今の人手不足も、元はと言えば、政府・財界が自ら招いた「人災」ではないですか。
私は再び夜のダブルワークを始める事にしました。今の給与だけでは預金を取り崩す一方なので。応募先は畑違いの業種ですが、昼の勤務先から数百メートルしか離れてなく、移動時間が節約できるのと、20時には仕事が終わるので、以前22時までダブルワークしていた時と比べると、まだマシかなと…。
でも、本当はダブルワークなぞしたくはないのです。昼間フルタイムで働いているのに、何故、夜も働かなければならないのか?昼の給与だけでは食っていけないからです。1日8時間働けば誰でもまともに暮らせる様になれば、ダブルワークなぞする必要はありません。
今のベトナム人留学生バイトもそれと同じではないでしょうか?彼らは、建前上は留学生ですが、実際は出稼ぎ労働者。なのに、まともな日本語教育も、まともな労働環境も用意されていない。全てとは言わないが、闇のブローカーとつるんだ日本語学校が、まともに授業も行わず学費だけぼったくる。その一方で、週28時間の就労制限もあり、バイト先は低賃金・短時間の重労働ばかり。
そんな環境で、まともに仕事しようという気になる訳がありません。ベトナム人留学生バイトの無断欠勤や仕事のやる気の無さも、彼らにとっては自衛手段なのかも知れません。
しかし、そんな言い分を認めていたら仕事にならないし、彼らを受け入れる我々も堪ったもんじゃありません。だから、ベトナム人留学生バイトに対しては厳しい姿勢で臨みます。
でも、彼らの無断欠勤や仕事のやる気の無さは、彼ら自身の責任と言うよりは寧ろ、彼らを食い物にしている日本・ベトナム両国の政府・企業や闇ブローカー、ブラック企業などの貧困ビジネスにこそ、真の責任があるという事も、同時に押さえて置く必要があると思います。
彼らとても、日本語習得に専念できる環境と、1日8時間働けば誰でもまともに暮らしていける環境がありさえすれば、もっと学業にも仕事にもやり甲斐が持てるのではないでしょうか。そのやり甲斐を持たす事こそが国の仕事ではないでしょうか。以上、首相官邸HPへの抗議メールにはそこまで書けませんでしたが、重要な内容だと思うので追記しておきます。
今日はチキンラーメン発祥の地、大阪府池田市に行って来ました。まず阪急池田駅近くの観光案内所でチキンラーメンと麺が乗っかったコロッケの昼食をいただきました。チキンラーメンにはお湯をかけてから3分間待つ為の砂時計が付いてます。案内所のお店には他にも麺乗っけの唐揚げやソフトクリームも売ってました。そこからカップヌードル・ミュージアム(インスタントラーメン発明記念館)に向かいました。
池田市はチキンラーメンを町興しに活用しようと躍起になっています。その為、ソフトクリームや唐揚げ、果てはチャーハンやお好み焼きにまでチキンラーメンをトッピングした商品を売り出すようになりました。私が食べた麺乗せコロッケは、パリパリした食感が食欲をそそり美味しかったですが、流石に麺乗せソフトクリームまで食べる気にはなれませんでした…。
ミュージアムでは、日清食品創業者の安藤百福(あんどう・ももふく)がチキンラーメンを発明した当時の研究小屋が再現されていました。百福はここで、濃厚チキンスープで味付けした麺を、天ぷら油で揚げて水分を弾き飛ばす事で、長期保存でき、お湯で直ぐに戻せる即席麺を開発しました。小屋の隣ではスープの出汁をとる鶏も飼っていました。
百福はチキンラーメン以外にもカップヌードル、UFO、どん兵衛等のヒット商品を次々と生み出していきました。実は私は、昔はこのチキンラーメンは余り好きではありませんでした。ラーメンの袋には「お湯を入れて3分後に丼の蓋を開けて食べるように」と書いてありましたが、3分も経てば麺がふやけてしまい、全然食べ応えが無かったからです。しかし、チキンラーメンのパリパリした食感は好きだったので、お湯を入れて1分で蓋を開けて食べたり、生で麺をかじったりしていたのを覚えています。
ミュージアムの中には、インスタントラーメンの歴史や、世界のカップ麺、自分の食べたいオリジナルのカップヌードルを製造してもらえるコーナーなどがありました。
今やNHKの朝ドラ「まんぷく」のモデルにもなった安藤百福や妻の仁子。しかし、百福は実は台湾出身の中国人、呉百福である事は余り知られていません。現に記念館の展示でも、その事実には一言も言及がありませんでした。ところが、実際は夫婦ともに、貧しい生まれてあったり、事業に失敗したりして、失意のどん底にあった時期がありました。
しかし、持ち前のバイタリティーでそれらの逆境をはねのけ、シングルマザーや苦学生、倒産で苦労した経験を生かし、「食足世平」(食足りて世の中が平和になる)の哲学を持つに至ります。百福が創業した日清食品の社名も、日中友好の願いから来ていると言われています(但し、創業当時の社名は中交総社で、本社所在地も泉大津市でした)。いずれも、今のトランプ・安倍・橋下や、ワタミ・電通などのブラック企業とは対極の立場にあります。
私がこの地を訪れるようになったのは、先述のドラマ「まんぷく」が頭にあったのと、記念館の入場料も無料だったからです。いわば、ほんの思い付きからです。しかし、その初めての訪問で、色んな事に気づかされました。新商品の誕生には、繰り返し失敗しても諦めないバイタリティーや、血のにじむような努力が必要ですが、それだけでは「ブラック企業創業者の武勇伝」と同じです。では、安藤百福とブラック企業創業者とは一体何が違ったのか?
それは、「世の為、人の為」という気持ちがあったか否かだと思います。「世の為、人の為」なんて言うと大層に聞こえますが、要は「どれだけ自分が楽したいか、幸せになりたいか?」「それを自分だけでなく周囲の人にも広めようという気持ちがあるか否か?」に尽きると思います。単なる自己犠牲だけでは長続きしません。まずは「自分がどれだけ幸せになりたいか?」、次は「その幸せを人にも広めたいか?」。百福にはその両方の気持ちがあったのに対し、ブラック企業創業者には前者しかなく、自分の栄達や金儲けしか眼中になかった。それが、消費者に末永く支持される商品を生み出せるか生み出せないかの分かれ道になったと思います。
勤務先でベトナム人留学生バイトの教育係に就任して早くも半月。まだ仕事らしい仕事は何もなく、成果も全然上がっていませんが、とりあえず今の現状を教育スタッフNEWSにして、バイトのLINEグループと一部のブログ仲間の方に流し始めています。
(以下転載)
教育スタッフNEWS NO.2 2018.10.20
定型業務が割り振られました。
割り振られた業務は毎日の出勤確認です。
但し、普通の企業がやっている様な、勤務シフトに基づく朝礼での点呼ではありません。14時の作業開始と共に、出勤者の氏名と本日の勤務時間を当人から聞き取り、15時出勤の夜勤社員に引き継ぐだけです。
勤務予定表(これが本来の勤務シフト)もありますが、その通り出勤した試しがありません。大抵、学校の用事などの理由で、休んだり逆に早く出勤したり、もうマチマチです。
「タイムカードがあるのに、何故わざわざこんな事をするのか?」夜勤社員のKさんに聞いたら、「タイムカードの打刻忘れや、タイムカードだけ押してバックレる奴もおるだろうから、それをチェックする為の見届け人が必要」なんですと。∑(゚Д゚)
何という職場なのかと呆れましたが、これがウチの会社の、今のベトナム人留学生の実態なんだと、もう諦める事にしました。👻
教育スタッフNEWS NO.3 2018.10.20
業務用パソコンも貸与されました。
マニュアルや勤務シフト作成に必要な業務用パソコンも貸与されました。パソコンを立ち上げる際に必要なIDやパスワードも既に私固有の物が割り振られました。
でも、パソコン使える場所が二転三転しており、まだ業務では使っていません。それに午後からもバイト作業がある為、使う暇がありません。
形だけはベトナム人教育専任スタッフになったものの、身分は依然としてバイトのまま。この様な微妙な立場にある為、会社も私を持て余しているのではないかと思います。
「執行役員のSさんの鶴の一声で教育専任スタッフに任命されたものの、一介のバイトに過ぎない私に、会社の機密事項に触れる可能性もあるパソコンを使わせて良いのか?」ーおそらく、そんな議論が社内で交わされたのではないでしょうか?
明確な証拠はありませんが、スタッフ専用の黒い帽子も、パソコンも、私から言って初めて貸与された事から考えると、どうもそんな気がしてなりません。
しかも、「持て余しているのは私だけでなく、教育専任スタッフというポストの扱いも含めてではないか?」という気がします。そうでなければ、NEWS NO.2で述べた「出勤見届け人」の様な「取って付けた様な仕事」を私に割り振る訳がありません。
まあ、それならそれで、位置付けが曖昧な仕事である事を逆手に取って、自分の思い通りに振る舞うつもりです。
教育スタッフNEWS NO.4 2018.10.22
マイナンバー導入構想
昨日は鍼灸治療の日だったので、鍼灸院の先生に、職場で仕分けしているケースの写真を見せて、本当に女性では持てない重量なのか見てもらいました。そうしたら、その先生も「そんな事はない」と仰ってました。そして「この程度の荷物も持てない様では仕事にならない。もし、そんな事思っているなら、そんな物は女性尊重でも何でもない。むしろ女性蔑視である。男女雇用機会均等法や同一労働同一賃金の原則に反する女性差別にあたる」と仰っていました。
そして、例の「サイン登録」や「出勤見届け人」の件についても、「そこまでして、ちゃんと仕事しているか四六時中、監視していなければならない様なバイトなら、一層の事、番号で管理してはどうか?」と、半ば呆れながら仰っていました。
ベトナム人は、ただでさえよく似た名前が多く、バイト管理に苦労するのに、勤務シフトもマチマチで、シフト通りに出勤せず、日本語も通じないとなると、もう背番号入りのユニフォーム着せて管理するしかないです。もし、それがダメだと言うなら、もっと質の高い(まともな)バイトを確保できる様に、時給を上げて下さい。
(転載終了)
但し、このNo.4については仲間内でも若干議論になりました。「幾ら、ベトナム人の働きぶりがいい加減で、それを黙認し、教育係配置だけでお茶を濁そうとしている会社の怠慢を指摘するにしても、刑務所の囚人みたいにバイトを番号で呼ぶのはさすがに行き過ぎではないか」「こんな事したら人権侵害や人種差別として訴えられる可能性がある」「幾ら会社の低賃金批判の為に書いたとしても、お前殺すぞと言う類の事は、書いた時点でもう冗談では済まなくなる」「仲間内の愚痴に止まるならまだしも、それを公然と会社に言ってしまうのは問題だ」「しかも、今まで散々、会社に労働者の権利を主張して来た君が、よりによって会社に人権侵害を煽る様な事をニュースに書くとは...幾ら腹が立っても、その一線だけは守るべき」…と、もう散々叩かれました。痛く反省。
※他の方からのリツイート(引用投稿)については、投稿者の方のお名前を末尾に書きました。それ以外の無署名のツイート(投稿)は全て私自身の投稿です。引用した投稿は全て本文のみで添付画像等は省略。
そうそう、僕の学生時代には、国立大学の授業料は年36000円(月3000円)
それが今は「15倍」の54万円。会社員の初任給は「2倍強」しか増えてないのに。(盛田隆二@product1954さんのツイート)~国立大学の授業料の推移。おいらはこれよりかなり前で年間12000円だったが。http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/09/26/1396452_03.pdf …(こなみひでお@konamihさん他のツイート)
もっと頑張れ、努力しろ、と言われてみんな過労死すら出しながら必死に働いてきているんだよ。それでもGDPは約1%成長が20年間続き、超少子高齢化も止まらず、貧困と格差は拡大。国際競争にも完敗。すでに敗戦を認めない日本陸軍みたいになっているんだから。敗戦を認めないところに復興はない。(藤田孝典@fujitatakanoriさんのツイート)
年収1億円以上の人の所得税は90%、年収2000~5000万円の人の所得税は70%、年収1000~2000万円の人の所得税は50%、年収500~1000万円の人の所得税は30%、年収500万円以下の人の所得税は0%、これくらいしないと今の「格差MAXの日本」では「税の公平性」は担保できない。(きっこ@kikko_no_blogさんのツイート)
マレーシアのマハティール首相、公約通り消費税廃止へ 支配層にとって都合のよい法律も次々廃止 https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=161748 …
日本に向かって「他国の言いなりになるのではなく、自分の考えで行動してほしい。」
カッコいい92歳 マハティール首相
カッコ悪い64歳 安倍晋三(Masaka Tsukamoto@masa_tsukamotoさんのツイート)
アホか産経。幾ら社会保障の為と言い張っても消費増税分は軍事費や法人減税に消えるだけ。キャッシュレス決済に2%還元する位なら最初から増税なんてするな。イートインコーナーもあるコンビニで、どうやって外食と持ち帰りを区別するのか。富裕層の不労所得を温存したまま庶民にばかり増税するな!~安倍晋三首相、来年の消費税10%で「対策に万全期す」(産経新聞)
「コーヒー1杯400円。8%の消費税はこのうち約30円。増税2%分を乗せて407円にはできない。弱いところは自分でかぶるしかない。弱者と強者の差がまた広がると実感している。増税分は子育てに回すと言うが、あの方たちの言うことは信じられない」(喫茶店主)~消費税増税、県内の主婦ら悲鳴「痛い」「誰が見ても苦しくなる」「言うこと信じられない」 使い道に注文も(埼玉新聞)
そもそも、何で消費税が持ち帰りでは8%で据え置きなのに、外食では10%に増税なのか?どうせ今の政府の事だから、外食する様な奴は贅沢で怠慢ぐらいにしか思っていないのだろう。実際は劣悪な住宅事情によって室内に調理設備もなく、早朝から働かざるを得ず調理どころではない人も大勢いるのに!
「来年10月の消費再増税、税収の半分は消費者に還元」とか抜かしてるけど「マイホームを買った人に50万円プレゼント」だの「新車を買った人に特別措置」だの、何だこれ?こんなの庶民から巻き上げた税金を金持ちに配るだけじゃねえかよ!ふざけんな安倍晋三!ふざけんな公明党!FUCK!(きっこ@kikko_no_blogさんのツイート)
マイホームを買った人に50万プレゼント…昭和40年代でも半笑いだろうな。(通行人@tu_ko_ninさんのツイート)
安倍にとっては、マイホームも買えない奴なぞ人間ではないのだろう。だから、同じヘイト仲間の杉田水脈を庇うのだ。本気で消費増税の激変緩和策を講じるなら、マイホーム購入支援なんかより、家賃引下げや最賃引上げを考える筈。そちらの方が人の生き死にに直結するから
別にマイホームでなくても賃貸に住めば良い。別にマイカーでなくても他に交通手段はある。しかし食糧がなくては人間は生きて行けない。だから食料品については外食だろうが持ち帰りだろうが非課税にすべきなのに、無理やり区別して少しでも税金ふんだくろうとする。自分達の不労所得は温存したまま
百姓は生かさず殺さず搾り取るのみ。そんな血も涙もない悪代官やブラック企業経営者みたいな奴が、この国の首相に居座っているのだ。これでは政治や社会が腐敗するのも当然だ。安倍のお仲間が、個人の人権を異様に敵視し、憲法改正や教育勅語にやたら拘るのも、国民を自分の奴隷と見なしているからだ
そもそも順序が逆だろう。毎日必要な食料品をわざわざカード払いで買う奴なぞいるか!食料品なんて生活必需品なんだから還元ではなく非課税にすべきだ。逆に金持ちがカードで買う高級品や贅沢品こそ還元ではなく消費増税すべきだろう。税金は払えない人から無理やり取るのではなく払える所から取れ
いや、ほんまに消費増税はエグい。
1万円の買い物したら1000円とられる。
買おうと思ってたもんもやめるレベルよ。
どういうつもりなん?(ロジ@logicalplzさんのツイート)
ここで過去の発言を振り返ってみましょう。やたらと消費増税にこだわるのはなぜか。最も取りっぱぐれがないからです。吸い上げる側にしてみれば都合がいいことこの上なし~「税収というのは国民から吸い上げた物でありまして」H28.1.21参議院決算委員会 安倍総理 #1万円の買い物をすると1000円_10万円の買い物をすると1万円取られる衝撃の消費税(悦子@LarkChilloutさんのツイート)
積水ハウスを騙して55億円を詐取した「地面師」の一味は逮捕されたのに、全国民を騙して自分のお友だちの加計学園に国民の血税を400億円もプレゼントした「ペテン師」の安倍晋三が逮捕されないのは何故?納税者の1人としては「地面師」なんかより「ペテン師」のほうを先に逮捕して欲しいんだけど。(きっこ@kikko_no_blogさんのツイート)
ベトナム人バイト教育専任スタッフに就任した私は、ベトナム人バイトに作業マニュアルをきちんと守らせる事から始めた。例えば、マニュアルでは、カット野菜を積んだ台車を出荷する時は、積み間違いがないかチェックして、点検者のサインを最上段のラベル余白に記入する事になっている。そして、バーコードラベルも剥がれ落ちないように、ケースの中央部にしっかり貼る事になっている。しかし、今はもう誰もサインせず、バーコードラベルも適当に貼っていたので、積み間違いやラベル落下による読み取りデータ棄損が日常的に起こっていた。そこで、それが守られていない分の台車について、私がバイトに全てやり直しをさせたのだ。そうしたら、バイトは誰がサインしたか分からないような意味不明な記号や絵文字でサインし始めた。
これではサインの意味がない。しかも、ベトナム人にはよく似た名前のバイトも多い。そこで、誰のサインか分かるように、印鑑登録みたいにサインを個人別に登録しようという事になった。それで登録作業を進めたら、今度はそこにも絵文字やニコちゃんマークでサインする者が現れる始末。それで「遊び半分で仕事してもらったら困る」とツイッターに書き込んだ所、「おにぎり」という奴から次のような返事が返って来た。
そこで、個人の実名入りサイン写真付きでツイッターに書き込んだのは確かに少し行き過ぎだったので、写真については一旦削除した上で、ツイート(ツイッターの書き込み)本文のみ再投稿し、以下の反論を「おにぎり」に返してやった。
上記が再投稿したツイート本文、以下が「おにぎり」に対する反論だ。
私は何も個人的なうっぷん晴らしの為だけにツイッターに投稿しているのではない。昨今、介護や配送などの現場で外国人労働者がどんどん増え、日本人労働者との間でトラブルも増加している。しかし、その実態を、外国人労働者受け入れ賛成派も反対派も、どれだけ分かっているのか?分かった上で議論しているのか?ずっと疑問に思っていたので、一石を投じる意味で、敢えて写真付きの投稿を行ったのだ。
政府や財界は、人手不足の穴埋めとして、外国人労働者をどんどん日本に引き入れようとしている。人手不足の原因となっている低賃金や長時間労働、重労働には目をつむりながら。それに対して、右翼やネオナチは、「日本が外国に乗っ取られる」という危機意識だけで、「外国人を日本から叩き出せ!」と叫ぶ。今まで散々、労働組合や左翼を「企業破壊者」「反日」呼ばわりしてきたくせに、その過去には口を拭いながら。現場の事を何も知らず、頭でっかちで議論しているという意味では、私からすれば「政府・財界」も「右翼・ネオナチ」も五十歩百歩なのだ。
私は何も、右翼のように「外国人を日本から叩き出せ!」と言っている訳ではない。「人手不足に対応する為に、外国人労働者を受け入れるなら、その前に教育体制を整備したり、 人手不足の真の原因である低賃金や劣悪な労働条件を改善するのが先だろう」と言っているに過ぎない。
ところが実際は、外国人労働者の受け入れについての説明もなく、ある日から突然、いきなり言葉も通じない外国人がどんどん職場に入ってくるようになった。にも拘わらず、社員は、それまでの日本人の新人バイトと同じように、バイト教育を既存のバイトに丸投げするだけだった。これではトラブルが起こらない方が不思議である。現にうちの職場も、今までなら考えられないような事故やミスが連発するようになってしまった。そして、ゴミは散らかし放題、仕事はやりっ放し、飲みかけのペットボトルも現場に散乱。幾ら勤務シフトを組んでも、外国人同士で勝手に休みを入れ替えて、当日ふたを開けたら無断欠勤のオンパレードと、もう散々な状態になってしまった。
それに業を煮やした私は、自分の担当業務について、外国人にも分かるように、簡単な言葉で解説したマニュアルを作り、作業場に掲示するようにした。漢字には全てルビを付けて、説明用の写真も付けて。本来なら、マニュアル作成なんて社員がすべき事なのだが、誰も何もやらないので、私が自分で作って現場に張り出したのだ。それが意外と好評を呼び、今では会社もようやく、このマニュアルを基にベトナム語のマニュアル作成を進めるようになった。そして、この10月からは、バイトの私がベトナム人教育専任スタッフに抜擢される事になった。
2017年に、茨城県の建設現場で、中国人技能実習生の柳さんが日本人作業員に大やけどを負わせられる事件があった。同僚を「バカ」呼ばわりされたのに怒った日本人作業員が、怒って柳さんにガソリンを浴びせライターで火をつけたのだ。その日本人作業員は、普段も柳さんだけ呼び捨てにしていたそうだ。よほど二人の間に何かあったのだろう。幸い、柳さんは一命を取り留めたが、今も補償問題を巡って裁判が続いている。勿論、一番悪いのは放火に及んだ日本人作業員だ。しかし、その日本人作業員だけを責めて済む問題なのか?本当に悪いのは、何の受け入れ態勢も整備せずに、安くこき使えるからという理由だけで、安易に外国人を受け入れてきた当の建設業者や、それを後押ししてきた政府・財界ではないのか?
柳さんは今も大やけどの後遺症に苦しめられている。本来なら殺人未遂で起訴されるべき事件なのに、「ガソリンを浴びせライターに火を付けたのは事実だが、着火はしていない」との日本人作業員の言い分により、「誰も着火の瞬間を見ていない」という事で、たった30万円の罰金で済む執行猶予付きの暴行罪判決と400万円余の示談金支払いで済ませられてしまっている。技術移転、経済援助という美名の下で、実際は3K労働の穴埋めとして体よく利用されている外国人技能実習生制度を何としても守りたい企業サイドが、従業員に言い含めて口裏合わせをしたとしか思えない事件だ。(参考記事:元外国人実習生が火だるまに...異常な事件の中で起きた、さらに「あり得ない」事態(HUFFPOST NEWS))
今のままでは、このような事件があちこちで頻発する事になるだろう。それに対する警鐘として、先のツイートをつぶやいたのだ。職場の写真を添付したのも、現場の実態を広く世間に知ってもらいたいからだ。決して私怨晴らしや冗談半分で投稿したのではない。それに対して、「おにぎり」は、ベトナム人教育係としての苦労や現場の実態も知らないくせに、私をネオナチと同じようにみなして、一方的に難癖付けて遁走していったのだ。
本日10月7日の日曜日に、生まれて初めてレインボーパレードに参加して来ました!LGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー等の性的少数者)団体主催のパレードです。大阪の扇町公園から梅田に出て再び公園に戻って来る2時間半余りのコースを歩いて来ました。
そもそも、LGBTそれぞれの違いは何か?東京レインボープライドのHPによると、
~LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。
~電通ダイバーシティ・ラボの2015年の調べ(全国69,989名にスクリーニング調査を実施)では、日本におけるLGBTの割合が人口の7.6%存在すると言われています。トランスジェンダーには出生時の身体の性別によってMtF(Male To Female)やTrans woman 、FtM(Female To Male)やTrans manという表現も用いられます。
しかも、LGBTだけでなく、Xジェンダー(男女のどちらにも切り分け出来ない人々)やAセクシャル(無性愛者)、ノンセクシュアル(非性愛者:性別はあっても性欲のない人々)、パンセクシャル(男女どちらも好きになる人々)、トランスヴェスタイト/クロスドレッサー(異性の服装を好んで着る人々)、インターセックス(心の性だけでなく身体の性も未分化な人々)もおり、決して男と女の別だけでくくれるような単純なものではないのです。いずれも私が初めて知る事ばかりです。
杉田水脈のLGBT切り捨て投稿と、それを無批判に掲載した雑誌「新潮45」糾弾!性的少数者を差別するな!皆んな違って皆んな好い!…以上はパレード参加者が掲げていたプラカードの一部です。ここまではまだ私の事前の予備知識にもあった光景でした。
しかし、歌い踊りながらのパレード(デモ行進)だけなら、私が以前参加した反原発デモや戦争法(安保法制)反対サウンドデモも同じです。でも、今日のレインボーパレードはそれだけでなく、「〜反対!」等のコールも一切ありません。ひたすら歌って踊るだけ。後は手持ちのプラカードで意思表示するのみ。
最初はそんな事で自分達の主張をアピール出来るのか半信半疑だった私でしたが、かえってそれが歩行者や買い物客から注目を浴び、沿道やビルの窓にはパレードを撮影する人や手を振る人の姿が。
パレードには性的少数者の人々だけでなく、それを支援する労働組合の人々の隊列も。それだけでなく、お堅いイメージのあった共産党の事務所からもレインボーフラッグを掲げて応援してくれる人々の姿も。
共産党がパレードを応援する姿を見て「ほら見ろ、レインボーパレードはやはり左翼の集まりじゃないか!」と早とちりした人は、扇町公園でパレード終了後もずっと開催されたステージやフェスティバルもご覧下さい。そこには労組・市民団体だけでなく、アダルトビデオ販売業者・信長書店や飲料メーカー・チェリオのブースもありました。では、信長書店やチェリオの人々も左翼なのでしょうか?
確かに業者の人々は、あくまでも商売目当てでレインボーフェスティバルに出店したのでしょう。しかし、それはまた同時に、LGBTが決して特殊な人々ではない事の証でもあります。全人口の一割近く、佐藤や鈴木といったごくありふれた苗字の人々よりも多くいる、これらの人々を無視しては、商売だけでなく社会自体も成り立たないのです。今まではそれが表ざたにならなかっただけで。
レインボーパレードはレインボーフェスティバルの一環として行われました。そのレインボーフェスティバルは、10月6日から7日にかけて、大阪の扇町公園で開催されました。「性の多様性」を祝福し、分かち合い、互いに尊重しあうきっかけとなるように、実行委員会の下で、ステージ・ブース・パレードの3つのイベントを同時開催する事で、情報発信や参加者の交流、ネットワークづくりのきっかけを提供する...と案内パンフレットにありました。
天皇制による女性差別や外国人差別に反対する映画祭のブースの横で、資生堂やポーラ化粧品、チェリオや信長書店が出店し、その隣では司法書士やハローワークが人権相談や就業支援を行う。トイレや銭湯の使用だけでなく育児や遺産相続に至るまで、解決すべき課題はまだまだ山積みですが。人権後進国と言われた日本にも、ようやくそんな時代が到来しました。
それでもまだ「LBGTを認めるなら痴漢の権利も認めろ」と言って恥じない奴らは、自分の息子がLGBTでも同じ事が言えるのか?自分の娘が痴漢に遭っても同じ事が言えるのか?たまたま男でも女でもなくLGBTとして生まれただけで、なぜ犯罪者呼ばわりされなければならないのか?権利主張と犯罪の区別も付かないようなバカは、権利なぞ一切主張せずに、死ぬまでブラック企業の食い物にされたら好いわ。
今までは折角有休とっても、給料が低い為に、旅行に行く気にもなれなかった。しかし、今度の契約更新でようやく時給が千円に上がる事になった。そして、久しぶりに競馬で的中できた。これでようやく旅行に行けるようになるかも知れない…神戸新聞杯で馬単③②1300円・三連複②③⑥2930円ダブル的中!(9月23日)
はっ?「戦後構造」って何だ?「冷戦構造」なら知ってるが。
今まで東西冷戦の陰に隠れて、「朝鮮特需」で儲け、嫌韓・嫌中を散々煽っておきながら、朝鮮半島の雪解けが始まった途端に、変な造語を捏造して、「戦後レジームの脱却」「憲法9条改悪」に利用する気か?(9月25日、安倍が国連総会出席の為に訪米する中で、戦後の冷戦構造を「戦後構造」と言い換えた安倍の発言をそのまま垂れ流したNHKニュースに対して)
今日は台風が来るというのに出勤だ。午後からはJRも私鉄も止まる。帰りは唯一動く地下鉄の最寄駅まで所長の車で送ってくれるそうだが、果たして無事に帰れるだろうか?社員食堂の営業停止に備え、非常食として購入したパンも昼食用に持って行く事にする(9月29日、しかし、結局このパンは余らせてカビを生やせてしまいました。あんまり心配性になるのも考えものですね…)
今度の連休(公休+有休)は台風被害も無かったので小旅行に出かけます。行き先は奈良県十津川村。大和八木から新宮に向かう日本最長の路線バスに乗って、谷瀬の吊り橋を堪能した後、今日は十津川温泉に一泊。明日は野猿を楽しんだ後、「天空の里」として世界遺産に登録された果無集落に向かいます(10月1日)
何が改造内閣か。何度改造を繰り返しても主要閣僚の顔ぶれは変わらず。改造した尻から問題起こして。それをトカゲの尻尾切りで誤魔化し、ほとぼり冷めればまたこっそり入閣させて。それを繰り返す度に、安倍の目付きは悪くなり、人相(特に頬っぺたの輪郭)もますます佐藤栄作や岸信介に似て来た(10月2日)
確かに教育勅語には大いなる普遍性があるわな。権力者が好き勝手に振舞う口実に、天皇の命令をダシにして、「この菊の紋章が目に入らぬか」と国民を黙らせる事が出来るからな。これでもう悪巧みのし放題。これが初入閣の初仕事とは、流石は安倍の極右内閣(呆(10月3日、初入閣の柴山文科相が「教育勅語にも現代にアレンジできる普遍性がある」と発言した事に対して)
※ちなみに、下記がその教育勅語の内容(現代語訳)です。
はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました?とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。君たち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。
そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。
きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。
そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。
さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。
というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。
それが正義であり「人としての正しい道」なんです。
そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。
いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中のどこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。
そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!明治二十三年十月三十日天皇(以上、高橋源一郎氏の「教育勅語現代語訳」より)
これで明らかでしょう。教育勅語の前の方に書いてある「兄弟仲良く」等の言葉も、結局は最後の「戦争になれば天皇の為に死ね」に導く修飾語でしかないのです。こんな「奴隷道徳の勧め」みたいなものが、封建制度の江戸時代ならいざ知らず、21世紀の現代にどうアレンジできると言うのでしょうか?こんな教えを真に受けても、安倍の軍拡やモリカケ隠しに悪用され、ブラック企業に食い物にされるだけです。
私が時給千円への賃上げを勝ち取ることが出来たのも、そんな「奴隷道徳の勧め」とは逆に、自分の頭で改善策を考え、会社にも言うべき事を言って来たからです。
今度の契約で遂に時給千円への賃上げを勝ち取った!そして晴れてベトナム人教育専任スタッフに就任した!今まで社員が現場作業をベトナム人に丸投げしていた為に、職場がグチャグチャになってしまったのを、社員に代わって一から立て直す仕事なので、一筋縄では行かないと思うが、もうやるしかない!(10月7日)
そして、今回はリツイートで拡散するぐらいしか出来ませんでしたが、「期日前投票で与党系候補の名前を書いた投票用紙の写真を証拠として提出しろ」と、投票の自由を侵害する違法な企業ぐるみ選挙で社員に圧力をかけたり、最大争点であるはずの普天間米軍基地の辺野古移設(基地の県内たらい回し)には一言も触れずに、知事にはそんな権限なぞないのに「携帯電話料金の4割値下げを実現する」と空手形を乱発するデマ選挙を繰り広げたにも関わらず、沖縄県知事選挙で翁長知事の意志を引き継ぎ史上最多得票で圧勝した「オール沖縄」の玉城デニー候補と、それを支えた沖縄県民をはじめとする多くの皆さんに改めて敬意を表します。この沖縄県民の方々が知事選に勝利できたのも、「教育勅語」なぞと言う下らない「奴隷道徳の勧め」なんかにとらわれずに、自分の信念を貫く事ができたからです。
前回の記事は文章が主体の為、写真は一部しか掲載できませんでした。なので、こちらは写真を主体にして、出来るだけ載せるようにしました。
★生き帰りのバスの車内・車窓
左上から右下に向かって、バスの外観、各停留所までの所要時間、バス路線図、十津川温泉バスセンターのバス時刻表、バス道路(旧道)からみたバイパス(新道)。
★谷瀬の吊り橋(行き)
★十津川温泉
左上から右に向かって、バスセンター横の足湯、十津川村マスコットキャラクター「郷士くん」、共同浴場「庵の湯」と休業中の貼り紙。
★旅館と食事
左上から右下に向かって、私が泊まった部屋、夕食のお膳とデザート、旅館の露天風呂、朝食のお膳と付き出し。
★果無登山道
果無マップの登山経路図
左上から右下に向かって、最初の目印の赤い橋(柳本橋)、橋を渡った所にある林道への案内板標識、林道から登山道に入る入口の道標、登山道の道標、登山道の様子、登山道の道標、集落入口にある猪除けの扉、集落に入った所の石畳。
★果無集落
村の「天空の郷」観光ポスター
左上から右下に向かって、水飲み場、民家の軒先、世界遺産の石碑、村営バスの停留所標識、小辺路(熊野古道)標識、民家と山の眺望、林道わきのトイレ、林道から眺めた石碑と集落・山々の眺望、林道を渡って石碑とは反対側にある民家、集落内の石畳。
★めん滝と果無林道からの眺め
左から右に向かって、めん滝、林道から望む十津川と背後の山々の眺望、十津川にかかる吊り橋、最初に渡った赤い橋。台風の影響で川の水はまだ濁っている。
★野猿(人力ロープウェイ)
★谷瀬の吊り橋(帰り)
数ヶ月前から私の勤務シフトが変わりました。今までの毎週日・水曜固定の公休シフトから、日・水・月・水曜日の公休を2週間単位で繰り返す形に変わりました。その為、今までは日・水と公休日がバラけていて、なかなか有休を取りずらかったのが、2週間ごとに月・水と休みの間隔が縮まったお陰で、間の火曜日に有休を入れて3連休とする事が可能になりました。しかし、いくら有休が取りやすくなっても、今の安月給のままでは旅行に行く気には到底なれません。ところが、今度の契約更改面談で時給が千円に上がったのに加え、競馬で久しぶりに的中もしたので、思い切って旅行に行く事にしました。
但し、旅行と言っても、たかが3連休です。旅費も競馬で儲けた1万8千円余りの範囲に抑えるつもりでしたので、旅行先は近場に限られます。近場でも、今まで行った事がなく、それなりに秘境気分が味わえる所という事で、一泊二日で奈良県の十津川温泉郷に行って来ました。奈良県の近鉄大阪線・大和八木駅と和歌山県のJR紀勢線・新宮駅を結び、紀伊山地の十津川峡谷を縫う日本最長の路線バスに乗って、谷瀬の吊り橋を堪能した後、十津川温泉に一泊。翌日に「天空の郷(さと)」として世界遺産に登録された果無(はてなし)集落をたずね、再び同じルートで帰阪する事にしました。今回のような場合は、十津川温泉郷から更に新宮まで出て、JR紀勢線で帰阪するのが一般的ですが、新宮や熊野大社は今までも行った事があるし、たった一泊二日でそこまで回るとなると強行軍になりかねないので、今回は十津川温泉郷だけに目的地を絞る事にしました。
大和八木からの奈良交通のバスは、9:15、11:45、13:15の1日3本しか便がありません。私は11:45発の便に乗りましたが、それでも十津川温泉に着いたら16:14になっていました。奈良の近鉄大和八木から和歌山のJR新宮まで、国道168号線の全長167キロもの山間部の道のりを、167もの停留所に止まりながら行くのですから、4時間半かかっても仕方ないとは言えるでしょう。しかし、移動に長時間かかるのは、それ以外にも理由があります。実は、この国道はトンネルをぶち抜いたバイパス工事が進んでいる事もあり、出発地から最終地までの距離は年々縮小しているのです。でも、バスは旧道沿いの集落をたどらなければならず、バイパスを通る事が出来ません。だから、必要以上に移動に時間がかかってしまうのです。
しかも、バスの本数も1日たった3本だけです。特に旅行初日の10月1日(月)は、台風一過の平日だった事もあり、乗客は私含めて数人しかいませんでした。それでもバスの運転手が、反対車線の倒れたバス停標識を見つけて即座に直したり、途中から乗って来た高校生の健康を気遣ったりしているのを見ると、たとえ乗客は少なくても、地域住民にとっては欠けがいのない生活の足である事が分かりました。今や貴重な存在となった、この日本最長の一般バス路線「八木・新宮線」を是非残してほしいと思います。
このバスは、大和八木から五條までは、大阪近郊ともそんなに変わらない風景が続きますが、五條を過ぎた途端に深い山や谷に風景が一変します。直角に近い急カーブにつづら折れ、しかも一車線しかなく、すれ違いも出来ない区間が連続。最初の天辻峠を越えるともう、紀ノ川水系から十津川(熊野川)水系に変わり、川の流れは西から南へ、道も上り坂から下り坂に変わります。
その五條と十津川温泉のちょうど中間ぐらいの所に「谷瀬の吊り橋」があります。最寄りのバス停の名前が上野地(うえのじ)なのに、何故吊り橋の名前が「谷瀬の吊り橋」なのかというと、上野地集落の対岸にある谷瀬集落の住民自身の手で作られた橋だからです。今は頑丈な鉄線の吊り橋に補強されましたが、それでも一度に20人までしか渡れません。いざ渡り始めると揺れは想像以上でした。
上野地停留所の停車時間が20分しかないので、私は最初、今乗って来たバスには乗らず、橋を全部渡り切ってから、次の最終便のバスで十津川温泉に向かうつもりでいました。しかし、橋のたもとの休憩所兼売店が台風の影響で営業休止しているのを見て、こんな所で2時間も待たされては叶わないと、もう吊り橋踏破は諦めざるを得ませんでした。
私がこの時に購入したバスハイク乗車券は2日間有効で、途中下車も出来ます。しかし、一般的な周遊券とは違い、逆方向には引き返せません。十津川温泉で降りても、その先の新宮方面には行けますが、逆方向の湯泉地(とうせんじ)温泉や上野地には戻れません。私は十津川温泉より向こうには行くつもりが無かったので、乗車券も十津川温泉までの分しか買っておらず、降りる際には運転手に渡さなければなりませんでした。幾ら有効期間が2日間あっても、これでは余り意味がありません。一般の周遊券のように、周遊エリア内は自由に行き来できるようにしてもらいたいです。
しかも、十津川温泉バスセンターの時刻表を見ると、大和八木行きの上りは12:14発で終わりです。五條行きを含めても15:40発で終了です。それ以外は新宮行きの下りしかありません。折角、明日は「天空の郷」の果無(はてなし)集落まで登り、帰りに人力ロープウェイの野猿(やえん)も楽しもうと思っていたのに、これでは帰るに帰れなくなります。五條まで出れば、王寺または橋本経由で大阪に帰る事が出来ますから、翌日はこの15:40発五條行きで大阪に帰る事にしました。
行き違いは宿の予約でも起こりました。私は、当初は一泊7千円ぐらいの十津川温泉の民宿に泊まるつもりでした。その民宿に朝早くに電話した時はまだ「部屋には余裕がある」という返事だったので、大和八木に着いてから改めて民宿に予約の電話を入れると、もう「景色の良い部屋は全部埋まり、眺望ゼロの部屋が1室残るのみ」という返事に変わっていました。それで民宿は諦め、一泊1万円余の旅館に泊まる事に変更しました。悪い事は重なるもので、バスセンターの目の前にある公衆浴場の露天風呂「庵(いおり)の湯」も台風の影響で営業を休止しています。もう諦めてバスセンターに併設されていた足湯で我慢する事にしました。
でも、何が幸いするか分かりません。一泊1万円の旅館の地味な玄関を観て、なおさら損した気分になった私でしたが、夕食に出されたイケメンの若旦那が振る舞う鶏の水炊き鍋の美味しかった事!最初に鍋野菜と刺身こんにゃく等の小鉢が出てきた後、鶏肉やグラタン等の突き出しが数皿出て来ました。水炊きの鍋にはミネラルたっぷりの温泉の湯も継ぎ足されているとの事でした。翌朝の朝食(上の写真)も、焼アマゴに温泉卵、ゴーヤやピーマンの煮付け、玄米ご飯のメニューに加え、茶粥となめ茸入りみそ汁、豆乳ヨーグルトのデザートが出てきました。普段食べている「あいりん地区」の300円弁当や500円定食とは大違いです。
旅館の露天風呂も、入墨の入った宿泊者に気を使いながら入る西成のホテル共同浴場とは大違い。旅館の布団も、ホテルのマットレスとは全然違い、ぐっすり眠れました。但し、旅館の露天風呂は風情があったものの、加熱も加水もしない源泉掛け流しの湯なので、温泉にしてはお湯の温度は低めでした。ぬる目の湯が好きな人にとってはちょうど良かったでしょうが、熱めの湯が好きな人にとっては少し物足りないかも知れません。
翌日はいよいよ「天空の郷」の果無集落を目指します。この集落は、わずか数軒しかない小さな村ですが、世界遺産の他に「にほんの里100選」にも選ばれました。十津川温泉から少し上って赤い橋を渡り、林道を集落目指して進むと、近道となる登山道の入口に出ます。林道をそのまま進んでも集落に行けますが、距離を短縮する為に登山道が設けられました。その登山道ですが、観光パンフレットには石畳の道とありましたが、実際は岩だらけの木の根道です。途中からようやく石畳の道となり、思ったよりも早く、宿を出て1時間半ぐらいで集落に着きました。
ところで、果無(はてなし)とはまた仰々しい名前です。この名前の由来も諸説あり、山々が果てし無く続くので「果無」となった以外に、もっとおどろおどろしい伝説があります。この十津川村や大台ケ原周辺には、「一本だたら」という妖怪が棲んでいて、年の瀬(ハテ)になると出没し人を食うので、人通りが無くなる(ナシ)というのです。しかし、実際の果無集落は、山頂が台地状になっているので住みやすく、昔は小辺路(こへち:熊野古道)の参詣路として賑わったそうです。今も山頂付近の台地に、美しい棚田や畑が広がっています。
この手の集落には限界集落から廃村になったものも少なくないので、私は集落の存続を危惧していました。しかし、実際には畑仕事する人がいて、庭には洗濯物が干され、車も止まっていました。毎週月曜日には麓から村営バスも運行されています。きれいな公衆トイレも整備されていました。でも、まだ疑念は残ります。それは、小さな村の割には、余りにも「見てくれ」が良すぎるからです。何の変哲もない民家の軒先なのに、お遍路さんがかぶるような編み笠や鎌が、まるで博物館の展示みたいにきれいに吊るされているのをみて、逆に映画のセットを観るような不自然な感じがしました。観光ポスターに出てくる村のおばあちゃんも、何か「ヤラセ」みたいな感じで。そう感じるのは、私がひねくれているからでしょうか?そうであれば、行政の保護があるうちは安心なのでまだ良いのですが…。
帰りは「めん滝」でマイナスイオンをたっぷり浴び、十津川温泉まで戻って来ました。お目当てにしていた人力ロープウェイの野猿(やえん)は、「台風の影響で建屋崩壊の恐れあり」との事で使用中止になっていました。それに、実際には村人の交通・生活手段というよりも、すぐ横の高級リゾートホテル「昴(すばる)」の見世物みたいな感じで、一気に興ざめしてしまいました。
思ったよりも早く、十津川温泉のバスセンターに戻ってくる事が出来たので、15:40発五條行き最終バスではなく、その前の12:14発大和八木行きのバスに乗って、大阪に戻る事にしました。そして、帰りに「谷瀬の吊り橋」踏破に再び挑戦してみました。しかし、最初よりも大分前まで行く事が出来ましたが、やはり橋の踏破は諦めざるを得ませんでした…。
帰りの切符は途中下車無効の普通の乗車券だったので、乗り過ごしたら再び切符を購入しなければなりません。しかも、今まだ13時半過ぎなのに、次のバス(先述の15:40発五條行き最終便)は17時までありません。当日は橋のたもとの喫茶店も営業していましたが、それでも店内に4時間近くも何もせず過ごす事なぞ出来ません。バスの停車時間は20分ありますが、バス停から吊り橋まで100メートルは離れています。トイレで用足ししていたら踏破なぞ無理です。バスの運転手いわく、「橋の対岸にもトイレがあり、渡り切るまでの時間が約8分なので、急いで渡って用を済ませば計算上はギリギリ間に合うが、トイレが混み合っていたりしたらもう無理」との事でした。
十津川村は日本一広い村です。東京23区よりも広い面積(672.38平方キロ)の中に、わずか3200余りの村人が住んでいます。村を縦断するバス路線が全国最長であるのも、ひとえにこの村の広さゆえです。先述の天辻峠以外にも、紀伊山地の多くの峠で周囲と隔絶され、独自の歴史を歩んできました。朝廷や幕府からも税金を免除され、郷士(ごうし)と呼ばれる土地の侍たちによる自治が行われて来ました。幕末にはこの郷士によって、尊王攘夷(そんのうじょうい:天皇を敬い外国人を追放しよう)を掲げた天誅組の乱も起きています。
そういう場所なので、一泊二日ぐらいではとても全部を回る事が出来ません。かと言って、村内を走るバスも1日数便しかないので、旅程を伸ばしても回れる所は限られています。しかし、大阪のすぐ近くにある秘境なので、その気になれば何度でも訪れる事が出来ます。次こそ必ず、「谷瀬の吊り橋」踏破を成し遂げてみようと思いました。※この記事以外の写真も全て次の記事に載せています。
当ブログと同名の前身HP(ブログのリンク欄参照)が来年3月末で観られなくなります。HPレンタルサーバー運営会社のジオシティーズから以下のメールが来ました。本来なら、 HP管理者の私が元データを他社のレンタルサーバーに移してHP存続を図らなければならない所ですが、もう15年も前に立ち上げたHP故に、昔のパソコンが壊れた際に元データの保存に失敗し、当時のHP作成ソフトも所在不明になったりしていて、もう私としてはどうする事も出来ません。HPの内容については今も自信を持っているので、今からでもやるだけの事はやってみるつもりですが、余り期待しないで下さい。 HPの内容を保存しておきたい方は、お手数ですが、各自で保存をお願いします。
【重要】Yahoo!ジオシティーズ サービス終了のご案内
(前略)
いつもYahoo!ジオシティーズをご利用いただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、2019年3月31日をもってYahoo!ジオシティーズのサービスを
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終了に至る経緯や、今後のスケジュール、サービス終了までにお客様に
ご確認いただきたい内容については以下のページに掲載しておりますので、
必ずお読みくださいますようお願いいたします。
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Yahoo!ジオシティーズのサービス終了までに他社のサービスに移行すると、
引き続きホームページを公開していただけます。
上記のページにホームページの他社への移行方法や「よくあるご質問」を掲載しております。
引き続きホームページの公開をご希望のお客様は、お手数をおかけいたしますが、
内容をご確認のうえホームページの移行を進めてくださいますようお願いいたします。
なお、サービス終了までに他社のホームページサービスに移行されなかった場合は、
2019年4月1日以降、以下の影響がございます。
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・Yahoo!ジオシティーズで公開されているホームページが表示されなくなります。
・ジオクリエーターやファイルマネージャーによるファイルの編集ができなくなります。
・FTPによるファイルの更新ができなくなります。
・MyStoreによるページの更新ができなくなります。
・ジオプラスをご契約で無料の独自ドメインをご利用のお客様は、サービス終了までに
ドメインを他社サービスに移管されなかった場合、またはYahoo!ドメインでの
継続利用手続きをされなかった場合、ドメイン権利を喪失します。
・2020年4月1日(サービス終了より1年後)に、Yahoo!ジオシティーズに保存している
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