








9月8日(日)14時から神戸の兵庫県民会館大ホールで開かれた「斎藤元彦・兵庫県知事の辞職を求める緊急県民集会」に私も参加して来ました。私が会場に着いたらホールはもう満杯で、私は横の会議室でモニターを通して会議の様子を視聴する事となりました。しかも、その会議室も満杯で、ぎゅうぎゅう詰めの中での取材となりました。
主催者のあいさつの後、評論家の佐高信(さたか・まこと)さんが登壇され、次の3つの事を話されました。一つ目は日本の社会風土について。日本では部下が自殺しても社長は責任を取らない。上手くいけば手柄は社長に横取りされ、失敗したら部下だけが責任を押し付けられる。斎藤知事のパワハラを告発した元県民局長が自殺に追い込まれたのも、そんな社会風土があるからだ。もうそんな悪弊は止めにしないか。「自主」という言葉には「王に釘を刺す」「悪政をいさめる」という意味が含まれている。そこから「自分が主体となって行動する」「自主」という言葉が生まれた。
二つ目は「公(おおやけ)」の重要性について。公とは「公平である」という事。今の兵庫県はその対極の不公平にある。不正を告発された知事に告発者を「嘘八百」呼ばわりする資格はない。それでは阪神のユニフォームを着た監督が野球の審判を兼ねるようなものだ。そんな事で公平な試合なぞ出来る訳がない。
三つ目は「維新」という言葉のまやかしについて。「新」という字があるから何か世の中が変わる、進歩するかのようなイメージを持たれている人が少なくないが、明治維新の目的は大政奉還、王政復古。政権を幕府から天皇に返しただけ。時の支配者が幕府から天皇に変わっただけで、一般庶民は完全に蚊帳の外。これは21世紀になっても同じ。安倍晋三は自民党で総理に指名されなければ維新から出馬するつもりでいた。どちらから出たら有利かという話でしかない。こんな物に期待している限り、「王に釘を刺す」事も「悪政をいさめる」事も出来ない。国民主権も民主主義もありえない。
その後、佐高さんとジャーナリストの西谷文和さんの対談で話が進みましたが、話のテンポが速くてメモが取れませんでした。そこで、所々で撮影したモニターの写真を基に、話の内容をまとめてみました。まず、これまでの事実経過について。3月12日に、西播磨の県民局長が県政の問題点を匿名の文書で告発しました。その文書には次の7つの問題点が指摘されていました。
①県の外郭団体(ひょうご震災記念21世紀研究機構)副理事2名を知事が一方的にクビにした為に、理事長がそのストレスでショック死(急性大動脈解離)してしまった。
②知事選で現知事応援の事前運動を行い、地元の市長を恫喝した4名(後述する牛タン倶楽部の面々)が、知事当選後に異例の昇進を遂げた。
③知事自身も事前運動を行い、選挙告示1か月以上も前から、県内の商工団体に出向き、自身への投票を依頼。
④しかも知事は視察のたびに各地の企業に物品のおねだり。コーヒーメーカー、ヘルメット、ロードバイク、ゴルフセット、革ジャン、スポーツウェア、日本酒、ワイン、蟹、等々。
⑤知事の政治資金パーティー券を県下の商工会議所や企業に押し売り。「パー券買わなければ信用保証しない、補助金やらない」と脅しつけて。押し売りを頑張った職員は厚遇。
⑥阪神・オリックス優勝パレードの寄付が思うように集まらなかったので、某信用金庫への補助金を1億から4億に増やし、そこから寄付をさせ、他の信用金庫にも寄付するよう強要。そのお陰で、パレード前には50万円しか集まっていなかった寄付金が、パレードが終わった後には2千万円に。この件ではパレードの責任者も自殺に追い込まれています。
⑦知事のパワハラ。机を叩く。付箋を投げつける。「知事様を20メートルも歩かせるとは何事か!」と逆ギレし、車両進入禁止のエントランスに無理やり公用車を横付け。「イベント衣装に着替える場所も用意していないのか!」と逆ギレし、公共施設の授乳室を無理やり占拠。そして、自分は深夜・休日お構いなしに部下に業務指示のメールをしながら、返信メールには「俺の貴重な休憩時間を奪うな!」と更に逆ギレ。
もうムチャクチャですね。この斎藤元彦という男は、自分を一体何様だと思っているのでしょうか?ここまで来れば、もうスターリンやヒトラーを通り越して、「秦の始皇帝」と同じですね。告発文の全文を既に前回記事でブログに公開しているので、詳しくはそちらを参照して下さい。そこでは関係者の名前も全て実名で公開させてもらっています。公開されるのが嫌なら、そもそも不正に加担しなければ良いのです。元県民局長とパレードの責任者と、既に2人も自殺に追い込まれているのです。2人をそこまで追いやっておきながら、今さら知事側近のプライバシーもクソもあるか!
そもそも、この告発文のどこが「嘘八百」なのか?主要な出来事については日付や場所も明記して、かなり具体的に書かれています。到底「居酒屋の噂話」なんかで済まされる内容ではありません。その中には、知事選の事前運動やパー券強要、寄付の強要や、それに伴う公金(補助金)の不正支出など、刑事事件に発展しかねない不正もあります。いずれも立派な不正告発であり、公益通報保護法で保護されるべき内容です。決して個人的な恨みつらみで書かれた物ではありません。
斎藤が本当に知事としての職責を全うしたいのなら、やるべき事はただ一つ。ここに書かれた疑惑について、全て自ら明らかにした上で、知事を辞職すべきです。そして地検の捜査にも協力し、罪を償うべきです。そうしてこそ初めて、亡くなった部下の霊も浮かばれます。
ところが斎藤が実際にした事は何だったのか?3月12日に匿名で送られた文書の内容を20日に知り、部下の副知事に「徹底的に調査しろ」と命令。但し、調査内容は「不正調査」ではなく「告発者探し」。その命令を受けた片山安孝副知事たちが、3班に分かれて25日に関係先を強襲。西播磨県民局を訪れた副知事は、捜査機関でもないのに令状も持参せず県民局長のパソコンを押収。嫌疑をかけられた人の中には、事件とは何の関係もない私信まで盗み見された人もいました。
その挙句に、28日に知事が記者会見で告発文の内容を「嘘八百」、告発者を「公務員失格」と決めつけ。ところが、4月に入り、企業から「知事のおねだり」でもらったコーヒーメーカーを、県がこっそり元の企業に返却していた事が明るみに。それがきっかけで、その他の疑惑も芋づる式に次々明らかに。
その次に起こったのが「タコの嘘泣き」。「タコ」こと片山副知事が、自身の辞職と引き換えに、自民党に百条委員会設置見送りを頼んでいた事が発覚。地方自治法百条に基づき、偽証罪も適用される調査特別委員会が、県議会に設置されるのを何が何でも阻止しようとしたのです。それを自民党に拒否され、「知事を守れなかった」と噓の涙を流して副知事を辞職。亡くなった方への謝罪は皆無で。
そもそも、この片山こそが真の悪役なのに。斎藤知事の横暴ばかりが目立っていますが、その斎藤を陰で操っていたのが、片山・副知事、原田剛治・産業労働部長、井ノ本知明・総務部長、小橋浩一・理事らのいわゆる「牛タン倶楽部」のメンバーです。阪神淡路大震災の時に助けてもらったお礼に、東日本大震災支援の為に出向していたはずの兵庫県幹部が、肝心の震災被災者そっちのけに、自分たちの出世ばかり考えて、宮城県庁の中で派閥を形成し、後から来た斎藤(後の兵庫県知事)を意のままに操っていた。その派閥名に、誰かが仙台名物の「牛タン」から名を借りて「牛タン倶楽部」と命名。知事選の事前運動やパー券・寄付の強要、企業への「おねだり」も全て、宮城帰りの「牛タン倶楽部」の面々がお膳立て。
その「牛タン倶楽部」も、「本当は4人ではなく7人だったのではないか?」と観る人もいるようです。当の斎藤知事と、増山誠・岸口みのるの2名の維新県議も加えて7名だと。斎藤はただの操り人形なので、このメンバーに含めるのはどうかと思いますが。2名の維新県議については、最初は斎藤をかばい続け、「百条委員会で告発者をつるし上げる」と息巻いていましたから、さもありなんかも。その「つるし上げ」を苦にして、元県民局長は7月7日に自殺しているのですから、元県民局長を殺したのは、この「牛タン倶楽部」の面々だったと言われても仕方ないでしょう。
これ以上書くと話が長くなるので、もう結論から先に言います。ここから先はあくまで私個人の意見です。こんな状態の兵庫県政ですが、それでもまだ大阪府政よりははるかに「健全」なのです。何故なら、兵庫県議会では、まだ維新が議席の過半数に満たないから、百条委員会を設置出来たのです。県議会定数86名のうち維新は21名で、自民党の37名に次ぐ第2会派です(左上図参照)。それに対して、大阪府議会の定数79名のうち維新は51名もおり、自民党ですら7名と、完全な維新の独裁状態(右上図参照)。もしこれで、大阪府知事の不祥事が発覚しても、与党の維新が百条委員会設置に反対すれば、真相解明も不正防止も到底無理です。
では何故そんなに維新が大阪で強いのか?維新の宣伝が上手なのも確かにありますが、それ以上に重要なのが、維新が在阪メディアを牛耳ってしまっている事実です。実際、9月8日のこの集会に、取材に来たのも地元の神戸新聞とサンテレビだけでした。朝日新聞も毎日新聞も来ませんでした。集会で講演した佐高信・西谷文和のお2人は、左派・リベラル界隈では有名な論客です。普通なら「左寄り」の朝日・毎日が放っておくはずがないでしょう。
なのに何故、取材に来なかったのか?維新に遠慮したからです。維新を敵に回すと、取材もさせてもらえないから。商売あがったりになってしまうから。だから、元から「右寄り」の産経・読売だけでなく、「左寄り」の朝日・毎日も取材に来なかったのです。たとえ、県民ホールが600名以上の聴衆であふれ返ろうとも。集会は無かった事にされてしまったのです。
実際、大阪の朝のニュースやお昼のワイドショーで、大阪の吉村知事が登場しない日がありますか?どの番組にも登場し、マスコミはその一挙手一投足の持ち上げに余念がありません。だから、コロナ禍で大阪の死者数が全国一多く、吉村知事の肝いりで設置したコロナ療養センターも不評で閑古鳥が鳴いていたにも関わらず、「吉村知事はよう頑張っている!」と騙された府民が大勢いたのです。
今、マスコミは斎藤知事の「パワハラ・おねだり」について、面白おかしく取り上げています。もちろん、「パワハラ・おねだり」も大問題です。現に、その為に自殺者が2人も出ているのですから。でも、本当に追及されるべきなのは、知事選の事前運動やパー券疑惑、補助金不正支出などの刑事案件ではないでしょうか?これはもう森友・加計問題や「桜を見る会」と同じ案件ではないですか。いわば森友事件の兵庫版・維新版です。それを許さない為に、まず何をすべきなのか?もう答えは自ずと明らかではないでしょうか。(下の写真は集会について報じた神戸新聞の記事)
9月8日(日)14時から神戸の兵庫県民会館ホールで開催された「斎藤知事の辞職を求める緊急県民集会」に参加して来ました。同集会の内容は後日ブログで報告しますが、それに先立ち、この知事の不正(パワハラ・おねだり・贈収賄・事前運動・公金横領・公益通報保護法違反・個人情報漏洩等)告発の元になった文書の全文が集会で配布されました。今更、隠し立てする内容でもないし、むしろ斎藤知事の不正を全て出し切る為には、この文書の内容が広く有権者に共有される必要があると考えます。よって、ここにその全文を公開します。以下がその全文です。(難読氏名にルビ添付、明らかな日付の間違いを注で訂正した以外は原文をそのまま転載しました)
齋藤元彦兵庫県知事の違法行為等について(令和6年3月12日現在)


私たちはこれまで何年もの間、万博が夢洲で開催されるリスクについて、大阪府市や博覧会協会と協議を進めてきました。しかし、何ら改善されることないまま、問題がようやく報道されてきた状態です。
夢洲での万博開催は、海外パビリオンが遅れているだけではなく、さまざまな問題が山積しています。
万博を延期しても、コストが上がるだけ。
何の問題解決にもなりません。
夢洲での万博は中止すべきです。
夢洲のような軟弱地盤で万博を開催するとなると、地下に50mもの杭が必要で、終了後、その杭を抜く必要があります。
(イラスト略)
https://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12820022722.html
以下要請署名文です。
博覧会協会と協議を予定しています。
中止を決定できる、BIE総会も11月末。
この署名は短期決戦です。
ぜひ皆さまのご協力のほどよろしくお願いいたします。
ーーーーーーーー
公益社団法人 日本国際博覧会協会 会長 十倉雅和様
経済産業大臣 西村康稔 様
大阪府知事 吉村洋文 様
大阪市長 横山英幸 様
大阪・関西万博の開催を1年数ヶ月後に迫っている中、以下の難問題は全く未解決のままであります。
1, 各種廃棄物、浚渫土砂で埋立した「夢洲」の土壌問題、地盤問題、環境問題などが全く未解決であり、また、台風対策、地震対策、緊急時の避難対策など安心できる具体策がないこと。
2, 国際物流拠点の夢洲を観光拠点に変更したために、土壌のかさ上げ、交通網の整備、既存道路の拡幅、などに巨額の公金・税金投資を要し、市民生活予算に多大な影響を与えること。
3, 会場建設費が当初予定の1,250億円が、1,850億円と増額され、更に上振れが予想されること。
4, 会場建設地の軟弱地盤対策として、50mほどの「杭」を何本も打ち、終了後には杭を抜いて「更地」とすることが必要とされており、僅か6ヶ月のイベントに全く合理性がないこと。
5, 更に深刻なのは会場建設を担う「建設労働者」、資材運搬の「運輸労働者」の労働者不足、時間外労働規制適用問題への解決策が全く見通せないこと。
6, 夢洲連絡道が2ルートしか無い中、会場建設時の工事車両と物流車両、期間中の観客輸送と物流車両、更にⅠR施設建設が万博開催と同時開始とされている「トリプル交通問題」の解決策がないこと。
7,「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマに全く合致せず、BIEの期待を裏切るものであること。
以上のことから、下記の要請をいたします。
■要請事項
1,日本国際博覧会協会及び地元自治体として現状の混乱状態を正しく認識し、BIE(博覧会国際事務局)と万博開催の「中止」を前提に早急に協議を始めること。
2,中止により、万博に予定されていた「国や自治体財源」を市民の生活・福祉・中小事業者対策、防災・防疫対策に充当すること。
■取扱団体
署名集約先:どないする大阪の未来ネット
530-0041 大阪市北区天神橋2-2-9 プラネット南森町8階 http://donainet.seesaa.net/
夢洲で万博・カジノは危険だ
万博・カジノ推進派は完成予定図のきれいな青写真で誤魔化しているが、会場予定地の夢洲は元々、産業廃棄物の最終処分場だった。有害物質の六価クロムやカドミウム、ダイオキシンが地中に堆積し、今もメタンガスが噴出し続けている。
土壌も軟弱地盤で、今もどんどん地盤沈下中だ。夢洲の隅にはコンテナヤードがあるが、2018年の台風では完全浸水、コンテナが風に吹き飛ばされ大阪湾に流出。夢洲から退出する車両には汚染物質を外に持ち出さないようにタイヤ洗浄が義務付けられている。
それに対して、大阪府・市は、私企業の儲け仕事に過ぎないカジノに、750億円以上もの土壌対策費を、税金で支出しようとしている。中小企業振興予算や福祉・教育予算をどんどん削って。
それ以外にも、ハリボテそのものの木造の大屋根(リング)、バケモノみたいなキャラクターのミャクミャクと、突っ込みどころ満載の万博。その壮大な無駄使いの、とばっちりを受けるのは我々、大阪に住む人間だ。
維新の大阪市長や府知事は、「府市合わせ」と言って都構想を推進し、それが失敗に終わった後は万博・カジノに看板をかけ替えたが、これでは、将来の大阪はペンペン草も生えない「不幸せ」な街になってしまう。それでも良いのか?







在日スリランカ人のウシュマ・サンダマリさんが、同郷彼氏のDVから逃れる為に警察に駆け込んだら、不法滞在を理由に入管に収容され、本国への強制送還の措置が取られた。それでは本国でまた彼氏のDV被害に遭うと抵抗したら、体調悪化しても治療も受けられずに衰弱死。誰が考えても悪いのは入管だ。
でも梅村みずほ議員の理屈では、ウシュマさんに詐病やハンストを唆した支援者が悪いとなる。確かに不法滞在は犯罪だが、それは彼氏のせいで語学学校に通えなくなり滞在資格を喪失してしまったからだ。彼のDVこそが元凶なのに何故被害者のウシュマさんやそれを助けようとした支援者が悪者にされるのか?
では、不当解雇された労働者が地域の労働組合に駆け込み、組合がその労働者を支援したら、組合による不当介入になるのか?悪いのは不当解雇する経営者であって、被害者の労働者やそれを支援する組合ではない。でも梅村議員の理屈で行くと、悪いのは労働者を扇動した組合だとなる。筋違いも甚だしい。
これでは只の逆恨みだ。50年前の千日デパート火事で焼け死んだ怨霊と同じだ。怨霊が恨みをぶつけるべき相手はスプリンクラーの設置を怠ったデパート経営者やそれを見逃した国なのに、経営者や国などの強い奴には何も言えずに、罪のない通行人に化けて出て八つ当たりするしかない哀れな怨霊と同じだ。
梅村みずほは大阪選出の維新の参院議員で、児童虐待防止を公約に掲げているが、強い奴には何も言えずに、弱い者を虐待していたら世話はない。衆院千葉1区に維新から出て落選した長谷川豊もそうだ。腎臓病患者に対して飽食による自業自得なのに国の税金で人工透析なぞするなと発言して物議を醸し出した。
人が腎臓病患者になった理由は千差万別。中には過労による不規則な食生活のせいでなった人もいるだろう。昔は贅沢病と見なされていた肥満の広がりも、実は長時間労働による食生活の乱れやジャンクフードの蔓延によるものだった。それを全て贅沢病と見做し自己責任と切り捨てる。それで喜ぶのは一体誰か。
昔流行ったサラ金地獄も然り。高利のサラ金に手を出すのは個人の自己責任とされて来たが、実は低賃金や貧困な福祉、銀行の貸し渋りや低利の公的融資の敷居の高さが原因だった。その真の原因から目を背け、何でも自己責任に話をすり替え。吉村も橋下も元はサラ金の顧問弁護士。弱い者虐めは維新のお家芸。
今は大阪府知事の吉村洋文の元の肩書はサラ金武富士の顧問弁護士。維新創業者で元大阪府知事の橋下徹も元はサラ金アイフル子会社シティズの顧問弁護士。橋下は同時に飛田新地料理組合の顧問弁護士でもあった。顧問弁護士を引き受けたのは多重債務者の弁護をするよりサラ金の弁護をした方が儲かるからだ。
彼らが本当に庶民の味方なら、サラ金ではなく多重債務者の弁護をする筈だ。飛田新地組合の顧問弁護士なんかにはならずに、借金の形として飛田に売られて来た女の子の身受けや待遇改善に奔走する筈だ。でも、そんな形跡はない。労働者よりブラック企業の弁護をした方が儲かると。只の守銭奴じゃないか。
維新がかつて掲げた大阪都構想も結局は弱い者虐めでしかない。本当に地方分権を主張するなら、何故、三割自治の現状を是正しないのか?原発や米軍基地を過疎地や沖縄に押し付けている現状を是正しないのか?地方分権と言いながら、結局は大阪を副首都にして、東京の猿真似をしたかっただけではないか。
今は教育無償化を目玉政策として宣伝する維新も、かつて橋下徹が大阪府知事の時に、私学助成増額を訴えてきた高校生に、「悔しかったら君達も私の様に勉強して国公立大学に入れ」と言い放ち、高校生を泣かしてしまった。こんな弱肉強食の自己責任論者が、自分の都合の良い時だけ弱い者の味方面するな。
維新は二言目には共産党を独裁政党と非難するが、議会の定数削減を強行する維新の方がよっぽど独裁だ。定数削減して身を切る改革推進と言いながら、自分達も政治資金流用疑惑だらけ。セルフ領収書やビラ印刷代のカラ請求で百条委員会にかけられた維新議員は数知れず。それをもみ消す為の定数削減。
維新も自民党を批判するが、そのやり方は「自分達こそが本気でムダ(福祉)削減、憲法改正、日の丸・君が代法制化」。それで言いなりにならない教員をクビに。ひたすら自民党政権の太鼓持ち、時には弱腰だと後ろから尻叩き。これが独裁でなければ何なのか?維新こそがソ連や中国の共産党と同じ独裁政党。
地方分権と言いながら追求するのはひたすら東京の猿真似。自民党以上の右傾化や規制緩和。叩くのは森友・加計問題ではなく市営バス運転手の「厚遇」。そのくせ自分達は知事や市長のくせに役所にろくに出勤せず、道頓堀プールや大阪城のイルミネーション、御堂筋の歩行者天国などのやってる感演出ばかり。
本当に自民党を批判するなら、自民党府政時代に大削減された保健所の復活こそ急務だった。だが、それをせず自民党以上に悪政推進。そのせいでコロナ禍にも対応できず、人口当たりのコロナ死者数は東京抜いて断トツ一位。休業支援金の支給も全国一遅れ。鳴り物入りで作られた療養施設も閑古鳥がなく有様。
ポーズだけの自民党批判や庶民の味方ヅラ。ところが実際の行動は自民党の尻叩き。本当に強い者には何も言えずに、ひたすら弱い者虐めばかり。ジャイアン(自民党や財界、米国)には何も言えず、ひたすらノビ太(公務員、労働組合、生活保護世帯などの経済弱者)を虐めるしか能のないスネ夫みたいな維新。
そんなスネ夫維新が何故、関西ではジャイアン自民すら追い抜いて第一党にのし上がったのか?本来ならジャイアンと闘わなければならないノビ太野党が余りにもだらしないからだ。立憲も、本来なら野党第一党として政権交代の青写真を提示しなければならないのに、ひたすら共産党叩きで維新にすり寄り。
野党を無能社員に置き換えるとそれが良く分かる。本来なら社員もバイトも同じ労働者として団結しなければならないのだが、社員が余りにもだらしないと、そんなまだるっこい事するよりも、社員叩きでバイトの時給アップを図る方が手っ取り早いとなってしまう。だから維新の公務員叩きがウケるのだ。
梅村みずほの支援者叩きもそれと同じ。常識で考えれば仮病で人は死なない。それが死んでしまったのは仮病ではなく本当に衰弱死してしまったからだ。悪いのは密室で人権侵害が横行する入管だ。ところが梅村は、政府の報告書にすら書いていない事を憶測で言い、被害者に悪魔の証明を強い、加害者を免罪。
何故そんな陰謀論がウケるのか?不法滞在し犯罪に走る一部外国人のせいで、外国人全体が犯罪者みたいに受け止められてしまっているからだ。誰も好きで犯罪を犯したりしない。外国人労働者を食い物にするブローカーや悪徳企業こそが犯罪の温床なのに、それを叩かず支援者叩きで矛先そらす梅村の罪は重い。
更に追記。
維新のデタラメは他にも。公務員削減で道路の白線補修も間に合わずとか、緑化予算削減を街路樹伐採で乗り切ろうとしている等、色々あるが、その中で私が目にするのは難波駅前のタクシー乗り場移転と御堂筋の歩道拡張だ。どちらも観光客呼び込む為らしいが、それで交通渋滞引き起こしていたら世話ない。
グリ下の監視カメラも、家出少女さえ排除できればそれで良しという姿勢が見え見えだ。たとえそれでグリ下から家出少女を追い出しても、近くの地下街や駅裏で立ちんぼ売春拡散していたら何もならない。少女が家出しなくても良いように、家庭崩壊の背景にある貧困・格差を解消するのが真の政治ではないか。
しかし維新の政治家は見て見ぬふり。カジノの様な儲け話にしか関心がない。中にはウシュマ攻撃と同じ理屈でコラボカフェを貶める輩も。貧困ビジネス一掃してこそ観光客も来るのに。まさか弱い者虐めのネタとして温存したいとでも?公娼復活論者の橋下にとっては支援者の存在なぞ邪魔でしかないのだろう。
当選 畑中政昭 維新・新 42歳 当選1回 14,708 56.2%
阪口伸六 無所属・現 66歳 当選6回 11,456 43.8%
私が数年前まで住んでいた高石も、とうとう維新の市長になってしまいました。今からちょうど20年前の2003年の市長選挙で、堺市との合併が争点になった時に、合併を市民の頭ごしで進めようとした当時の現職市長に対して、待ったをかけたのが、今回落選した阪口伸六氏でした。この時はダブルスコアで阪口氏が得票を集めました。
私もこの選挙結果は予想外でした。高石は、どちらかと言えば保守的な土地柄で、市長選挙では常に現職の市長が勝ってきましたから。その中で、合併反対を掲げた阪口氏が現職に圧勝。
しかし、その阪口氏も、当選を繰り返す中で、次第に独断専行が目立つようになり、それまで市長を応援していた人たちも、次第に市長から距離を置くようになりました。その後の市長選挙では、それらの「元市長派」と阪口氏が争うようになりましたが、いずれも阪口氏にはかないませんでした。
その中で、今回、維新の会から畑中政昭氏が出馬し、阪口氏と市長の座を争う事になりました。阪口氏は「畑中氏が勝てば高石市はまた堺市に吸収されてしまう」と訴えましたが、相手が言ってもいない事を言った為に、かえって逆効果となり、維新に市長の座を奪われる事になってしまいました。
確かに阪口市長の言う事も分かります。現に維新は大阪都構想を掲げて、大阪市廃止を公約に掲げていましたから。でも、阪口市長も、それまで大阪都構想については、賛否を明らかにしませんでした。それが市長選の直前になって急に反対を叫んでも、有権者からすれば「今頃何言ってんねん!」という事にしかなりません。
それよりも驚いたのが、市議選での共産党の退潮ぶりです。堺市との合併が市長選の争点になっていた頃は、共産党市議はまだ3人ほどいて、市議選でも4千票前後の票を集めていました。しかし、その後は得票を減らし続け、今回の市議選では、2人いる市議はいずれも千票を割り込むまでになってしまいました。以前の市議選では当選ラインを下回る票数ですが、今回は維新の市議が大量得票した為に、最下位当選ラインが下がり、そのおかげでギリギリセーフでどうにか当選できたようです。(上記資料参照)
維新の市議は、いずれも「市政の活性化」や「身を切る改革」と言った「威勢の良い」公約を掲げていました。よく言えば「大所高所」、悪く言えば「物価高に苦しむ庶民の生活実感とはかけ離れた」「強者目線」の、そういう公約を掲げていました。
それに対して、共産党の市議は「保育所民営化反対」や「国保料値上げ・生活保護切り捨て反対」と言った、「庶民の生活実感に寄り添うような」「弱者目線」の公約を掲げていました。でも、そんな公約を幾ら掲げた所で、勢いが全然感じられませんでした。議員紹介ページにも顔写真が載っておらず、ブログで自分の意見を発信する事もせず。フェイスブックには投稿していたようですが、私はフェイスブックをやらないので見る事は出来ません。
私は今も住民票は高石にあるので、選挙のたびに高石で投票して来ましたが、今回は府知事選のみ投票し、府議選・市長選・市議選については棄権しました。府議選を棄権した理由については、先の記事で既に述べました。市長選・市議選についても、上記の理由で棄権する事にしました。
私は現在、大阪市内の住之江区に住んでいますが、こちらも選挙事情は高石市と大差ありません。維新を批判している自民党や共産党に、選挙で勝とうという気概が全然感じられません。地下鉄の駅前で宣伝しているのは、ほとんどが維新の候補者でした。マンションの集合ポストに入るビラも、ほとんど維新のものばかり。
町に貼ってある選挙ポスターも、公設掲示板以外はほとんど維新のものばかり。それ以外では公明党のポスターが一部の地域で目立つ程度です。後は自民党のポスターが少し。共産党のポスターはほとんど見かけなくなりました。立憲民主党に至っては、立憲系の無所属市議候補のポスターがたまに目に付く程度で、政党ポスターは皆無。
しかも、府知事選では、負けると分かっているのに、反維新で候補者一本化できず、谷口真由美と辰巳孝太郎の両氏が立つ分裂選挙に。たとえ候補者一本化しても勝てるかどうか怪しいですが、分裂していて勝てる訳がない。候補者擁立して票の掘り起こしが図れるのは、その候補者に勢いのある場合だけです。勢いもないのに、分裂して勝てる訳がない。
それをツイッターで谷口・辰巳両氏に指摘し、なぜ候補者一本化できなかったのか質問しても、どちらからも返事はありませんでした。それでも府知事選挙では、私は辰巳氏に投票しましたが、こんな選挙ばかり続けているようでは、はっきり言って、もう応援する気にもなれません。





