アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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アベノマスクなんて要らない!くたばれ安倍晋三!

2020年04月29日 17時10分28秒 | 新型コロナ・アベノマスク
 
安倍晋三 アベノマスク vs 大串博志(立憲)4/28 衆院・予算委
 
昨日4月28日の衆院予算委員会質疑のやり取りがインターネットにアップされたので、今日29日に改めてもう一度観ました。「衆議院インターネット審議中継」サイト「4月28日衆院予算委員会」ページ発言順の上から11番目、14時38分からの立憲民主党・大串博史議員の項目です。この中で、アベノマスク受注企業の選定にまつわる疑惑が取り上げられました。
 
予算総額約466億円のアベノマスクを受注した企業は、今分かっているだけでも5社(厳密には6社)あります。Wikipediaの現時点での情報では、これら5社または6社の概算受注額やマスク生産国は、それぞれ以下の通りです。
 
・興和(キャベジンコーワのCMで有名) 受注額54.8億 生産国ミャンマー等
・伊藤忠商事 受注額28.5億 生産国海外
・マツオカコーポレーション(広島県の繊維会社) 受注額7.6億 生産国ミャンマー
・ユースビオ(福島市の企業) 受注額5.2億 生産国ベトナム
・シマトレーディング(後述) 受注額も生産国も不明
・横井定(よこい・さだ)株式会社(名古屋の繊維会社) 受注額は不明 生産国はフィリピン
 
上記の内で興和、伊藤忠、マツオカコーポレーション3社は、それなりに名の通った大企業や中堅企業です。その名の通った企業が扱った妊婦用のアベノマスクからも、黄ばみやカビなどの不良品が多く見つかったと今、問題になっています。問題はそれ以外のユースビオなどの企業です。予算総額の大半をこれらの企業が受注しています。大串議員はその中でユースビオを取り上げました。以下、hitorasikuさんのブログの記事も参考に、ユースビオについて説明します。
 
 
ユースビオは福島市内に本社を構える企業ですが、会社登記を済ませたのはつい最近です。資本金僅か一千万で社員も5名しかいません。本社所在地の福島県福島市西中央5丁目54番地6号には一棟のプレハブ小屋しかありません。小屋の中には何もなく誰もいません。小屋の壁には、なぜか公明党の候補者ポスターが貼られています。この住所にはユースビオも含め11社もの会社登記がなされています。その中の一社「樋山ユースポット」(経営者もユースビオと同じ樋山茂氏)は以前、消費税脱税容疑で福島地検に告発されています。
 
ユースビオ自体も、復興副大臣の若松謙維(かねしげ)参院議員(比例区選出、公明党所属)に政治献金を行い、その見返り(?)に福島の復興事業で補助金を得ています。これでは、公明党のポスターが貼られていたのはその為だったのかと勘繰られても仕方ありません。公正であるべき行政が縁故でゆがめられ、そこに国民の税金が使われているのではないか?森友・加計問題と同じ事が、ここでもまた繰り返されていたのでしょうか。
 
但し、ユースビオはマスクの輸出入には携わっていません。輸出入にはまた別のシマトレーディングという会社が携わっていたと、加藤厚労相が当該国会質疑の中で明かしました。このシマトレーディングを含めるか含めないかで、受注企業の数が変わります。私が5社(厳密には6社)とカウントしたのもその為です。シマトレーディングは千葉県に本社がある花卉(かき=草花)の貿易会社ですが、この会社も過去に植物検疫法違反で千葉地検に書類送検されています。いずれも怪しげな幽霊会社です。だから受注企業の数も定まらないのです。
 
 
「興和や伊藤忠ならいざ知らず、経営実態も定かでない、ユースビオやシマトレーディングのような怪しげな会社に、何故、競争入札ではなく随意契約で、政府からわざわざお願いする形で、5.2億円も契約したのか?」それを大串議員が聞いているのに、安倍は「品薄状態のマスクを調達する為にアベノマスクを始めた」と、質問とは無関係な答弁を繰り返した挙句に、「緊急性を要する事業なので、手を上げてくれる企業なら、問題さえなければどこでも良いだろう」(実際は前述したように問題大有りなのですが)と、無責任な答弁を繰り返すばかりでした。
 
私はこの国会質疑を観ていて、「うちの会社の外国人労働者の問題と同じではないか」と思いました。国家事業のマスク特需に各社が参入し、二次・三次下請けに事業が丸投げされる中で、下に行けば行くほど「安かろう悪かろう」となり、粗悪品のマスクが流通する事になる。他方で、私の勤務先企業も、少子高齢化の穴埋めに低賃金のベトナム人労働者を集め、派遣会社に外注に出したのは良いが、「安かろう悪かろう」でロクな人間が集まらない。何の事はない。それと全く同じではないですか。
 
同じ事は福島の復興事業にも言えます。まだまだ福島原発事故は収束していないのに、もう問題が終わったかのように言われ、汚染水を水で薄めて海に放出しようとしている。その陰では、東京の山谷や大阪のあいりん地区から、食い詰めた日雇い労働者を連れてきて、ピンハネされた低賃金で被爆労働に従事させている。森友も福島も、外国人や非正規雇用の労働問題も、アベノマスクも、全部同じじゃないですか。国難だ何だと言って、国民にはさんざん耐乏生活を強いながら、上の方では一部の者が甘い汁を吸う。だから、諸外国では徐々に収束に向かい始めた新型コロナウイルスの感染も、日本では、逆に感染が更に広がろうとしているのです。政府の外出自粛要請がなかなか国民に伝わらないのも、政府に信用が全然無いからです。
 
安倍政権が本当に国民の事を思うなら、もっとまともなマスクを、もっと早くに用意できているはずです。黄ばんだ、カビの生えたマスクが、あちこちで見つかるはずがありません。国の肝いりでやっている事業なのに、何故これだけ粗が目立つのか?時間がなかったからではありません。確かに、新型コロナウイルスの感染防止は、一筋縄では行かない問題ですが、それでも、中国の武漢で最初の感染爆発が起こってから数か月の準備期間がありました。その間にもっと色々できたはずです。それが何故ここまで迷走しているのか?安倍政権が「火事場の焼け太り」「濡れ手に粟」とばかりに、「私腹を肥やす事しか考えてこなかった」からではないですか。
 
アベノマスクよりも、もっと他にやる事がいくらでもあるはずです。1人10万円の給付金も、最初は自民党は全然やる気がありませんでした。野党だけでなく国民からも要求する声が噴出して、ようやく重い腰を上げたのに過ぎません。そんなアベノマスクなら、もう要りません。安倍政権も自民党も、もういい加減、政権から下りてください。
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ご飯論法の生中継

2020年04月28日 16時27分00秒 | 新型コロナ・アベノマスク
 
今日は公休日なので買い物から帰って今は家にいます。テレビを付けたら、たまたま衆院予算委員会の国会中継をやっていました。ちょうど立憲民主党会派の大串博史議員が、「なぜ会社登記もやっていないペーパーカンパニーにアベノマスクを発注したのか?」質問している所でした。
 
ユースビオというのが、そのペーパーカンパニーです。福島市内のプレハブ小屋が本社所在地になっています。しかし、そこには工場もなければ従業員もいません。それどころか、同じ住所にある別名のペーパーカンパニーが脱税の抜け道になっていたという報道もありました。
 
アベノマスクを受注出来た他の企業は、キャベジンコーワで有名な興和に、伊藤忠商事、マツオカコーポレーションと、いずれも、それなりに知名度のある大企業です。その中で、なぜ資本金僅か一千万の、今までマスクなぞ作った事もないペーパーカンパニーがアベノマスク製造を受注出来たのか?これでは森友学園や加計学園と全く同じ構図ではないですか。
 
ところが、「そんなペーパーカンパニーになぜ随意契約で発注したのか?」と大串議員が質問しているのに、安倍は「サージカルマスクを確保して医療現場のマスク不足を解消する為に、国民にはアベノマスクを配給する事にした」と答弁していました。誰もそんな事なぞ聞いていないのに。議員が聞いているのは「ペーパーカンパニーに随意契約した理由」であって、「アベノマスクを配給する事になった理由」なぞではありません。
 
だから大串議員は「時間稼ぎをするな!」と怒ったのです。しかし、ただ漫然と国会中継を観ていると、あたかも安倍が真摯に野党議員の質問に答弁しているのに、野党がヤジを飛ばしているように見えてしまう。安倍が被害者面して「ヤジを飛ばすな」と言い、予算委員長も「与党も野党もご静粛に」と助け舟を出しているから尚更だ。実際は安倍が時間稼ぎをしているだけなのに、まるで与野党が泥仕合を演じているように見えてしまう。
 
これが、いわゆる「ご飯論法」です。「朝ご飯食べたか?」と聞いているのに「ご飯は食べていない」と答える。しかし、実は「パンで朝ご飯を食べていた」。でも「ご飯食べたかと聞かれたから、食べていないと答えた」。「実はパンで朝ご飯を食べていた」事が分かった頃には時間切れで質問を終えなければならない。
 
こんな事はNHKニュースを漫然と観ているだけでは気が付かない。国会中継は日中や深夜に放送される事が多いので、普段はなかなか観る機会がありません。しかし、政策の是非を知ろうとするなら、放送局で都合よく編集されたニュース番組だけでなく、国会中継などの生中継番組も観ないと分からないと実感しました。
 
かくして、普段は観れない国会中継で、「ご飯論法」の実態が垣間見れました。これも外出自粛のお陰です。
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看板に偽りあり

2020年04月25日 22時06分33秒 | 新型コロナ・アベノマスク

国や自治体からの外出自粛、ステイホーム週間設定の要請に応え、大阪でも地下鉄・バスダイヤの削減が始まりました。2週間前から、土・日・祝日については、通常の土・日ダイヤよりも更に2割削減されたダイヤで運行されるようになりました。

 
しかし、このダイヤ削減については、「全体で約2割削減する」という概略しか説明されず、「どこそこの区間では何時何分と何時何分が削減される」という具体的な内容までは、事前に知らされませんでした。削減ダイヤの時刻表も、当日になってからしか駅に貼り出されませんでした。
 
その為、4月18日(土)当日になってから、いきなりダイヤ本数が削減され、駅で長い間待たされる事になりました。駅で待たされた挙句に、遅刻スレスレで、更衣室で制服に着替えたら、コーヒーも飲めずにタイムカードの所に走って行き、ギリチョンで打刻する羽目になりました。
 
しかも、後で調べたら、必ずしもダイヤが均等に削減された訳ではない事が分かりました。削減された線区は御堂筋線・ニュートラム・今里筋線に集中し、堺筋線や谷町線は削減ゼロか、ほとんど削減されていない事が分かりました。2割削減すると言うからには、どの線区も2割削減しない事には、コロナ感染を抑える事は出来ないのに。
 
堺筋線や谷町線が、御堂筋線やニュートラムより安全だとする根拠は何もありません。ウイルスは感染の対象線区を選びません。確かに、堺筋線のダイヤを削減しようとすれば、相互乗り入れしている阪急電鉄との調整も必要です。相互乗り入れのない線区の削減よりも、更に削減には苦労が求められます。でも、そんな理屈は人間の勝手な都合に過ぎません。ウイルスにとっては、相互乗り入れもクソも関係ありません。
 
しかし、人間はそういう訳には参りません。最近は、土・日と言えども、必ずしも休める人ばかりではありません。労働基準法では、週休2日で労働時間を週40時間以内に抑えさえすれば、それで良いのですから。週2日とも平日休みで、土・日曜は通常通り出勤しなければならない労働者も大勢います。
 
しかも、ニュートラムなぞは午前5時・6時台の早朝ダイヤを削減してしまっています。ニュートラムの沿線には工場や配送センターも多く、そこに通う現業労働者は早朝から勤務する人も大勢いるのに。今はもう土・日曜でも、朝早くから出勤している労働者は大勢います。それらの方たちの出勤は、決して不要不急の外出ではありません。むしろ、敢えて感染のリスクを負ってまで、ライフライン維持のために、わざわざ出勤してくれる人たちなのです。その人たちに、いくら何でも、この仕打ちは無いんじゃないでしょうか?
 
むしろ削減するなら、土・日・祝日は必ず休める官庁が沿線に多く立地する、谷町線のダイヤこそ優先的に削減しなければならないはずです。
 
今、大阪メトロの地下鉄車内には、「私たちはOsaka Metro Groupです」と銘打って、社員の働きぶりを実名入りで紹介する職員募集用(?)の漫画ポスターがあちこちに掲示されています。その内容は、駅員が視聴覚障害者に車内の座席を確保してあげた実話や、手話学習グループの活動を取り上げたり、保線作業員の熟練技を紹介する内容であったり、もう様々です。
 
その漫画に描かれているのは、あくまでも下積みの労働者です。車掌であったり運転士であったり、もう様々です。それらの漫画の登場人物が、自分たちのできる範囲で社会貢献に精を出す。障害者の乗車介護であったり、手話の普及だったり。自分たちとさほど変わらない現場の労働者が、単に大阪メトロの金儲けだけでなく、乗客の身になって親身に世話をする。そんなポスターなので、結構気に入っている乗客も決して少なくないのではないかと思います。(実は私もその一人です。(*´∀`*)
 
しかし、折角そんな「麗しい」漫画ポスターを貼り出しても、現場の労働者を通勤苦に追いやるような事をしていたのでは、「看板に偽りあり」と言われても仕方ないと思います。土・日ダイヤの削減も2週目に入り、削減ダイヤの偏りも次第に是正されては来たようですが、それでもまだまだ路線に偏りがあります。
 
そもそも、本気で出勤を8割減らそうとするなら、テレワークや時差出勤も可能な形に業務を見直すのが先です。それを後回しにしたまま、いたずらにダイヤだけ削減しても、車両1台当たりの乗車密度は逆に高まり、「3密」が更に酷くなるだけです。そんな事が何故分からないのでしょうか?
 
4月18・19日の御堂筋線(左)・ニュートラム(右)上りダイヤ。早朝から午前中にかけてダイヤ削減されている(斜線が削減されたダイヤ)。
 
4月18日・19日の堺筋線(左)・谷町線上りダイヤ。どちらもほとんど削減されていない。
 
4月25日以降の御堂筋線(左)・ニュートラム(右)上りダイヤ。黄色が削減されて消えたダイヤ。
 
4月25日以降の堺筋線(左)・谷町線(右)上りダイヤ。1週前よりは削減数が増え、他線区との差はなくなりつつある。しかし、それでも堺筋線のダイヤは、他線区と比べ削減数が少ない(黄色が削減されたダイヤで、緑色は相互乗り入れの準急電車)。
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10万円給付金の件で総務省に送ったメール

2020年04月22日 14時56分00秒 | 新型コロナ・アベノマスク
 
例の10万円給付金の件。まずは勤務先職場の所長に相談しました。
 
給付金は個人が対象でも、実際は世帯主が家族の分をまとめて申請する事になっています。しかし、私は数年前に親父と喧嘩して実家を出て、今は一人暮らしを続けています。しかも、今の一人暮らしの住所を親父には知られたくないので、住民票は実家に置いたままにしています。これでは親父が私の分をポッポ内々してしまっても分からないではないですか。
 
たとえ親父がそこまでしなくても、親父が郵送で申請して、首尾よく私の手元に申請書が届き、私がそこに銀行口座番号を記入して、身分証コピーを同封して送り返し、実際に自分の口座に振り込まれるまで、こんな調子では何ヶ月もかかってしまいます。しかも、親父には私の住所だけでなく銀行口座番号まで知られる事になってしまう。
 
それを避ける為に、郵送ではなくオンラインで申請しようとしても、それにはマイナンバーカードが必要です。私は、今まで個人情報漏洩のリスクを恐れて、マイナンバーカードは作っていませんでした。マイナンバーカードの作成には数ヶ月かかると聞いています。今からカードを作っていたのでは、3ヶ月後の申請期限に間に合うかどうか分かりません。
 
ところが、所長も分からなかったので、先程、実家のある市の市役所に聞いてみました。だが、市役所も、「国からの指示が全然ないので、自分達もどうして良いか分からない。総務省に聞いてくれ」と言うばかりです。
 
そこで、総務省のホームページにアクセスして、窓口のコールセンターに電話してみましたが、電話が全然つながりません。こうなったのも、全ては安倍政権の場当たり的な対応のせいですが、今更そんな事を言っても始まりません。私は一体どうしたら良いでしょうか?
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西成B級グルメ新メニュー 鯖じゃが誕生w

2020年04月19日 21時26分22秒 | なにわB級グルメ探訪
 
先日の夕食のおかずは、鯖水煮缶の鯖と玉葱、じゃが芋で、「肉じゃが」ならぬ「鯖じゃが」にしました!
 
「鯖じゃが」考案のきっかけは、肉じゃがに入れる牛コマの値段が高かったからです。100グラム少々で500円以上もするのですから。そこで、1缶98円の鯖水煮缶を牛コマの代用に出来ないか考えました。最初は私も「さすがに鯖は肉の代用にはならないだろう」と思っていましたが、ネットで調べたら意外と評判が良かったので、試しに作って見る事にしました。
 
材料は玉葱1個、新バレイショ2個、人参1本、鯖水煮缶1缶、めんつゆ適量。人参は彩りを添える為に追加しました。それ以外は概ねネットのレシピと同じです。
 
まず野菜の下ごしらえをしなければなりません。人によっては「皮は剥かなくて良い、野菜も油で炒めなくても良い」という方もいますが、もし味が変わったり鍋が焦げついたりしてはいけないので、私は一応、皮を剥いて鍋にサラダ油を敷きました。
 
しかし、私はそれまでほとんど調理なんてした事が無かったので、下ごしらえにメチャメチャ時間がかかりました。約1時間ぐらいかかったでしょうか。玉葱は縦に半分に切った後、レシピのセオリー通りに、形崩れしないように、繊維に沿って平行に包丁で切りましたが、なかなか上手く切れません。じゃが芋も、ピーラーを使えば簡単に出来ると思っていましたが、なかなか上手く剥けませんでした。人参も固くて切るのに苦労しました。
 
鍋にサラダ油を敷いて野菜を入れ、少し炒め始めました。しかし、鍋はとっくに沸騰し始めているのに、野菜は一向に柔らかくなりません。多分、細かくスライスして切らなかったからだろうと思います。しかし、今の私には、あの程度までスライスして切るのでさえ大変だったのです。
 
そうこうしているうちに、ようやく野菜も炊き上がり、良い匂いが立ち上って来ました。そこで、鯖水煮缶の鯖を鍋に入れ、更にめんつゆを注ぎ足しました。レシピには、「めんつゆを小さじ1杯入れた後、水を小さじ3杯入れる」とありましたが、それだけでは味が物足らないです。
 
作り始めてから1時間以上も経過して、ようやく完成です。ご飯のオカズにしては相当なボリュームです。余りのボリューム感に、私は最初、今晩はご飯は取り止め、このオカズだけの夕飯にしようと思ったぐらいです。
 
しかし、食べて見たら意外とあっさりしています。前日に食べた牛コマの肉じゃがよりもあっさりしていました。
また、私は最初、鯖の生臭さを警戒して、チューブの下ろし生姜を臭い消しに購入していましたが、それも使わなくて済みました。玉葱の甘みで鯖の生臭さが解消されていました。
 
食べているうちに体がポカポカして来て、セーターを1枚脱ぎました。冬にこれを食べたら、さぞかし体が温まる事でしょう。
でも、この野菜の分量は明らかに多過ぎです。次からは玉葱だけを鯖と鍋で煮るようにします。
今まで料理と言えばレトルト食品オンリーでしたが、やはりそれだけでは味気ないです。これからは自然の野菜も、出来る範囲でどんどん使っていこうと思います。
 
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安倍の演説は何故人の心を打たないか?

2020年04月15日 15時11分44秒 | 新型コロナ・アベノマスク

安倍の演説は何故人の心を打たないか?その根拠を直近の安倍のツイート(ツイッターのつぶやき)をもとに説明する。例の炎上したツイートで安倍はこうつぶやいた。

友達と会えない。飲み会もできない。
ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます。

安倍がここで一国の総理として言わなければならなかった事は次の二つだ。

①人との接触を避けろ。
②医療従事者に感染を広げるな。

より詳しく説明すると、①新型コロナウイルスもウイルスの一変種だ。ウイルスは細菌と違って自分では細胞分裂(増殖)する事が出来ない。故に、人との接触を遮断して封じ込めてしまい、消毒でウイルスを駆除していけば、宿主を失ったウイルスを自滅させる事が出来る。②逆に接触を増やせば増やすほど、ウイルスは細菌よりもさらに小さいので、どんどん広まってしまう。医療従事者にまで感染を広げてしまったら医療崩壊で治療すらままならなくなる。

だったら、「友達と会えない。飲み会もできない。」と言った情緒的な事ではなく、「皆さんのこうした行動(接触回避)によって、多くの命が確実に救われ」る事を、もっとズバッと分かりやすい形で具体的に説明すべきだろう。例えば、次のクオモ・米国ニューヨーク州知事のツイートのように。

この闘いの最前線は医療現場です。それは、都市全体、州全体、そしてこの国全体の病院になるでしょう。それらが闘いの場なんです。とてもシンプルなことですが、まずは医療制度を崩壊させないこと。この闘いの兵士は医療従事者です。それは医者であり、看護師であり、病院で働く人々であります。彼らは私たちのためにこの闘いを戦っている兵士です。(3月30日)
(The frontline battle is in the health care system. The frontline battle is going to be hospitals across the city, across the state, and across this nation. That is where this battle is fought. It is that simple... don't let the hospital system get overwhelmed. The soldiers in this fight are the health care professionals. It's the doctors, it's the nurses, it's the people working in the hospitals, it's the aides. They are the soldiers who are fighting this battle for us)
これは数週間続き、本当に危険な状況に人々は遭遇します。誰がウイルスに感染するか、家に持ち帰るかはわかりません。多くの人が亡くなっており、これは数週間続くでしょう。(同上)
(This will go on for weeks and you have people showing up into really dangerous situations. They don't know if they're going to contract the virus, if they're going to bring it home. Many people are dying and this is going to go on for weeks)

ここで、クオモは自分の事なぞ一切語らない。犬を撫でたり、珈琲を飲んだり、テレビを観たりもしない。ひたすらニューヨークの医療現場の状況について説明している。その上で、「だから人との接触を絶たなければならないのだ」という事を、ある時は厳しく、ある時は親身になって、ニューヨーク州の住民に語りかけている。

2つのミッションを設定しました。 1つは病院、 2つ目は個人の責任です。個人の責任とは自覚です。それは自己中心的にならず、情報を収集すること。基本は家にいること。私は家にいるのが難しいことを知っています。そして皆さんが、私はスーパーヒーローだから、外出できて、感染しないと思っているかもしれませんが、それは真実ではありません。(3月31日)
(We set two missions. One was hospitals. Second was individual responsibility. The individual responsibility is about discipline. It's about selflessness and being informed. The basic point is stay at home. Stay at home. I know it's hard to stay at home and I know everyone thinks, you know, I can go out, I can be smart, and I won't get infected because it's me. I'm a superhero. It's not going to be me. That is not true)

私はこれについて何週間かお伝えしてましたよね。人と集まったり、ゲームをしたりするのをやめなければーー、バスケットボールはできませんし、人との接触もダメなんです、プレイグラウンドを閉じことになると、警告していました。(4月1日)
(I’ve talked about this for weeks. I warned people that if they didn't stop the density and the games in the playgrounds - you can't play basketball; you can't come in contact with each other - that we would close the playgrounds)

https://precious.jp/articles/-/18335

だから、クオモの発言が人の心を打ち、他州や他国の人間ですら、「この人の言う事だから確かだろう」「この人の言う事なら従おう」という気持ちになるのだ。

安倍の発言には、そのような説得力も無ければ、親身さや厳しさもない。あるのは自己保身に基づく官僚的な答弁だけだ。だから、もっとも訴えなければならない医療崩壊の危険については抽象的な発言に終始し、それとは何の関係もない星野源の動画を、単に「人気だから」「見栄えが良いから」という理由だけで、本人の了解も得ず、自分の私生活自慢に利用できるのだ。そんな私生活自慢のツイートでは、人々の反感を買う事はあっても、共感を呼ぶ事なぞとても出来ない。

安倍が気にかけているのは、常に「見てくれ」だけだ。実際に苦境に立たされている人々の事なぞ一切気にしていない。「1世帯に2枚のマスク配布」も「収入半減者への30万円支給」も、気にかけているのは自分の評判だけだ。休業を強いられている事業者や、仕事や住まいを失った労働者の事は二の次、三の次なのだ。だから、打ち出す対策全てが遅く、しかもピント外れなのだ。

つまり、どこまで行っても自己中心的なのだ。だから、幾ら「お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます」と言っても、言葉が空回りするだけで、人の心には一切響かないのだ。

「安倍首相がクオモ知事のような発言をするようになったら、サヨクは安倍首相を支持するようになるのだろうか?」という、愚にも付かないネトウヨ(ネット右翼)の書き込みを見つけたが、「それは絶対にない」と断言できる。何故なら、「安倍首相がクオモ知事のようになる」事なぞ、たとえ地球が三角になるような事があっても、絶対にあり得ないからだ。ひょっとしたら、周囲の秘書官や補佐官の「入れ知恵」によって、一時的にクオモ知事の「物真似」をする事は出来るかも知れない。でも、所詮は器が全然違うので、直ぐに化けの皮が剥がれる。

もし安倍がクオモ知事のようであったなら、今頃日本は、もっとマシな国になっていたはずだ。森友・加計問題も、財務省職員の自殺も、「桜を見る会」私物化もなかったはずだ。どこから見ても、安倍は指導者の器ではない。そんな事は、最初の政権投げ出しの時から分かっていた事だ。新型コロナの感染は、それをまたあぶり出したに過ぎない。

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進化を遂げる引きこもり食

2020年04月14日 20時35分19秒 | なにわB級グルメ探訪
 
毎日レトルト食品の夕食ばかりでは飽きるので、今日は「肉じゃが」調理に挑戦してみました。でも、今までレトルトしか調理した事がなかったので、まずは下ごしらえ済みのカット野菜と牛肉で調理してみました。
 
調理初心者の私にとっては、ハードルは下ごしらえばかりではありません。今までまともに調理した事が無かったので、調味料のストックが自宅にほとんどありません。あるのはサラダ油と醤油代わりのポン酢、小瓶に入った食卓塩だけです。あまり買い込んでも一人暮らしだと余らせるだけなので、購入を抑えていました。
 
職場の同僚に聞いても、「砂糖と塩は賞味期限が無いので是非買っておくように」というアドバイスをいただく一方で、「味醂を買ってもいつも使い切れずに腐らせてしまう」という意見もあり、どれだけ用意しておかなければならないか決めかねていました。
 
しかし、いつまでもレトルト食品ばかりでは栄養が偏ります。そこで、新型コロナ緊急事態宣言が発令されてからは自宅に篭る機会が増えた事もあり、めんつゆを調味料代わりに、肉じゃが作りに挑戦してみる事にしました。
 
スーパーで下ごしらえ済みの玉葱・じゃが芋・人参のカット野菜と牛細切れパック、めんつゆを買って来て、鍋にサラダ油を引いて肉と野菜を炒めます。ジューと音がして来たら、めんつゆを大さじ1杯、水を同じく3杯分鍋に注ぎ足します。肉が焼け食べ頃になれば皿に盛り、残った汁で溶き卵を作りました。そして業者からもらった処分用(賞味期限を少し過ぎている)の胡瓜の醤油漬けを付け合わせに、今夜の夕食が出来ました。
 
 
食べたらこれが美味かった!一見した所、パサパサの味付けみたいですが、結構下味が付いて美味しかったです。いつもご飯はパック米1個だけなのですが、今日はもう1杯お替りしてしまいました。ごちそうさまでしたv。
 
自宅のキッチンも、まな板と包丁、水切りラックと買い足し続け、少しずつそれらしくなって来ました。最近は昼食も休日はもっぱら自宅でパスタ作りに励んでいます。でも何でもかんでも自炊だけではシンドイので、値段の高い魚介類は缶詰で済ませ、たまには弁当も併用しようと思います。
 
 
蛇足:こんな事を書くと、折角のこの記事の雰囲気が台無しになるので、敢えて本文には書きませんでしたが、私も決してこんな生活を好(よし)としている訳ではありません。もっと他に書きたい事が幾らでもあるのですが、仕事と買い物、通院以外はどこも出られない、仮に出られてもどこも休業していたら、もう自炊ネタしか書く事がありません。後は新型コロナ対策で政府の無策をヤジるだけです。でも、ヤジってばかりだとこちらの気も滅入るので、仕方なく自炊ネタで自分の気を紛らわしているのです。それを安倍のボンボン私生活自慢(星野源の動画を勝手に自分の私生活自慢に利用し、炎上して動画削除)と同列に捉えられては堪らないので、欄外にこのように注釈を入れさせてもらいました。
 
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見納めの桜と自然の中の通天閣

2020年04月11日 08時50分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

新型コロナ感染緊急事態宣言が出た翌日の公休日に、所用の帰りに近くの天王寺界隈に桜を観に行きました。多分これが見納めの桜となるでしょうから、写真を一杯撮って来ました。その写真の一部をここに公開します。まずは、天王寺公園横の茶臼山古戦場の桜から。河底池にかかる赤い橋に映える桜や、池の橋や噴水、桜の後ろに写る通天閣の姿に魅了されます。通天閣と言えば、世間では新世界の繁華街にあるランドマークとして知られ、コテコテでがめつい大阪人の象徴のようにドラマなどで描かれて来ました。しかし、このような自然に囲まれた通天閣の姿も、また違った趣があります。

河底池に浮かぶ桜の花びらが哀愁を誘います。この河底池の成り立ちについては、実は今もよく分かっていません。昔は茶臼山古墳を囲む堀だと言われていましたが、最新の研究では「茶臼山自体も古墳ではなかった」「河底池も、平安時代に和気清麻呂が掘削した水路の跡だ」と言われるようになりました。灌漑用水路を作ろうとして、上町台地に阻まれ工事を途中で放棄した後に出来た池だったというのが、最も有力な説です。池にかかる赤い橋の名前も和気橋と呼ばれています。

茶臼山の山頂には真田幸村の名言を記した掲示板が建てられています。「関東勢百万も候へ、男は一人もいなく候」も、その名言の一つです。今なら「安倍内閣四割の支持率も自粛ばかりで補償ゼロ。新型コロナで遂にアベノミクスの化けの皮が剥がれる」と言った所でしょうかw。

茶臼山は、天王寺公園の横にある標高26メートルの低山です。天保山、帝塚山など大阪市内にある他の低山とともに「5低山」の一つとされ、登頂証明書も1枚100円で発行してもらえます。大坂冬の陣(1614年)では徳川家康が、翌年の夏の陣では真田幸村がここに本陣を置き、付近一帯は戦場となりました。その茶臼山から通天閣とあべのハルカスを撮りました。あべのハルカスは綺麗に撮れましたが、通天閣は周囲の木々に隠れてなかなかうまく撮れませんでした。

茶臼山のすぐ横には「骨仏の寺」として有名な一心寺があります。ここでは、故人の遺骨を宗派を問わず受け入れ、10年ごとに「お骨仏」(遺骨で造られた阿弥陀如来像)としてまとめられます。ここも桜の名所として有名です。一心寺の前を走る国道25号線の坂は逢坂(おうさか)と呼ばれ、大阪の地名の語源となりました。一心寺から逢坂を渡った先にある安居神社の境内には、真田幸村がここで戦死した事を示す慰霊碑が建てられています。

茶臼山の登頂証明書は一心寺付属施設の存牟堂(ぞんむどう)でもらえます。一心寺から少し離れた分かりにくい場所にありますが、お寺の警備員さんに聞けば道順を教えてくれます。存牟堂には大阪冬の陣・夏の陣の資料も展示されています。右上の写真は夏の陣の屏風絵で、真ん中の四天王寺の石鳥居の下に集まっているのが「赤揃え」の甲冑で有名な真田幸村の隊列です。

安居神社から北に向かって生国魂(いくたま)神社の方まで、天王寺七坂と呼ばれる坂があります。その七つの坂のうち、逢坂から口縄坂まで五つの坂を巡りました。まず最初に天神坂。坂の名前は安居神社の別称(安居天神)に由来します。坂はいずれも谷町筋と下寺筋(松屋町筋)の間にあります。付近一帯はちょうど上町台地の崖に当たり、昔はそこかしこに清水が湧き出ていたそうです。右上の写真はその清水の名残の一つ、増井の泉跡です。

次の清水坂は、横にある清水寺(きよみずでら)に由来します。京都の清水寺と区別する為に新清水寺とも呼ばれています。境内には大阪市内唯一の滝である「玉出の滝」があります。滝と言っても、実際は3本の掛樋から水がちょろちょろと流れているだけですが。

その隣の愛染坂の名前は、近くにある愛染堂勝鬘(しょうまい)院に由来します。このお寺は、古くから「愛染さん」の名で親しまれて来ました。境内には縁結びのご神体として知られる「愛染かつら」の神木や、腰痛封じの石などがあります。また、大阪で一番早い夏祭りで、宝恵駕籠(ほうえいかご)のパレードで知られる「愛染まつり」が行われるお寺としても知られています。ここも桜の名所です。

最後に廻った口縄坂は、道の起伏が「くちなわ」(蛇)に似ている事から名づけられました。坂の前や途中にあるお寺では桜が咲き誇っていました。この坂の先にも源聖寺坂や真言坂があり、生国魂神社に続いています。この真言坂から逢坂までを総称して「天王寺七坂」と言い、有栖川有栖の短編小説集「幻坂」の舞台になりました。その天王寺七坂の中でも、特にこの口縄坂と愛染坂一帯は寺町の名残が一番良く残っていて、何度来ても飽きる事がありません。ここの桜も見事でした。

茶臼山古戦場から観た通天閣以外に、一心寺の墓地と玉出の滝の上から観た通天閣の写真も載せておきます。右の玉出の滝の上からも、ビルの上から通天閣が顔を覗かせているのが分かります。こんな所から通天閣を撮るのは、多分私だけではないでしょうか?w

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コロナが安倍政権にトドメを差す

2020年04月08日 22時35分11秒 | 新型コロナ・アベノマスク

4月7日に安倍首相が緊急事態宣言を発令した。改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の規定に沿って、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために、東京・大阪など7都府県に対して、今までより強い形での外出自粛などの呼びかけを行った。但し、この宣言が出たからと言って、欧米のようなロックダウン(都市封鎖)が行える訳ではない。そこまでの強制力は、この法律にはない。

当日夜7時から8時まで、安倍が緊急事態宣言発令について記者会見を行った。その記者会見の中継番組を私も見たが、その時の安倍の発言に心底呆れた。そこで安倍は何と言ったか。「もし、仕事でどうしても出勤しなければならない場合でも、7割以上出勤削減せよ」と言ったのだ。出勤しなくても良いなら誰でも休みたいわ。そんな事出来ないから出勤しているのじゃないか。

テレワークや時差出勤できる仕事ばかりではないのだ。私の仕事もスーパーの物流センターでの商品の検品・仕分け業務だ。私はそこで業務請負会社の契約社員として働いている。食べ物を扱うライフラインを担う重要な仕事だ。その仕事を普段でもカツカツの人数でこなしている。しかも、コロナによる買い溜めの影響で、いつも以上に仕事量が増えている。今や毎日が繁忙期だ。その為、普段でも早朝7時に出勤しなければならないのに、繁忙対応でそれよりも更に45分早い6時15分から出勤して仕事をやりくりしている。

そんな状態なのに、「7割以上出勤削減」なんて出来る訳ないだろう。まして私は非正規の契約社員だ。幾らベテランで現場を任されているとは言っても、スーパー、勤務先企業の意向や勤務シフトも無視してまで「7割以上」も休める訳ないだろう。首相の癖に、そんな事も分からないのか。幾ら世襲政治家のボンボンで流通の現場を知らないと言っても、これでは余りにも酷すぎる。それに対して「言葉尻を捉えるな」と反論されるかも知れないが、それは誤解されるような説明しか出来ない政治家の責任だ。ましてや安倍は一国の総理なのだから、誰でも分かるように説明出来て当たり前じゃないか。

第一、簡単に「外出自粛」と言うが、それがどれだけ大変な事か分かっているのか?安倍のような豪邸に住んで、いつもホテルで美味しい物を食べれるような人間ばかりではないのだ。高い家賃払ってもウナギの寝床みたいな物件しか住めず、安い給料で朝から晩まで働きづくめの人間も大勢いるのだ。せめて、たまの休日ぐらい誰でも遊びに行きたいわ。それでも感染を広めてはいけないからと、皆、我慢しているのじゃないか。それが分かっていたら、同じ事を言うにしても、もっと別の言い方が出来るはずだ。

だから、安倍のやる事は何でもチグハグなのだ。人には「3密(注)避けろ」と言いながら、ギュウギュウ詰めの満員電車や狭い会社の事務所は見て見ぬふり。日本人には早くから渡航自粛を呼びかけながら、2月中頃まで中国人観光客の流入を規制せず。クルーズ船を隔離したは良いが、乗客・乗員を缶詰にし続け、逆に感染を広める始末。感染が広まり始めても、憲法改正やカジノやオリンピックにばかりに熱中し、検査も入院も後回し。体制も整っていないのに思い付きで学校の一斉休校を強行し、学童保育にそのしわ寄せを押し付け。

(注)3密:①換気の悪い密閉空間、②人混みの密集状態、③密接な至近距離での会話・発声。この「密閉・密集・密接」の3条件を指す。この3条件が重なれば新型コロナ感染症発症のリスクが高まると言われている。

コロナ対策で諸外国がロックダウンなどの強硬措置が取れるのも、自粛と補償をセットで行っているからだ。香港では成人全員に一律14万円給付、後に24万円まで引き上げ。台湾では健康保険証を提示すれば誰でも2枚づつマスクが買えるようにした。スペインでは賃金全額の休業補償。他の西欧諸国も賃金の60~84%を休業補償。自国民だけでなく滞在外国人も含めて。韓国はドライブスルーのPCR検査で感染を封じ込めつつある。中国も、強権発動だけでなく、専門病院をいち早く作るなど、やるべき事もきちんとやって来たからこそ、日本の緊急事態宣言発令と入れ替わりに、武漢封鎖の解除にたどり着く事が出来たのだ。

それに引き換え日本はどうか?被雇用者に日額8千円余、フリーランスに同じく4千円余と、わずかばかりの休業補償でお茶を濁すだけだった。それを批判されたら、今度はやにわに「布製マスク2枚を1世帯ごとに配布する」と言い出した。1人住まいでも10人家族でも1世帯に2枚だけ。世帯単位なので、旦那のDVから着のみ着のまま逃げてきた母子家庭や、私のような人間には届かない。そもそもマスクなんて感染予防には何の役にも立たない。マスクなんてしていたら、息苦しくて眼鏡も曇って仕事にならない。それでも花粉症対策と咳エチケットには必要だから、皆仕方なくマスクをしているだけなのに、それをさも「くれてやるから有難く受け取れ」とは。

外国では成人全員に一律の休業補償、それに対し日本で一律にやったのは、1世帯にたった2枚のマスク配布のみ。この「アベノマスク」は不評散々で、普段は政治に関心を持たない人間も一斉に安倍批判を始めた。そこで慌てた安倍が、外国の物真似で始めたのが緊急事態宣言発令であり、次の述べる休業補償だ。被雇用者向けには1世帯当たり30万円の休業補償。中小企業には200万円まで、フリーランスには100万円までの休業補償。これをGDP(国内総生産)の2割に当たる総額108兆円もの予算で賄うようにしたと、安倍は大見得を切った。(その他に雇用調整助成金の助成率引き上げなどの政策もあるが、ここでは割愛)

しかし、ここには重大な落とし穴がある。まず、被雇用者向けの30万円は、収入が半減するか、住民税が非課税となる位まで収入が減らないともらえない。住民税が非課税になる水準とは、単身で大体年収100万円だ。月収ではわずか8万円。そこまで困窮したら、もはやホームレス一歩手前だ。30万そこらの金額なぞもらっても「焼け石に水」でしかない。しかも、ここでも世帯配布にこだわっているので、ホームレスやDV避難者は最初から蚊帳の外。彼らも同じ人間なのに。

中小企業に200万円、フリーランスに100万円の休業補償も、収入が半減するほどの減収にならないともらえない。たとえ月収20万円そこらで、どうにか食っていけてる人たちが、コロナによる営業縮小で月収が19万円に落ち込んでも、半減するほどではないので休業補償の対象にはならない。他方で、今まで散々儲けて来たくせに、コロナによる営業縮小に便乗して、自分から店をたたんだ場合はもらえるのだ。

その上、どちらも自分から申告しなければならない。その為には、何種類もの書類を自分で書かなければならない。確定申告と同じだ。もらえるのも何か月も先で、もらえるかどうかも分からない。そんな事に国の予算をつぎ込むぐらいなら、消費税や社会保険料の減免に踏み切った方がよっぽどマシだ。緊急事態宣言の期間中、対象地域で、消費税や社会保険料の一律減免に踏み切るのだ。そうすれば、何か月も待つ必要はないし、もらえるか、もらえないか心配する必要もない。申告書類も書く必要ない。

私の場合は、それでもまだ仕事があるから良いが、緊急事態宣言で仕事もなくなった人たちは、もう目も当てられない。緊急事態宣言が出ても、今はまだ外出自粛だけで罰則もないが、それでも百貨店や大型商業施設は軒並み休業に入った。派遣業界からは「明日から仕事がない、給料が出ない、給料を払えない」と言った声があちこちから聞こえてくる。もはやリーマンショックの再来とも言える事態だ。それを安倍は本当に理解しているのか?

それが分かっていたら、GDPの2割も意味もないバラマキに充てるような真似なぞしない。そんな事をする位なら、1割の消費税をタダにしたり、月収の2割以上にもなる社会保険料の減免に踏み切る方が、はるかに有意義だ。減免の波及効果が各方面に及び、景気対策にもなる。「国の財政赤字をどうするのか?」と言う反論に対しては、ムダ金に回す金をそっくりそのまま減免に回せば済む話だ。

そんな事も理解できない安倍なら、もう辞めてもらうしかない。外出自粛が広まらず買い溜めが横行するのも、安倍自身が保身に汲々としているからだ。森友・加計問題や「桜を見る会」を見れば分かるだろう。それでも今までは、ニュース番組に圧力かけて御用化・ワイドショー化し、世襲選挙・金権選挙の繰り返しで、安倍自民党は選挙に勝って来た。しかし、その神通力もコロナ感染の前には通用しなくなる。「アベノマスク」は、そのほんの予兆に過ぎない。

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