ついこの間まで寒かったのが嘘のようです。この一週間ですっかり春めいて来て、遂に大阪でも桜が咲き始めました。まだ満開までは間があるものの、今でも充分お花見が楽しめます。私も近くの天王寺にお花見に行ってきました。
まず行ったのは天王寺動物園前の芝生広場、通称「てんしば」です。桜はまだ三分咲きの状態でしたが、芝生の上は既に多くの若者や家族連れで賑わっていました。あべのハルカスの高層ビルを眺めながらの桜見物も、また良いものです。
ちょうどお昼になったので、近くのデパ地下で買った富山の鯖寿司で昼食にしました。その上、芝生の物産展売り場で売っていた紀州勝浦産マグロのメンチカツもおいしそうだったので、これも食べる事にしました。もう満腹です。
しがないプレカリアート(非正規のプロレタリアート=労働者階級)にとっては、野菜や果物だけでなく魚介類を取るのも一苦労なのです。それは実際にコンビニ弁当やホカホカ弁当のメニューを観れば分かります。その大半が、肉類や揚げ物ばかりのメニューでしょう。近くの格安レストランで、ようやく野菜も毎日食べられるようになったものの、魚類やヨーグルトはまだまだ不足しがちでした。これで少しは動脈硬化を防ぐDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸が取れたのではないでしょうか?w
ご飯も食べて、さて帰ろうと新世界方面に向かう坂道を下っていると、「右に行けば茶臼山」の道標が。天王寺には今まで何度も来た事がありますが、茶臼山なんて行った事が無かったので、一度行ってみる事にしました。来て正解でした。桜もこちらの方がずっと咲き誇ってて、もう満開に近い状態でした。
天王寺公園の横にある標高26メートルの茶臼山は、今まで前方後円墳だと言われていましたが、最近はそれに異を唱える説も出て来ています。但し、古墳であっても誰の墓なのかは今もって分からないそうです。
茶臼山の周囲に広がる河底池も、私はてっきり古墳を囲む堀だと思っていましたが、全然違いました。大阪市内も、大昔は上町台地以外は全て低湿地帯でした。大和川も、今の堺方面ではなく北に向かって流れ、大阪城付近で旧淀川(今の大川)に合流していました。その中で、奈良時代に和気清麻呂が、治水工事に着手したものの、工事は失敗に終わり、中途半端に残された窪地に水が溜まったのが、河底池になったと言われています。池にかかる赤い橋の名前を和気橋というのも、きっとその名残なのでしょう。赤い橋と噴水、桜が、見事に周囲の景色に溶け込んでいました。
和気橋から望む河底池の桜と通天閣の組み合わせも見事でした。橋を渡って茶臼山を上ると、山頂には真田幸村の伝説を伝える幟(のぼり)や銘板が立てられていました。
実は大阪市内には、この茶臼山を始め、名前の付いた山だけでも8つもあります。決して、ただのだだっ広い、まっ平なだけの土地ではないのです。そのほとんどは上町台地上の低山や古墳ですが、中には中世以降の土木工事によって出来た山もあります。いずれも標高40メートル以下の低山ですが、中には「山岳救助隊」が組織されていたり、「登山証明書」がもらえる山もあるそうです(標高の低い順から、天保山、真田山、御勝山(おかちやま)、聖天山、帝塚山、茶臼山、昭和山、鶴見新山。詳しくは参考資料参照)。この茶臼山も、後述する一心寺の社務所で、一部100円で登山証明書を買う事が出来るそうです。
ここ茶臼山は、戦国時代最後の激戦地になった古戦場でもあります。大坂冬の陣(1614年)に徳川家康の本陣が置かれたかと思えば、翌年の夏の陣では豊臣方の真田幸村の本陣が置かれたりするなど、ここを舞台に壮絶な戦いが繰り広げられました。
その中で、豊臣方と徳川方に兄弟が分かれて戦ったのが、真田幸村などの真田一族でした。真田幸村は実は架空の人物で、モデルになったのは信繁(のぶしげ)という人物です。戦に勝った徳川家康に背いた賊将の名前をそのまま戦記物に取り上げる訳にはいかないので、誰かが幸村と言う架空の人物に仕立て上げたのです。
真田幸村(信繁)は知将として、劣勢の中でも徳川勢を大いに苦しめました。台地の狭い谷間に徳川勢をおびき寄せ、谷の両側から挟み撃ちにする、一種のゲリラ戦法で徳川勢を総崩れに追い込み、一時は家康に敗北を覚悟させるほどでした。しかし、所詮は多勢に無勢で、最後には敵に討ち捉えられてしまいます。
幸村の残した言葉の中に「恩義を忘れ私欲を貪(むさぼ)り人と呼べるか」という台詞(せりふ)があります。知将としての才能を見抜き、徳川勢への寝返りを勧める敵の使者に対して、言い放った言葉だそうです。これなぞ、森友・加計疑惑で、かつて熱烈な安倍信者だった籠池・森友学園前理事長をも平気で見捨て、国政私物化をほしいままにする安倍晋三にとっては、もっとも痛い台詞ではないでしょうか。
その一方で、真田一族も兄弟が敵・味方に分かれて戦ったりしています。しかし、これも単なる損得勘定だけで動いたのではないと思います。常に一族や領民の繁栄を思えばこそ、どちらが勝っても行き延びる為の苦肉の策だったのではないでしょうか。これも、バカの一つ覚えみたいに対米一辺倒で、米朝急接近で梯子(はしご)を外されても何も言えない安倍とは大違いです。
茶臼山を降りて、ふと横を見ると、横のお寺で何やら法要が行われているようです。参列者が大勢降りて来ます。私もつい、そちらに行ってみました。
行ったら大勢の方がローソクを灯して線香を上げていました。そのお寺は一心寺という浄土宗の古くからあるお寺で、盆・正月以外にも、いつでも参拝して先祖供養する事の出来るお寺として、有名な所でした。だから、彼岸過ぎの今も参拝者が絶えないのでしょう。そこも桜が満開でした。
そのお寺にも、真田幸村が大阪夏の陣で抜け穴に利用した井戸の跡などがありました。今はもう、その井戸も埋められ、史跡である事を示す標柱だけが残されています。
一心寺の前の坂道も、逢坂(おうさか)という名前で、今の大阪の地名も、ここから来たと言われています。実際に、江戸時代以前には、地名も今の「大阪」ではなく「大坂」でしたから。その逢坂も含め、「天王寺七坂」というのがあり、坂巡りのスタンプラリーが行われたりもしています。坂の名前は、北から順に、真言坂、源聖寺(げんしょうじ)坂、口縄坂、愛染坂、清水坂、天神坂、逢坂です。清水坂(きよみずざか)にある清水寺(きよみずでら)の境内には、何と大阪市内唯一の天然の滝である「玉出の滝」まであります(参考資料)。
一心寺境内の桜や、帰る途中で観た大阪市立美術館の前の桜も見事でした。それにしても、私の住んでいる新今宮界隈から歩いて行ける所に、こんな桜の名所があったとは思いもよりませんでした。この暖かさだと、もう次の休みには桜も散り始めるのではないかと思っていたので、ちょうど良かったです。
証言拒否は49回!佐川氏は証人喚問で何を語った?(18/03/27)
昨日の佐川証人喚問で、「安倍も昭恵も麻生も関与していない」と強弁しながら、「改ざん前の文書を観たか?」という単に事実を問う質問にも、捜査中である事を口実に証言拒否。結論まず先にありきの八百長答弁も、首振り身体を強張らせながら強弁する不自然な佐川の態度に更に疑惑膨らむ
森友疑惑 官僚たちの「順法闘争」【山田厚史の闇と死角】180319
今の太田理財局長は佐川とは違い「総理夫人の影響があった」と正直に答弁。自民党内の会合でも改憲論議そっちのけに森友問題で異論噴出。トランプに梯子を外された今となっては「苦しい時の北朝鮮頼み」も利かず。「もうついて行けない」と泥船から逃げ出す官僚続出。佐川はもうどこから見ても御用済み
この前の森友・加計問題関連ツイートの続きから。明日26日(月)午前8時半から12時まで、レンタルサーバーのメンテナンス作業の為に、このブログの閲覧が出来なくなるので、その前にとりあえず集められた分だけでも下記に紹介しておきます。そのうちで無署名の物が私のオリジナル・ツイートです。
異邦人 @Beriozka1917 あくまで公文書改竄の責任を「一部職員」に擦りつけて幕引きを図ろうとしている安倍政権を見ていると、振り込め詐欺事件などで耳にする「掛け子」を思い出す。捕まるのは漠然とした「上」からの指示に従っただけの哀れな掛け子で、主犯の詐欺グループは美味しい所だけ持っていく。それと全く同じ構図。
kmiura @kmiura 「私は総理大臣ですから、ウソをつくわけがない」 これ聞いたときにはアホか、としか思わなかったが、今になって思い出すとこれ強烈だよな。「総理大臣はウソをつかない」ということで下々の官僚が死ぬような思いをしながら書類を改ざんしまくって辻褄あわせをしたのだから。
やがて空は晴れる...。 @masa3799 時事放談。森友問題、海外メディアの反応に、元財務大臣・藤井裕久「ヨーロッパは完全にあんなことをやるようじゃ話にならないと言ってるし、ロシアも中国も韓国も同じような批判をしている。世界がこれだけ大きく批判をしているということを少なくとも現政権は謙虚に受け止めてもらいたい」と。
litera @litera_web 前川喜平前文科次官が佐川宣寿・前理財局長にメッセージ!「本当のことを話したほうがこれからの人生が生きやすい」
umekichi @umekichkun 東京都迷惑防止条例の「改正案」「みだりにうろつくこと」「監視していると告げること」「電子メール(SNS含む)を送信すること」「名誉を害する事項を告げること」「性的羞恥心を害する事項を告げること」国会前や路上で首相や大臣、国会議員の批判も駄目。SNSも同様。
やがて空は晴れる...。 @masa3799 胸いっぱいサミット!森友文書改ざん問題に大阪の街の声「公文書を書き換えるなんて、あれが佐川さんの辞任で終わったとしたら、日本の国も終わり」
内閣支持率30.3%第二次安倍政権で最低(日本テレビ系(NNN))https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180318-00000028-nnn-pol … 安倍支持者がいまだに3割もいる事自体、異常だが、ほんの一月前まで4割以上もあった事を思えば、これでも大きな変化。少し報道が増えるだけでもこれだけ変わる。支持率の数字よりも寧ろこの事実の方が重要
麻生が偉そうに振る舞うのは、自分も佐川の様に切り捨てられるのを恐れて虚勢を張ってるからだと思ってたが、どうも違う様だ。麻生から見れば安倍なぞ只のボンボン。そのボンボンの尻拭いを何故俺様がしなければならないのか?と怒り心頭なんだとか。麻生を更に怒らせて安倍と仲間割れさせれば良いのだ(3月18日)
冨永 格(たぬちん) @tanutinn 週末の世論調査(%、カッコ内は前回)朝日 支持31(44)不支持48(37) 日テレ 支持30(44)不支持53(37)毎日 支持33(45)不支持47(32)共同 支持39(48)不支持48(39)支持は30%台、不支持は50%前後。トレンドは「支持急落」で一致。
小田嶋隆 @tako_ashi 文書改竄問題について自民党を代表して質問に立っているのが青山繁晴と和田政宗の両氏であることは、もはやこのレベルの議員しか首相のために身を挺するタマがいないという意味で、党内の空気の変化を物語るできごとであるのかもしれないですね。
umekichi @umekichkun 告訴が不要。国会前や路上での抗議行動もSNSの発信も捜査機関が判断すれば即、逮捕。「監視していることを告げる事」も処罰の対象。オンブズマンの監視活動も制約。こんな危険な条例案を19日の都議会で1回だけ審議、29日の定例会最終日には採決。施行は7月。都議に抗議を。 http://www.metro.tokyo.jp/tosei/iken-sodan/tominnokoe/index.html …
蓮舫・立憲民主党認証済みアカウント @renho_sha 政治家ではない安倍昭恵さんがどうして決裁文書に出てるのか?と、小池晃議員の質問に対し、理財局長は「それは総理夫人だから」と答弁。
志位和夫認証済みアカウント @shiikazuo 過労死遺族の前で「週休7日が幸せなのか」理財局長に対して「政権陥れるための答弁」教育現場に介入し「不当な支配でなく、日常業務」政権党の劣化は目を覆うばかり。安倍強権政治の「毒」が、政府全体に回り、政権党自身にも回ってしまっている。これこそ「国難」ではないか。一日も早く退陣を!
中林 香 @kaokou11 日本が好きとか国を愛するという人ほど、嘘やごまかしや公文書の書き換えに怒るのが本来の右派や保守派なのではないかと思うのですが。現政権を支えているのは右派や保守派ですらなく無秩序や無法主義なんじゃないかとさえ思えてきます。最低限のルールを無視すれば国政もまともに機能しないはずです。
前川氏の教育講演潰しを図った自民党議員の弁に逆にこちらが仰け反りそうになった。赤池誠章「あれを圧力呼ばわりされたら国会議員は仕事が出来なくなる」言論弾圧が議員の仕事か?池田佳隆「祖国愛が無ければ他国への尊敬の念も生まれない」ヘイトデモの連中に他国への尊敬の念なぞあるか(3月21日)
9条改憲案に 異論・慎重論/2項維持・自衛隊明記「論理的でない」「いま大事なのは政治への信頼回復」/自民党総務会http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-22/2018032202_01_1.html … こんな物はもはや憲法改正でも改悪でもない。ただの改ざんだ(3月22日)
外国人からみて日本の民主主義は絶滅寸前だ 森友スキャンダルが映す日本の本当の闇(東洋経済オンライン)http://toyokeizai.net/articles/-/213722 … 韓国人は植民地支配と軍事独裁からの解放を自力で勝ち取ったのに対し、日本人は民主主義も戦後GHQによって上から与えられた。この差が今、如実に現れている(3月25日)
先日、森友文書改ざん問題で地元の西成税務署に抗議のスタンディングをした帰りに、夜でも格安料金でランチが食べられる喫茶店を偶然見つけました。「カフェ・グリル・むさし」という名前の喫茶店で、税務署の横の角を曲がってすぐの所にあります。
そこは個人営業の昔ながらの喫茶店ですが、「カフェ・グリル」と看板にもあるように、ランチメニューも豊富です。お昼時だけでなく夜もランチを注文できます。その日替わりランチの安い事。何とたった560円。食後にコーヒーを頼んでも630円で食べれます。その日は酢豚と春巻のランチでした。560円のランチでありながら、サラダだけでなく果物も付いてます。ご飯の大盛りサービスも無料で出来ます。(但し、お代わりは有料です)
私の今住んでいる所は3畳1間の賃貸ホテルで、室内にはキッチンも冷蔵庫もありません。自炊が出来ないので、夕食はもっぱら社内食堂か外食、弁当に頼らざるを得ません。なので、どうしても野菜が不足しがちになります。ましてや、果物まではとても手が回りません。そんな中で、たったこれだけの値段で、果物まで付いた食事が毎日日替わりで食べれるのですから、もう大助かりです。
日替わりランチ以外にも、自分で好きな組み合わせでランチを注文できます。ハンバーグや唐揚げなど12種類のメニューを、ライス・味噌汁付きで1品から3品まで、500円から900円の範囲で注文できるのです。(うどんもありますが、うどんの場合は味噌汁は付きません)
モーニングメニューも豊富です。何と早朝6時から営業しています。今住んでいる所の近くではないので、モーニングを頼む事は多分無いと思いますが、営業時間も夜21時までと長いので、非常に重宝しています。最近はもっぱらここで夕食を済ます様にしています。(但し、第二、第四金曜日は定休)
夕食に社員食堂を利用する必要が無くなった事で、残業時間も短くする事が出来ました。今までは、社員食堂での食事休憩をはさんで19時まで残業していましたが、4月からは遅くとも18時には退勤できるようになります。私は別に目一杯残業する気はありません。今のままではどうしても足が出る家賃分さえ残業で補填できればそれで良いのです。そんな私にとっては、この喫茶店の発見は、いわば森友問題を引き起こした安倍政権による唯一の「ケガの功名」です。
森友文書改ざん事件に対する国民の怒りがじわじわと広がっています。今週に入り首相官邸や国会議事堂の周辺では連日抗議行動が組まれています。参加人数も千人から5千人、1万人とうなぎ上りに増加しています。
しかし、政府の手で公文書偽造という犯罪行為が行われ、行政への信頼が地に落ち、民主政治の根幹がゆがめられたと言うのに、マスコミは今まで余りこの事件について報道しませんでした。
最近になってようやくNHKも取り上げるようになりましたが、誰に遠慮しているのか知りませんが、まだまだ他人事みたいな報道姿勢に終始しています。芸能ニュースや三面記事、ローカルニュースの合間に、アリバイ的に取り上げるのみ。取り上げ方も、佐川がどうの野党がこうのと、政局絡みの報道に終始し、「民主主義が踏みにじられた」という一番肝心な事を言いません。抗議行動の事実もNHKは一切無視。そのせいもあり、私の職場ではほとんど話題になっていません。
現に私自身も、数日前までは、東京だけでなく大阪でも連日、近財(近畿財務局)や府庁前で同様の抗議行動が組まれている事を知りませんでした。ネットで調べて初めてその事実に気が付きました。そこで、地元の税務署前での抗議スタンディング以外にも、そういう行動があれば参加したいと思っていたので、今週水曜日の公休日に参加するつもりでいました。
ところが、その3月14日(水)当日は、足のイボ治療の日でもありました。マイナス196度の液体窒素を右足の親指に当ててイボを瞬間凍結(壊死)させて取り除く治療を受けた直後で、まだ足の指がズキズキ痛む状態でした。これではとても近財前や府庁前には行けません。しかし、大阪・梅田HEP前で夕方行われる街頭宣伝を聞くだけなら、まだ出来そうだったので、そちらに参加する事にしました。
梅田HEP前の宣伝は、18時半から19時半まで約1時間、「みんなで選挙☆ミナセン大阪」「森友学園問題を考える会」の2つの市民団体主催で行われました。HEP前の交差点で、市民団体関係者や野党の地方議員の方が、交代で森友問題について、以下のように訴えておられました。
■山本一徳(いっとく) (豊中市議、共産党、森友学園問題を考える会に所属)
2月17日の安倍答弁「学園への関与が明らかになれば私も妻も辞める」以降に改ざんが行われた。その中で日本会議(注)の記述も文書から削られた。なのに麻生は佐川一人に責任を擦り付けている。この問題のもう一方の当事者である松井・大阪府知事に対しても、森友学園創立の新設小学校を認可した責任を問わなければならない。(注)日本会議:日本を牛耳っている最大の右翼団体。森友学園の籠池・前理事長は、その大阪支部の代表委員だった。安倍政権の閣僚も、ほとんど全員が当該団体の構成員で、それぞれ重要な役職についている。
■山本慶喜(けいき) (茨木市議、新社会党)
森友学園の籠池・前理事長夫妻は大阪拘置所に今も不当に長期拘留され、泰典氏は車椅子生活を余儀なくされている。拘留されるべきは安倍夫妻の方じゃないか。「責任を取る」とは辞めるという事だ。その責任も取ろうとしない安倍に、「何故こんな事が起こったのか?」なんて他人事みたいな台詞を言う資格なぞあるか!挙句に、野党が真相究明の為に開催を要求した臨時国会の冒頭でいきなり衆院を解散し、真相隠しの為に600億円も選挙につぎ込んだ。そして選挙用としてスパコン購入に52億円も投入した。公務員は国民全体の奉仕者であって安倍の下僕ではない。麻生は「俺が辞めたら安倍内閣は持たないから辞任しない」と言った。なら尚更、辞めるべきだ。
■野々上愛 (高槻市議、緑の党グリーンズジャパン)
安倍さん、もういい加減にしろ!先日もビラを撒いていたら通りがかった年配のサラリーマンが「あれでは佐川さんが余りにも可哀想だ」と呟いていた。権力による政治私物化のせいで優秀な官僚が次第にスポイルされていく。その挙句に裁量労働制拡大、残業代ゼロで過労死激増。生活の為に政治があるのであって、政治の為に生活しているのではない。こんな事態になっても内閣が倒れなければ、もはや日本は民主国家ではない。今やこの公文書改ざん事件は、世界でもトップニュースで配信されるようになってしまった。ここまで国の信用を失墜させてしまった安倍政権はもはや退陣するしかない。
■川口洋一 (高槻市議、社民党)
ヘルパー時代に介護していた老人から「一層の事、一思いに殺してくれ」と言われた事がある。方や、安倍のお友達なら女性ジャーナリストをレイプしても上から揉み消される様な国に日本はなってしまった。審議の元になる資料が改ざんで信用が置けなくなったら、地方議会で幾ら議論しても無意味になる。この問題については、もはや与党も野党もない。全会派が一丸となって真相究明に当たらなければならない筈だ。
■木村 真(まこと) (豊中市議、無所属、森友学園問題を考える会・代表)
杓子定規な公務員もいなければ、私みたいな大雑把な人間だけでは国は成り立たない。そんな杓子定規な一公務員に、今までのルールをいきなりねじ曲げ、違法行為に走る様な真似なぞ出来る訳がない。文書を改ざんしたかどうか調べるのに10日もかかる訳が無い。改ざん前と改ざん後の文章を突き合わせれば済む話なので、ものの30分もあれば直ぐに分かる筈だ。
それが10日もかかったのは何故か?発覚した時の言い訳を考えていたからだ。「責任は全て佐川一人にあり、私が負うのは信頼回復の道筋をつける責任だけだ」と麻生は言ったが、とんでもない話だ。これでは泥棒に警官役をさせるような物だ。経団連会長ですら、「民間企業では、最終的には社長が社内不祥事の責任をとる事になっている」と言っているのに。
安倍昭恵が当初、森友学園の新小学校校長に就任し、籠池前理事長と一緒に記念写真に納まっていた。その経過を記した公文書も、「私や妻が学園経営に関与していたら総理を辞める」との安倍の国会答弁と辻褄を合わせる為に、一杯改ざんされていた。森友学園の調査に1年以上もかかったのは、全て安倍が嘘をついていたからじゃないか。もはや佐川や麻生の辞任だけで済む話ではない。安倍が自慢するアベノミクスも、粉飾決算まがいの手法で無理やり株価バブルを演出しているだけだ。一部の者だけが肥え太り、それ以外の多くの人間は貧困に追いやられていく。アベノミクスはクソだ!安倍もクソだ!ウソツキ安倍は今すぐ辞めろ!麻生も辞めろ!今日中に辞めろ!
■内海(うつみ)洋一 (自由党・和歌山県連)
生活が不安なのは政治が悪いからだ。昔の自民党は、まだある程度、国民の事も考えていた。ところが今の自民党は、国民の事なぞ眼中になく、自分達の私利私欲を追い求めるだけの集団に成り下がってしまった。麻生も安倍も、もはや辞職だけでは済まされない、逮捕に値する。国民も、いい加減怒らなければならない。次の選挙では、是非、自民・公明・維新以外の野党に入れよう。
■渡辺義彦 (自由党・大阪府連)
普通の常識が通用しない息苦しい世の中になってしまった。今を我慢するのも、未来が期待できるからこそ出来る物だ。ところが、今はもう未来に全然希望が持てない。そんな世の中になっているのに、何をこれ以上我慢しなければならないのか?もはや「安倍晋三」ではなく「ウソ付きゾー」「アホばれてるゾー」だ。国民の政治的無関心が安倍晋三を支えているのだ。今でも自民党を支持する人は、「戦争に行け」と命令されても、「仕方がない」と戦場に黙って行くのか?最後には、悪は必ず滅びる。正義は必ず勝つ。
■清水忠史(ただし) (共産党、前衆院議員)
赤字経営で、幼稚園以外は自前の校地もなく、私立中学校(高校)経営のノウハウもない森友学園との交渉には、近畿財務局も最初は乗り気ではなかった。ところが、安倍昭恵が名誉校長に就任し「いい土地が手に入ったから是非話を進めてくれ」と発言し、産経新聞に「学園の素晴らしい教育方針にアッキー感涙」と報じられて以降は、トントン拍子に話が進んだ。挙句に「安倍昭恵から100万円もらった」と籠池に暴露される始末。安倍夫妻と籠池一家は、そこまでズブズブの関係でありながら、安倍昭恵は、自身のフェイスブック・ページに「旦那は野党のアホな質問に振り回されて可哀想」なる投稿がされた途端に、その投稿に「イイネ!」と投稿する無反省ぶり。今でもこんなムチャクチャな政治が横行しているのに、共謀罪や戦争法案の強行採決に加え、憲法も改悪されてしまったら、今以上に隠ぺいや改ざんがまかり通るようになってしまう。
■大川一夫弁護士(森友学園問題を考える会の顧問弁護士)
これだけ改ざんの証拠が出て来ても、安倍はまだ「無い事の証明なぞ出来ない」と言い逃れするのか?そんな事を言い出せば、警察は捜査も出来なくなってしまう。本当に改ざんしていないなら、「していない」とハッキリ言えば良いのに、何故それが言えずに、「証明できない」「仮定の質問には答えられない」なぞと、持って回った言い方しか出来ないのか?こんな物は「逃亡の言い訳」にしか過ぎない。安倍みたいな「裸の王様」の下では、官僚は安倍のただのイエスマン、ロボットに成り下がるしかなくなる。その苦しみに耐えられなくなり、先日、一人の官僚が自殺してしまった。それでもまだ安倍夫妻や麻生は、責任逃れのシラを切り続けるつもりか?
以上、大体こんな感じで演説されていました。平日夕方の緊急の街頭宣伝という事もあり、参加人数は100人位と余り多くはありませんが、それでも熱気は充分伝わって来ました。特に木村 真さんの演説は、非常に熱が入っていました。そして最後に、全員で以下のコールを唱和してお開きとなりました。
森友問題 徹底追及!改ざん 徹底追及!
安倍は辞めろ!麻生も辞めろ!
佐川だけでなく安倍も辞めろ!麻生も辞めろ!
安倍内閣は総辞職!安倍昭恵を国会へ!
幼稚園児に教育勅語を暗唱させ、軍艦マーチを唄わせ、運動会の選手宣誓で「安倍首相頑張れ」と言わせるような教育を行っていた森友学園。その森友学園が作ろうとしていた小学校の名誉校長に一時は就任していた安倍昭恵。そんな偏った軍国主義教育を最初は「素晴らしい」と絶賛していた安倍首相と自民党。その小学校に8億円も値引きして国民の共有財産である国有地を不当に叩き売ろうとした麻生財務大臣や財務省。法をねじ曲げてまで小学校を認可しようとした松井・大阪府知事と日本維新の会。
安倍が改ざんしようとしたのは、その経緯を記した公文書なのです。改ざん前の公文書には、通常なら書かれない様な細かな経緯や思想的背景(安倍政権と右翼との繋がり)まで書かれていたと言われます。安倍の下僕扱いされ不本意な決裁を強いられた官僚が、何とかその証拠を残そうとしたからだそうです。その記述が全て削除されたのです。これのどこが「書き換え」「言い換え」「要約」なのか?もはや、立派な「犯罪もみ消し」「歴史改ざん」じゃないですか!
しかも、安倍は、国有地叩き売りの事実が明るみになった途端に、安倍も麻生も掌を返し、森友学園の籠池・前理事長夫妻だけに罪を着せようとしました。籠池・前理事長がそれに抵抗し、真実を洗いざらいぶちまけようとしたら、補助金詐取容疑で逮捕し、公判手続きも開始しないまま、ひたすら長期拘留です。別件に過ぎない補助金詐取容疑なんかよりも、国有地の大幅値引きや小学校認可に至る不透明な取引の解明の方が、はるかに重要なのに。
そして、今度は佐川もまた、籠池と同様に、安倍によって「トカゲの尻尾切り」に利用されようとしています。今や自民党は、森友事件を安倍政権と切り離して「佐川事件」呼ばわりする事まで始めました。国会答弁で嘘をつき通した佐川も確かに悪いですが、本当に悪いのは誰なのか?佐川に嘘をつき通すように命令した安倍や麻生ではないですか!
自分にとことん忠誠を誓った人間すら、都合が悪くなれば平気で切り捨てる。法律も平気で破り犯罪行為も平気でする。そんな首相が、果たして国民を守るでしょうか?まともな憲法改正をするでしょうか?戦争になれば、国民を切り捨て、自分だけ助かろうとするに決まっているじゃないですか。憲法も自分に都合よく「改ざん」してしまうに決まっているじゃないですか。
これは日本と私たちの将来がかかった問題です。裁量労働制や高度プロフェッショナル制度のデータ「改ざん」で、残業代ゼロ法案が可決されたら、過労死が今以上に増え、ブラック企業がますますのさばるのは確実です。アフリカの南スーダンPKOに派遣された自衛隊から「現地は戦闘状態」との報告が日報で上がっていたのに、「戦闘ではなく衝突」と「改ざん」して日報の存在も隠してしまう。福島原発から今も汚染水が陸や海に垂れ流されていて、福島県では子どもの甲状腺がんが通常の100倍以上も発症しているのに、「安全」だと言って放射能規制基準そのものを「改ざん」してしまう。そんな「改ざん」常習犯に、これ以上国政を任して良いのでしょうか?私は嫌ですね。安倍ごときなんぞに殺されて堪るか!もはや、イボが痛いとか言ってられる状況ではありません。
以下、ツイッターの#全国で怒ってますけど何かタグより一部抜粋。但し、各ツイート(つぶやき)に添付された写真・画像等までブログに貼り付けると、レイアウトがガタガタになってしまうので、文字のみ引用します。
一応、3月11日ぐらいのツイートから古い順に紹介していますが、同じツイートを誰かがまたリツイート(再送)したりしているので、必ずしも送信順にはなっていません。途中に入れた私のツイートも、投稿を140字以内に抑える為に本文中にタグを入れなかったので、残念ながらこのタグでは表示されません。
今週は連日、全国各地で森友文書改ざん抗議の行動がありますが、私は足のイボ治療の傷がまだ痛むので、今日の行動に参加しようかどうか思案中です。(^^;
く~ちゃん @kuuchan714 柏税務署息子も参加 #全国で怒ってますけど何か
こっくん @kokkunry 9 時間前 武蔵野税務署にて #全国で怒ってますけど何か
∞TAMMY∞ @tammy0626 8時間前 #全国で怒ってますけど何か 山口県 防府市 防府税務署昨日チャレンジするも、入り口に職員立ってる+警備員2名。狭い敷地看板ナシ うろつくのやめて断念(-_-;)今朝早くに撮影
はるみ @harumi19762015 23時間前 #全国で怒ってますけど何か のタグ、育児や介護の合間に時間を見つけて行動してる人、はじめてプラカード持った人、勇気が出なくてダッシュで写真撮ってる人、全国で色んな人が参加してる。麻生さんに届くといいな。沢山の人が怒ってるし、嘘や弱い立場の職員に責任擦り付けるのはやめてって思ってる。
Harry Hawkins @ikanyaroikenby 500人くらい集まってます!今からデモ行進しながら、税務署に行きます!#全国で怒ってますけど何か
アイネ @KNachtmusik 官邸前には行けませんが、近くでできることをしました。富良野税務署@北海道 #全国で怒ってますけど何か
cherry @cherry_o17 昨日人生で初めて街宣行きました。ただの一般主婦やけど、一緒に行く人いないけど、プラカも持たずやけど頭数になりに。明日税務署前で #全国で怒ってますけど何か もやるつもりです。ぼっちの人も勇気出して欲しいな。同じような人はここにいますよ(>_<)
NK @nk6970 #全国で怒ってますけど何か 中野税務署前買い物ついでに行ってきた。
fusae @FATE_SOSEI 大阪・明日もやります 3月13日(火) 19時〜20時大阪府庁前(京阪天満橋駅 最寄り)森友学園の要望を受け、私立小学校の設置基準を緩和した大阪府に対して抗議します! ※府庁前は暗いのでライトなどをご持参ください。 #0313大阪府庁前抗議 #森友問題 #全国で怒ってますけど何か
higotonobijo @higotonobijo3 静岡税務署 #全国で怒ってますけど何か
はるみ @harumi19762015 100箇所目だそうです。数えてくれた橋本さんもありがとう!次に麻生さんが「全国で抗議?何カ所だよw」って言ったら100箇所だよ!って答えられるよ!記者さん、誰かその質問して!! #全国で怒ってますけど何か
Yoshimi Kitaoka @papiokayossi #全国で怒ってますけど何か 遅くなりましたが、大阪東です。このまま掲示しとこかな、なんて。
はるみ @harumi19762015 え、もうけっこう盛り上がっているけど、このタグ。そりゃそうだよな、みんなが納税した税金でずっと好き勝手されてたんだもん。積もる怒りがあるよね・・。明日は私は外出先の近くの税務署へ行きます。 #全国で怒ってますけど何か
Kazuto Ue @kazuto_ue 18時間前 はっきりいって、むちゃくちゃ気が小さいし、腰も重い人間なんですが、今回の件はあんまりだと思い行ってきました。 #全国で怒ってますけど何か
はるみ @harumi19762015 全国476のうち抗議が起きたのは14だけと麻生さんが笑うので、全国に怒ってる人はいるよと麻生さんにお伝えするアクションを明日から確定申告終了日まで全国で起こしたいです。 税務署前で抗議やスタンディングをしたら #全国で怒ってますけど何か のタグをつけてツイートして下さい。税務署名付で!
士別市議会議員 国忠たかし @takunitada ハアハア(*´Д`) やっと撮ったよ! 今のところ最北だろうか....(注:北海道 名寄税務署) #全国で怒ってますけど何か
USHI @takachan1974 母さんだっこして車に乗せて、沖縄税務署でキメてきた。(クオリティーはひくい(^^;)スミマセン)気持ちは0312官邸前抗議 #全国で怒ってますけど何か
하얀친구 @Gfflowerbud 我が国(注:韓国)も似てた事件があって、あなた達の怒り十分わかってます。国家は権力者の為に存在するものではなく、ひたすら国民の為に存在するものです。この当然のことを忘れた彼らに、国民の力を見せて下さい。心から応援しています。 #0312官邸前抗議 #0314国会前抗議 #全国で怒ってますけど何か
oneStar @LoneStar6031 ニューヨークタイムズ紙は『日本の総理大臣安倍は文書改ざんにより逮捕されるだろう』 世界は安倍首相の逮捕に注目日本の検察と国民を見ています 日本を破壊させないため戦いましょう これでは世界からあきれられます
裁量労働制データの捏造(ねつぞう)に続いて、またも安倍政権による捏造が発覚しました。捏造されたのは、森友学園への国有地売却経過を記した公文書です。国会にも提出され審議の対象になった、この公文書は、実は決裁後に中身が改ざんされたものだった事が明らかになりました。改ざん前にはあった「特例的な内容」「価格提示を行う」などの文章や、安倍昭恵を初めとする政治家の実名がことごとく削られ、改ざんされた後の文書が国会に提出されていたのです。
今回、改ざんされたのは公文書です。公文書は、それぞれの重要度に応じて、数ヶ月から数十年間に渡り、保管する事が法律で義務付けられています。後で問題が起こった時に、当時の議決や政治行為が適正であったかどうか検証するのに、公文書は欠かせないからです。ところが、その文書が改ざんされていたとしたらどうでしょうか?もはや検証する事は不可能になります。だから、公文書の改ざんは犯罪行為として、法律で厳しく罰せられるのです(刑法155条、有印公文書偽造罪)。
森友学園という、偏った軍国主義教育を行い、財政基盤も危うい一学校法人に、理事長が総理夫人のお友達だからという理由だけで、国有地が不当に安い価格で叩き売られようとした。これが森友学園事件の真相です。そういう意味では、正に「特例=えこひいき」「価格提示=談合」そのものです。ところが、安倍総理が「私や妻がこの事件に関与していたら、私は総理を辞める」と、国会で大見栄を切ってしまったものだから、もう大変です。その辻褄合わせの為に、政府自ら、公文書改ざんという犯罪行為に手を染めてまで、これらの表現を削除しなければならなくなったのです。
umekichi @umekichkun 一年前。安倍先生「妻から森友学園の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いております。ただ、私や妻が土地取引や認可に関わっていたなら総理をやめる」こいつの、この答弁で一年間国会は空転し、更に官僚から死者まで出した。こんな奴が日本を良い国に出来る訳がない。総裁辞めさせろ、自民党。(ツイッターより引用)
ところが、マスコミはいまだに「文書が書き換えられた」と報じています。決裁後の公文書に細かな数字や語句の修正を加えるだけでも、再度稟議(りんぎ)を取り直したり、煩雑な手続きを経なければなりません。ところが、今回のケースは、そんな些末(さまつ)な修正ではありません。「特例的」「価格提示」等の事件の根幹を為す記述や項目を丸ごと削除し、政治家の関与があったのに無かった事にしてしまおうとしているのです。もはや「書き換え」なんて曖昧(あいまい)な言葉で誤魔化す事は許されません。「捏造」「偽造」とはっきり言うべきです。データ偽装や粉飾決算は罰せられるのに、公文書改ざんは何故「書き換え」で済ませられるのか?こんな事で法治国家や民主国家と言えるのか?
そんな改ざんされた文書が国会に提出され、国会もそれを基に議論して来ました。ところが、基になる資料そのものがデタラメだった事が明らかになったのです。野党だけでなく与党議員も政府に騙されていたのです。これは、国会そのものがコケにされた、その国会議員を選んだ国民全体がコケにされたという事です。本来なら、野党だけでなく与党も、日本の民主主義にかかわる大問題として、真相の究明に当たらなければならないはずです。しかるに、自民党や一部の御用マスコミは、当初、この事件を最初に報じた朝日新聞を、「虚報だ、デマだ」と決めつけ叩くばかりでした。ところが、朝日だけでなく他のメディアや海外メディアも、この改ざんの事実を報じるようになった事で、潮目が一気に変わります。
その中で、森友学園と直接交渉に当たった近畿財務局の職員が自殺した事が明らかになります。首吊り自殺した遺体のそばには、「森友事件で自分だけが悪者にされた」事をほのめかすメモや、改ざんされる前の文書が置かれていた事も明らかになりました。当時の近畿財務局理財局長で、最後までシラを切り通し安倍夫妻を守った功績で、その後、国税庁長官にまで上り詰めた佐川宣寿(のぶひさ)も、この職員自殺を機に引責辞任に追い込まれます。そして、麻生財務相も佐川辞任の件で記者会見で釈明しなければならなくなりました。
かばさわ洋平 @ykabasawa サンデーステーションが財務省文書書き換えで自殺した職員の親族に取材。 「自分の常識が壊されたと。汚い仕事の人はみんな異動したが、自分だけ残されたと」 官僚に汚い仕事をさせて、自殺に追い込む安倍政権。安倍首相と麻生副総理は真相を話して、やめるべきです。(ツイッターより引用)
ところが、この麻生の釈明会見が、また最悪でした。自分たちがしでかした不祥事なのに、まるで他人事みたいな口ぶりで、佐川一人に罪を擦り付け、偉そうにふんぞり返っていたのです。「佐川は有能な人物だった。その佐川を国税庁長官に抜擢(ばってき)したのは今でも適材適所だと思っている」と言いながら、その有能で適材適所だったはずの人物に「混乱を招き行政への信頼を失墜させたので減給処分にする」と言い放ち、「では、そんな人物を国税庁長官にした財務大臣としての責任はどうなる?」と矛盾を突かれると、逆上して「何度も同じ質問をするな」と記者をにらみ返す始末。何度聞いても支離滅裂な答えしか返ってこないから、何度も同じ質問をしなければならないのに。
プレカリアート @afghan_iraq_nk1 https://www.youtube.com/watch?v=VsCmDzbdIPw&sns=tw … 「佐川任命は適材適所」と言いながら「混乱招いたから減給処分を課す」と。適材適所なら処分課す必要ない。適材適所でなかったから処分に追い込まれたのだ。もう説明が支離滅裂。そんな支離滅裂なアリバイ証明の為だけの記者会見ならしない方がマシ(以上、私のツイートより引用。麻生の記者会見動画もツイート内のリンクをクリックすれば観れます)
その挙句に、「この文書改ざんには皆怒っている、こんな不公平な税務当局に、まともに税金払う気にはなれないと、全国の税務署に抗議デモが押し寄せている」と言った記者に対して、麻生は「デモが押し寄せたのは全国476か所の税務署のうちのほんの12~14ヶ所じゃないか」と言い放ったのです。確かにデモに見舞われたのは「ほんの12~14ヶ所」かも知れませんが、怒っているのはデモ隊だけではありません。確定申告で開いている平日昼間のデモには参加できない、ましてや東京の首相官邸や国会議事堂前の抗議行動にはとても行けない、そんな人でも、この問題に怒っている人は大勢います。私もその一人です。
でも、いくら心の中で怒っていても、黙っているだけでは、麻生の言った事が既成事実になってしまいます。たとえ集会やデモには参加出来なくても、仕事帰りや買い物の途中で、税務署に立ち寄り、抗議のスタンディングぐらいなら、1人でも気軽にできます。たった1人のスタンディングでも、誰も何も言わないのとは雲泥の差です。その1人が2人になり、やがて1億になれば、どんなに安倍一強体制でマスコミを牛耳っていても、ひとたまりもありません。現に、数年前に起こった「アラブの春」で、ガチガチに言論統制されていたはずの中東の独裁政権も、ネットを通して真実を知った国民の抗議デモによって次々と倒されました。
麻生はその事を反面教師として教えてくれました。私も今回、個人有志によるスタンディングの呼びかけに応じて、地元の西成税務署の前で、今日の夕方、仕事帰りに抗議のスタンディングをしてきました。抗議のプラカードをセブンイレブンのネットプリントで印刷して、帰り道が同じバイトの同僚に頼んで、スタンディングの様子を撮影してもらいました。「ほんの12~14ヶ所」でない事を示すには、税務署の名前が記された表示も写真に収めなければなりません。ところが、建物の上の方にある税務署名まで写真に収めようとすると、今度はプラカードやスダンディングの様子が小さくしか映りません。そこで、建物名だけでなく、税務署前にある掲示板の前でもスタンディングする事にしました。今ちょうど掲示板には確定申告の啓発ポスターが貼られています。そのポスターには税務署の名前も記されています。その前で撮影してもらいました。ネットプリントでプラカードを印刷するのも、1人でスタンディングするのも、これが初めてです。「別に街宣車に乗ってデモしている人間だけが怒っているのではない」「そんな余裕のない人間にも、自分の意思を表明する自由はある」という事を、思い知らせてやる事が出来ました。こんな事が佐川辞任だけで終わって良い訳がありません。前理財局長の迫田や、森友学園に私学認可で便宜を図った大阪府知事の松井、そして元締めの麻生や安倍夫妻にも、きっちり責任を取らさなければなりません。この間の全国各地のスタンディングや、本日行われた首相官邸前での緊急抗議行動の様子は、ツイッターに「#全国で怒ってますけど何か」のタグを入れて検索すれば観れますので、そちらも是非ご覧下さい。
2013年4月の労働契約法改正で、有期雇用でも勤続5年以上の従業員については、無期契約への変更を会社に申し出る事ができるようになりました。会社はその申し出を断る事はできません。2013年の改正法施行からちょうど5年目の今年が、その無期契約への変更権(無期転換権)が発生する最初の年になります。その無期転換権行使についての説明が、昨日、所長からありました。
もちろん、有期雇用から無期雇用に変わると言っても、別に正社員になれる訳ではありません。無期雇用に変わっても依然として非正規の契約社員のままです。ただ、今までだったら、1年ごとに所長と面談して契約更新しなければ雇用を継続できなかったのが、無期転換以降は、別に契約更新しなくても定年まで働く事ができるようになります。平たく言えば、契約更新の手間が省けるようになる。たった、それだけの話です。
有期契約から無期契約に変わったからと言って、別に正社員に昇格してボーナスや退職金がもらえるようになる訳ではありません。毎年の契約更新も形式的なもので、よほどの事がない限り、会社から雇用契約を打ち切られる事はありません。せっかく与えられた無期転換権も、名前だけで実際のメリットは何もありません。むしろ私にとっては、契約更新面談の時ぐらいしか、所長とじっくり話をする機会が無かっただけに、その貴重な機会が奪われるデメリットの方が大きいです。
私にとっては、無期転換よりも限定正社員の方がよほど魅力的です。ボーナスや退職金、定期昇給がある代わりに、どこに飛ばされるのか分からないのが正社員です。しかし、限定正社員は正社員とは違い、勤務地や職種を選ぶことができます。その代わりに、正社員よりもボーナスや退職金は少ないので、限定正社員と呼ばれるのです。いわば、限定正社員と言うのは、バイトと社員の中間のようなものです。
でも、こちらは無期契約とは違い、条件付きながらもボーナスや退職金ももらえます。その一方で、正社員ほどには会社に拘束されないので、社員のように、サービス残業や休日出勤を強要されたり、過労死におびえながら働かなければならない心配はありません。私がこうやってブログ更新できるのも、私が正社員ほどには会社に拘束されていないからです。
但し、これは私のように、非正規・有期雇用の契約社員から限定正社員になる場合に初めて言える事です。正社員から限定正社員になる場合は注意が必要です。子育てやリハビリ就労の必要から、本人が希望して限定正社員になるのだったら良いのですが、正社員の都合も聞かずに、会社の方で一方的に格下げに濫用されては堪りません。そうならないように法律で規制しなければなりません。
日雇い労働者でもない限り、たとえ有期雇用であっても、そう簡単に解雇はできません。懲戒解雇となればまた別ですが、それ以外の整理解雇については、「整理解雇の4要件」(注)で、会社の解雇権は大幅に制限されています。(注)整理解雇の4要件=①どうしても経営上必要な解雇なのか?②解雇対象者の人選は公正か?③希望退職を募るなどの回避義務を尽くしたか?④労働組合等とちゃんと話し合ったか?この4条件が満たされない限り、解雇する事はできないとする最高裁の判例。
このように、日本では解雇はそう簡単にはできませんが、それ以外の労働基準法に定められた権利については、もうほとんど有名無実と化してしまっています。例えば、1日8時間労働が建前なのに、実際には労働組合と三六(さぶろく)協定を結びさえすれば、いくらでも労働者に残業させる事ができます。今や大企業の労働組合の大半は、会社言いなりの御用組合か、運動会などの社内行事の下請け機関に成り下がってしまっています。名前だけの労働組合では全然歯止めにはなりません。
それに対して、欧州では、経営者は比較的自由に解雇ができます。なぜなら、別に解雇されても、失業保険などの社会保障が充実しているので、労働者はそんなに困らないからです。日本のように数ヶ月で打ち切られるような失業保険ではなく、何年も失業保険をもらいながら、じっくり職探しができます。住宅も、日本のようなバカ高い家賃の民間住宅だけでなく、安価な公営住宅も充実しているので、別に焦って職探しをする必要もありません。労働組合の力も、日本とは比べ物にならないほど強いです。学校教育も、日本のような競争至上主義の詰込み教育ではなく、子どもの個性を伸ばす教育が行われるからこそ、ビル・ゲイツのような独創的な起業家も生まれるのです。ブラック企業が横行し、ワタミみたいな守銭奴がデカい顔してのさばる日本とは大違いです。(但し、欧州も最近は次第に日本や米国のような格差社会になりつつありますが)
封建制の時代が長く続き、明治以降も軍国主義に走り戦争に明け暮れ、戦後になってようやく「借り物」の民主主義を手に入れる事ができた日本では、21世紀になっても、いまだに「年功序列」「官尊民卑」「男尊女卑」等の封建的な風潮が根強く残っています。安倍・麻生のような世襲政治家や、ワタミのようなブラック企業主や高須クリニックのような新興成金ばかりがチヤホヤされ、生活保護受給者や障がい者、LGBT(レズ・ゲイ等の性的少数者)、在日朝鮮人などの社会的弱者はとことん差別される。そういう社会では、労働者も「社畜に甘んじるから解雇だけは勘弁して」という意識に流れがちになります。日本が「解雇には厳しいが、その他の労働者の権利は全く貧弱」なのは、そういう歴史的背景もあるからではないでしょうか。
今、新聞やテレビで報じられている厚生労働者の裁量労働制データ捏造(ねつぞう)問題や、数日前に発覚した財務省の森友学園への国有地払い下げ交渉記録書き換え問題も、そんな「社畜に甘んじるから解雇だけは勘弁して」の奴隷根性が生み出したものだと、私は思います。一般労働者の「最長残業時間」と裁量制労働者の「平均残業時間」を比較すれば、後者の数字の方が短くなり、裁量労働制を広げたい政府にとって都合の良いデータになるのは当たり前です。そんなインチキなデータで、「1日の残業時間よりも1週間、1ヶ月の残業時間の方が短い」という資料のデタラメに、頭の良い官僚や政治家が気が付かないはずがありません。気が付かなかったのではありません。気が付いていたにも関わらず、わざと知らんふりしていたのです。その結果、裁量労働制拡大で多くの労働者が過労死する事になっても、自分だけ助かればそれで良いと思ったのでしょう。
安倍政権を批判した為にニュース番組のメインキャスターの地位を追われた古賀茂明さんが、旧通産省(今の経済産業省)に31年間勤務された経験から、裁量労働制データの捏造が起こった背景を、寸劇ドラマにして私たちに紹介してくれています(後述)。そのドラマの出来栄えが余りにも上手くて、かえって悲しくなりました。
森友学園との交渉記録書き換え問題も、これがもし本当だったとするなら、公文書偽造という立派な犯罪行為です。そんな犯罪行為を、「捜査に支障を来す」という口実で、安倍も麻生もウヤムヤにしようとしています。本当に偽造文書なんてないなら「ない」と言えばそれで済むのに、そう言えずに「捜査に支障を来す」という持って回った言い方で証言を拒否する。これでは「偽造した」と言っているようなものなのに、それを誰も面と向かって批判しない。こんな国が、果たして先進国と言えるでしょうか。
そんな「社畜」に成り下がる位なら、まだ「限定正社員」の方がまだマシです。今回の記事の表題「正社員や無期転換よりも限定正社員が一番マシ」というのは、もちろん皮肉です。日本が、本当に今の憲法で保障された基本的人権が会社によって尊重される国であったなら、正社員の方が一番マシなのは言うまでもありません。ところが実際は、今や正社員は「社畜」の代名詞でしかないので、こんな皮肉の一つも言いたくなるのです。
ある日大臣室で
大臣 「裁量労働にすれば労働時間は短くなると言えるんですよね」
局長 「実は、データではその逆になっておりまして、なかなか悩ましいところです」
大臣 「こっちはただ言葉で短くなるはずですと言うだけということか。それでは、苦しいな。何かうまいデータはないんですかね。安倍さんは経団連に約束しちゃってますからね。失敗は許されませんよ」
帰りの廊下で
局長 「大臣も相当なプレッシャーを感じてるんだな。確かに、労働時間が長くなるというデータしかないというのは苦しいな。短くなるというデータはないのかね」
課長 「色々見たんですが、ないんですよ。そもそも、今の日本の職場で裁量労働なんて入れたら労働時間が長くなるのは目に見えてますからね」
局長 「君、そんな他人事みたいなこと言ってちゃ困るな。何とかしてくれよ!」
課内で
課長 「いやあ、参ったなあ。大臣は安倍さんのことしか見てないし、局長も大臣のプレッシャーを感じちゃって、無理なこと言うんだよ。だけど、局長の立場もわかるよな。下手すると官邸に目をつけられて次官の目もなくなっちゃうしな。何とかうまくやっていいデータはできないかね」
課長補佐 「まず無理だと思いますよ」
課長 「……」
課長補佐 (小声で)「でも、やるだけやってみますか」
係長 「そんなこと絶対に無理ですよ! 相当なイカサマ調査をやるということになりますよ!」
課長 「イカサマやれとは言ってないよ!何とかいいデータはできないかなと言ってるだけだ。とにかく、やるだけやってみてくれよ。責任は俺が取るから」
深夜、課長退庁後の課内で
係長 「色々考えましたが、これくらいデタラメやれば何とかなるかもしれませんが……、あまりにもひどすぎますよね。やっぱり、無理だなあ」
課長補佐 「でも、俺たち、どっちにしてもこの法案出して、それを国会でディフェンドしなくちゃいけないんだよな。できなければクビだよ。馬鹿みたいだけど、やるだけやってみて、上に上げてみるか。どうせボツになるだろうけどな」
数カ月後、課内で
課長 「おおっ!よくこんなデータができたな!やっぱり、何でもやってみるもんだ」
課長補佐 「課長、これ、相当滅茶苦茶ですよ。その注釈(比較の仕方などを解説したもの。ひどい内容であることをアリバイのために書いておく)をよく読んでください」
係長 「それを読めば、誰も使えませんよね。このデータ」
課長 「うーん。確かに、ずいぶん無理をした比較だな。これじゃあちょっと無理かなあ。でも、これしかないんだろう?じゃあ、局長と相談してみるよ」
局長室で
局長 「いやあ、よかったなあ、いいデータができて。注釈は気になるけど、こんな細かいことはいちいち言う必要はないよな」
課長 「大臣に説明する時は必ず、無理のあるデータだということをよくご理解いただいたうえで、それでも使うということであれば、やむを得ないかと思いますが……」(官僚の責任逃れの常套句)
大臣室で
大臣 「おうおう、これで、立派に反論できるな。さすが、局長、お見事!」(官僚をおだてるのができる政治家)
局長 「いやあ、いろいろ無理をしまして。部下にもずいぶん文句を言われましたが、何とか……」
大臣 「法案が通ったら若い連中を呼んで盛大に慰労会をやらなくちゃいかんな」
課内で
課長補佐 「えーっ!?局長はあのデータの問題点を大臣に言わなかったんですか?大臣は知らないってことですか?それ、話が違うじゃないですか!課長、ひどいですよ!」
課長 「いやあ、俺も、局長が言わないから、自分で言おうかと思ったんだけど、局長は確信犯だな。全くそんな雰囲気じゃなかったんだ。帰りにおかしいと言ったら、そのうち、俺から話しておくからって」
夜、課長退庁後の課内で
係長 「局長絶対に大臣に言わないでしょ。今更言えないと思いますよ。後でばれたら、全部俺たちの責任ってことですよ!」
課長補佐 「……」
係長 「すみません。補佐も被害者ですよね。こうなったら、ばれないように祈るだけということですね」
課長補佐 「でも、絶対にばれるだろうな。あー、大臣がブチ切れる姿が目に浮かぶなあ……」
以上、古賀茂明「働き方改革の捏造データの作られ方、教えます」(AERA.dot)より引用。
https://dot.asahi.com/dot/2018022500014.html?page=3
※8時間労働プロジェクトさんから下記の要請メールが回って来ましたので、ブログでも広く呼び掛ける事にします。
(転載開始)
「高プロ」と過労死合法化を断念させるための緊急署名をスタートしました。
緊急署名はこちら↓
http://chn.ge/2CYsbHc
閣議決定させないよう、一週間から半月程度で、数万規模の署名を集めることをめざしています。
みなさんの署名とコメント、そして大至急の拡散をお願いします。
私たちは、安倍政権を追い詰めています。学者と野党が大奮闘しています。市民の声を可視化し、過労死合法化、残業代踏みたおし法案 (高プロ)を撤回させるまで、一気に追い込みましょう。
(以下、新しい緊急署名と同一です。)
#過労死合法化 #残業代踏みたおし法案 (高プロ)の撤回を求めます!
政府は、3月中旬にも、「働き方改革」一括法案を閣議決定しようとしています。
法案のうち、「裁量労働制の拡大」は断念しましたが、究極の働かせ放題となる「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」創設などの改悪が盛り込まれています。
あと半月しかありませんが、緊急署名で声をあげ、「猛毒法案」の閣議決定を止めましょう。
・・・・・・・・・・
私たちは、政府・与党に、以下を求めます。
1.高度プロフェッショナル制度は撤回してください。
2.月の残業上限80~100時間は過労死が発生する水準です。もっと短くしてください。
※「高プロ」は、休憩なしで連日24時間働かせても合法(年間104日の休日と5日の有給休暇をのぞく)という、とんでもない制度です。
・・・・・・・・・・
裁量労働制は長時間労働の温床です。それをごまかすための「ねつ造データ」を使って、首相や厚生労働大臣が虚偽答弁をおこなっていた問題が追及され、政府は、裁量労働制の対象を拡大する法案を今国会に出すことを断念しました。
しかし、政府は、裁量労働制よりも過労死を生む危険性が高い「残業代踏み倒し・過労死促進法案」高度プロフェッショナル制度の創設については、あきらめていません。「高プロ」は労働基準法における労働時間規制をすべて適用除外とし、年間104日の休日+最低5日の年次有給休暇をとらせ、あとは健康診断をしておけば、24時間連日・月600時間労働をさせても合法となる、とんでもない悪法です(※年間104日の休日は土日のみ休ませれば達成でき、年末年始・お盆・GW・祝日も働かせてよいことになります)。
安倍首相の「(過労死の)悲劇を二度と繰り返さない」という公約に、反するのではないでしょうか?
政府は3月中頃には、「働き方改革」一括法案を上程するとしています。
STOP!
#残業代踏みたおし法案
#過労死合法化
「高プロ」の撤回を!
過労死ラインの残業月100時間反対!
残業時間の上限を、もっと短くすることを求めます。
・・・・・・・・・・
8時間プロジェクトの主張
※ この署名の要請項目は、冒頭の2点です。以下の主張は、参考にしてください。
私たちは、長時間労働を蔓延させる労働基準法の改悪はやめて、暮らしと健康を守るワークルールを求めています。
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1.定額働かせ放題となる「裁量労働制の対象業務を営業職などに拡大する法案」、24時間連日働かせ放題も合法となる「高度プロフェッショナル制度を創設する法案」を撤回もしくは廃案にしてください。1日の労働の上限を8時間とする8時間労働制の抜け穴をつくらないでください。
2.労働基準法に残業(時間外労働と休日労働)の上限規制を導入してください。
その際、
①使用者に対し、すべての労働者の労働時間の把握と記録の保存を、罰則付きで義務付けてください。
②時間外労働と休日労働の上限について「月100時間未満」「年間960時間」まで可能とする政府案を修正し、「週15時間、月45時間、年360時間まで」としてください。
③始業から24時間を経るまでに11時間以上の連続した休息(勤務間インターバル)の付与を義務付けてください。
④夜勤交替制労働は社会に不可欠な業務に限定し、法定労働時間を日勤労働者より短くしてください。
⑤職場の労働環境を守るために、労働基準監督官、厚生労働技官、厚生労働事務官を増員してください。
3.労働基準法の適用を外されている国家公務員、労働基準法適用なのに法の歪んだ解釈で事実上適用除外となっている地方公務員、「法律上、原則として時間外勤務を命じられない」とされている教育職員、いずれにおいても、過労死は発生しており、長時間労働の是正は待ったなしです。国として、以下の対応をとってください。
①勤務時間管理を徹底し、超過勤務の大幅な縮減と不払い残業を根絶すること。
②超過勤務時間の上限を年360時間(月45時間)とする規制を行うこと。
4.収入を得るために不本意ながら残業・副業・兼業をする人をなくすため、賃金・労働条件を引き上げる政策を実施してください。
8時間労働で生活できる条件整備として、最低賃金をいますぐ全国一律時間額1000円にし、早期に1500円を実現してください。
また、非正規雇用の賃金・労働条件の改善のために、同一(価値)労働同一賃金の法整備を進めてください。
これらの施策が広範な事業所で円滑に実施されるように、中小企業への助成の拡充や社会保険料負担の減免、公正な取引ルールの確立にむけた政策を進めてください。
5.フリーランスに対しても、労働時間規制や最低賃金規制を拡張適用する制度をつくってください。
6.医療、教育、住宅などの公的保障を拡充し、中小企業などどんな会社で働く人も安心して暮らせる社会にしてください。
(転載終了)
以下、裁量労働制と高プロ(高度プロフェッショナル制度)の違いについて簡単に補足しておきます。実は両方とも、労働時間ではなく仕事の成果で賃金を払うようにしようとする「建前」は同じで、それも実は「建前」に過ぎず、本音は「残業代を少しでもケチりたい」「企業利益の為には過労死促進も厭わない」という点も同じなのですが、運用面で決定的な差があります。
裁量労働制というのは、実際の労働時間ではなく、使用者が「これだけ労働した」と見なした時間(みなし労働時間)に対して賃金が支払われる仕組みです。だから、みなし労働時間以上に働いた分や休日出勤した分については、時間外割増賃金や深夜・休日割増賃金が支払われます。しかし、高プロでは、「みなし労働時間」も含め、労働時間の概念そのものが無くなります。その行き着く先は「過労死の合法化」です。労働者は、過労死させられても実労働時間の証明が出来ないので、もう泣き寝入りするしかありません。
その一方で、高プロには、裁量労働制にはない年収要件が適用されます。一応、年収1075万円以上の労働者にしか適用されない事になっているので、そういう意味では、裁量労働制よりは影響は少ないとは言えます。しかし、年収要件なんて後で幾らでも引き下げる事が出来ます。労働時間そのものの概念すら無くなると言う意味では、高プロの方がより悪質なのです。
また、単に正社員のベースアップや派遣の正社員化だけなら、今の安倍政権も、アベノミクスの宣伝材料として盛んにアピールしています。そのせいか、東京などの都市部では大企業正社員や若者の間で自民党の支持が増えつつあります。しかし、それは、偽りの景気回復宣伝の下で、労働者のごく一部を幹部候補生(社畜)として企業戦士に仕立て上げる事が狙いです。その他の多くの中小企業労働者や非正規のワーキングプアは、安倍政権にとっては、もはや単なる「使い捨ての駒」でしかないのです。
だから、単に正社員を中心とした労働者の賃上げ要求だけでなく、長時間残業やダブルワークに頼らなくても良いように、非正規も含めた最低賃金の底上げや、労働基準法の埒外に置かれたフリーランス(個人事業主)の権利保護、インターバル制度(退勤から翌出勤時刻までの休息・余暇時間の保障)や安価な公営住宅の拡充が、今一層求められているのです。将来的には、高プロ・過労死法案断念だけでなく、ブラック企業も一掃して、誰でも普通に働いたら普通に暮らせる、本当の意味での「働き方改革」こそが求められています。もう、過労死合法化法案(いわゆる「働き方改革」関連法案)が強行採決される瀬戸際だと言うのに、ピョンチャン・オリンピックなんかに浮かれてる場合じゃないだろう!