安倍晋三 アベノマスク vs 大串博志(立憲)4/28 衆院・予算委





国や自治体からの外出自粛、ステイホーム週間設定の要請に応え、大阪でも地下鉄・バスダイヤの削減が始まりました。2週間前から、土・日・祝日については、通常の土・日ダイヤよりも更に2割削減されたダイヤで運行されるようになりました。















安倍の演説は何故人の心を打たないか?その根拠を直近の安倍のツイート(ツイッターのつぶやき)をもとに説明する。例の炎上したツイートで安倍はこうつぶやいた。
友達と会えない。飲み会もできない。
ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます。
安倍がここで一国の総理として言わなければならなかった事は次の二つだ。
①人との接触を避けろ。
②医療従事者に感染を広げるな。
より詳しく説明すると、①新型コロナウイルスもウイルスの一変種だ。ウイルスは細菌と違って自分では細胞分裂(増殖)する事が出来ない。故に、人との接触を遮断して封じ込めてしまい、消毒でウイルスを駆除していけば、宿主を失ったウイルスを自滅させる事が出来る。②逆に接触を増やせば増やすほど、ウイルスは細菌よりもさらに小さいので、どんどん広まってしまう。医療従事者にまで感染を広げてしまったら医療崩壊で治療すらままならなくなる。
だったら、「友達と会えない。飲み会もできない。」と言った情緒的な事ではなく、「皆さんのこうした行動(接触回避)によって、多くの命が確実に救われ」る事を、もっとズバッと分かりやすい形で具体的に説明すべきだろう。例えば、次のクオモ・米国ニューヨーク州知事のツイートのように。
この闘いの最前線は医療現場です。それは、都市全体、州全体、そしてこの国全体の病院になるでしょう。それらが闘いの場なんです。とてもシンプルなことですが、まずは医療制度を崩壊させないこと。この闘いの兵士は医療従事者です。それは医者であり、看護師であり、病院で働く人々であります。彼らは私たちのためにこの闘いを戦っている兵士です。(3月30日)
(The frontline battle is in the health care system. The frontline battle is going to be hospitals across the city, across the state, and across this nation. That is where this battle is fought. It is that simple... don't let the hospital system get overwhelmed. The soldiers in this fight are the health care professionals. It's the doctors, it's the nurses, it's the people working in the hospitals, it's the aides. They are the soldiers who are fighting this battle for us)
これは数週間続き、本当に危険な状況に人々は遭遇します。誰がウイルスに感染するか、家に持ち帰るかはわかりません。多くの人が亡くなっており、これは数週間続くでしょう。(同上)
(This will go on for weeks and you have people showing up into really dangerous situations. They don't know if they're going to contract the virus, if they're going to bring it home. Many people are dying and this is going to go on for weeks)
ここで、クオモは自分の事なぞ一切語らない。犬を撫でたり、珈琲を飲んだり、テレビを観たりもしない。ひたすらニューヨークの医療現場の状況について説明している。その上で、「だから人との接触を絶たなければならないのだ」という事を、ある時は厳しく、ある時は親身になって、ニューヨーク州の住民に語りかけている。
2つのミッションを設定しました。 1つは病院、 2つ目は個人の責任です。個人の責任とは自覚です。それは自己中心的にならず、情報を収集すること。基本は家にいること。私は家にいるのが難しいことを知っています。そして皆さんが、私はスーパーヒーローだから、外出できて、感染しないと思っているかもしれませんが、それは真実ではありません。(3月31日)
(We set two missions. One was hospitals. Second was individual responsibility. The individual responsibility is about discipline. It's about selflessness and being informed. The basic point is stay at home. Stay at home. I know it's hard to stay at home and I know everyone thinks, you know, I can go out, I can be smart, and I won't get infected because it's me. I'm a superhero. It's not going to be me. That is not true)
私はこれについて何週間かお伝えしてましたよね。人と集まったり、ゲームをしたりするのをやめなければーー、バスケットボールはできませんし、人との接触もダメなんです、プレイグラウンドを閉じことになると、警告していました。(4月1日)
(I’ve talked about this for weeks. I warned people that if they didn't stop the density and the games in the playgrounds - you can't play basketball; you can't come in contact with each other - that we would close the playgrounds)
https://precious.jp/articles/-/18335
だから、クオモの発言が人の心を打ち、他州や他国の人間ですら、「この人の言う事だから確かだろう」「この人の言う事なら従おう」という気持ちになるのだ。
安倍の発言には、そのような説得力も無ければ、親身さや厳しさもない。あるのは自己保身に基づく官僚的な答弁だけだ。だから、もっとも訴えなければならない医療崩壊の危険については抽象的な発言に終始し、それとは何の関係もない星野源の動画を、単に「人気だから」「見栄えが良いから」という理由だけで、本人の了解も得ず、自分の私生活自慢に利用できるのだ。そんな私生活自慢のツイートでは、人々の反感を買う事はあっても、共感を呼ぶ事なぞとても出来ない。
安倍が気にかけているのは、常に「見てくれ」だけだ。実際に苦境に立たされている人々の事なぞ一切気にしていない。「1世帯に2枚のマスク配布」も「収入半減者への30万円支給」も、気にかけているのは自分の評判だけだ。休業を強いられている事業者や、仕事や住まいを失った労働者の事は二の次、三の次なのだ。だから、打ち出す対策全てが遅く、しかもピント外れなのだ。
つまり、どこまで行っても自己中心的なのだ。だから、幾ら「お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます」と言っても、言葉が空回りするだけで、人の心には一切響かないのだ。
「安倍首相がクオモ知事のような発言をするようになったら、サヨクは安倍首相を支持するようになるのだろうか?」という、愚にも付かないネトウヨ(ネット右翼)の書き込みを見つけたが、「それは絶対にない」と断言できる。何故なら、「安倍首相がクオモ知事のようになる」事なぞ、たとえ地球が三角になるような事があっても、絶対にあり得ないからだ。ひょっとしたら、周囲の秘書官や補佐官の「入れ知恵」によって、一時的にクオモ知事の「物真似」をする事は出来るかも知れない。でも、所詮は器が全然違うので、直ぐに化けの皮が剥がれる。
もし安倍がクオモ知事のようであったなら、今頃日本は、もっとマシな国になっていたはずだ。森友・加計問題も、財務省職員の自殺も、「桜を見る会」私物化もなかったはずだ。どこから見ても、安倍は指導者の器ではない。そんな事は、最初の政権投げ出しの時から分かっていた事だ。新型コロナの感染は、それをまたあぶり出したに過ぎない。








新型コロナ感染緊急事態宣言が出た翌日の公休日に、所用の帰りに近くの天王寺界隈に桜を観に行きました。多分これが見納めの桜となるでしょうから、写真を一杯撮って来ました。その写真の一部をここに公開します。まずは、天王寺公園横の茶臼山古戦場の桜から。河底池にかかる赤い橋に映える桜や、池の橋や噴水、桜の後ろに写る通天閣の姿に魅了されます。通天閣と言えば、世間では新世界の繁華街にあるランドマークとして知られ、コテコテでがめつい大阪人の象徴のようにドラマなどで描かれて来ました。しかし、このような自然に囲まれた通天閣の姿も、また違った趣があります。
河底池に浮かぶ桜の花びらが哀愁を誘います。この河底池の成り立ちについては、実は今もよく分かっていません。昔は茶臼山古墳を囲む堀だと言われていましたが、最新の研究では「茶臼山自体も古墳ではなかった」「河底池も、平安時代に和気清麻呂が掘削した水路の跡だ」と言われるようになりました。灌漑用水路を作ろうとして、上町台地に阻まれ工事を途中で放棄した後に出来た池だったというのが、最も有力な説です。池にかかる赤い橋の名前も和気橋と呼ばれています。
茶臼山の山頂には真田幸村の名言を記した掲示板が建てられています。「関東勢百万も候へ、男は一人もいなく候」も、その名言の一つです。今なら「安倍内閣四割の支持率も自粛ばかりで補償ゼロ。新型コロナで遂にアベノミクスの化けの皮が剥がれる」と言った所でしょうかw。
茶臼山は、天王寺公園の横にある標高26メートルの低山です。天保山、帝塚山など大阪市内にある他の低山とともに「5低山」の一つとされ、登頂証明書も1枚100円で発行してもらえます。大坂冬の陣(1614年)では徳川家康が、翌年の夏の陣では真田幸村がここに本陣を置き、付近一帯は戦場となりました。その茶臼山から通天閣とあべのハルカスを撮りました。あべのハルカスは綺麗に撮れましたが、通天閣は周囲の木々に隠れてなかなかうまく撮れませんでした。
茶臼山のすぐ横には「骨仏の寺」として有名な一心寺があります。ここでは、故人の遺骨を宗派を問わず受け入れ、10年ごとに「お骨仏」(遺骨で造られた阿弥陀如来像)としてまとめられます。ここも桜の名所として有名です。一心寺の前を走る国道25号線の坂は逢坂(おうさか)と呼ばれ、大阪の地名の語源となりました。一心寺から逢坂を渡った先にある安居神社の境内には、真田幸村がここで戦死した事を示す慰霊碑が建てられています。
茶臼山の登頂証明書は一心寺付属施設の存牟堂(ぞんむどう)でもらえます。一心寺から少し離れた分かりにくい場所にありますが、お寺の警備員さんに聞けば道順を教えてくれます。存牟堂には大阪冬の陣・夏の陣の資料も展示されています。右上の写真は夏の陣の屏風絵で、真ん中の四天王寺の石鳥居の下に集まっているのが「赤揃え」の甲冑で有名な真田幸村の隊列です。
安居神社から北に向かって生国魂(いくたま)神社の方まで、天王寺七坂と呼ばれる坂があります。その七つの坂のうち、逢坂から口縄坂まで五つの坂を巡りました。まず最初に天神坂。坂の名前は安居神社の別称(安居天神)に由来します。坂はいずれも谷町筋と下寺筋(松屋町筋)の間にあります。付近一帯はちょうど上町台地の崖に当たり、昔はそこかしこに清水が湧き出ていたそうです。右上の写真はその清水の名残の一つ、増井の泉跡です。
次の清水坂は、横にある清水寺(きよみずでら)に由来します。京都の清水寺と区別する為に新清水寺とも呼ばれています。境内には大阪市内唯一の滝である「玉出の滝」があります。滝と言っても、実際は3本の掛樋から水がちょろちょろと流れているだけですが。
その隣の愛染坂の名前は、近くにある愛染堂勝鬘(しょうまい)院に由来します。このお寺は、古くから「愛染さん」の名で親しまれて来ました。境内には縁結びのご神体として知られる「愛染かつら」の神木や、腰痛封じの石などがあります。また、大阪で一番早い夏祭りで、宝恵駕籠(ほうえいかご)のパレードで知られる「愛染まつり」が行われるお寺としても知られています。ここも桜の名所です。
最後に廻った口縄坂は、道の起伏が「くちなわ」(蛇)に似ている事から名づけられました。坂の前や途中にあるお寺では桜が咲き誇っていました。この坂の先にも源聖寺坂や真言坂があり、生国魂神社に続いています。この真言坂から逢坂までを総称して「天王寺七坂」と言い、有栖川有栖の短編小説集「幻坂」の舞台になりました。その天王寺七坂の中でも、特にこの口縄坂と愛染坂一帯は寺町の名残が一番良く残っていて、何度来ても飽きる事がありません。ここの桜も見事でした。
茶臼山古戦場から観た通天閣以外に、一心寺の墓地と玉出の滝の上から観た通天閣の写真も載せておきます。右の玉出の滝の上からも、ビルの上から通天閣が顔を覗かせているのが分かります。こんな所から通天閣を撮るのは、多分私だけではないでしょうか?w
4月7日に安倍首相が緊急事態宣言を発令した。改正新型インフルエンザ等対策特別措置法の規定に沿って、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるために、東京・大阪など7都府県に対して、今までより強い形での外出自粛などの呼びかけを行った。但し、この宣言が出たからと言って、欧米のようなロックダウン(都市封鎖)が行える訳ではない。そこまでの強制力は、この法律にはない。
当日夜7時から8時まで、安倍が緊急事態宣言発令について記者会見を行った。その記者会見の中継番組を私も見たが、その時の安倍の発言に心底呆れた。そこで安倍は何と言ったか。「もし、仕事でどうしても出勤しなければならない場合でも、7割以上出勤削減せよ」と言ったのだ。出勤しなくても良いなら誰でも休みたいわ。そんな事出来ないから出勤しているのじゃないか。
テレワークや時差出勤できる仕事ばかりではないのだ。私の仕事もスーパーの物流センターでの商品の検品・仕分け業務だ。私はそこで業務請負会社の契約社員として働いている。食べ物を扱うライフラインを担う重要な仕事だ。その仕事を普段でもカツカツの人数でこなしている。しかも、コロナによる買い溜めの影響で、いつも以上に仕事量が増えている。今や毎日が繁忙期だ。その為、普段でも早朝7時に出勤しなければならないのに、繁忙対応でそれよりも更に45分早い6時15分から出勤して仕事をやりくりしている。
そんな状態なのに、「7割以上出勤削減」なんて出来る訳ないだろう。まして私は非正規の契約社員だ。幾らベテランで現場を任されているとは言っても、スーパー、勤務先企業の意向や勤務シフトも無視してまで「7割以上」も休める訳ないだろう。首相の癖に、そんな事も分からないのか。幾ら世襲政治家のボンボンで流通の現場を知らないと言っても、これでは余りにも酷すぎる。それに対して「言葉尻を捉えるな」と反論されるかも知れないが、それは誤解されるような説明しか出来ない政治家の責任だ。ましてや安倍は一国の総理なのだから、誰でも分かるように説明出来て当たり前じゃないか。
第一、簡単に「外出自粛」と言うが、それがどれだけ大変な事か分かっているのか?安倍のような豪邸に住んで、いつもホテルで美味しい物を食べれるような人間ばかりではないのだ。高い家賃払ってもウナギの寝床みたいな物件しか住めず、安い給料で朝から晩まで働きづくめの人間も大勢いるのだ。せめて、たまの休日ぐらい誰でも遊びに行きたいわ。それでも感染を広めてはいけないからと、皆、我慢しているのじゃないか。それが分かっていたら、同じ事を言うにしても、もっと別の言い方が出来るはずだ。
だから、安倍のやる事は何でもチグハグなのだ。人には「3密(注)避けろ」と言いながら、ギュウギュウ詰めの満員電車や狭い会社の事務所は見て見ぬふり。日本人には早くから渡航自粛を呼びかけながら、2月中頃まで中国人観光客の流入を規制せず。クルーズ船を隔離したは良いが、乗客・乗員を缶詰にし続け、逆に感染を広める始末。感染が広まり始めても、憲法改正やカジノやオリンピックにばかりに熱中し、検査も入院も後回し。体制も整っていないのに思い付きで学校の一斉休校を強行し、学童保育にそのしわ寄せを押し付け。
(注)3密:①換気の悪い密閉空間、②人混みの密集状態、③密接な至近距離での会話・発声。この「密閉・密集・密接」の3条件を指す。この3条件が重なれば新型コロナ感染症発症のリスクが高まると言われている。
コロナ対策で諸外国がロックダウンなどの強硬措置が取れるのも、自粛と補償をセットで行っているからだ。香港では成人全員に一律14万円給付、後に24万円まで引き上げ。台湾では健康保険証を提示すれば誰でも2枚づつマスクが買えるようにした。スペインでは賃金全額の休業補償。他の西欧諸国も賃金の60~84%を休業補償。自国民だけでなく滞在外国人も含めて。韓国はドライブスルーのPCR検査で感染を封じ込めつつある。中国も、強権発動だけでなく、専門病院をいち早く作るなど、やるべき事もきちんとやって来たからこそ、日本の緊急事態宣言発令と入れ替わりに、武漢封鎖の解除にたどり着く事が出来たのだ。
それに引き換え日本はどうか?被雇用者に日額8千円余、フリーランスに同じく4千円余と、わずかばかりの休業補償でお茶を濁すだけだった。それを批判されたら、今度はやにわに「布製マスク2枚を1世帯ごとに配布する」と言い出した。1人住まいでも10人家族でも1世帯に2枚だけ。世帯単位なので、旦那のDVから着のみ着のまま逃げてきた母子家庭や、私のような人間には届かない。そもそもマスクなんて感染予防には何の役にも立たない。マスクなんてしていたら、息苦しくて眼鏡も曇って仕事にならない。それでも花粉症対策と咳エチケットには必要だから、皆仕方なくマスクをしているだけなのに、それをさも「くれてやるから有難く受け取れ」とは。
外国では成人全員に一律の休業補償、それに対し日本で一律にやったのは、1世帯にたった2枚のマスク配布のみ。この「アベノマスク」は不評散々で、普段は政治に関心を持たない人間も一斉に安倍批判を始めた。そこで慌てた安倍が、外国の物真似で始めたのが緊急事態宣言発令であり、次の述べる休業補償だ。被雇用者向けには1世帯当たり30万円の休業補償。中小企業には200万円まで、フリーランスには100万円までの休業補償。これをGDP(国内総生産)の2割に当たる総額108兆円もの予算で賄うようにしたと、安倍は大見得を切った。(その他に雇用調整助成金の助成率引き上げなどの政策もあるが、ここでは割愛)
しかし、ここには重大な落とし穴がある。まず、被雇用者向けの30万円は、収入が半減するか、住民税が非課税となる位まで収入が減らないともらえない。住民税が非課税になる水準とは、単身で大体年収100万円だ。月収ではわずか8万円。そこまで困窮したら、もはやホームレス一歩手前だ。30万そこらの金額なぞもらっても「焼け石に水」でしかない。しかも、ここでも世帯配布にこだわっているので、ホームレスやDV避難者は最初から蚊帳の外。彼らも同じ人間なのに。
中小企業に200万円、フリーランスに100万円の休業補償も、収入が半減するほどの減収にならないともらえない。たとえ月収20万円そこらで、どうにか食っていけてる人たちが、コロナによる営業縮小で月収が19万円に落ち込んでも、半減するほどではないので休業補償の対象にはならない。他方で、今まで散々儲けて来たくせに、コロナによる営業縮小に便乗して、自分から店をたたんだ場合はもらえるのだ。
その上、どちらも自分から申告しなければならない。その為には、何種類もの書類を自分で書かなければならない。確定申告と同じだ。もらえるのも何か月も先で、もらえるかどうかも分からない。そんな事に国の予算をつぎ込むぐらいなら、消費税や社会保険料の減免に踏み切った方がよっぽどマシだ。緊急事態宣言の期間中、対象地域で、消費税や社会保険料の一律減免に踏み切るのだ。そうすれば、何か月も待つ必要はないし、もらえるか、もらえないか心配する必要もない。申告書類も書く必要ない。
私の場合は、それでもまだ仕事があるから良いが、緊急事態宣言で仕事もなくなった人たちは、もう目も当てられない。緊急事態宣言が出ても、今はまだ外出自粛だけで罰則もないが、それでも百貨店や大型商業施設は軒並み休業に入った。派遣業界からは「明日から仕事がない、給料が出ない、給料を払えない」と言った声があちこちから聞こえてくる。もはやリーマンショックの再来とも言える事態だ。それを安倍は本当に理解しているのか?
それが分かっていたら、GDPの2割も意味もないバラマキに充てるような真似なぞしない。そんな事をする位なら、1割の消費税をタダにしたり、月収の2割以上にもなる社会保険料の減免に踏み切る方が、はるかに有意義だ。減免の波及効果が各方面に及び、景気対策にもなる。「国の財政赤字をどうするのか?」と言う反論に対しては、ムダ金に回す金をそっくりそのまま減免に回せば済む話だ。
そんな事も理解できない安倍なら、もう辞めてもらうしかない。外出自粛が広まらず買い溜めが横行するのも、安倍自身が保身に汲々としているからだ。森友・加計問題や「桜を見る会」を見れば分かるだろう。それでも今までは、ニュース番組に圧力かけて御用化・ワイドショー化し、世襲選挙・金権選挙の繰り返しで、安倍自民党は選挙に勝って来た。しかし、その神通力もコロナ感染の前には通用しなくなる。「アベノマスク」は、そのほんの予兆に過ぎない。