アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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パブロフの犬

2020年01月29日 16時21分38秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
先日、同僚と交わした仕事中の雑談の中でこんな話が出た。「バイトの沢○は、1番花○店の商品が積まれたカゴ車で、101番八○店のカゴ車をセットしようとした。1番と101番なんて、普通なら見間違えるはずないのに。自分の思い込みだけで仕事をしているから周囲の状況が全然見えなくなるのだ」と。それを聞いて私も、「まるで『パブロフの犬』みたいな話だな。次のブログ更新はこのタイトルで行こう!」と思わず言ってしまった。

「パブロフの犬」とは、「パブロフの実験」に出てくる犬の事だ。では「パブロフの実験」とは何か?旧ソ連のイワン・パブロフ博士が行った条件反射の実験の事だ。犬に餌を与える際に鈴を鳴らすようにしたら、最後には餌を与えなくても鈴を鳴らしただけで犬はヨダレを垂らすようになった。このように、何かする時に、ある仕草を習慣付けたら、別に何もしなくても、その仕草をしただけで、同じような反応を示すようになる。これが「条件反射」だ。それを証明したのが「パブロフの実験」だ。

これは何も動物に限った話ではない。人間にも大いに当てはまる事だ。現に私も、仕事中に、それとよく似た場面に何度も出くわして来た。例えば、普通、カゴ車に商品を積む際には、積荷のバランスや安定性を考え、重い物や数の多い物を棚の下に積み、軽い物や数の少ない物を棚の上に積むものだ。しかし、横着な奴は、バランスや安定性を考える事を邪魔くさがり、何でも棚の上に積もうとする。
 
何故そうなるのか?下手に棚の下に積んで、次の作業者から「積みにくい」と苦情を言われるぐらいなら、まだ棚の上に積んだ方が良いだろうと考えるのだろう。あるいは、ただ単に、色々考えるのが邪魔くさいだけかも知れない。しかし、それを邪魔くさがっていたら、いつまで経ってもへたくそな積み方しか出来ない。
 
確かに、積み方の基本形はいくつかある。例えば、前述の「重い物や数の多い物を棚の下に積む」というのも基本形の一つだ。しかし、軽重の違いは他の積荷とのバランスで決まる。小箱とミカン箱の積み合わせであれば、ミカン箱の方が重いのでこちらを棚の下に積む。一方、大根のケースとミカン箱の積み合わせの場合は、前者の方が重いので後者を棚の上に積むようにする。その違いは場数を踏まなければ分からない。それを邪魔くさがっていたら、いつまで経っても上達しない。でも、横着な奴は、何でも「アホの一つ覚え」みたいに杓子定規で作業を進める。
 
そんな事も織り交ぜてブログの記事を書こうとしたが、なかなか良い文章が浮かんで来ない。「さあ困った」と思っていた矢先に、安倍がまたやらかしてくれた。本来なら功労者を選んで政府が招待すべき「桜を見る会」参加者の人選を、安倍首相が後援会に丸投げしてしまった為に、国に何の功労も果たしていない、首相の単なる「お友達」や、果てはマルチ商法の元締めやヤクザみたいな奴らまで、国の税金で招待する事がずっと続いて来た。参加も申込書のコピーで良いとされた。その不備を野党から追及された時に、安倍が次のような大ボケ答弁をかましたのだ。(1月28日の衆院予算委員会
 
「募ってはいたが募集はしていない」「参加を呼び掛けたが新聞広告なぞは出していない」と。「募る」と「募集」は同じ意味なのに。バイト募集も別に新聞広告だけとは限らない。むしろ、それ以外の求人誌やハローワークで募集する場合の方がはるかに多い。それをこんなデタラメな答弁で言い逃れする、そんな奴でも首相に収まっていられるのだから、気楽なものだ。これでは「人を殺したが殺人はしていない」「首を絞めたがバットでは殴っていない」と言っているのと同じではないか。
 
何故こんな珍妙な答弁になってしまったのか?言い訳する事しか考えていないからだ。言い訳する事しか考えていないので、「ご飯を食べたか?」聞かれて「パンを食べたがご飯は食べていないので、食べてないと答えた」という「ご飯論法」に逃げ込み、それで言い逃れしたつもりになっているのだ。傍から見れば、安倍が屁理屈こね回しているだけなのに。
 
つまり、条件反射でその場しのぎを繰り返しているだけなのだ。先述の「何でもかんでも棚の上に積む」やり方と同じだ。何も考えずにやるならサルでも出来る。そんな事も分からない安倍晋三はサル以下だ。
 
安倍晋三は、こんなアホ総理なのに、いまだに多くの国民から支持され、在任期間を更新し続けている。それなら我々、国民も、「桜を見る会」参加申込書と同じように、社員食堂の10枚つづり4千円の食券をコピーして使い回し出来るはずだ。これで一ヶ月8千〜1万2千円の食券代を浮かす事が出来る。
 
「遅れてきたが遅刻はしていない」「休んだが欠勤はしていない」「食券をコピーしたが偽造はしていない」…さっきの「募ってはいたが募集はしていない」と一体どこが違うのか?全く同じではないか。アホ総理のお陰で、我々の所にも、アベノミクスの恩恵がようやく届き始めたようだw。
 
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どうしたら安倍政権を倒せるか?

2020年01月26日 22時27分00秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
次回のブログ更新は、アイヌの歴史について書くつもりでいた。書こうと思ったきっかけは、麻生太郎の「日本は2千年来、天皇を戴く単一民族国家」発言だった。
この発言がトンデモである事は明白だ。「万世一系」で「日本の象徴」とされる天皇家も、実際は壬申の乱や院政、南北朝の争乱で同族が相争って来た。その挙句に平家や源氏の台頭を招き、武士に覇権を奪われて来た。天皇が再び脚光を浴びるようになったのは、明治以降のたかだか150年余りに過ぎない。そんな物を「日本古来の伝統」と呼ぶ事は出来ない。

「日本は単一民族国家」と言うのも大嘘だ。実際は大和朝廷とは別に、沖縄では琉球王国が栄え、東北・北海道でもアイヌ人が大陸と交易活動を行なっていた。ところが、日本では大和朝廷以外の歴史は全て闇の中に葬られて来た。島津藩の琉球侵略、松前藩のアイヌ侵略についても、学校の歴史の授業では一切教えられて来なかった。
だから、私はアイヌの歴史について、図書館で本を借りて読み、ブログでまとめるべく、資料もコピーしていた。

でも、何か気乗りがしないので止めた。気乗りがしない理由の一つは、本を読むのに時間が取られ、書くタイミングを逃してしまったからだ。その後も、河井案理の選挙汚職に新型肺炎流行と、次々と新しいニュースが流れ、麻生発言はいつしか後景に退けられてしまった。
もう一つの理由は、私自身も来月初めに転居を控え、もう麻生発言だけに構っていられなくなったからだ。今の私にとっては、少しでも預金の目減りを防ぐべく、より家賃の安い賃貸物件に移る事の方が最優先課題なのだ。

そこでハタと気が付いた。安倍政権がこれだけ不祥事を重ねても、何故、内閣支持率が高止まりしているのか?その最も大きな理由も、ロスジェネ世代の「諦め」「消極的支持」にあるのではないか。「ロスジェネ」とは「ロスト・ジェネレーション」の略だ。訳せば「失われた世代」となる。日本でバブルがはじけ、構造不況に突入した1990年代以降に社会人デビューした世代の事だ。
1990年代以降に社会人としてデビューし、現在50歳より下の世代は、「就職氷河期世代」として、それまでの50年間ずっと、不況の中で生活して来た。好景気を一度も経験していないのだ。特に1995年以降は終身雇用の見直し、正社員から非正規雇用への置き換えが進み、派遣切りにも遭って来た。
また、この時期は、社会党・総評ブロックの消滅や、ソ連・東欧圏の崩壊で、社会主義運動や労働運動が後退して行った時期に当たる。それ以前には普通に見られた春闘やストライキが、今やほとんど見られなくなった。今や労働組合がある職場は大企業に限られ、頼みの労組も正社員の事しか考えない御用組合が大半を占めるようになってしまった。

そんなロスジェネ世代からすれば、今の安倍政権の時代は、たとえブラックな求人ばかりだったとしても、求人そのものがはるかに少なかった民主党政権時代と比べたら、まだマシにしか見えないのだ。それがどれだけ日銀の株買い支え、株価バブルによるはかないものであったとしても、だ。
何故なら、それ以前のバブル景気や高度経済成長時代の事を知らないのだから。安保闘争や全共闘運動、沖縄返還闘争やベトナム反戦運動の経験もなく、ストライキの経験もないのだから。
実際、朝日新聞の最新世論調査でも、60歳代では31%対54%と不支持率の方が高いのに、29歳以下になると48%対26%と、支持率の方が上回るという数値が出ている。(上図参照)

権力と戦って何かを勝ち取った事もなく、ずっと続く不況の中で、我慢を強いられた経験ばかり。物心ついた時に経験した数少ない「革命」体験である自民党から民主党への政権交代も、惨めな失敗に終わった。
そんな境遇に何十年も身を置いていたら、たとえ官製相場であっても、実際に最低賃金や有効求人倍率を引き上げて来た第二次安倍政権を、積極的に支持しないまでも、容認する気持ちになるのも不思議ではない。

勿論、今の相対的「好景気」は決してアベノミクスのお陰ではない。長く続いた不況のせいで、生活が悪化し、結婚や子育ても出来なくなる中で、少子高齢化が進み、それが人手不足となり、たまたま最低賃金や有効求人倍率の増加となって現れているに過ぎない。これらは「自然増」に過ぎず、決してアベノミクスの成果なんかではない。
むしろ、今の日本は、1990年以降ずっと続いた不況のせいで、とっくに先進国の座から滑り落ちてしまっている。この30年もの間、GDP(国内総生産)はほとんど伸びなかった。中国・インド等の新興国だけでなく、欧米諸国も何倍もGDPを伸ばして来たにも関わらず。

日本に外国人観光客が殺到しているのも、別に外国人が日本文化に魅せられたからではない。デフレが長く続いたせいで、今や欧米だけでなく中国や東南アジア諸国よりも物価が安くなってしまったからだ。その安い物価でも日本人は生活に汲々としているのだ。どれだけ生活が悪化したか分かるだろう。
長い目で見れば、むしろデフレの弊害の方が大きい。小泉構造改革やアベノミクスによる規制緩和で、経済格差が広がり、労基法の骨抜きで、長時間労働や過労死が蔓延する事になった。昔は年間数万円だった国立大学の学費も、今や百万円を超えるようになり、学生はバイトや奨学金の返済に追われるようになった。社会保障も切り捨てられ、整骨院にも満足に通えなくなった。安くなったのは百均や牛丼、ドンキ等の「ド貧民が買う商品」だけなのだ。

今のロスジェネ世代は、決してアベノミクスや安倍政権の進める憲法改正、戦前回帰の政策を容認している訳ではない。モリカケや裁量労働制データ改ざん、「桜を見る会」疑惑を容認している訳ではない。それが証拠に、各種世論調査の結果を見ても、これらの項目については、安倍政権に否定的な回答が多数を占める。
ところが、安倍政権全体に対する評価となると、途端に内閣支持率が高止まりしたままとなる。個別の政策については、安倍政権の政策に反対の意見の方が多いのに、何故、全体評価となると、安倍政権支持が多数になるのか?

生活を守るのに精一杯で、投票に行く余裕もない中で、政治を変える事を諦めてしまっているからだ。それを安倍政権も良く知っているからこそ、民主党政権から返り咲いてからは、第一次政権の時みたいな改憲一本槍ではなく、アベノミクスで見せかけの「好景気」を演出しながら、それを改憲策動に利用しているのだ。
これは決して安倍晋三の力では出来ない。安倍晋三は、首相でありながら、一人では答弁原稿も振り仮名付きでないと読めない人物なのだ。誰でも読める「画一的」「背後」「云々」等の漢字ですら、「がいちてき」「せいご」「でんでん」と誤読する程の無能者なのだ。そんな無能者であるにも関わらず、何故、第二次政権では第一次政権とは対照的に、8年も政権を維持して来れたのか?政権中枢の中に、安倍晋三を操る策士がいるからだろう。おそらくCIAとも繋がりのある人物が。

それを唯一分かっているのが山本太郎だ。山本太郎率いる新党「れいわ新選組」が、何故、結党間もない参院選で、いきなり200万票以上も得票し、2名の新人議員を当選させる事が出来たのか?それは、「消費税廃止」「奨学金返済チャラ」等の分かりやすい言葉で、ロスジェネ世代にアピールする公約を前面に押し出したからだ。
「れいわ新選組」の公約も、格差是正に規制緩和反対と、他の野党の公約と余り代わり映えはしない。違いと言えば、財政出動を容認している(その一点でアベノミクスの手法も一定評価している)点ぐらいだ。でも、同じ格差是正を言うにしても、「奨学金返済チャラ」「公営住宅増設」を前面に押し出すのと、そうでないのとでは、有権者の受け取る印象は全く違う。ロスジェネ世代にとっては、「桜を見る会」疑惑追及よりも、「奨学金返済チャラ」の方が、より切羽詰まった問題なのだ。

「消費税廃止」の公約もそうだ。非正規雇用の労働者にとっては、住宅減税やベースアップなんかよりも、こちらの公約実現の方がはるかに重要だ。幾ら住宅減税やベースアップが実現した所で、自分の時給が上がる訳ではない。しかし、消費税が下がれば、惣菜屋で買えるメニューは確実に増える。
「桜を見る会」その他の疑惑追及も勿論大切だ。何故なら、それ自体が安倍政権の身びいき、不公平体質の追及に繋がるからだ。しかし、それだけを前面に出していては、ロスジェネ世代は動かない。彼らにとっては、疑惑追及よりも「消費税廃止」等の方が、自分の生活により直結する公約だからだ。同じ公平を訴えるなら、疑惑追及よりも、消費税や高い住宅家賃の不公正さを、もっと訴えるべきだ。
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むしろブラック企業の捕食者たれ!

2020年01月21日 22時42分46秒 | 職場人権レポートVol.3
  
 
マンガでわかる 心理学的に正しいモンスター社員の取扱説明書」という本を、たまたま本屋で見つけて立ち読みした。内容はモンスター社員との接し方を漫画で分かりやすく解説した物だったが、正に目からウロコ。何故なら、この本で取り上げられているモンスター社員が、ことごとくウチの会社の社員やバイトにそっくりなのだ。漫画の舞台は家電メーカーの営業部で、私の勤め先であるスーパーの物流センターとは畑違いだが、モンスター社員のキャラクターを見ると、まるで私の勤め先について書かれているような気がする。例えば…
 
キャラその1 マウンティング女子

俗に言う「お山の大将」。自分に自信が持てないコンプレックスを弱い者いじめで誤魔化そうとする。マウンティングするのは女子だけとは限らない。狙われるのも弱い奴だけとは限らない。周囲とは違う私みたいな一匹狼タイプも、お山の大将への脅威と見なされマウンティングの対象になる。これで、私が前のバイト先で、訳もなくいきなり暴力振るわれたり、今の配属先で、労災事故に付け込まれ損害賠償吹っかけられた(後で詳述)理由がようやく分かった。

キャラその2 クラッシャー上司

部下をクラッシュ(潰す)してしまうパワハラ上司。上司だけでなく先輩や同僚の中にもいる。細かく分ければ幾つかの類型に分類出来るが、そのどれにも身近な人物がいる。パワハラ爺の平〇、陰湿社員の井〇、私の婚活なのに自分が家族の輪の中にいる写真を私のプロフィール集に強引に載せようとした自己チュータイプの俺の親父など。
 
 
 
キャラその3 依存性パーソナリティ

これは、何でも人任せで、自分では何もしない、出来ないタイプの人間だ。ウチのバイトで言えば野〇が一番分かりやすい。

しかし、漫画のキャラになぞらえるなら、野〇よりもむしろ深〇の方がピッタシかも。何故なら、漫画に出て来る依存性キャラは、先輩OLに甘えるばかりの新米OLなのだから。この新米OLは女性で愛嬌も良いから、クラッシャー上司からも大目に見てもらえている。

それなら根暗野郎の野〇よりも女性の深〇の方がピッタシだ。深〇も仕事の知らなさについては相当なものだ。昨年末の社員食堂で先輩バイトの八〇君に「3便ってなあに〜?」と笑顔で聞いていたのを横で聞いた時には、私も流石に耳を疑った。

3便というのは年末の数日間にだけ組まれる臨時便の事だ。通常なら、1日の配送便は、早朝に出る1便と正午過ぎ出発の2便だけだが、荷物が増える年末繁忙期だけは、それに夕方出発の3便も加わる。物流センターのバイトも、それに間に合うように出荷作業を進めなければならない。それ位の事はレギュラーのバイトなら誰でも知ってなけりゃならないのに。

でも、深〇は天然キャラで愛想も良いので、そんな事言われても意外と角が立たない。これには八〇も苦笑していた。野〇も、依存性キャラから卒業出来なければ、せめて深〇を見習うべきだろう。
 
 
 
キャラその4 社内プレデター

モンスター社員の中でも一番やっかいなのが、このタイプのキャラだ。映画に出てくる「プレデター」は宇宙人や怪獣を指すが、ここでは他の社員を食い物にする「捕食者」の意味で使われている。周囲の人を利用する存在としか見なさない。このタイプに目をつけられたら最後、とことんカモにされる。

上司にゴマすり取り入るのも上手いので、一見「デキル人」のように思われがちだ。以前この会社にいたバイトの宮〇や西〇もそうだった。彼らの中には、実際「やり手」も少なくないので、一部を除き上司の受けは良かった。宮〇なぞ、日常の定型業務については、自分がまるで社員であるかのように振舞っていた。

もう7年前の事だが、内装工事中の作業場で、工事で前方が見通せない為に、運搬中のドーリー(台車)を、私が前にいた宮〇の後ろ足に誤って当ててしまった事があった。宮〇はそれを根を持ち、危険な作業を強いた会社にではなく、私に治療費を請求して来たのだ。会社が私の過失を口実に労災保険金の給付を拒否して来たからだ。しかし、そんな事言い出せば、過労死すら労働者の体調管理のせいにされてしまう。この時も、私が頑強に宮〇の賠償請求を拒否したので、最終的に労災として処理される事にはなったが。

西〇も、皆んなの前では盛んに会社の非をなじりながら、裏では私の組合活動(業務改善をビラで訴えていただけだが)を会社に密告しやがった。二人とも、上にはペコペコし、下には偉そうに振る舞っていた。仕事は出来ても人間的には最低な奴らだった。だから、最後には皆んなから嫌われ職場に居られなくなった。

実は松〇というバイトにも、宮〇や西〇ほどではないが、彼らと似たような所がある。彼もこう言っては失礼だが、意外と学があり仕事も出来る。現に、私がピンチヒッターとして彼から和風ドーリー部門の作業を引き継いだ時も、仕事の教え方はそれなりにポイントを押さえ的を得たものだった。この様に、社内プレデターには、「ある程度」仕事が出来る人間も少なくない。

でも彼も所詮はプレデター(捕食者)に過ぎない。他人を利用し、自分の餌食にする事しか考えない。利用価値が無いと見なした物は、たとえ仕事であろうと露骨に手を抜く。だから応援先ではトラブルメーカーに豹変する。例えば、農産PCの仕分け作業でも詰め合わせを全くやらない、和風DASラインの仕分け作業でも、ドーリーに店名ラベルも貼らず他の店のカゴに誤積みしてしまう等、信じられないミスを連発する。

そのような人物とも、社内では同僚として付き合って行かなければならない。「仕事では当てにしても人物は信用するな。適度に距離を保て」というのが、社内プレデターの正しい取り扱い方だと、この本では解説していた。
 
 
 
この漫画からは他にも多くの事を学んだ。

例えば、ライバル会社とも新製品開発で共同プロジェクトを組まなければならない中で、自社のクラッシャー上司である課長(西田)さえ、ライバル会社のプレデター部長(井上)に翻弄されて手も足も出ない場面が、漫画の中に出てくる。その中で、ライバル会社の井上部長が、自社の女性主任(橘)を交渉役に指名して来る。前夜の商談で、この橘主任にコテンパンにやられたのを根に持って、井上が報復に出てきたのだ。

実はこの橘主任も、頭は切れるが典型的な社内プレデターだ。このままではプレデター同士の潰し合いで、プロジェクトそのものがご破産になりかねない。

そこで、主人公の平社員OL(梶山)が、専門家の心理学者(御門教授)のアドバイスで、ライバル会社の取締役(大塚)も交渉に引っ張り出して来る事を提案する。橘への復讐への念で頭が一杯の井上ではなく、冷静な判断が出来る大塚取締役との交渉に持ち込む為だ。

交渉の場では、頭の切れる橘が、次々と奇策を繰り出す。本来なら社外秘である筈の取引先の情報まで公開して、取引先の共有すら持ちかけたのだ。今回の共同プロジェクトを通して、互いにライバルとして潰し合うよりも、協力し合って取引先を育成する事で、互いが利益を得るようにしようと説得したのだ。

それに対して、井上は相変わらず揚げ足取りに終始したが、大塚は橘の説得に応じて逆に井上を諌め、プロジェクトは見事合意にこぎつける事が出来た。
 
 
この交渉術を心理学用語では「ABXモデル」と言うのだそうだ。A(橘)・B(井上)という対立関係に、第三者のX(大塚)を介在させる事で、冷静な判断を引き出し、井上の復讐を封じようとしたのだ。

これを見て、間口のHPもそうではないかと思うようになった。私はあくまで会社の為に業務改善提案を続けている。しかし、マウンティング社員やクラッシャー上司、社内プレデターなどのモンスター社員からすれば、私は「目の上のたんこぶ」に過ぎない。これが昔の私なら、「空気が読めない異端児」として、モンスター社員に翻弄されるしか無かった。

しかし、労働条件改善の為に1人でも入れる労働組合に加入し、周囲にもビラを配り、非常勤のオバちゃん組合委員長とたった2人で団交に参加し、ブログも運営している事を知った会社は、このままでは私から返り討ちに遭うと危惧するようになった。

だから、さり気なく会社HPの苦情コーナーに私を誘導するようにしたのではないか。「あいつの事だから、この苦情コーナーの存在にも気が付き、やがて食らいついて来るだろう」と。

いわば「ガス抜き」だ。私はその「ガス抜き」に「まんまとしてやられた」と言う訳だ。自分でも、かなり買いかぶった見立てだと思うが。あながち有り得ない事でもないと思う。

でも、私はそれでも良いと思っている。たとえガス抜きでも、それで労働条件が少しでも改善されるなら。今まではガス抜きすら許されなかったのだから。

これも苦情コーナーをXとして介在させる「ABXモデル」だ。会社への不平不満タラタラの私(A)と会社(B)の間には対立関係しかない。ところが、その間に苦情コーナー(X)を設ける事で、苦情を改善提案に変えようとしたのだ。これなら両者ともウィンウィン(互恵)の関係となる。
 
ただ、この漫画を読んで気になったのは、何だかんだ言っても、結局は「やり過ごす事に主眼が置かれているのではないか?」という点だ。

勿論、やり過ごす事も重要だ。会議室で1人クラッシャー上司に虐められている同僚に、「取引先から電話がかかって来ている」と嘘ついて、とにかく外に逃がすやり方など。緊急避難としては有効な手だ。

しかし、「やり過ごしている」ままでは、いつまで経っても事態は好転しない。それは今の安倍内閣を見れば分かるだろう。今の安倍内閣なんて、ヤクザの麻生筆頭に、プレデターだらけではないか。そんなプレデター内閣に対し、モリカケも「桜を見る会」疑惑も、ただ「やり過ごす」だけでは、一向に不正は無くならない。時には敢えて火中の栗を拾ってでも、対決しなければならない時もある。

ブラック企業への対処の仕方もそれと同じだ。高橋まつりさんを過労死で死なせた電通に対し、ただ「やり過ごしている」だけでは、過労死は永遠に無くならない。ブラック企業なんて、むしろ積極的にプレデート(捕食)されるべきだ。そこまで考えた上で読むなら、個々の心理学のテクニックを駆使したこの漫画は、大変参考になる。
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盗っ人に追い銭の国営オレオレ詐欺

2020年01月15日 08時35分00秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を
 

近々、ギャンブル依存症の治療にも健康保険が適用されるようになるそうだ。厚労省が検討中とマスコミ各社が報じていた。

冗談じゃない。好きでなった訳ではない腰痛や頚椎症の治療に保険を使っただけでも、整骨院の不正請求だ、公金横領だと騒がれるのに、自己責任に過ぎないギャンブル依存症の治療に、なぜ保険が適用されるのか?余りにも不公平ではないか?
 
確かに整骨院治療への保険適用はグレーゾーンだった。整骨院では本来、骨折・脱臼の急性症状にしか治療に保険が使えないのに、今までナアナアで慢性の腰痛・頚椎症の治療にも保険が適用されて来た。ところが最近は、健保組合の審査が厳しくなり、実費診療しか認められなくなった。それに対し、実費診療ではお金がかかるので、受診回数を減らす事で対応している。しかし、私も好き好んで腰痛になった訳ではない。それでも、こちらは仕方なく耐え忍んでいるのだ。それなのに、なぜ職業病でもないギャンブル依存症の治療には保険が適用されるのか?
 
確かに、ギャンブル依存症増加の裏にも、生活苦や職場のストレス増大、労働環境悪化などの要因が潜んでいる。それらを全て自己責任で済ますのは酷だ。しかし、こちらは9割方、労働・生活環境のせいで腰痛になったのに、それには保険が適用されず、本人の自己責任もあるギャンブル依存症の治療には保険が適用されるのは、どう考えても不公平だ。ギャンブル推進の国策の為には医療費増大にも目をつむると言う訳か?いずれにしても、保険適用の基準が余りにも曖昧、恣意的で納得できない。

そんな事言い出せば、ギャンブル依存症だけでなくアルコール依存症の治療にも保険を適用しなければならなくなる。昔は単に「個人のだらしなさ」で済まされた依存症も、今や脳内伝達物質ドーパミンの異常分泌による疾患だと正式に認定されるようになった。ギャンブルをやる事でドーパミンが異常分泌され、個人の力では制御できなくなるのだ。いわば一種の麻薬中毒だ。

ギャンブル依存症を本気で根絶しようとするなら、ギャンブル自体を無くして、元から断つ以外にはない。それ以外の対策は全て弥縫策だ。刑法で賭博を禁じているのも、それが公序良俗に反しているからだ。ギャンブルを公認してしまったら、誰もバカらしくて働かなくなる。「まじめに働くよりも、楽して、ズルして金儲けすれば良い」という事になってしまう。それでは社会が成り立たなくなるから、法律で賭博を禁じているのだ。

しかし実際には、競馬などの公営ギャンブルや、宝くじ・ロト6、パチンコなどの形で、ギャンブル産業が大手を振ってまかり通っている。「ギャンブルの収益を福祉事業に還元する」という名目で、行政による統制と庇護の下に、一部のギャンブルに限り公認されている。

近年はそこにカジノが加わる。カジノを中心とした総合リゾート(IR)誘致の名目で、デフレ脱却の切り札として、自民党や「維新の会」が盛んに誘致を行っている。現在、誘致先として大阪、和歌山、長崎、横浜など数カ所が候補地に上がっている。それに対し、横浜では誘致反対の住民投票運動が広がっている。

数あるギャンブルの中でも、カジノは最もタチが悪い。他のギャンブルは数百円、パチンコでも数千円からお金を掛けられるのに対し、カジノは元手だけでも数十万円を用意しなければならない。その元手も、あっと言う間にすってしまう。儲ける事はほとんどない。これでは大半の人間が破産してしまう。

競馬や競輪なら、馬産地や自転車産業振興などの形で、地域経済の活性化につながる事もある。しかし、パチンコやカジノに至っては、ひたすら球やカードを買って掛けて換金するだけだ。地場産業の振興にもならない。

全てのギャンブルは、胴元だけが勝つように出来ている。テラ銭の何分の一かを胴元があらかじめ先取りし、残った額を賭博で勝者が得る事になる。たとえ勝者と言えども、獲得額の合計がテラ銭の合計を越える事はない。もちろん勝ち続ける事なぞ出来ない。胴元以外には勝者はいない。ある局面では勝ち負けはあっても、トータルで見れば、勝者も含め参加者全員が敗者なのだ。

地域振興には結びつかず、他人の不幸を踏み台にして、胴元だけが儲かる仕組み。「まじめに汗して働くよりも、楽して、ズルして儲けた方が勝ち」という歪んだ価値観だけを蔓延させる仕組み。そんな物を、およそ「まともな産業」とみなす事は出来ない。いかにソフトムードで競馬ブームを演出しようとも、競馬場やウインズがハズレ馬券や予想紙で紙クズだらけなのは、そこに一度でも行った事がある人間なら誰でも知っている。なぜそうなるか?馬券が外れてムシャクシャして、ゴミをちゃんとゴミ箱に捨てる気にもなれないからだ。

カジノを推進する自民党や「維新の会」の政治家の多くは、「保守」や「愛国者」を自称している。中には「朝鮮人の資金源になっているパチンコや中国マフィアの資金源を絶つ為に、日本にカジノを誘致しなければならない」という輩もいる。ところが実際は、道徳教育の推進を口にしながら、ゴミもちゃんと捨てない道徳衰退にも目をつむり、敵であるはずの中国マフィアにカモにされ、副大臣が逮捕されているのだからお笑いだ。どんなイデオロギーを持とうと政治家の勝手だが、その手前勝手なイデオロギーの為に、なぜ庶民の生活が破壊されなければならないのか?そんなに中国と戦争したければ、どこか南の無人島で自分達だけで気の済むまでやれば良い。ネトウヨの戦争ごっこに一般庶民を巻き込むな。

保守や愛国者を自認しながら、人の不幸は見て見ぬ振り。道徳がすたれて紙クズだらけになっても見て見ぬ振り。これの一体どこが「保守」「愛国」なのか?「自分達さえ良ければ良い」「金さえ儲ければ良い。それで社会がどうなろうと、後は野となれ山となれ」というような輩は、保守でもなければ愛国者でもない。唯の拝金資本主義の守銭奴に過ぎない。

「カジノは富裕層の客だけを相手にする。カジノに入るには高い入場料を払わなければならないので、貧乏人はカジノには寄り付かない。ゆえにカジノは貧困ビジネスではない」と言う人もいる。しかし、だったら依存症対策なんて不要なはずだ。金儲けに抜け目のない富裕層が、絶対に負けると分かっているカジノに手を出すはずがない。むしろ、自分では手を出さず、他人から金をむしり取る為に、カジノを運営する方に回るはずだ。どおりで、サウジロイヤルカップやアルアインなど、レースや競走馬の名称にアラブの王族にちなんだものが多いはずだ。

人は裕福だからギャンブルに手を出すのではない。貧乏で給料だけでは食べていけないから、たとえ確率論的には負けると分かっていても、自分だけは勝ち逃げできると思い、なけなしの金をギャンブルにつぎ込んでしまうのだ。生活保護受給者がギャンブルに入れ揚げてしまうのも、それしか楽しみがないからだ。裕福な奴は絶対にギャンブルなぞには手を出さない。むしろ、胴元が絶対に有利なギャンブルを有望な投資先とみなして、貧乏人から金をむしろうと考える。

それに対して、一般庶民の給料が少しでも上がるように頑張るのが、本当の政治家だ。生活保護受給者がギャンブルに入れ揚げずに済むように、彼らに生きがいを与えるのが本当の政治家だ。カジノ推進なぞ、政治家のすべき事ではない。カジノ推進の自民党や「維新の会」の政治家に、選挙のたびに投票するのは、オレオレ詐欺に金を恵んでやるようなものだ。弁護士にも相談せず、サラ金や街金、闇金から金を借りるようなものだ。「盗っ人に追い銭」そのものだ。これでは、国家が率先してオレオレ詐欺を推進する「国営オレオレ詐欺」だ。これだけ言ってもまだ投票するなら、もう勝手にしろ。バカにつける薬はない。
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自衛隊は今すぐ中東から手を引け!非軍事の平和貢献こそ日本の歩む道

2020年01月07日 15時27分00秒 | その他の国際問題

 

新年早々1月3日に、米国のトランプ政権が、イラクのバクダッド空港で、イラン革命防衛隊の精鋭部隊コッズ部隊を指揮するソレイマニ司令官らをロケット砲で爆撃、殺傷した。これに対し、イラン政府は米国に報復を宣言、米国トランプ政権も「報復されたら更に文化施設を含むイラン国内の標的52ヶ所を攻撃する」と宣言した。文化施設まで攻撃するとは、もはや中東のテロリストと何ら変わらない。事件現場となったバグダッド空港を抱えるイラク政府も、これにはさすがに黙っていられなかったようだ。今まで散々アルカイダ、IS(イスラム国)掃討作戦で米国のお世話になったにも関わらず、今回の米国の攻撃をイラクの主権侵害と捉え、非難声明を出すに至った。

トランプは今回の攻撃を「予想されるテロ攻撃への予防措置」「戦争の為ではなく戦争防止の為に行った」と強弁しているが、そんな詭弁は成り立たない。何故なら、先に戦争を仕掛けたのは、常にイランではなくアメリカだったからだ。

イランでは早くも1953年に、石油国有化を掲げた当時のモサデク政権を英米の主導するクーデターで打倒している。英米がその後釜に据えたのが国王のパフラヴィー(パーレビー)だ。パフラヴィーは英米やソ連を後ろ盾に、「白色革命」と称する近代化を上から強行したが、潤ったのは一部の取り巻きだけで、国内には格差が広がり、国民は秘密警察によって自由を抑圧された。(BBCニュース動画参照

ちなみに、この時イランのモサデク首相を助けたのが当時の出光興産社長・出光佐三だ。禁輸網をかいくぐってイラン原油を日本に輸出し、百田尚樹の小説「海賊と呼ばれた男」のモデルにもなった。しかし百田は出光を日本人美談に利用するだけで、自衛隊派兵にも大賛成。安倍信者のネトウヨ作家にとってはイランも商売のネタでしかない。

やがて、国民の不満が高まり、1979年のイラン革命で国王は亡命を余儀なくされる。この革命で、イランは王国からイスラム共和国に移行するが、政治の実権を握ったのは国民ではなく宗教指導者のホメイニやハメネイだった。野党や労働組合が抑えつけられる中で、政府にまともに対抗できるのは宗教勢力しかなかった。それが革命後の国づくりにも影響を及ぼす事になる。

他方で、米国は革命以後も、国王の亡命を受け入れ石油国有化を拒否する事で、イラン国民に敵対を続ける。反米学生が首都テヘランの米国大使館を占拠したのに対し、イランに対し初の経済制裁を発動。その裏では、二股をかけ制裁対象であるはずのイランに武器を売りつけ、その金で中米ニカラグアの反共ゲリラを支援する芸当までやってのけた(イラン・コントラゲート事件)。

1980年代のイラン・イラク戦争でも米国はイラクに一方的に肩入れ。1988年にはイランの旅客機を米軍が撃墜している。2002年には当時の米国ブッシュ大統領が、イランをイラク・北朝鮮と並んで「悪の枢軸」と名指し批判。その米国の姿勢がイランを軍拡と核開発に追いやった。今や、イランはトルコ、サウジアラビアと並ぶ中東有数の軍事大国にのし上がるまでになった。

しかし、やがて転機が訪れる。米国オバマ政権主導下に、2015年にイランが「経済制裁解除と引き換えに国際原子力機関(IAEA)による核査察を受け入れる」と表明。この核合意で中東にも一時は平和が訪れるかに思えた。ところが、2019年に米国トランプ政権が核合意からの離脱を一方的に表明し、2020年に入った途端にイランの国民的英雄であるソレイマニ司令官を殺害。

今や中東が第三次世界大戦の発源地になろうとしている。米国大統領トランプは、朝鮮半島では米朝首脳会談を実現させ、あたかも平和の使者のように振る舞っているが、これとても米国前大統領オバマの朝鮮半島政策に対する意趣返しに過ぎない。

要するに、このトランプという男は、その時々の都合で、ある時は「平和の使者」、別の時には「強面の強硬派」としての顔を、それぞれ演じ分けているに過ぎない。彼の本質は、あくまでも米国第一主義のワガママなナショナリストだ。

それに対し、日本の安倍政権は、いたずらにトランプに尻尾を振るのみで、全然トランプの無法を諌めようとはしない。その上、歴史的に親日であったイランやイラクにも良い顔をしようと、八方美人を演じる事で、かえって両国からも不信を買う体たらくだ。安倍は、昨年6月にわざわざイランまで行きながら、トランプのメッセンジャーに終始した為に、イランのロウハニ大統領から「気遣い無用」とあしらわれ、スゴスゴと帰る他なかった。

そのくせ、安倍は12月27日に自衛隊の中東派遣を、防衛省設置法に定める「調査・研究」名目で、「アデン湾からオマーン湾に至る日本船舶の航行の安全を確保する為」と称して、法律や国会決議も経ずに一片の閣議決定だけで、年末のドサクサに紛れて強行した。本来なら省庁の役割分担を定めたに過ぎない法律を、無理やり海外派兵正当化に利用したのだ。一応「米国の主導する有志連合には加わらない」とされるものの、戦場となるホルムズ海峡とは目と鼻の先に派兵し、「米軍とも情報共有する」と言う。イランからすれば完全な利敵行為だ。

イランと米国の間で軍事緊張が高まるにつれ、年末までの株価高値が嘘のように、年明け早速、株価が急降下した。年末の株価バブルそのものも、アベノミクスによる官製相場に過ぎず、ボロ儲けしているのは一部の輸出大企業だけだった。庶民は消費税増税のダブルパンチに苦しんでいる。その上、更に、安倍やトランプ、一部の軍需産業の利益の為に、何故我々の自由が制限され、暮らしを破壊されなければならないのか?

戦争に踊らされているという意味では、イランやイラクの民衆も同じだ。せっかく革命で独裁者を追放しながら、その成果を宗教指導者に横取りされ、外国資本や帝国主義者の代わりに、宗教指導者による独裁に苦しめられる事になった。イランやイラクでも、昨年の夏から秋にかけて、失業反対・汚職追放のデモやストが広がった。しかし、その好機も、トランプが戦争の火種を付けた事で、かえってアルカイダやIS等のテロリストが息を吹き返す結果になってしまった。

世界の近現代史をひもとけば、アメリカこそが戦争の火付け役であり、テロの発震源だった。そんなアメリカにテロの被害者ヅラする資格なぞあろうはずがない。その中で、本来なら憲法9条で平和国家を宣言し、イラクやイランとも友好関係を保持して来た日本こそが、非軍事の外交交渉で和平の仲介を果たす事が出来るのに、いたずらにトランプに尻尾を振り続けた結果、両国からも憎まれる事になってしまった。

もはや残された道は唯一つ。一刻も早く安倍政権を退陣させ、自衛隊を中東から撤退させ、非軍事の外交交渉で平和国家本来の役割を果たせるようにするしかない。もはや紅白歌合戦やゴーン脱獄劇に目を奪われている場合ではない。ゴーンの事を取り上げるなら、脱出経路の詮索だけでなく非民主的な「人質司法の闇」も取り上げろ。これ以上、戦争や独裁、格差の犠牲になるのはゴメンだ。アフガニスタンの砂漠を沃野に変えたのも、戦争ではなく灌漑用水路だった。その中村哲医師の偉業に泥を塗るな真似をするな、させるな。自衛隊の中東からの撤退を呼びかける署名に是非ご協力を!戦争反対!

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古くからのブログ友達がやって来た。

2020年01月04日 19時33分00秒 | 当ブログと私の生い立ち

 

1月2日の夜にブログ友達が私の住む西成のホテルにやって来ました。その方は私の古くからのブログ仲間です。私のブログがまだ掲示板だった頃からの付き合いです。今はある大都市の派遣会社で人事・総務の仕事をしておられます。その一方で、立憲民主党のサポーターもやられている方です。

その方から「久しぶりに会いたい」と連絡があり、ホテルのロビーで落ち合う事にしました。当初はどこか近くの居酒屋で二人で飲むつもりでしたが、正月で閉まっていたり、開いていても先客で一杯だったりしたので、もう諦めて、コンビニで買ったアテを酒の肴に、ホテルのロビーで飲む事にしました。

その方とは久しぶりに会えて会話が弾みました。その会話の中から、ひときわ盛り上がった話題について二つ、ここで紹介したいと思います。一つは「ソフト闇金」、もう一つは「立憲パートナーズ」の話題です。

その方は派遣会社に勤めているので、派遣業界の裏事情にも精通しています。会社の守秘義務があるので、その全てを公開する事は出来ませんが、もし「派遣社員あるある」というタイトルで本を出版出来たら、「ベストセラーになる事間違い無しなのだがなあw」と言って笑っていました。

その「派遣社員あるある」の中でも、私が特に興味を引いたのが「ソフト闇金」の話題です。派遣社員の中にはサラ金に手を出す人も多いのですが、最近ではサラ金の審査も厳しくなり、簡単に金を貸してくれなくなりました。その為、闇金に手を出す人も増えて来ました。それに対し、闇金の方でも、ソフトイメージで顧客を囲い込む為に、敢えて「ソフト闇金」を名乗ってホームページを公開する業者も出てきたのだそうです。

私は最初、その話を聞いて、にわかには信じられませんでした。幾ら「ソフト」でも所詮は闇金。そんな闇金のホームページを見て融資を申し込む派遣社員なんているのだろうか?そこで、その方から教えられた通り「ソフト闇金」でネット検索してみました。すると、次から次へと闇金のホームページが出て来ました。

でも、そこはやはり闇金。幾らソフトイメージを演出しても、違法金利である事には変わりありません。何せ、1万円融資を申し込んでも、週に(!)2~3割の利息と3千円の手数料を先に引っこ抜かれ、客が実際にもらえるのは、たった4〜5千円なのですから。

1万円の融資を申し込んでも、実際に客が手にする事が出来るのはその約半額。それなのに1万円分の利息を払わなければならない。その利息も「週に2割」「2週間に3割」の違法な高金利。月利では6〜8割、年利では720〜960%にもなる暴利です。何と借金が1年間で7.2~9.6倍にも膨れ上がる計算になります。もう「トイチ」どころの騒ぎではありません。その上、利息よりも高い手数料を別に先に払わなければならないのです。(上記の利息計算表=右上の写真参照)

こんな借金、返せる訳ないじゃないですか。まともな人なら、こんな所で金を借りようとは思いません。しかし、派遣社員の中には、その程度の計算も出来ない人が少なくないので、ソフトイメージや「甘い審査」の口車に乗せられ、ソフト闇金に手を出す人が後を絶たないのだそうです。

その方の派遣会社にも、ソフト闇金業者から取り立ての電話が掛かって来ます。幾らソフトイメージを装っても、取り立てる時は「ハードな闇金」と何ら変わりません。「おいコラ!金返さんかいワレ!今からそっちに取り立てに行くぞコラ!」…そんな電話に対し、その方も答えます。「じゃあ、どうぞこちらに来て下さい。しかし、貴方がたは元々、金融登録もせず、違法な暴利で営業なさっているので、こちらが借金を返済しなければならない義務はありません。来てもお引き取り願うだけです。それでもお引き取り願わなければ、強要罪や不退去罪で警察を呼ぶ事になります。それでも宜しいでしょうか?」と。そうすれば、大抵の闇金は黙りこくってしまうそうです。実際に会社に取り立てに来た事は一度もありませんでした。

そして、借金した派遣社員にも自己破産を勧めるそうです。そして弁護士事務所に連れて行くそうです。しかし、幾ら自社の派遣社員が仕出かした不始末とは言え、あくまでも個人の借金なのに、何故、会社がそこまで面倒を見なければならないのか?それは、派遣社員の借金をそのままにしていると、会社の金を横領したり、顧客の個人情報を名簿屋に売ったりしかねないからです。そうなると、もう会社の信用問題に関わります。だから、そうなる前に、派遣社員と一緒に弁護士事務所に付き添ったり、サラ金の利息を立て替え払いしなければならないのです。その上で、その派遣社員をクビにして、立て替え払いした金があれば、それを社員に請求する事になります。

しかし、貸金業者もピンキリなら弁護士事務所もピンキリです。弁護士事務所の中には、法律事務所を名乗っていながら、受付や業者対応は司法書士資格も持たないパートのオバちゃんに丸投げして、最後の報酬支払いの時にやっと弁護士が出てくる所もあるそうです。

もちろん、一番悪いのは、利息の計算も出来ないのに、安易に闇金に金を借りる派遣社員です。でも、その派遣社員も、普通に働いたら誰でもまともに暮らせるだけの給料さえもらっていたら、闇金やサラ金に借金なぞしなくても済むのです。いい加減な法律事務所のカモにされなくても済むのです。しかし、給料の大半が家賃や光熱費、日々の食費に消えていき、税金や社会保険料も滞納しなければならなくなったら、今の日本では、もう闇金やサラ金にでもすがるしかないじゃないですか。生活保護も今は審査が厳しくなっていますから。

 

続いて話は立憲パートナーズの話題に及びます。「立憲パートナーズ」とは立憲民主党の支持者の集まりです。立憲民主党の党員として議決権を行使出来るのは国会議員だけなので、一般の支持者で党を応援したい人は「立憲パートナーズ」という組織に入って、そこでポスター貼りやビラ配り、選挙応援等の活動に参加する事になります。

しかし、実際は党から方針がなかなか降りて来ず、何やって良いのやらサッパリ分からないのだそうです。そして、サポーターの間には、党員や幹部に対する不満が渦巻いているのだとか。

一例を挙げると、サポーターの間では「消費税は5%に戻せ」という人が大半で、それを前面に掲げた山本太郎の「れいわ新撰組」に親近感を覚える人も少なくありません。しかし、立憲民主党の公約はあくまでも「消費税は8%に戻せ」です。それは国民民主党も同じで、「安倍政権の消費税10%は論外だが、消費税の税収減少で社会保障予算が削減されても困る」という人が、党員・幹部や支持者の中には少なくありません。それに、国民民主党の母体である民主党が、野田政権の時に自民党・公明党と、「将来は消費税を10%にする」三党合意を結んでしまった事もあるでしょう。

私は、毎日買う弁当すら、消費税が10%になってからは、買える弁当が少なくなってしまったので、「消費税なんて5%どころか全廃しても良い」と思っている口です。幾ら消費税が上がっても、福祉予算には回らず全て法人税減税に消えてしまう事も知っています。そんな私からすれば、「消費税値下げの目標を8%までにするか、5%まで踏み込むか」なんて及び腰の議論に時間を費やしている事自体が、「もはや許されない」「本当に安倍政権を倒す気があるのか?」という事にしかならないです。

しかし、立憲民主党や国民民主党の有力な支持層は、あくまでも大企業正社員や官公庁の労働組合員なので、幾ら反安倍であっても、そこは自ずと限界があるのでしょう。特に国民民主党に至っては、原発大賛成の電力会社の労働組合がバックに控えてますから。

だから、安倍政権には反対で、ホームページには「公平で格差のない社会を目指す」と、似た様な公約を掲げていながら、同じ民主党から別れた立憲民主党と国民民主党との合流すら、なかなか話が進まないのでしょう。

しかし、では立憲民主党が消費税5%への値下げを掲げて選挙を戦っても、それで勝てるかどうかとなると、また別問題です。この党は、国政選挙になれば一千万前後の得票を得る事が出来る野党第一党ですが、裏に回れば「金も組織もない頭でっかちの党」「風頼みの党」でしかないのです。
 
じゃあ反対に、国民民主党が政権を取れるかどうか聞かれると、こちらは立憲民主党以上にお寒い状態です。確かに金や組織はある程度持ってはいますが、肝心の人気が社民党と同レベルか、それ以下では…。(上の写真は立憲民主党、国民民主党のホームページ)
 
  
 
同じ事は「れいわ新撰組」についても言えます。確かに、山本太郎の行く所全て黒山の人だかりで、山本太郎が「消費税は5%に、奨学金はチャラに、自殺者の出ない社会に」と叫ぶ度に、聴衆から拍手や大歓声が飛びます。ブースにはカンパに応じる人の列が並びます。そのカリスマ性たるや、他の野党の比ではありません。しかし、この党も、台所事情は火の車です。カンパの大半は選挙資金に、政党助成金は党事務所の運営費に消え、とても衆院選に百名からの候補を立てられるとは思えません。

そうなると、やはり頼りになるのは、今でも数百万票の固い支持層を持ち、地方議員も多数抱える共産党です。各種の集会でも、実際にある程度の動員力を持っているのは、野党の中では「れいわ新撰組」と共産党だけです。しかし、共産党も、ソ連崩壊以降は、共産主義の悪いイメージがあるからか、党勢はジリ貧です。かつて300万の部数を誇った機関紙の「しんぶん赤旗」も、今や100万部を割り込むまでになってしまいました。党員も高齢化し、人気については、すっかり「れいわ新撰組」にお株を奪われてしまいました。(上の写真は左から順に、れいわ新選組、日本共産党、社民党のホームページ)

要するに、どの野党も「帯に短しタスキに長し」なのです。じゃあ、「野党が全て合流して一つの党になれば良いか?」と言うと、そう言う訳にも行かない。立憲民主党と国民民主党の合流話すら、なかなか前には進まないのですから。だから、これだけ安倍政権がムチャクチャな事をしても、一向に支持率が下がらないのです。国民は決して安倍首相なんか支持してません。まだまだ野党が沖縄のように一丸となって戦う所まで行かずに、内輪もめばかりしているから、仕方なしに自民党を支持するか、政治そのものに愛想をつかして選挙の投票にも行かなくなってしまったのです。

野党で他に残っている主要な党は、「維新の会」と「希望の党」ですが、両党とも実際は安倍応援団の「隠れ与党」に過ぎません。憲法改正にもカジノ誘致にも原発再稼働にも賛成で、「桜を見る会」疑惑追及にも後ろ向き。本当は公明党を押しのけて与党の座に収まりたいのだが、火の粉を被るのは嫌なので今は野党に収まっている…そんな党を野党とはとても見なせないので、ここでは野党には含めませんでした。

その方の住む大都市の中でも、所得水準の比較的高い地域の立憲パートナーズの会合に参加した時の話も聞きました。そこには日本を代表する大企業の本社があります。デフレ不況の日本でも、そこだけはまだ総中流時代の日本の雰囲気が残っています。そういう地域の立憲パートナーズの会合でも、「れいわ新撰組」の「消費税5%」や「奨学金チャラ」の公約に親しみを感じる人が多かったと、その方が仰っていたのが印象に残りました。
 
その後も話は盛り上がり、気が付いたらもう夜10時を回っていました。私は明日も仕事です。その方も、今夜はこのホテルに泊まった後、朝一番に帰らなければなりません。早々にお開きとなりました。
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新年明けましておめでとうございます。

2020年01月01日 22時41分30秒 | 当ブログと私の生い立ち
 
 
2020年(令和2年、皇紀2680年w)、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

私も元旦は休みですが、これは別に正月だからではありません。単に勤務シフトの関係で、今年は元旦が固定公休日の水曜日に当たったから、休みになっただけです。明日からまた通常通り仕事です。私にとっては普段と何も変わりません。むしろ、年末年始は普段以上に忙しく、なかなか休めないので有難迷惑なぐらいです。それに、今年は新年早々、引越しの予定もあるので、年賀状は出しませんでした。代わりに、この投稿を以って新年の挨拶とさせて貰います。

とは言っても、そこは折角の元旦正月休みなので、近くの住吉大社に初詣に出かける事にしました。住吉大社へは阪堺線で行く事にしました。

どうせ今日もガラガラに空いているだろうと駅に行ったら、いつもと違い大勢の客がホームにたむろしていました。やがて電車が来て乗ろうとしたら更にビックリ。南海やJR以上の大混雑で、下手すれば積み残しになる恐れも。

帰りは阪堺線で帰るのは諦め、上町線で天王寺まで出て、そこから地下鉄御堂筋線で帰る事にしました。それで正解でした。上町線は立ち客がチラホラいる程度で、座って帰る事が出来ました。

それも当然。上町線と阪堺線(住吉以北)では、電車の運転間隔が天地ほども違うのですから。上町線が6分間隔なのに対し、阪堺線の方は20〜40分間隔にもなるのです。夜9時台ともなると、もう1時間間隔です。せめて正月三が日の間ぐらいは、普段はガラガラの阪堺線でも10分間隔ぐらいで走らせなければ、あふれる乗客をさばく事は出来ません。
 
  
左:安倍退陣の絵馬、中央:小吉のおみくじ、右:ショウガたっぷりの甘酒。

初詣の絵馬には「今年こそ安倍退陣!」と書いてやりましたw。ついでにおみくじも引きました。引いたおみくじは「小吉」でした。やはり「小吉」だけあって、ささやかな「ご利益」を手に入れる事が出来ました。まず帰りの境内で、ショウガのたっぷり入った甘酒をいただきました。風邪気味の体には、これが一番です。

そして、ホテルに帰ったら、元旦という事で、ホテルでささやかなプレゼントを用意してくれていました。お酒やジュース、お茶をアテのお菓子と一緒に、ビニール袋に入れて配っていました。

その後、あいりん地区の通称・三角公園(正式名称:萩之茶屋南公園)で毎年冬に行われている越冬闘争を観に行きました。「越冬闘争」と言うのは、毎年、年末から年始にかけて、大阪・西成あいりん地区(旧称:釜ヶ崎)で行われる野宿者支援のイベントです。行き倒れ防止の見回り活動や炊き出し、ライブコンサート等が主な内容です。盆の夏祭りと並ぶ二大イベントです。なぜ「越冬闘争」と呼ぶかと言うと、野宿者にとっては、行政窓口や夜営用のシェルターも閉まる年末年始を路上で生き抜く事自体が、一つの「闘争」だからです。
 
 
左:ホテルのプレゼント、右:ココルーム。

その三角公園に行く途中にある「ココルーム」というカフェ兼リサイクルショップで、産経新聞の今年のミニカレンダーをわずか100円で手に入れる事が出来ました。他のカレンダーにはない「皇紀」入りのレア物カレンダーです。

「皇紀」と言うのは、初代の神武天皇が橿原神宮で即位した年を元年とする数え方です。それで数えると今年は2680年になるそうです。邪馬台国の時代(大体3世紀頃)でも今から1800年前です。それより更に880年もさかのぼるのですから、日本ではまだ石器時代です。そんな時代に天皇が橿原神宮で即位やなんて…w。どんな「神話」を信仰しようと個人の自由ですが、そんなものを何故、国民が無条件に受け入れなければならないのか?それを神社の暦ではなく一般のカレンダーにも載せるという事は、将来の強制使用に向けた下慣らしではないでしょうか。「野党百害」等のナチスばりの見出しを掲げた安倍御用雑誌の最近の増長ぶりからも、その可能性は充分あると思います。

それでなくても、私の嫌いな右寄りの産経新聞。しかも「皇紀」まで入ったカレンダーに、最初は買おうかどうか迷いました。でも、他に手頃なサイズのカレンダーが他になかったので、仕方なく買う事にしました。

カレンダーは棚に吊るして使うので、「皇紀」入りの表紙はどのみち隠れてしまって目に入る事はありません。それでも、やはり気になるので、「皇紀」の部分は「第50回釜ヶ崎越冬闘争」にちなんで「釜ヶ崎解放50年」に書き換えて使う事にしました。
 
左:「野党百害」等のナチスばりの見出しを掲げた安倍御用雑誌、右:産経新聞の皇紀2680年カレンダー。

その「釜ヶ崎越冬闘争」も、看板ラッパーのSHINGO★西成が出なくなってからは、少し盛り上がりに欠けるようになってしまいました。

「越冬闘争」を後にする頃には、もうすっかり辺りは暗くなっていました。もうそろそろ夕飯の時間ですが、今日は元旦なので、営業している店なんてありません。いつも買いに行く弁当屋も正月3日まで休みです。

それでも、正月ぐらいはコンビニ飯なんかではなく、あったかいご飯を食べたいです。思案していたら…ありました!すぐ近くに開いている定食屋が。そこで650円の塩サバ定食を注文しました。安い値段の割には美味しかったです。やはり「小吉」だけの事はありました。
 
左:第50回釜ヶ崎越冬闘争ライブコンサート、右:塩サバ定食。
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