに、一向にそれらを使いこなしているようには見受けられません。
明石さんは54歳の男性で、議員になる前はガソリンスタンドでアルバイトをしていたと聞きました。松田さんは39歳の女性で、幼稚園PTAの会長もされていたと聞いています。特に明石さんなぞは非正規雇用の経験もあるのですから、非正規労働者の気持ちも分かるはずです。「維新の会」の市議には非正規雇用の経験者なんてほとんどいません。女性の市議も皆無です。そういう意味では、少なくとも維新の議員よりは非正規労働者や女性の気持ちが分かるはずです。なのに、何故、木戸・山敷の両市議のように、コンスタントに得票を伸ばし続ける事が出来ないのか?
維新躍進の影響を受けているのは木戸・山敷の両市議も同じです。でも、この両市議は、その影響下においても、得票をコンスタントに伸ばし続け、今も上位当選を果たしています。共産党も2008年前後まではそれなりに得票していた訳ですから、「ソ連・中国の悪いイメージから来る共産党アレルギー」だけでは凋落の説明が付きません。かつて共産党の幹部だった松竹伸幸さん・鈴木元さんが先日相次いで党を除名された影響も勿論ないとは言えませんが、それがいきなり小都市の一市議選にまで直接響くとも思えません。
共産党の票が維新に流れているのは事実ですが、それはあくまで結果論です。では、何故、共産党の票が維新に流れるようになってしまったのか?言い換えれば、有権者は自民党政治からの転換を、何故、共産党ではなく維新に託すようになってしまったのか?かつての「革新政党」の伝統や実績の上にあぐらをかき、こまめな日常活動を怠って来たからではないでしょうか?フェイスブックでしか情報発信しない。議員通信も出さない。だから知名度もない。新人議員の育成もうまくいかず、ひどい場合は1期だけで使い捨て。これでは得票が大きく目減りするのも当然です。
・民主はもっと混乱=小沢氏の党代表選出馬で-石原都知事(時事通信)
>東京都の石原慎太郎知事は26日、民主党の小沢一郎前幹事長が党代表選に出馬する意向を表明したことについて「民主党はもっと混乱する。金権陣営と無為無策陣営の対立だ。これで政界の再編成が進むだろう」との見方を示した。都庁内で記者団の質問に答えた。
石原知事は「小沢氏の(政治とカネなど)いろんな問題に納得している国民はいるのか。その人間をかついで総理大臣にしたときに日本のプレステージ(権威)はどうなるのか」と強く批判した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010082600474
小沢一郎の民主党代表選出馬で、俄然、政界がきな臭くなってきました。どうせ今後当分の間は、民主党代表選がニュース報道の中心になるでしょうから、最初に自分の立場表明だけしておきます。
何が「金権陣営と無為無策陣営の対立」かよ。石原、お前も小沢や菅と同類じゃないか。
贅沢三昧・物見遊山の海外出張、四男・延啓(のぶひろ)の外郭団体(トーキョーワンダーサイト)縁故採用、見栄と浪費の東京五輪誘致、ダイオキシン汚染地への築地市場移転強行・・・そんなお前の金権腐敗・無為無策ぶりが、先の都知事選挙でも一大争点になったのを、もう忘れたのか。
それをマスコミは、何かにつけて石原をもてはやし、こいつを甘やかすから、こんな、世界では相手にされないようなネオコン・ネオナチのバカウヨ爺が付け上がるのです。民主党(第二自民党)の菅・小沢も、元祖自民党で現・たちあがれ日本(第三自民党)支持の石原も、ともに、自民党政治の残滓を引きずる旧体制の遺物でしかない。こんな政治家は一刻も早く政界から放逐し、日本の政治を更に前に進めなければならない。
(追記)
上記の石原の罪状のうちの「ダイオキシン汚染地への築地市場移転強行」については、「ぼうごなつこ」さんの漫画イラストによる説明が、非常に分かりやすい。お勧めです。
鳩山から菅に首相が代わった途端に、2割を切っていた内閣支持率が6割余りにまで回復したとの事。私の勤め先でも、休憩時間にテレビのワイドショーで「菅直人物語」をやっていて、それを見た事務パートのオバハン連中が、「菅さんの奥さんって素敵!」「菅さんカッコイイ!」と言っていました。
私、「こいつらアホか」と思いましたね。前の首相が退陣したので、副首相が首相に昇格しただけの事でしょう。もともと、菅も前首相の鳩山も同じ民主党内閣で、基本政策も殆ど同じ。しかも閣僚も大半が留任。
巷で言われている「小沢・前幹事長との距離」にしても、同じ党内、同じ考え方の人たちの間での、「誰それとはウマが合う、合わない」という程度の違いでしかない。しかし、それ位しか「売り」になりそうな特徴がないので、マスコミもそこしか言わないのです。その程度の違いでしかないのに、何を大騒ぎしているのでしょうかね。
そんなんで内閣支持率の回復が図れるのなら、何度でも辞任で事足りる。今頃、鳩山・小沢・輿石の三人は、さぞや高笑いしている事でしょう。
おまけに、石原慎太郎に至っては、そんな菅内閣すら「極左」呼ばわりとは。あの小沢筆頭に、党幹部の大半が自民党出身者で占められ、普天間にしても、その他の問題にしても、実際は自民党政治と大同小異で、すっかり「政権交代」の化けの皮が剥げた民主党政権に対して、まだこんな事言っているのですかね。こんな批判しか出来ないんですかね。
社会党出身者が比較的多いから「極左」ですか。その元社会党の人たちは、社会党的なものは全部捨てて、民主党に雪崩れ込んで来たのですがね。
それでも元出身者だからと言うのであれば、元共産党員も多くいる、「新しい歴史教科書をつくる会」とか「北朝鮮に拉致された日本人を救う会」は、一体どうなるんでしょうかね。あれも「極左」団体なんですかねw。極右の石原から見たら、自民党ですら「左翼」に見えて仕方がないんでしょうね。
(追記)
以下、帰宅後に夕刊から転載。新閣僚の名前ぐらいは押さえておこうと思ったので。
ところで、菅直人が首相就任会見で述べた、「国民の不幸を最小限度に抑える、戦争と貧困を無くすのが政治だ」という発言に対して。「また心にもない事を」と、私の様に斜に構える人もいれば、逆にそれをまともに受け止めて、「社会主義だ」と反発する人もいる様で。それが「社会主義」なら結構な事じゃないですか。反対に資本主義は、「国民の不幸を最大にする、戦争と貧困を広める」のですから。
そうやって、社会保障も労組も生協も農協も、全て「社会主義的」「全体主義的」と決め付けるくせに、そういう人に限って「何でも国や会社に言いなり」の「全体主義者」だったりするのだから、矛盾も甚だしいという他ない。
総理:菅 直人
総務:原口一博(再任)、地域主権推進担当兼任
法務:千葉景子(再任)
外務:岡田克也(再任)
財務:野田佳彦
文科:川端達夫(再任)
厚労:長妻 昭(再任)、年金改革担当兼任
農水:山田正彦
経産:直嶋正行(再任)
国交:前原誠司(再任)
環境:小沢鋭仁(さきひと)(再任)
防衛:北沢俊美(再任)
官房:仙谷由人
国家公安:中井 洽(ひろし)(再任)、拉致問題・防災担当兼任
郵政金融:亀井静香(再任)
国家戦略:荒井 聡、食品安全担当兼任
公務員改革:玄葉光一郎、男女共同参画・「新しい公共」担当兼任
行政刷新:蓮舫