とりあえず、昨日のエリザベス女王杯の結果を簡単に報告しておきます。
当日は、京都競馬場に行く前に、近くの石清水八幡宮に参拝して来ました。昨年も参拝した後で秋華賞を的中したので、いわばゲン担ぎです。特に今年のエリザベス女王杯には、今まで応援してきたプロレタリアトも出走して来ます。まさかGⅠに本当に出てくるとは思いませんでしたので、参拝にも気が入ります。石清水八幡宮のある男山は紅葉の名所でもありますが、私が行った時はまだ色づきもしていませんでした。昼食は、山頂休憩所や競馬場内のランチが割高な事は既に知っていたので、参拝後に買ったコンビニ弁当を京阪八幡市駅のベンチで食べました。
プロレタリトはGⅠ初挑戦の条件馬。前走・古都ステークス勝ちも、牡馬相手とは言え1600万条件のハンデ戦を53キロの軽量で出走できたから。労働者階級(プロレタリアート)由来の馬名故に今まで応援してきましたが、さすがにいきなりのGⅠレース出走は、いくら何でも荷が重すぎます。ここは応援馬券で複勝狙いに止め、本線はあくまで本命サイド中心に予想する事に。
本線馬券には、エリザベス女王杯(芝2200m)と同じ2~3千メートルに実績を残し、瞬発力と持続力の両方を兼ね備えた馬をピックアップ。連覇期待の◎②マリアライト、昨年3着の〇⑧タッチングスピーチ、昨年の秋華賞馬▲①ミッキークイーン、適距離で京都巧者の△⑦マキシマムドパリを三連複のボックスで買い、◎〇から府中牝馬ステークス勝ちの△③クイーンズリング、今年の秋華賞2着の△⑮パールコード、応援馬の⑥プロレタリアトに流しました。
エリザベス女王杯パドック周回中の本命馬①ミッキークイーン、②マリアライトと、勝敗度外視の応援馬⑥プロレタリアト。
しかし、結果は不的中。1着③クイーンズリング、2着⑨シングウィズジョイ、3着①ミッキークイーン。応援馬券の⑥プロレタリアトは14着。やはりGⅠの壁は厚かったようです。本線馬券の方も、三連複の軸②マリアライトと⑧タッチングスピーチの2頭が外れた上、2着に超穴馬12番人気の⑨シングウィズジョイが入り、不的中に。
1コーナーで⑭シャルールが内側に斜行し、進路が狭くなった不利を、後続の②マリアライトと⑥プロレタリアトがモロに受けてしまいました。GⅠはおろか重賞全く未経験の⑥はともかく、連覇気配濃厚だった②は、この不利さえなければ勝てていたかも知れないのに。そう思うと非常に残念です。勝った③クイーンズリングも連下では買っていましたが、距離2千メートル以上には実績がないので本命には推せませんでした。⑨シングウィズジョイも、後で調べると調教で好時計を連発していたそうですが、近2走のあの成績では、とても買う気にはなれませんでした。
米大統領選の選挙人獲得状況。左が2008年、右が2016年。08年には青色(民主党オバマ支持)だった五大湖沿岸の工業地帯が悉(ことごと)く赤色(共和党トランプ支持)に塗り替わった事が分かる。もし民主党大統領候補がクリントンではなくサンダースだったら、この様な事にはならなかったのではないか?
(注)左からクリントン、トランプ、予備選挙で民主党候補の座を最後までクリントンと争ったサンダース。サンダースは、資本主義の牙城アメリカで社会主義者である事を敢えて名乗り、格差是正や給付型奨学金制度の拡充を訴えて若者の心をとらえた。
トランプが弱者の味方だと?NY一の不動産王、新興成金そのもので、経済政策もアベノミクスの引き直し。タックスヘイブンへの税逃れも華麗な節税と居直る。これの一体どこが弱者の味方か?トランプは立派な資本家階級の一員。彼に投票した白人貧困層は騙されて肉屋に投票してしまった豚みたいな物だ。
米大統領選と日本の都知事選。国こそ違えど選挙戦の構図は瓜二つ。米国は、サンダースでは勝てないとクリントンに一本化したのに貧困層の票はトランプに流出。日本も、宇都宮では勝てないと鳥越に一本化したのに小池に流出。格差批判票が左派ではなく極右に流れ、更に弱肉強食が強まる。何という皮肉か
残念ながら左派の中にもトランプ待望論があるのは事実。「トランプも反TPPで米軍撤退を望んでいる」と。でも、彼の根底にあるのはあくまで米国中心主義。だから実際の言動は「移民排斥、女性差別、核武装肯定」と、排外主義のオンパレード。こんな「米国の橋下徹」みたいな奴に何を期待するのか?
靖国参拝反対も米国頼み。憲法擁護も天皇発言頼み。こんな他力本願ではいけない。トランプなんかに期待している暇があるなら、左派リベラルとして「今、一体何が出来るのか?」を、もっと真剣に模索すべきでは?南米やギリシャ、スペインでの左派躍進も、そうやって初めて実現できたのではないか?
以上。ツイッターでの私のつぶやきを、そのままブログに載せたのでは印刷レイアウトが崩れてしまうので、画像の地図とツイートの文章をそれぞれ個別にコピーペーストした。
ついでに、これもコピーペースト。ハフィントンポストからの引用で、「華氏911」で痛烈にブッシュを批判した米国の映画監督マイケル・ムーアが言った「選挙に負けた今やるべき5つの事」。ムーアの「民主党、共和党、オバマ、トランプ、選挙人団」等々の文言を、日本の「民進党、自民党、鳩山、安倍、小選挙区制」等々に置き換えても、そのまま通用する内容だ。彼は米大統領選向けに「マイケル・ムーアのトランプランド」という反トランプの映画まで作ったそうだ。早く日本でも劇場公開してほしい。
(注)選挙人団:米国の大統領選挙は間接選挙制で、有権者は選挙人しか選べない。その選挙人が大統領候補に投票する仕組みになっている。投票場まで何日もかかって歩かなければたどり着けなかった18世紀の名残をまだ引きずっているのだ。おまけに、ほとんどの州で、一人でも多くの選挙人を獲得した候補が、州全体の選挙人を獲得できる「勝者総取り方式」を採用してしまっている為に、実際には得票では負けていながら、選挙人の数では勝っている為に当選してしまう逆転現象が、今までも繰り返されてきた。マスコミが何かともてはやす米国だが、民主主義と言う点では決して先進国ではないという事は、読者も肝に銘じておくべきだろう。
実際に米国市民は、選挙後も意気消沈する事無く、このマイケル・ムーアの言葉通りに、反トランプの抗議デモに続々と立ち上がっている。「アメリカ様のご命令だからTPP批准を」と迫る安倍に対して、「トランプ様も反対だからTPP批准撤回を」としか言えない山本太郎(自由党)や志位和夫(共産党)の他力本願と、何という違いか!勿論、「バスに乗り遅れるな」とばかりに安倍自民になびく奴隷・社畜どもや、棄権という形で安倍のペテンを黙って見過ごす怠け者どもは、もはや論外だが。
「一夜明けた朝のToDoリスト」
1. 民主党を乗っ取ろう。そして人々の手に戻すんだ。民主党の奴らは、我々の期待に情けないほど応えられていない。
2. 評論家や予想屋、世論調査員、その他メディアの中で、自分の考えを変えず、実際に起こっていることに目を向けようとしない奴らを首にしよう。偉そうに話をしていた奴らが今、「分裂した国を癒そう」とか「一つになろう」と俺たちに言うんだ。そんなクソ発言を、奴らはこれからもずっと言い続けるだろう。黙らせよう。
3. この8年間、オバマ大統領と闘い、抵抗し、闘ってきた共和党議員のように、これから闘う気概を持って今朝目覚めなかった民主党の国会議員は出ていけ。そのかわりに、これから始まる野蛮や狂気を止められる術を知っている奴らを、俺たちのリーダーにするんだ。
4. 「驚愕の結果だ」とか「ショックだ」と嘆くのをやめよう。そんな風に言ったって、自分の世界に閉じこもって、他のアメリカ人や彼らの絶望に目を向けていないだけだ。民主党・共和党の両方に無視された人たちの、既存のシステムに対する復讐心や怒りが大きくなっている。そこに現れたのが、両方の党をぶちこわして「お前はクビだ」というテレビスターだ。トランプが勝ったのは驚きじゃない。奴はただのジョークじゃなかったんだ。そして、支持を得て強くなっている。メディアに住む生き物で、メディアが作り上げた生き物だ。メディアは決してそれを認めないだろうが。
5. 今日会う人全員に、こう言わなきゃいけない。「得票数は、ヒラリー・クリントンの方が多かったんだ!」過半数のアメリカ人は、ドナルド・トランプじゃなくてヒラリー・クリントンを選んだ。以上。それが事実だ。今朝目覚めて「自分は最低の国に住んでいる」と思ったのであれば、それは間違いだ。過半数のアメリカ人は、ヒラリーの方が良かったんだ。トランプじゃない。彼が大統領になった、ただ一つの理由は、18世紀に作られた、難解でおかしな「選挙人団」と呼ばれるシステムだ。これを変えない限り、自分が選んでない、望んでもいない奴が大統領になる。この国に住んでいる人の多数が、気候変動を信じ、女性は男性と同じ賃金を払われるべきだと考え、借金をせずに大学に行くこと、他の国に武力侵攻しないこと、最低賃金を上げること、国民皆保険に賛成している。それは何一つ変わっていない。我々は、多数が“リベラル”な考えを支持する国に住んでいる。ただ、それを実現させるリベラルなリーダーがいないのだ(#1に戻って欲しい)。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/09/michael-moores-5-point-morning-after-to-do-list_n_12891776.html
今、アフリカ・南スーダンのPKO(国連平和維持活動)に自衛隊が派遣されています。PKOは、当初の停戦監視から「文民保護」を口実にした「内戦介入」に、急速にその性格を変えつつあります。そして今や、集団的自衛権行使容認で「積極的平和主義」を掲げる安倍政権によって、駆け付け警護による武器使用で、自衛隊が他国の戦闘に直接巻き込まれる危険がいよいよ現実の物となりつつあります。停戦監視とは名ばかりの内戦介入=事実上の参戦。派遣先の国や国民からすれば「侵略」に他なりません。そんな物に日本の平和が脅かされようとしているのです。以前、「防衛予算は人殺し予算」と言った野党議員の発言が問題にされましたが、実際に安倍政権がやっている事こそが「人殺し」ではないのか。
その中で、このたび朝日新聞特派員の三浦英之記者が、個人の資格で、南スーダン現地の様子をツイッターで報じてくれました。南スーダンPKOや自衛隊派遣の実態を少しでも多くの人に知ってもらう為に、彼のツイートをこちらに貼り付けておきます。
①南スーダンから昨日戻った。日本では自衛隊に駆け付け警護を付与するのかどうかの議論が進む。紙面では伝えきれない個人的な思いを、自分なりにつぶやいてみたいと思う(治安上、外であまり写真が撮れないので過去に撮った写真も使用します) pic.twitter.com/QGW5DbJDCY
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
②基礎知識。南スーダンは2011年に独立後、大統領派と副大統領派が石油利権をめぐって対立。13年に武力衝突して内戦状態に。両派は昨年、和平合意を結び、今年、統一の暫定政権を発足させたが、7月に再び武力衝突。副大統領派はジュバを追われた pic.twitter.com/HfJRC4s10r
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
③7月の戦闘で何が起きたのか。それを知りたくてジュバに飛び込んだ。外務省は現在、南スーダン全域に「退避勧告」を出し、自衛隊はそれを理由に取材を拒絶中。取材者の安全を訴えるが、情報統制の側面も。現地を取材すると、日本政府や国連にとって不都合な事実がゴロゴロと出てくる pic.twitter.com/SvJupRbhUm
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
④国連施設の1㌔先にあるタレインホテル。入り口に近づくとすぐに治安部隊に止められ「帰れ」と追い返された。写真を隠し撮りして車に乗り込む。国際人権団体の報告書によると、7月、このホテルを襲ったのは80~100人の政府軍兵士だった pic.twitter.com/2rwc0tygjS
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑤兵士たちはまず地元記者を殺し、装飾品を略奪した後、外国の援助団体で働く女性を含む複数の女性を集団レイプした。米NGOの調査によると、滞在者らは近くに駐屯している国連部隊にさんざん助けを求めた。しかし「中国とエチオピアの部隊が出動を拒んだ」。事実上、無視したのだ pic.twitter.com/kq5wtjoGXb
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑥民間施設だけじゃない。7月の戦闘では国連施設も被害を受けている。世界食糧計画(WFP)の食料保管施設。何者かに襲撃され、22万人の1カ月分にあたる約4600トンの食料や車、大型発電機などを略奪された pic.twitter.com/CVCSMqwn4g
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑦WFP職員や銃を携帯した4人の民間警備員と車列を組んで現場に向かった。施設は大規模な戦闘が行われた地域にあった。周囲の民家は爆風で吹き飛び、道の真ん中には政府軍の巨大な戦車が砲身を吹き飛ばされた状態で放置されていた(エリア内は軍が管理しているため写真撮影は禁じられた) pic.twitter.com/Oo9aX85N0M
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑧施設の入り口は政府軍とみられる複数の兵士が守っていた。中に入ると、数百メートル四方の敷地内に数十台の国連の四輪駆動車やトラックが破壊され、残骸となって散らばっていた。エンジンやバッテリーなど、使える部品はすべて盗まれている pic.twitter.com/CH92tcuJXN
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑨「写真を撮らないで!」。カメラを出そうとした瞬間、WFP職員が険しい表情で小さく叫んだ。40メートルほど先で、Tシャツ姿の数十人の男たちが工具などで車両を解体し、鉄板や部品を運びだそうとしている。周囲では自動小銃を持った十数人の政府軍兵士とみられる男たちが警戒している pic.twitter.com/3i1Ky0aQs7
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑩「まずい。撤収しましょう」。兵士らしき男たちが銃を構えてこちらに近づこうとした瞬間、WFP担当者は真っ青な顔で慌てて車に乗り込んだ。敷地を出る際、「写真を撮っていたら、今すぐ消して。検問所で見つかると命に関わる。今にすぐに」との忠告を受けた pic.twitter.com/uYgtyvhbcI
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑪誰が略奪していたのか、警備していたのは政府軍兵士ではないのか。帰り道、私がWFP担当者に聞くと、彼は「答えられない。今回の件については何もコメントできない」と拒否。「目にした光景こそが今のジュバの現実だ」と言った pic.twitter.com/aAvJt8Qqw0
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑫タレインホテルもWFP食料庫も、国連施設のすぐそばにある。滞在者や関係者は何度も国連に救助を要請。しかし国連は動かなかった。市民は憤っている。飲食店経営者(41)は「戦闘が起きても市民を守れないなら、国連部隊はいる意味がない」 pic.twitter.com/iM7rJPgMSl
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑬その他にも諸々出てくる。国連部隊は国連施設の前で女性が政府軍兵士にレイプされるのを目撃しながら助けなかった。市民を保護するエリアでも、戦闘時、中国とネパールの部隊が逃走。逃げ込んできた市民に逆に催涙弾を打ち込んだりしている。平和維持活動(PKO)がまったく機能していない pic.twitter.com/GRnBPM23jJ
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑭国連は今月1日、PKO部隊の失敗を認め陳謝。国連保護施設にいた20人以上の避難民を含め、少なくとも73人が死亡したことを明かし、指導力の欠如、指揮命令の混乱などが原因としてケニア出身の軍司令官を更迭した。しかし、これがさらなる混乱を招く pic.twitter.com/neCabsrn2D
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑮自国出身の軍司令官の更迭に激怒したケニアが南スーダンPKOから部隊の撤退を宣言。ケニアは約1千人を派遣。それ以上に痛いのはケニアはモンバサ港などを通じて南スーダンの国連部隊に補給経路を提供している。影響は計り知れないが、日本政府は「直ちに影響がない」。もう笑うしかない pic.twitter.com/V5G0jfupjm
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑯政府の言う通り、ジュバは今は安定している。自衛隊も危険な場所にはいない。宿営地で他国部隊に守られている。いつだってそう。最も危険な場所にいるのは国境なき医師団と一部の国連職員、そして決してテレビには出てこない「本物」の戦場カメラマンたちだ pic.twitter.com/qe4VRX4yoG
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑰でもいつ戦闘が起こるかわからない。さらに駆け付け警護が始まれば状況は激変する。人を殺し、殺される可能性がある。相手はテロリストだけでなく、十分に武装された政府軍兵士かもしれない。7月の戦闘ではまさに政府軍の兵士が国連施設のすぐ側でNGOスタッフを集団でレイプしている pic.twitter.com/vVxvUL9Gsw
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑱例えば再度ジュバで戦闘が起き、JICAで活動していた日本人女性が今回のように国連施設の近くで政府軍兵士に襲われた場合、自衛隊はどうするだろう。救助に乗り出すのか、あるいは中国軍のように出動を拒否するか。私は自衛隊は救出に向かうのではないかと思う。それが日本人だから pic.twitter.com/LiuQ9mjekB
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑲そうした場合、自衛隊は十分な装備を持つ8政府軍兵士と向き合うことになる。その時、この動画にあるピヨピヨは役立つんだろうか。政府軍兵士はただ逃げるんだろうか。それはもう歴とした「戦闘」であり、国軍と国軍との「衝突」ではないのか https://t.co/0MZq5a9V05
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
⑳かなり辛辣なことを書けば、南スーダンにおける日本のプレゼンスはほとんどない。市民の多くはジュバに日本の部隊がいることだって知らない。政府や国連関係者に聞けば「日本は良くやってくれている」と言うだろうが、市民は知らない pic.twitter.com/KA3fF1a1wX
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
㉑それは日本における米軍の存在に似ている。みんな米軍が駐屯しているのは知っているが、それがどこの部隊かは知らない。興味がない。みんなこの混乱した国で生き残ることで精いっぱいだ。逆に国連部隊を嫌っている人は山ほどいる。独立国なのに何で他国の軍隊がいるんだ、ここは俺たちの国だ、と pic.twitter.com/PYOW3Co7b6
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
㉒自衛隊のPKO派遣は南スーダンのためではなく、積極的平和主義を掲げる現政権のパフォーマンスの意味が強いように見える。視界の先には南スーダン市民や自衛隊の家族の姿はなく、国際社会での発言力の維持や国際貢献をしているという「自己満足」ではないか pic.twitter.com/U7YTvwINbt
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
㉓一方、失うかも知れない代償はあまりにも大きい。私たちの国はあの敗戦以来、海外でただ一発の弾丸も撃っていない。誰も殺していない。それは世界に発信すべき、日本人の美点であり、外交上の財産であるはずだ。私は愛国者として「海外でたった一発の弾丸も撃っていない祖国」を誇る pic.twitter.com/WYQiR4Aksl
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
㉔先月20、反政府勢力を率いて政府軍と戦闘を続ける副大統領との単独会見に成功した。ずっと狙っていたスクープ。副大統領は「和平合意は崩壊した」と宣言。「今度は徹底的にやらなければならないな」と言った。南スーダンの内戦はまだ全然終わっていない pic.twitter.com/BWY47FDIJ2
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
㉕こうして政府軍や国連の都合の悪いことを書き続ければ、いずれは現地で取材ができなくなるかもしれない。身の危険があるかもしれない。でも今は書かなければいけない。それは今こそが、日本の安全保障が正念場だから。私は自衛隊に撃ってほしくない pic.twitter.com/dkIq6xYtmd
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
㉖東日本大震災の崩壊した現場で自衛隊は本当に輝いて見えた。子どもの遺体を抱え、若い隊員たちは泣いていた。もう一度、自国ではなく、他国の領域で武器を持つと言うことの意味を、そこに絶対的に必要な謙虚さと慎重さを、真剣に議論した方がいい(終) pic.twitter.com/lghQmhiWCV
— 三浦英之(朝日新聞アフリカ特派員) (@miura_hideyuki) 2016年11月6日
(追記)
「自衛隊のPKO撤収で民間人の犠牲者を見殺しにして良いのか?」という「一見もっともらしい」意見に反論しておきます。「既に機能不全に陥っているPKOの中で、たかだか数百人程度の実戦経験もない自衛隊に、一体何が出来るのか?仮に治安維持の為に自衛隊だけ勇み足で大部隊を南スーダンに増派した所で、『日本は平和主義を放棄したのか?』と非難されるだけだよ」と。
そもそも、同じ民族独立を目指した同志でありながら、なぜ大統領と副大統領がたもとを分かち、政府軍すら野盗の群れと化してしまうようになってしまったのか?植民地時代からの部族対立を温存したまま、資源目当てに二股をかけている国があるからではないか?口では「平和を望む」と言いながら、陰では内戦をこじらせ「漁夫の利」を得ようとする大国が存在するからではないか?その紛争の芽を摘んでこそ、本当のPKOであり国際貢献ではないのか?
その真の解決を模索せず、「北朝鮮や中国から日本を守る」と言いながら、南スーダンでは中国のPKO部隊ともつるんで資源の分捕り合戦に加わっている日本の今の政府に、平和や安定を口にする資格が果たしてあるのか。
2分でわかるTPP
TPP 隠された真実 第2回「ISDS条項という毒薬」孫崎享
少し前になりますが、「築地ワンダーランド」という映画を観て来ました。築地市場の豊洲移転は、先の東京都知事選挙でも一大争点になりました。しかし、私は、そもそも築地市場とはどんな所か、卸売市場の仕事の内容についてもほとんど知りませんでした。そこで、まずは築地市場について知る所から始めようと思い立って、先日この映画を観て来ました。この映画に出て来るのは、ひたすら築地の日常だけです。豊洲の事も都知事選挙の事も一切出て来ません。築地の歴史や、そこで働く人々の日常が、淡々と語られているだけです。その事でかえって、この市場が日本で果たしてきた役割や、生産者にとっても消費者にとってもかけがえのない、無形文化遺産のような価値ある存在である事が、ひしひしと伝わって来ました。
築地市場の前身は日本橋の魚市場です。それが関東大震災による倒壊を機に、新たに公設の中央卸売市場として、1935年に当時の最先端の物流拠点として開場しました。今も取り扱いの主力商品は鮮魚や塩干物です。前日の夕方から夜にかけて、日本国内はおろか世界各地から、新鮮な魚介類が市場に運ばれて来ます。やがて、日付が変わる頃になると、仲卸業者も続々と市場に詰めかけて来ます。深夜の構内では、トラックやターレと呼ばれる小型運搬車が、ひっきりなしに行き交います。この時間帯が、いわば築地のラッシュアワーです。卸売場には魚介類が次々と並べられ、やがて早朝4時過ぎからセリが順次始まります。一流料亭の料理人や大スーパーのバイヤーから地方の小売店主まで、多くの買い出し人が、少しでも良い品を競り落とそうと、皆血眼になってセリに臨みます。その喧騒が翌日の昼頃まで続きます。
セリでは皆が真剣勝負です。元卸や仲卸は、産地の漁協や漁師さんの為に、少しでも良い品を高く買って貰うべく切磋琢磨します。他方で、買い出し人は、店に魚を買いに来るお客さんの為に、少しでも良い品を安く売って貰うべく、しのぎを削ります。そこには一切の妥協は許されません。でも、その勝負は、自分の保身や出世の為に人を蹴落とす為のものではありません。少しでも、生産者や消費者の為に、つまり自分たちのお客の為に、自分にできる精一杯の事をやろうとしているのです。全てはお客の為であって自分の私利私欲の為ではない。だから頑張れるし、食の安全を損なう築地市場の豊洲移転には、立場を超えて反対でまとまる事も出来るのです。
以上、まるで見て来たように書きましたが、この映画だけで築地市場を理解できたとは、おくびにも言えません。何せ築地はワンダーランドですから。でも、その片鱗に触れるぐらいの事は出来たのではないかなと思います。私は市場関係者ではありませんが、同じ物流倉庫で働く身として、早朝の凛とした雰囲気や、倉庫のコンクリートの冷たさ、それとは対照的なガテン系労働者の熱気などは、私も皮膚感覚で何となく分かります。
例えば、「築地では下を向いて歩いている人はいない」という、映画の中の台詞(せりふ)についても、そうです。確かに、ああいう場所では、メソメソしている暇なぞありません。そんな暇があるなら、少しでも工夫して仕事を終わらせようとします。そうしないと目の前の仕事が終わりませんから。他に、「築地は世界一ではなく世界唯一の市場だ。単なる世界一だけなら、その下に2位や3位の市場があるという事だろう。築地は、そんな他の追随を許すような市場ではない」という台詞についても。築地の業界人は決してインテリでもなければ聖人君子でもない。むしろ労務者と言った方が近い。普段は下ネタやギャンブルの話にうつつを抜かしている、そんな下っ端の業界人でも、仕事に対しては職人並みのプライドを持って臨んでいるのです。
この点については、私の失敗談も交えて、もう少し書いてみたいと思います。私がまだ若かった頃の事。当時私は、大阪の某生協の物流倉庫で働いていました。当時の生協職員の中には、学生運動上がりの活動家が大勢いました。私もその一人で、「生協運動でこの日本を変えてやる」と、今から思えば、まるで一端の革命家気取りでいたように思います。実際には、ブラック生協で長時間サービス残業でこき使われているだけだったのに。
そんなある日の事。物流センターの倉庫で、フォークリフトに乗って、農産物の荷受けや仕分けに走り回っていた時に、初めて納品に来た業者と言い争いになりました。言い争いの詳しい内容についてはもう忘れてしまいましたが、多分、積み荷の降ろし場所や積み方が、当初私が聞いていた話と食い違っていた、何かそんな話だったように思います。ただでさえ、ひっきりなしに荷物が到着し、一刻も早く荷受けを済まさなければならないのに、その運転手と来たら、狭い場所で、ちんたらちんたら荷物を降ろしているものだから、私がそれにブチ切れて、「降ろすのが遅い」の「積み方が雑だ」のと言い争うになった挙句に、「お前とこの会社はええ加減やのお!」と私が言ったのを、その運転手が自分の親方に「ボス、あいつ、こんな事言って、ボスの会社の悪口を言ってましたで」と告げ口したものだから、さあ大変。今度はそのボスから直接電話口に呼び出され、「お前、何、わしの悪口言うとんじゃ!今からお前に話を付けに行くからな!」と、わざわざ和歌山県の産地から乗り込んでくる騒ぎになってしまったのです。その後は、生協本部のバイヤーも血相変えて飛んでくるわで、もう大騒ぎになりました。その時も、そのボスは「わしはこの仕事に命を懸けているんだ!」と、えらい息巻いていたのを覚えています。
そんな業者でも、仲良くなって徐々に信頼関係が築けるようになれば、私を何かと助けてくれるようになりました。別の業者も、その業者もトラックのボディに日の丸のペインティングや「一生報国」のスローガンを掲げているような人たちでしたが、生協の倉庫が狭くて荷受けにも不自由している事は自分達も知っていたので、直ぐに生協の配送車に積み込めるように、先方であらかじめ行先別に仕分けして積んできてくれるようになりました。そういうのを経験してきているから、この映画を観ても、市場関係者の心意気みたいなものが、私も何となく伝わってくるのです。
築地市場の豊洲移転を巡っては、元・大阪市長の橋下徹が、「移転先の豊洲が東京ガス工場の跡地で有害物質に汚染されていると言うが、じゃあ築地はどうなのか。今でも大気汚染にまみれて、老朽化した施設で四苦八苦しているじゃないか」と、難癖付けているようですが。私に言わせれば、橋下徹の言う事こそ、よっぽど噴飯ものです。そりゃあ、築地は今でも問題大ありですよ。狭いのも汚いのも事実です。でも、だからと言って、有害物質にまみれたガス工場の跡地に移転して良い訳がないでしょう。仕事に対するプライドや、お客さんを大事にする姿勢があれば、そんな事なぞ絶対に出来ないはずです。橋下徹の言い分は、ただの揚げ足取りの屁理屈でしかない。
今、問題になっているTPP(環太平洋経済連携協定)についても、そうでしょう。「関税を全て取っ払って、どんな国からも安く輸入できるようにしよう。どんどん外国に輸出できるようにしよう」というのが、TPPを推進する政府の言い分ですが、その為に、国民生活や国家主権まで外国企業に売り渡してしまって良いのかどうか。全てを自由競争にゆだねてしまえば、その行き着く先は完全な弱肉強食です。「安かろう悪かろう」で、農薬まみれの輸入農産物や遺伝子組み換え作物が国内にドッとなだれ込んで来ます。公的な健康保険制度もなくなり、民間の医療保険に入れない人は盲腸の手術にもかかれないようになります。そもそも、プロボクサーと赤ん坊が同じリングの上で「自由競争」で戦っても、「公正な試合」なんかになるはずないじゃないですか。それで、もし、日本政府が公害規制やブラック企業規制をやろうとしても、企業側がTPP違反だと訴えれば、企業側の言い分の方が通ってしまうのですよ(ISD条項)。関税撤廃も、ハゲタカファンドみたいなブラック企業が、金もうけにまい進する為に考え出した事なのですから。そして、一旦決めた事は、それがどんなに酷い内容であったとしても、もう覆せないのです(ラチェット条項)。これも、仕事に対するプライドや、お客さんを大事にする姿勢があれば、そんな事なぞ絶対に出来ないはずです。
そのTPPの本当の姿が知れ渡るのが怖いから、政府は肝心な事は何も言わず、野党がいくら情報開示を要求しても、黒塗りの資料しか出してこないのです。そして、まだ審議が始まったばかりで、肝心な事はまだ何も分からないにも関わらず、TPP批准をいきなり衆院特別委員会で強行採決してしまったのです。マスコミも、政府に弱みを握られているので、与党がどう言ったの、野党がどうしたのと、そんな上辺の政局しか報道せず、肝心のTPPの恐ろしさについては何も言わないのです。日本は、民主的なのは上辺だけで、実態は北朝鮮や中国、アフリカあたりの独裁国家と何ら変わらない。今や、国民が大統領の不正追及に続々と立ち上がっている韓国の方が、日本よりもよっぽど民主的です。
久々に職場ネタをアップします。
私の勤務先は某スーパーの物流センターです。そこで業務請負企業の契約社員として働いています。白菜、大根や葉物、葱などのカット野菜が入ったプラスチックのケースを、店舗別に仕分けしていく作業を主に担当しています。朝7時から夕方16時まで、週5日フルタイムの契約で働いています。但し、最近は作業量が増えて朝6時半から業務を開始しないと間に合いません。終業も16時では終わらず毎日17時まで残業しています。いつも早朝4時ごろに起床して始発電車で出勤し、帰宅は19時過ぎ。翌日の仕事の事を考えると、遅くとも夜22時には就寝しなければなりません。なので、最近はブログ更新もままなりません。
私たちが仕分けしているカット野菜は、作業場横に併設されているプロセスセンターで加工しています。その加工の工程ですが、以前は前日に作り置きしていたのを、今は当日朝から加工するようになりました。より新鮮な野菜を消費者に供給する為に、スーパーの方針でそうなったのですが、そのおかげで、午前中の作業が9時以降の後半の時間帯に集中するようになってしまいました。朝、出勤しても商品はまだ全然出来上がっていません。しかし、準備作業など仕事は他にも一杯あるので、最初はそちらの仕事をこなしながら、9時ごろからプロセスセンターから搬入される野菜の店舗別仕分けに移っていきます。後はもう12時ぐらいまで、前方の荷受け場からは外部業者の納品した野菜が、後ろからもプロセスセンターで加工された野菜が、次々に搬入されてきます。どちらも仕分けしなければならない商品です。それで、現場はもうてんてこ舞になります。前と後ろの両方から商品が入って来るので、私たちは、まるで商品にサンドイッチされるような形で作業させられる事になります。
そんな中で、先日次のような事がありました。
午前中は契約社員2名だけで仕分けを行っています。以前ブログで取り上げたベトナム人留学生のバイトは、午後にならなければ出勤して来ません。その日も、私ともう一人の契約社員が、お昼の配送便の出発時間に間に合うように、必死になってカット野菜のケースを店舗別に仕分けしていました。時間は既に午前11時半を回っていました。昼の出発時間までもう40分ぐらいしかありません。前の荷受け場には最終納品のカット葱が仕分け待ちの状態で置かれています。他方で、後ろのプロセスセンターでは、まだ加工の終わっていない商品が残っています。その状態の中で、社員のノブ太(仮称)が私たちに何と言ったか。「プロセスセンターの加工が遅くなるのが分かっているなら、なぜカット葱の仕分けにかからないのか?」と、偉そうに言ってきたのです。
冗談じゃありません。私たちは何も、手持ち無沙汰にボウッと突っ立っていた訳ではありません。プロセスセンターから搬入されて来る加工品の仕分けに忙殺されて、カット葱の仕分けにまで手が回らないだけです。ノブ太に一々そんな事言われなくても、プロセスセンターの商品が片付き次第、カット葱の仕分けに取り掛かります。以前は、プロセスセンターの加工は前日に行っていて、私たちは翌日それを仕分ける形だったので、11時半にはカット葱の仕分けも余裕で終わっていました。それが今はもう当日加工する形に変わった為に、仕分け業務も後半にずれ込むようになってしまったのです。もう忙しくて言い返すどころではなかったので、ノブ太の言う事なぞ無視してそのまま仕分けし続けましたが、私の腹は収まりません。もう一人の契約社員も、「一体何て事を言うのか!」と、腹に据えかねた様子でした。
その午前中の作業もようやく終わり、昼の配送便の出発時間にもギリギリ間に合いました。そして、昼休みを終えた私が、再び作業場に戻って午後からの作業に取り掛かっていると、ノブ太が午前中の件で私の所に言い訳に来ました。ノブ太いわく、「午前中の発言は、何も私たちがダラダラ仕事をしているという意味で言ったのでは無い。カット葱は仕分け後に検品もしなければならないので、プロセスセンターの加工品よりも優先で仕分けして欲しい、という意味で、配送出発時間も迫っていたので、ついついキツイ口調で言ってしまったのです。それで気分を害してしまったのなら申し訳ない」という事でした。
このカット葱については、仕分けした後に検品もしなければなりません。A店に2ケース、B店に3ケース…という感じで、個数表に記載された注文数通りに仕分けされているかどうか、チェックしなければならないのです。このカット葱の業者については、以前からの取り決めで検品作業も行う事になっているのです。その検品をせずに、後になってから店の方から「商品が届いていない」という事にでもなったら、大変な事になってしまいます。まず、お客様やお店に迷惑をかけてしまう事になります。それだけでなく、「もう、そんないい加減な業務請負会社にはスーパーの物流センター業務を任す事は出来ない」という事になり、最悪、仕事を失う事にもなりかねません。ノブ太はそれを心配したのでしょう。
でも、おかしいと思いません?
本来なら、検品する、しないに関わらず、どんな商品も仕分け間違いなぞしてはいけないとの違いますか?プロセスセンターの加工品については、種類や量も多いし、同じ構内で加工していて欠品にもすぐに対応できるから、検品は省略してラベルチェックだけで良い事になっているのです。しかし、そんな事は、あくまでもスーパーと納品業者との内部の問題であって、店に商品を買いに来るお客にとっては、どうでも良い事です。プロセスセンターで加工したカット大根を買いに店に来るお客さんも、納品業者がスーパーに納めたカット葱を買いに店に来る客さんも、どちらもお客には変わりありません。それを平等に扱わずに、差別的な取り扱いをして果たして良いのでしょうか?まず、それが第一の疑問です。
しかも、検品は荷受け時にも検品担当が既に行っているのです。業者が荷受け場に商品を降ろしたら、検品担当が入荷総数と各店ごとの数量を伝票や個数表で照合します。カット葱、総数100ケース、そのうちでA店が2ケース、B店が3ケース…という具合に。そうして納品数に間違いがなければ、検品担当が納品伝票にサインし、受領書を業者に渡します。これを前検品、略して前検(まえけん)と言います。それに対して、仕分け後に作業者が検品するのが後検品、略して後検(あとけん)。なぜ、同じ事を二回も繰り返すのかと言うと、入荷時点での検品(前検)では合っていても、仕分けミスしたら何もならないので、仕分け後にも後検をやる事で、完璧を期しているのだそうです。でも、私に言わせると、ケースにも送り先の店名ラベルが貼られているので、それを出荷する時にきちんとチェックすれば、いちいち同じ事をわざわざ二度も繰り返す必要はありません。積み間違い、仕分け間違いが減らないのは、出荷時のチェックをおろそかにしているからです。その根本原因を放置して、なぜ、そんな余分な仕事ばかり増やすのか?ミスした時の言い訳に、「我が社は二度も検品している」と言いたい為に、こんなアリバイ工作みたいな事をしているのか?そんな会社や社員の保身の為に、なぜ我々バイトばかりシンドイ目をさせられなければならないのか?それが第二の疑問。
また、プロセスセンターの加工のやり方が、以前の前日加工から今の当日加工に変わったのは、より新鮮な野菜を売り場に供給する為ですが、いくらそんな事をしても、仕分け間違いや積み間違い、先入れ先出しミスで、先に加工した野菜を積み残したり、後で加工した野菜を先に店に届けてしまったら、何の意味もありません。新人バイトをろくに教育もせずに現場に放り出したり、言葉もろくに喋れない外国人バイトを頭数だけ揃えれば良いと言わんばかりに現場に突っ込むから、そんな事になるのです。それで問題が起こったら全部個人のせいにして。当日加工方式に変更するなら、それに携わる従業員(プロセスセンターや我が社の社員・パート・アルバイト)の出勤時間を早めたり、納品業者の入荷時間を前倒しにする等、それに見合った体制にしなければならないのに、なぜ、その労を避け、横着かまして見てくればかり取り繕うとするのか?それが第三の疑問。
天下の大企業・電通で、また過労死事件が発覚しましたね(参考記事)。高橋まつりさんという若い女性新人社員が、連日深夜3時や4時まで働かされ、土日も休みなしで働かされ、上司や先輩社員からいびられ、異常で違法な長時間労働を放置したまま「目を充血させたまま会議に出るな」と嫌味を言われ、セックスの見返りまで求められたり、本来なら新入社員として会社から暖かく迎え入れられるべき職場の宴会ですら幹事役を押し付けられたりして、まるで慰安婦や性奴隷扱いされた挙句に、昨年12月に自殺に追い込まれました。電通では1991年にも男性社員が過労死しています。その他にも、類似の事件が何件かあったようです。そんなブラック企業に、政府は「時短に取り組む子育て支援企業」のお墨付きまで与えていました。しかし、これは果たして電通だけの問題でしょうか?我が社の体質も、根本原因には手を付けずに「その労を避け、横着かまして見てくればかり取り繕う」としているという意味では、電通とさほど変わらないのではないでしょうか?
高橋まつりさんの残したSNSの書き込みより
・休日出勤えらいなぁとか思って出社したけど、うちの部に限っては6割出社してた。そりゃ過労で死にもするわ(10月12日)
・誰もが朝の4時退勤とか徹夜とかしてる中で新入社員が眠いとか疲れたとか言えない雰囲気(10月15日)
・やっぱり何日も寝られないくらいの労働量はおかしすぎる(10月27日)
・部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」(中略)「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」(10月31日)
※ちなみに、彼女の実際の残業時間は労基署が労災認定した分だけでも月100時間以上にもなります。たった20時間そこらではありません。
・いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたこと言ったらだめだよね(11月3日)
・土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい(11月5日)
・1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな(12月18日)