アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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嘉田新党はどこまで信用できるか?~mixiボイスの呟きから

2012年11月28日 22時28分54秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 当初、今野晴貴「ブラック企業」(文春新書)を読んだ感想を記事に書こうと思っていましたが、この間の政治情勢の激変に鑑み、急遽記事の内容を変更します。今回のテーマは嘉田新党(日本未来の党)についてです。如何せん流動的な、まだ海の物とも山の物とも分からぬ新党故に、mixiボイスでの私の呟きをそのまま転載しただけですが。

(転載開始)
日本未来の党。脱原発言うだけ自民や維新よりマシも、新自由主義のみんなの党や橋下崩れの河村一派も参加で、どこまで非自民政治を貫けるか?このままでは脱原発・反TPPの意義すら疑われかねない。それでも自民・維新には勝たせたくないからと同党の選挙区候補に入れても、民主党支持の轍をまた踏むだけに終わる様な。 (3時間前)

「東京は福島の犠牲の上に胡坐をかいてきた」「原発やむなしの思考は国の為なら人権抑圧もやむなしとする中国と同じ」原発推進の茂木健一郎が過去の総括抜きに幾らフェイスブックでこんな事を言っても一切信用出来ない。その時々で調子の良い事を言っているだけでは橋下徹と同じだ。 (2時間前)

未来の党の政策綱領を読む限りでは、確かに維新よりも遥かにマシな内容ではある。卒原発だけでなくTPPや格差社会への批判もある。その一方で、消費増税反対は言っても金持ち優遇税制には手を付けず、ただ単にムダ削減を言うのみ。これではとうにメッキが剥げた政権交代時の民主党マニフェストと同じ内容でしかない。 (1時間前)

それでも維新や自民の暴走だけは避けたい。核武装や徴兵制なぞ真っ平だ。幸い地元の未来候補は新自由主義にも批判的な良心派だ。もう民主はコリゴリ、今度は小選挙区も共産党でと考えていたが、場合によっては再び戦略的投票が必要かも。しかし、みんなや河村や京セラ稲盛が支持する様な党に、それをどこまで期待出来るか?(1時間前)

鳴り物入りの嘉田新党も、実際は今までの国民生活第一や亀井新党に嘉田さんと社民党脱党の阿部さんが加わっただけで、党勢は今までと殆ど変らず。なら、それより遥かに地方議員や党員の多い共産党の方がまだ力になるのでは。マスコミが新党ばかり取り上げるのも、反維新票の左派流入阻止の為ではと勘繰りたくなる。 (19分前、以上ここまでが11月28日投稿分)

そもそも嘉田氏はつい最近まで盛んに維新にも色目使っていた。それを今頃反維新とか言われてもどこまで信用できるか。知事初当選時の新幹線新駅「勿体ない」にしても、それだけなら「勿体ない」と福祉・教育予算削減の橋下とさして変わらず。本当に反維新なら単に「勿体ない」ではなく反貧困や反搾取を打ち出すべき。(4:27)

とは言え最近の橋下・石原や自民の右傾化暴走ぶりは目に余る。徴兵制にでもなればマジで亡命も考慮せねばならなくなる。誰がこんなブラック企業や国家の為に犠牲になるか。それを阻止する為には、小沢やみんなの党の参加を敬遠するよりも、他の環境左派や反貧困の潮流を強めて彼らを乗り越えようとすべきなのかも。(4:53、以上ここまでが11月29日早朝追記分)
(転載終了)

(参考記事)

・嘉田知事新党は「日本未来の党」 卒原発掲げ結成を表明(朝日新聞)
 滋賀県の嘉田由紀子知事(62)は27日午後3時過ぎから大津市内のホテルで記者会見し、新党「日本(にっぽん)未来の党」を結成する、と表明した。原発を段階的に削減する「卒原発」など六つの主要政策を掲げ、「未来をつくる政治の結集軸」を目指すとした。
 嘉田氏は知事のまま代表に就く。任意団体としてスタートし、政党を含む幅広い層に賛同者を募る。代表代行には脱原発を訴える環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が就任する。
 「卒原発」以外の政策の柱は、「活女性、子ども」誰もが居場所のある社会を実現▽「守暮らし」生活に対する不安を取り除く▽「脱増税」消費増税の前に、徹底してムダを削除▽「脱官僚」国民・地域の立場に立った行政・司法に改める▽「誇外交」食品の安全、医療制度を守り、品格ある外交を展開、とした。
 嘉田氏は「びわこ宣言」も発表。東日本大震災後初の国政選挙であるにもかかわらず、原発のない社会に向けての議論は不透明なままだ、と指摘。「自民党はこれまで原発の安全神話をつくり、事故への備えを怠り福島事故に対する反省は一切なく、原発推進ともとれるマニフェストを発表した」と批判した。
 そのうえで「多数の原発が集中立地する若狭湾(福井県)に近い滋賀県、琵琶湖をあずかる知事として、国政にメッセージを出さないことは、これまで琵琶湖を守ってきた先人に対しても、子や孫に対しても申し訳が立たない。国民の信頼を取り戻し、国民が希望を持つことができる、未来への選択肢となる新しい政治の軸を立てる」と決意を表明し、賛同を呼びかけた。
 びわこ宣言の賛同者には京セラ名誉会長の稲盛和夫氏、音楽家の坂本龍一氏、俳優の菅原文太氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、脳科学者の茂木健一郎氏が名前を連ねた。
 http://www.asahi.com/politics/update2/1127/OSK201211270043.html

・「未来の党」小沢氏の影 「死票減らせる」脱原発派は歓迎(産経新聞)
 滋賀県の嘉田(かだ)由紀子知事(62)が27日、結成を表明した新党「日本(にっぽん)未来の党」。衆院選に向け、全原発の廃炉を目指す「卒原発」を掲げて脱原発勢力の結集を図るが、その「裏」には新党に合流を決めた「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(70)が控える。原発に批判的な人からは脱原発派の結集に歓迎の声が上がる一方、小沢氏に懸念する意見も出た。
 「琵琶湖を守るため、国政にメッセージを出さないといけない」。会見場の大津市内のホールに、環境保護を意識した自身のイメージカラーの緑のスーツで登場した嘉田氏。新党の意義を強調し、こう続けた。
 「それぞれの党、個人で手を挙げてくれる人に『この指止まれ』方式で呼び掛ける。小沢代表が連携する気持ちをお持ちならば、方向性としてはあり得る」
 仮定の話として小沢氏との連携にも言及したが、両氏はすでに24日に会談。脱原発勢力の結集には小沢氏の影がちらつく。
 こうした状況について、東京・霞が関の経済産業省前にテントを設置し、「反原発」を訴える人からは、まずは「歓迎」との声が上がった。
 東京都北区の無職、乾喜美子さん(75)は「これまでは反原発の政党がばらばらだったので、投票先に困っていた。まとまってくれれば、分かりやすくなるのでいいと思う」。
 「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(脱原発)なども合流を視野に入れているためで、荒川区の無職、勝邦宏さん(73)も「反原発派が結集すれば、多党乱立のときより、死票を減らせるので賛成だ」と話した。
 ただ、2人とも小沢氏の政治手法に懸念している。乾さんは「心配なのは選挙で『脱原発』と言っておきながら、当選したら、ころっと変わること。小沢さんは政治資金の問題もあったので信じられない」と疑問視。
 勝さんも「前から政治手法に疑問を持っていたので、権力を奪取するための手段なのかと思う面もある」と話した。
 政治評論家の有馬晴海(はるみ)氏(54)は「小沢氏はもともと反原発派ではない上に、反原発だけで政治をやるわけではないので、今回の合流は議席を取るための苦肉の策といえる。本心では連合軍を組むことで第二極、第三極に食い込んで態勢を整え、国会で最後の勝負に出たいという意図があるのだろう」と指摘した。
 http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20121128097.html

・日本未来の党の発足に当たって(茂木健一郎)
 http://www.facebook.com/ken.mogi.1/posts/255208711272460

・日本未来の党 政策綱領
 http://www.hatatomoko.org/mirainoseisaku.pdf
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日本の夜明けは東京から

2012年11月25日 22時22分27秒 | 都構想・IRカジノ反対!
火車 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

 カード破産を題材に取り上げた上記小説の、作中に登場する債務者救済に奔走する弁護士は宇都宮氏をモデルにしたと言われている。
 

 ブログ更新が滞っていた中で大事な記事を紹介し忘れていました。下記の産経記事がその大事な記事です。私が産経の記事を褒めるのは多分これが最初で最後でしょう。
 記事の内容は日弁連会長で今度の都知事選挙に出馬された宇都宮健児さんの半生記です。弁護士と言えばとかく人権擁護のイメージばかりが先行しがちですが、基本的には他の自営業と同じで、食って行けなければ話にならない。その点は宇都宮さんとは対照的な橋下徹も同じです。苦学して弁護士になれた点も二人とも共通している。
 但し、その後の人生の歩みは全然違った。橋下は企業に上手く取り入り労務屋として権力への道を歩み始めたのに対し、そういうズルが出来ない宇都宮さんはずっとうだつの上がらぬイソ弁のまま。手がける仕事も割の合わない債務整理ばかり。しかし、人生何が幸いするか分からない。橋下から見たら負け犬にしか過ぎない宇都宮さんが、やがて債務整理のプロとしてサラ金の悪を追いつめる先頭に。
 そういう意味では、今度の東京都知事選挙は、正に「総弱者対総強者」「99%と1%」の闘いになり得るし、絶対にそうしなければなりません。そうする事で初めて、正義・人権・公平といった価値観を再び政治の世界に取戻し、橋下・石原流の弱肉強食・拝金主義や「勝てば何しても許される」と言わんばかりの今の政治の流れを変える端緒にもなり得るのです。
 数年前に「派遣村」や「蟹工船」が一時期注目を集めた頃、「希望は戦争」という言説が論壇でちょっとしたブームになりました。もはや弱者が浮かび上がるには戦争でも起こるしかないと。そんな一か八かのロシアンルーレットに賭けるより、もっと確実に世の中を変える希望がある事を示さなければならない。寧ろ「希望は都知事選」だと。
 また、かつて「革新の灯台」と評された故・蜷川虎三京都府知事は、「日本の夜明けは京都から」という言葉を残しました。今正に東京こそが日本の夜明けを象徴するものではないでしょうか。
 以上、前置きが長くなりましたが、唯一読むに値する産経記事を以下に紹介しておきます。

(以下引用)
日弁連会長の宇都宮健児さん 「人間は他人のためにがんばれる」 2度もクビに

独立できず…の日々

 司法修習を一緒に受けた同期たちが、次々と自分の事務所を開いていく。弁護士はイソ弁(居候の雇われ弁護士)時代を経て3~5年で独立していくのが普通だった。でも、自分は…。
 東大法学部に在学中、司法試験に一発合格。貧しい実家を助けるために中退し、24歳の若さで弁護士になったエリートは出だしからつまずいた。独立には中小企業の経営者と懇意になり、顧問弁護料を確保する“営業”が求められる。しかし、人付き合いが苦手な青年はどうしても自分の売り込みができないのだ。
 結局、イソ弁時代は12年にもわたった。真っ白なスケジュール帳を脇に置き、喫茶店で時間をつぶすことも。「向いていないのでは」と悩む日々が続いた。
 1つ目の事務所は8年目でクビに。弁護士会の斡旋(あっせん)で何とか次の事務所に入ることができたが、状況はほとんど同じだった。
 ただ、少しだけ変化があった。初めて名指しで依頼が舞い込んだのだ。弁護士会から紹介された多重債務者だった。「暇そうに見えたのでは(笑)。依頼者がいるだけでありがたかったので喜んで引き受けた」

脅しに屈せず

 昭和50年代初頭は現在と異なり、出資法の上限金利が年100%を超え、業者の登録制や取り立て規制もない。消費者金融(サラ金)業者の「あほ、ばか、死ね、ぶっ殺すぞ」という脅迫めいた取り立てが横行した。しかし、債務整理の方法が確立しておらず、依頼者から費用を受け取れる保証もないため引き受ける弁護士は珍しかった。
 やり方が分からないため、依頼者と一緒に罵声を浴びせられながら業者を回った。業者が暴力団風の男を連れて乗り込んできたことも。「ドス(刃物)をちらつかせながら手を引けって。でも、ここでなめられたら負けだと」。どんな嫌がらせにも屈しなかった。
 このため、自殺や夜逃げ寸前まで追いつめられた人の依頼が増え、いつしか休む間もないほどに。仕事は正直きつかったが、依頼者からは「死なずにすんだ」「家族そろって静かな正月を迎えられた」と感謝の言葉が寄せられる。「自分が盾になることで命が救える」。そう思うと、自然と活力がわいてきた。
 「多重債務者の借金はほとんどが生活のためのもの。大分県の開拓農家で貧しかった両親の顔と、生活の苦労が染みついた依頼者の顔が重なり、なんとしても助けたいと思った」
 そして、あるとき有効な債務整理の方法に気づく。「利息制限法を活用すれば…」。それからは150万円の借金を数万円に減額させることに成功。裁判でも次々と勝利を収めた。

社会的に認知され

 仕事は軌道に乗り始めたが、またも事務所からはクビを宣告される。「(みすぼらしい)多重債務者が集まっては体裁が悪い」が理由だった。
 「全人格を否定されるような屈辱だった」が、落ち込んでいるひまはない。多重債務に苦しむ人のためには、何とかしなければ。独立しか選択はなかった。
 昭和58年、東京・銀座に事務所を設立。すでに36歳になっていた。顧問先の会社が全くない中、ビル3階にあるわずか8坪の部屋でのスタートだった。
 しかし、追い風が吹く。同じ年に貸金業規制法(現在の貸金業法)が成立、施行され、「サラ金地獄からの脱出法」という初の著書を出版したことで依頼者がさらに増加。多重債務問題の専門家と認知され、社会的反響の大きな事件の被害者弁護を次々と引き受けた。そして、法の不備と業者の悪(あく)辣(らつ)さをメディアを通じて訴えることで「借り手責任」と考えがちな社会の見方をも変え、現代に続く消費者保護の流れを作っていった。
 常に心の底に流れるのは、貧しい人や弱い人の味方でいたいという思いだ。「イソ弁時代の挫折がなかったら、他の弁護士と同様に要領よく独立していたら、今の自分はなかった」
 もし、他の弁護士が手を出さなかった多重債務問題を、「自分にもできない」と断っていたら…。誰もが敬遠したがることの中から、自分の“適職”が見つかるのだから、人生はおもしろい。
 そして、こう思うのだという。「人間というのは、他人のためにがんばれる生き物だ」と。
(以上引用)
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110220/bdy11022007010000-n1.htm

 その宇都宮氏と対極の橋下維新の会は、産経系列のスポーツ紙からも「橋下維新、もうボロボロ 否定したタレント候補擁立、資金難で公認辞退者も…」と揶揄される体たらくで。今を時めく筈の維新も、化けの皮がはがれるのは意外と早いのでは。そうやって自民と維新が貶し合いながら共に沈んでくれれば良い。
 http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121123/plt1211231441006-n1.htm
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忸怩たる想い~mixiボイスの呟きから

2012年11月25日 17時16分07秒 | 都構想・IRカジノ反対!
   

通勤途上に維新の会の大阪府議が駅頭でビラを配っていた。そのビラを見てブチ切れた。今日の若者は職業観が乏しく根気がないのだと。そして対談相手の府庁役人と若者のコミュニケーション能力欠如が云々と言いたい放題。ワタミに過労死させられた女の子が聞いたらどう思うよ。マジでこの府議ブチ殺してやろうかと思った。 (11月21日、最左写真)

維新の公約変転を自民・民主が「野合・迎合」と批判。橋下がそれに対して「お前らも同じ」と反論。確かに「お前らも同じ」というのはその通りだが、しかし維新も自民・民主と変わらずでは、一体何の為に選挙で争うのか?要は維新も自民・民主も只の利権争いに明け暮れているだけ。それを何が維新の志士じゃこのボケが。 (11月22日)

反撃予告。ブログ更新に一週間ほど間が空いてしまったが、それには訳があって、実は今野晴貴「ブラック企業」(文春新書)の読了を優先していたから。この書評の中で先日話題にした維新府議野郎の自己責任論を徹底的に粉砕してやる。 (11月23日)

小沢・亀井等をどこまで信用出来るか。元自民で元祖ネオリベの小沢や元青嵐会で最近まで石原と昵懇の仲だった亀井なぞ100%信頼出来ない事は元より承知。しかし現下で橋下・石原に対抗するには彼らとも脱原発・反TPP等で共闘が必要なのも分かる。しかし幾ら何でも今も橋下亜流で歴史修正主義の河村たかしは論外だろう。 (11月24日)

昨日の道頓堀や以前の心斎橋での殺傷事件や愛知の信金立て籠り。マスコミは相変わらず上っ面の報道しかしないが、格差社会下での閉塞感が裏にある事は間違いない。つまりかつての秋葉原の事件と同じだ。その矛先はいつかブラック企業やそれを支持する自民・民主や橋下らにも向けられるだろう。今の中国の反日デモの様に。 (11月24日)

今日は日曜で私も休日だが忙しい日だ。特に午前中は分刻み。7時半に起きて朝食後8時から親父と自宅の清掃、9時前から近所の知人に頼まれていた共産党ビラの残りを全戸配布。10時半から予約の鍼灸治療。昼食後は難波に出てジャパンカップの馬券買って、京橋駅前のAIBOのイベントに顔出し。この合間にブログ更新の予定。 (7時間前)

写真がその全戸配布ビラ。これを近所の撒き残した210世帯に先程撒いて来た所だ。対象地域は古くからの住宅街で、高層マンションや文化住宅も散在。撒いてて感じるのはポストが広告チラシで溢れ反っている事。不景気だから逆に少しでも売ろうとするのだろう。こんな所にビラ撒いても誰も読まないのでは。一考の余地有り。 (6時間前、左から二番目写真)

ビラ配布は今でも必要。PC・携帯不所持の人もまだ結構いる。しかしこれだけチラシだらけだと、ありきたりのビラでは見向きもされず。一層の事、国政関連はHPで賄い、ビラではゴミ有料化等の地域の話題を主に取り上げては。こういう身近で切実な話題のビラなら、たとえポストがチラシだらけでも読んで貰えるのでは。 (4時間前)

昔みたいな中流社会で、情報源が新聞・テレビだけなら、ありきたりのビラでも読んで貰えただろう。しかし、これだけ世の中が世知辛くなると、そんな物読む余裕すらなくなる。貧乏人には天下国家よりも飯の確保の方がよほど切実。本当は原発もTPPもそんな切実な問題なのだが、それも身近な話題を普段から取り上げてこそ。 (3時間前)

共産党もそういう身近な問題を取り上げるが、最近は如何にも等閑。幾らゴミ有料化の欺瞞を突いても、議会レジュメ然とした市政ニュースでは、駅前で幾ら撒いても誰も読まない。あれだけ無定見な公明党が今も選挙で地盤を維持出来ているのも、彼らなりに学会信者の面倒を見ているから。昔は共産党もそんな党だった筈だが。 (2時間前)

確かに党員の高齢化等で昔程動けないし人材もいないのだろうが、有権者からすれば只の言い訳でしかない。仮に自分の職場で大リストラが吹き荒れ自分もその対象になっていたら、そんな他人事ではおれない筈だ。今でも自民・民主や新党よりは足腰は強いのだから、本気出せばもっとやれる筈。要はやる気の問題。 (2時間前)

ビラ配布地域には熱烈な維新信者の家もある。尖閣デモ参加が売りのネトウヨ市議ポスターが維新ポスターと並んで自宅前に掲示されている。そこには以前は幸福実現党のポスターが張り出されていた。今人気の維新も実態は斯くの如し。こんな政党が人気を集めてしまうのも、共産党が余りにも不甲斐ないからだ。 (1時間前)

携帯電池切れ間近なので今日の呟きはこれで最後に。予定通り京橋駅前のAIBO企画に飛入り参加するも、余りの聴衆の少なさに脱力。それでも負けじと、150字メッセージで維新府議の自己責任論に反撃。但しミクシイで呟いた「ブチ殺す」表現はもう少し穏当な物に。予定通り次号ブログ記事でこの維新府議を粉砕する。 (1時間前、右の写真二枚)
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今日の競馬成績

2012年11月18日 23時06分30秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 今日の競馬は予想が難しいものがありました。マイルチャンピオンシップという中距離王者決定戦ともいうべき重要なGⅠレースであるにも関わらず、実力馬がひしめき合う「どんぐりの背比べ」状態で、抜けた強い馬がいないのです。1番人気でも単勝4倍台ものオッズがついた所にも、このレース予想の難しさが偲ばれます。春から秋に、開催場所も安田記念の東京から京都に移り、新興勢力が徐々にベテラン勢を脅かし始める季節でもあります。加えて昨日までの雨で馬場がいつもより渋り、外国人騎手への乗り変わりで馬が一変する可能性も高い、そういう波乱含みの混戦レースでした。
 だから、これまでの予想を再度見直して、上位人気3頭は安田記念2着のグランポリボスも含め全部消し、京都マイルと重馬場に強い馬だけに的を絞りました。そして的を絞った上で、該当する馬は出来るだけ買う形を取りました。買い方も全てワイドで。普段から堅めの競馬をする私でも、低配当のワイドは最近殆ど買う事がありませんでしたが、今回は大混戦という事で久しぶりに買ってみました。

 ◎ ドナウブルー (デビュー当初から高い京都マイル適性、前走も府中牝馬S3着、重馬場も得意)
 ○ ダノンシャーク (近走はマイルを中心にずっと掲示板確保、京都も得意で前走もスワンS4着)
 ▲ ガルボ (寒くなれば頭角を現す、シンザン記念1着・京都金杯2着の実績も)
 △ サダムパテック (新馬・未勝利戦も京都マイルで連対デビュー、京都金杯5着の実績も)
 △ エイシンアポロン (最近は不振気味も昨年のマイルCS覇者で重馬場にも強い)
 △ シルポート (逃げが必ずしも効かない京都でも金杯・マイラーズC勝ちの実績あり、重馬場にも強い)
 △ マルセリーナ (シンザン記念3着、エルフィンS1着、マイルCS6着の実績も)

 結果は京都マイル案外で蹴った1番人気のグランポリボスが2着に食い込んだものの、1着に△サダムパテック、3着に◎ドナウブルーが入り、ワイド1-17で2750円を手堅く的中。4着にも△シルポートがベテランの意地を見せて食い込みました。差し引き9750円の儲けで、今年に入ってからの競馬貯金も再び3万円台まで回復。こんな堅い買い方ばっかりやっているから、昔やってた競馬予想サイトも人が全然寄り付かなかったのでしょうけど。今はこれで充分。最後に笑って勝てばそれで好し。

 

 
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オヤジとの帰宅メールを巡るいざこざから見えてきた事

2012年11月18日 09時13分43秒 | 当ブログと私の生い立ち
 母の死を契機にそれまで陰に潜んでいた我が家の問題が一気に噴き出して来ました。以下mixiボイスの私の呟きから。

(以下引用、但し画像や★印の解説等は後でイメージとして追記したもの)
亡母の閉願(眼)供養の後、父・兄夫婦と堺市内のホテルで昼食。窓から外を眺めながら、ネトウヨ兄と保守オヤジが、シャープ堺工場の撤退から規制緩和にTPP礼賛の雑談。反対の農協は抵抗勢力、農業も株式会社で。またかと思いながら横で聞く。B層は遺伝子(組換え)作物で癌になり映画シッコの様な目に遭わなければ解らないのだろう。 (11月08日)

こういう時のオヤジや兄貴はまじウザいです。もうここだけの話、母ではなく父が亡くなっていたらと思う時すらあります。そうなれば今頃我が家は更にゴミ屋敷と化しているでしょうが。母も無学ではありましたが、少なくとも橋下の欺瞞を見抜くだけの感性は持ってました。(11月08日)

昨日も帰宅メール何故しないと親父がお冠。仕事は普段通り終わり途中で少し買い物して30分遅くなっても食事作る段取りがあるのでメールしろと。別に深夜でもない20時台に帰宅でも。共働きの父子家庭になって大変なのは分かるが、なら先に食うなり外食に切り替えれば済む話。何故そこまで昭和の生活スタイルに固執するのか。 (11月13日)

 
★昭和レトロっぽい食事の一例。

先日の親父とトラブルの件、複数のリアル知人に相談。親父は余りに過干渉、家政婦雇えとか、同じ職場のぶっ飛んでるバイト(山下清と忌野清志郎を掛け合わせた様なw)と一週間同居させて親父の堅物な所を変える等の逆療法提案も。結局、親父も寂しいんだろう、無理に合わさず程々に付き合っていくしかないとの結論に。 (11月15日)

早速親父と対話を試みる。政治的には水と油の親父だが、法要後ランチの話題となったTPP談義の続きを。企業農業にしてコシヒカリを輸出しても買えるのは海外富裕層のみ。肝心の自国民は農業も医療も切捨てで、盲腸手術も受けられず死んでいく米国並の格差社会にしたいのかと。ネトウヨ兄貴抜きだとまだどうにか対話成立。(11月15日)

シッコ [DVD]
クリエーター情報なし
ギャガ・コミュニケーションズ

★米国は富裕層向け先進医療は充実しても庶民には健康保険もない。だから皆仕方なしに民間保険に入るが、保険会社は金儲け至上主義のやらずぼったくり。だから盲腸手術だけでも百万円もかかり、それが払えない破産者や死者が続出。それを告発したのがこの映画。その米国言いなりの規制緩和でアリコやアフラックの宣伝を買って出ているのがTPP(環太平洋経済連携協定)推進の民主・自民や橋下・石原。

親父とのトラブルの件。やはり相談相手のほぼ全員が、たとえ食事作りの都合があっても、同じ20時台でのたかが30分かそこらの買い物による帰宅遅れにわざわざ連絡の必要なしとの意見だった。そりゃそうだろうもう子供じゃあるまいし。ただ、親父もお袋に先立たれて寂しいのだろう、お前も余りムキになるなという所か。 (11月16日)

只、その度に戦前の修身道徳ばりの説教口調で、己の価値観だけで相手を決めつける所は改めさせなければ。日本人の美徳とされる謙遜や忍耐強さも過ぎれば只の奴隷根性に成り下がる。今時古くさい滅私奉公の徳目なぞ説かれても過労死に引きずり込まれるだけだ。寧ろ今必要なのは身を守る為の労働法の知識や人権感覚だろう。 (11月16日)

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書 887)
クリエーター情報なし
文藝春秋

★労働規制緩和や格差社会の申し子の様に思われているブラック企業の人権無視も、実はかつての終身雇用・年功賃金と裏腹の、社畜と蔑まれる日本の封建的職場風土から生まれた事が、この本の中でも述べられている。

昨日から売店販売開始が12時からに。それまでは幾ら早上がりでも売るなと会社から言われたと。たった30分しかない昼休みなのに。お握り買おうと来るも、痺れ切らして食堂利用に切り替え。そんな一方的な変更にも皆仕方がないと服従。たかがお握りの事で揉めるのも気が引けるが、変更理由ぐらい問い質しても良さそうな物を。(11月17日)

今まで親父の狭量さや奴隷根性について呟いて来たが、これは何も親父に限らず皆にも言える事では。売店販売時間の急な変更にも唯々諾々と従う。たかが飯ごときならそれでも良いが、日本では政治もそれに毒され。普段偉そうな石原が橋下にはペコペコ。そんな奴等が米国・財界には何も言えず、生活保護等の弱者叩きで国士面。(11月17日)

俺の家庭は日本政治の縮図かも。元公務員の保守オヤジは自民党、元銀行員でネオリベの兄貴は維新の会、元生協マンで今非正規の俺は共産党。親族揃って政治談義になれば、いつも兄貴主導で既得権益叩きに名を借りた弱者バッシング。外野の兄嫁と妹は謂わば無党派層。今までムキになって反論していた俺も最近は放置プレー。(11月17日)

 
★橋下徹×石原慎太郎=金持ちは規制緩和でやりたい放題、ド貧民は「日の丸・君が代強制」で従順な奴隷に(小林よしのり等の漫画より)。
 上記の「ネオリベ」や8日付呟きの中の「B層」「ネトウヨ」というのが、そんな橋下や石原の政治を支持する人たちの事。

弱肉強食の資本主義で大国志向という点では自民も維新の会も同じ、寧ろ維新の方がよりタカ派的。それは我が家も同様で、兄貴の方が親父以上に上から目線。昔はアンチ日の丸・君が代だった兄貴が商売を機にここまで変節。相続分与の親族会議でも兄貴が親父に「市場開放」求めて一時紛糾。問題はオヤジより寧ろ兄貴の方かも。(11月17日)

昔はバラバラながらも「寺内貫太郎一家」的なまとまりがあった我が家も、兄が独立し妹も嫁ぎ母も亡くなり、親父と二人切りになり「岸辺のアルバム」状態に。もう昭和の生活スタイルなぞ放棄して外食オンリーにすれば良いのだろうが、それで親父がボケても困るし。もっと早くに俺が嫁さん貰っていたら良かったのか。(11月18日)

寺内貫太郎一家 DVD-BOX 1
クリエーター情報なし
TCエンタテインメント

岸辺のアルバム (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社

(以上引用)

 以上ですが、書いている事分かります?出来るだけ分かりやすい様に、画像や解説も挿入してみたのですが・・・。
 要は私としては、親父には「もう余り気を使わんといてくれ」と言いたいだけなのです。別に無理に家で食事を作らなくても、外食するなり宅配サービスを利用するなりすれば良いじゃないかと。母が亡くなった当初はそういう話も出ていたのに、何故かこういう形になってしまって。
 そこに加えて、親父の昔気質の、私からすればもう「封建的で時代遅れ」としか言いようのない精神論で、やれお前は「自分勝手」だの「独りよがり」だのと余計な事まで言い出すから、私も親父の政治気質や道徳観まで問題にせざるを得なくなるのです。
 本来こんな事は家族・親族の間で話し合って解決すべき事なのでしょうが、近年は兄貴も親父とはまた一味違う感じで、親父以上に「弱肉強食、競争至上主義」の価値観にこり固まってしまっていて、とても相談する気にはなれないのです。家事の件ではそれなりにアドバイス出来ても、兄貴にまで「抵抗勢力」だの「偏っている」だの言われたくないので。
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なにわB級グルメ探訪19 懐かしの赤ウインナー

2012年11月14日 22時44分44秒 | なにわB級グルメ探訪
  

 久しぶりにまたこのグルメ探訪の記事を書きます。今回取り上げるのは赤ウィンナー。子どもの頃食べたお弁当の、玉子焼と並ぶおかずの定番だったウィンナーですが、大人になってからは食べる機会がグンと減りました。外食チェーンでも大抵メニューにあるのは揚げ物や唐揚げばかりで。定食屋のオヤジに聞くと、ウィンナーは唐揚げよりもコストがかかるから、余り外食チェーンでは歓迎されないのだとか。

 そのウィンナーが、私のバイト先の従業員食堂では、定食ランチの付き合わせ小鉢としてあるので、懐かしさも手伝って、今までほぼ毎日のように食べて来ました(上左写真)。最近では休日に難波に出掛けた折にも、吉本会館の中にある「大阪バール」という食堂で、「鶏唐コロッケランチ」のおかずの一つとして付いていたので、それも食べる事に(同じく右写真)。気付いた時にはもう完全なウィンナー中毒になっていました。

 とは言え、私も元は生協職員。それなりに食品添加物の知識もあり、市販のハム・ソーセージや練製品が添加物だらけな事も知っているので、これを機に改めてウィンナーソーセージについて調べてみました。
 まず「ウィンナー」の名称ですが、これはオーストリアのウィーンで作られ始めた食品なので、そう呼ばれるようになったそうです。そして、羊腸に詰められ太さ20ミリ未満のものを「ウィンナー」、豚腸に詰められ太さ20ミリ以上36ミリ未満のものを「フランクフルト」、牛腸に詰められ太さ36ミリ以上のものを「ボロニア」、それらのうちで材料の50%以上に魚肉や鯨肉が使われているものは「魚肉ソーセージ」と、JAS(日本農林規格)で明確に分けられていました。(出典:語源由来辞典

 しかし、そのソーセージの本場ドイツでも、ソーセージにまつわることわざには碌なものがありません。「ソーセージと法律は作る過程を見ない方がいい」(どんなに立派な法律も醜悪な根回し、裏取引の産物)、「ソーセージの中身は肉屋と神様しか知らない」(当人しか本当の事は分からない、むやみに人を信じるな)、「それはソーセージだ」(そんな物なぞどうでも良い)と、もう散々な評価で。本場のドイツでも所詮はジャンクフードだったのか。(出典:ウィキペディア

 それで、その赤いウインナーも、「日本独自の製品で、食料事情が満足ではなかった昭和時代に発明されたもの」で、「本物のソーセージとは程遠いものもあり、ほとんど豚肉は入っていないのではないか、植物性たんぱくだけで出来ているのではないかといったものもいまだに売られてい」るのだそうな。
 そこで使用される発色剤(赤色102号、コチニール色素)や保存料(亜硝酸塩)なども、アレルギーや皮膚炎、貧血の原因物質だと言われている。(出典:日経BPネットサエコのアンチエイジングダイエット

 しかしそれでも、テレビの深夜番組でその名も「深夜食堂」の、こわもてのマスターが作る「赤いタコウィンナー」に魅せられて、ついつい食べたくなってしまいます。

 
 但し前述の「大阪バール」については、メニューこそレトロな演出を醸し出しているものの、おかずこそマアマアも肝心のご飯がイマイチで、平日のお昼時でも客は数人、店員は客そっちのけにふざけ合い。所詮は芸能アンテナショップの味でしかなかった。
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搾取するのもされるのも真っ平だ

2012年11月11日 22時34分38秒 | 職場人権レポートVol.2
 以前考えた独立系メディアへの転身をまた考え始めています。

 会社の奴隷になるのが嫌で、無理に正社員に再就職しようとせず今までバイトで食いつないで来ましたが、会社奴隷なのはバイトも同じでした。
 散らかし放題の運転手には何も言えずにバイトにばかりゴミ片付けろと言う。重量物と壊れやすい物を一緒くたに仕分けラインに流しながら俺らにばかり破損注意を言う。こんな出鱈目を変えようと賛同者を募っても、「臭いモノに蓋」の対応しか出来ない会社に愛想が尽きて(関連記事参照)、もっと自分のやりたい事、やり甲斐のある道に進もうと、その方面への転身を考えたものの、趣味のブログ以外にはこれといった経験も資格もない中で、とりあえず手頃な所から副業として始めようと、あるウェブライター募集サイトに登録しました。
 しかし、オファーこそ直ぐに数件舞い込んできたものの、どれもとても副業でやれる代物ではありませんでした。毎月20~30本からの記事を書かなければならないのですから。記事一本当たりの分量は2千字前後とそんなに多くないものの、そんなに本数ノルマを課されたのでは、とても副業でやるのは無理です。ブログどころかバイトも辞めなければならない。そこまでしても、所詮は内職、たかだが月に数千円ほどの収入にしかならない。しかも、書く内容も怪しげな美容やサプリメントやキャッシングの宣伝が殆どで、そんな事に時間を浪費するのがバカらしくなって止めました。

 そこでまた振り出しに戻って、再び前述の方面への転身を考え始めています。勿論、記者や編集者、作家の経験なぞ皆無の私が、たとえ副業と言えどもいきなり市民記者として論壇デビューなぞ出来る訳がないので、まずはメルマガ会員として運営に参加する所から始めました。以下が、その私がメルマガ会員登録をした「My News Japan」という独立系市民メディアの概要です。

(以下引用)
 MyNewsJapanは、ジャーナリズムに特化したニュースメディアです。本来のジャーナリズムにはタブーがあってはならない。よって、既存マスコミがスポンサータブーで伝えられないことも、タブーなく、むしろ積極的に報道しております。
 2009~2010年に米国で問題となったトヨタのリコール車問題は「リコール王・トヨタ」と題して2年以上前から連載。日韓で出版もされています。
 2011年に全面停止となった浜岡原発の危険性については設計者の内部告発を6年前に掲載。同年5月にWHOは携帯電話電波の発がん可能性を認定しましたが、4年前から断続的に報道してきました。
 2009年6月に公正取引委員会が排除措置命令を出した「セブンイレブン」の独禁法違反についても4年前から、2009年9月に販売停止となった花王「エコナ」の有害性についても3年前から報道しています。
 いずれも、対象が広告主であるがゆえにマスコミが報道できなかった問題です。
 MyNewsJapanを読むことで、いかに既存のメディアがスポンサータブーによって偏向しているかがわかります。多くの人が特定の情報に洗脳されている裏では、生活者/消費者/有権者にとっての深刻な問題が進行しているのです。
 こうした報道ができるのは、ビジネスモデルによります。MyNewsJapanは企業広告を一切入れず、読者のみなさんの会員収入によって成り立っているメディアです。みなさんが本当の事実を知りたいと思ったら、ぜひ会員になって下さい。また、現場から情報提供、情報発信してください。
 MyNewsJapanでは、Newsの現場にいる誰もが発信者です。身近にある本当のNewsを、多くの人に知らせていきましょう。
 http://www.mynewsjapan.com/aboutus

入社4カ月で過労死した「日本海庄や」社員の給与明細とタイムカード公開
佐藤裕一 02:47 07/12 2010  

 【Digest】
 ◇弔電で「天命とは申せ」と社長
 ◇大庄の給与体系一覧表 残業80時間を初任給に組み入れ
 ◇東証一部上場でも基本給は時給713円
 ◇「分かっていればこんな会社に入れない」 父・了さん
 ◇「この会社おかしいよ」 母・隆子さん
 ◇いまも基本給は東京都の最低賃金と同じ
 http://www.mynewsjapan.com/reports/1277
(引用終了)

 ここなら、徒に時間を浪費したり怪しげな広告に加担する心配もせずに自分の思う所を精一杯書けるし、いざとなれば言論を武器に会社の無法にも対抗していける
 上記居酒屋チェーン「日本海庄や」の過労死問題も酷いもので、初任給19万円余のうち7万円余が予め残業代として組み込まれていた。月80時間以上残業してもそれが上限で、逆にそれ以下なら減額。それで月平均276時間(一日12時間以上)働いても給料はたった19万円しか貰えないまま(時給換算では当時の都の最賃レベル)、学生時代スポーツ選手だった新人が入社後僅か4ヶ月で過労死。そういう事例が今や全国に蔓延しているのに、大手紙はどこも取り上げない。石原新党や橋下維新の会の追っかけ・提灯記事ばかりで。
 権力監視こそジャーナリズムの本分。国家権力やスポンサー企業に気兼ねして、政府広報や時の政治家・経営者のヨイショ記事しか書けないメディアなぞ、幾ら規模がデカくてもスポーツ紙や風俗誌と同じ価値しかない。

 しかも、それを事業として採算ベースも考えながら運営出来ている所が凄いと思います。そこが政党機関紙とも違う所です。たとえば「赤旗」などはいざとなれば共産党が経営を助けてくれます。それに、政府や資本家は叩けても共産党自身は叩けないでしょう。じゃあ「MyNewsJapan」は「MyNewsJapan」自身を叩けるか(どこまで客観視できるか)?反権力や社会正義を主張する以上は、身内の悪も暴けなければ公平ではありませんが、果たしてそれがどこまで可能か?
 今では何とも言えません。そういう未知の不安もあるので、今は一定距離を置きつつ、あくまで副業のメルマガ会員として運営に参加していこうと思っています。
 そして、確信が持てた段階で、次に副業の市民記者として、やがてゆくゆくは本職の市民記者として、格上挑戦していこうと考えています。そうする事で、

何でも上の言いなり奴隷根性の生き方でもなく
我が家の保守オヤジを始め、大多数の庶民や有権者がそんな生き方に甘んじている)
逆に奴隷主として君臨する生き方でもなく
(虐められる位なら虐め返せと競争・差別を煽る石原・橋下や、拝金主義でネトウヨの私の兄貴がその典型)
虐めや差別そのものを無くしていく、その中で自分の生計や人生のやり甲斐も見出していく

そういう仕事や生き方を目指したいと思います。但しあくまでも「全てを疑え」という姿勢は堅持しながら。そうでなければ只の盲従になってしまいますから。長時間労働やパワハラすらも「消費者運動発展の為にはある程度我慢しなければ」と容認してしまった、かつての生協職員時代の苦い経験を二度と繰り返さない為にも。

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転載:私たちは新しい都政に何を求めるか(人にやさしい都政をつくる会)

2012年11月08日 00時01分21秒 | 都構想・IRカジノ反対!
惨憺たる石原都政の一三年半であった。
福祉は切り縮められ、都立病院は次々と統廃合された。都民の安心を奪い、人々を生き難くさせて切り詰めたお金は、都市再開発や道路建設に回され、知事が旗を振るオリンピック誘致や新銀行に無意味に蕩尽された。

惨状を極めたのが、教育現場である。民主主義が破壊され、強制と強要と分断が横行した。教師たちは誇りを踏みにじられ、精神を病み、教壇を離れていった。子どもたちは競争に追いやられ、教室は荒んだ。都立大学は破壊されてしまった。

知事の思いつきと独善、押し付け、決め付け、他者を命令・服従の対象としか見ることができない貧困な想像力、剥き出しの偏見と差別意識、公私混同、乱暴な言葉――それらが多くの人の心を傷つけ、公正と公平を貶め、排外主義を助長し、弱い者をさらに追い詰め、社会を荒廃させた。

昨年3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、改めて私たちに、原発に依存する暮らしのあり方、社会のあり方に反省を迫るものだった。福島や新潟にある原発から生まれた電気は、ほとんどすべて東京など、首都圏に送られ、使われているのだ。震災と原発事故直後の石原知事の発言は、「津波をうまく利用して、我欲を洗い流す必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」という驚くべきものだった。さらに、原発事故による未曾有の被害が徐々に明らかになり、おびただしい人々が避難生活を余儀なくされているとき、市民の間で広がり始めた脱原発運動を罵倒しつづけてきた。

そして最後は、東京都政とは何の関係もない尖閣問題に火をつけ、日中関係を極度に悪化させ、経済を大混乱させたのである。その挙句、何の責任も取ることなく、知事職を放り出した。この尖閣問題の経過ほど、石原都政の年月を象徴しているものはない。

来る都知事選は、このような都政と訣別し、人々が人間らしく生きられる街、平和と人権を尊び、環境と福祉を重視する、いわば「当たり前の都政」に転換する絶好の機会であると私たちは考える。

石原都政の継続や亜流を、決して許してはならない。
自治とは、住民の暮らしを守り、福祉を増進させることを本旨とする。教育とは、自ら学び考え、議論を深め、合意を作り上げていく、民主社会の次の担い手を育てることである。東京都政を、こうした自治の原点に戻さなければならない。荒れ果てた教育現場を建て直し、次の世代と私たちの未来を救わなければならない。

あまりにも、いまの時代は人々が生きづらい。失業、非正規労働、過労、格差・貧困の拡大と福祉の切り下げによって、若者も子育て世代も高齢者も苦しんでいる。その上、国政は、混迷、混乱に加えて右傾化の度合いを増し、改憲や集団的自衛権の行使、近隣諸国との紛争に突き進んでいるように見える。この流れを止めなければならない。

いま、東京都知事を変えることは、日本の右傾化を阻止する力になると私たちは考える。
では、どのような都知事を私たちは求めるか。

第一は、日本国憲法を尊重し、平和と人権、自治、民主主義、男女の平等、福祉・環境を大切にする都知事である。

第二は、脱原発政策を確実に進める都知事である。石原知事は、原発問題を「ささいな問題」と呼んだが、冗談ではない。東京都民は福島原発からの電気の最大の消費者であり、東京都は東京電力の最大の株主だ。福島原発事故の結果、豊かな国土が長期にわたって使えなくなり、放射能汚染による被害は、むしろこれから顕在化する。原発事故と闘い、福島をはじめとするこの事故の被害者を支えることは東京都と都民の責任である。これまで原発推進政策を推し進めてきた政官業学の原子力ムラと闘うことは、この国の未来を取り戻すことである。政府、国会、経産省、東電を抱える東京での脱原発政策は、国全体のエネルギー政策を変えることになる。

第三は、石原都政によってメチャメチャにされた教育に民主主義を取り戻し、教師に自信と自律性を、教室に学ぶ喜びと意欲を回復させる都知事である。

第四は、人々を追い詰め、生きにくくさせ、つながりを奪い、引きこもらせ、あらゆる文化から排除させる、貧困・格差と闘う都知事である。

以上のような都知事を私たちは心から求める。このような都知事を実現するため、私たちは全力で努力する。
2012年11月6日
赤石千衣子 雨宮処凛 池田香代子 稲葉剛 上原公子 内田雅敏 内橋克人 宇都宮健児 大江健三郎 岡本厚 荻原博子 奥平康弘 海渡雄一 鎌田慧 河添誠 北村肇 木村結 小森陽一 斎藤駿 斎藤貴男 早乙女勝元 佐高信 佐藤学 澤田猛 澤藤統一郎 柴田徳衛 品川正治 杉原泰雄 高田健 俵義文 崔善愛 辻井喬 暉崚淑子 寺西俊一 中山武敏 西谷修 堀尾輝久 前田哲男 山口二郎 渡辺治
以上、40 名
(11 月5 日23 時現在)

http://www.annie.ne.jp/~kenpou/seimei/seimei168.html

(参考記事)

・「石原都政は弱い者追い詰めた」 弁護士ら「脱原発」グループ結成、独自候補擁立目指す(産経新聞)

 前日弁連会長の宇都宮健児弁護士や評論家の佐高信氏らが6日、東京都庁で記者会見し、石原慎太郎氏の辞職に伴う都知事選(12月16日投開票)で「脱原発」や「反貧困」を求めるグループを結成、独自候補擁立を目指すと発表した。
 候補者は同様の主張を掲げるさまざまなグループと協議し一本化を目指すとしたが、宇都宮氏は「立候補者がどうしても出なければ(出馬を)検討せざるを得ないと思っている」として自身の出馬もあり得るとの考えを示した。
 グループは「人にやさしい都政をつくる会」との名称。同日発表した声明では石原都政を「弱い者を追い詰め、社会を荒廃させた」などと批判。次期知事に求める政策には日本国憲法尊重や脱原発、教育、貧困・格差対策を挙げた。声明賛同者には作家の大江健三郎氏や辻井喬氏、経済ジャーナリストの荻原博子さんら40人が名を連ねている。
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121106/elc12110611170000-n1.htm

・都知事選 宇都宮氏、出馬に含み 反貧困、脱原発求める声明(東京新聞)

 東京都の石原慎太郎前知事の辞職に伴う知事選で、評論家の佐高信氏や経済ジャーナリストの荻原博子氏らが六日、都庁で記者会見し、反貧困や脱原発を実現する都政を求める声明を発表した。声明に賛同した著名人約四十人を中心に「人にやさしい都政をつくる会」を発足し、統一候補を擁立する。
 会見に同席した前日本弁護士連合会会長で東京弁護士会所属の宇都宮健児氏(65)は、候補が見つからなかった場合について「(自身の立候補を)検討せざるを得ない」と出馬に含みを持たせた。
 声明では、憲法を大切にし、福祉や環境、貧困や格差問題を重視するとともに、脱原発政策を確実に進める知事を求めるとした。石原前知事が脱原発運動を罵倒したなどとして、批判した。声明に賛同したのは、元国立市長の上原公子氏、作家の大江健三郎氏、ジャーナリストの鎌田慧氏ら。
 宇都宮氏は、貧困問題に取り組む市民団体や労働組合、法律家、学者らがつくる「反貧困ネットワーク」の代表も務めている。オウム真理教の被害者支援や、多重債務者の救済に長年取り組んだ。
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012110602000230.html

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転載:湯浅からのおしらせ(都知事選についてのコメント)

2012年11月07日 22時45分11秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 都知事候補として期待されていた湯浅誠氏ですが、結局不出馬となりました。その理由がご本人からのコメントで述べられています。それがそのまま都政ひいては日本の政治の民主的転換にとって何が必要かを語る展望論となっていますので、長文になりますが、続編の「人にやさしい都政をめざす会」声明や、この下の私の付記と併せてお読み下さい。(コメント転載に際し読み易くする為に改行等の編集を施しました)

(転載開始)
■湯浅からのおしらせ

都知事選についてのコメント(11月4日執筆、6日発行)

 この間、多くの方から、都知事選についてお問合せなどいただきました。ご推薦いただいた方もおられて光栄かつ恐縮でした。率直に申し上げて、今回の都知事選で私が「勝てる候補」などと言われるのは、ほとんど身の丈に合わない話と思わざるを得ないので、わざわざ態度表明するのもどうかと思っていました。しかし、新聞紙上でも取り沙汰されるようになり、沈黙していることによる不利益も生じかねない情勢になってきたことから、コメントしておきたいと思います。結論から申し上げると、出馬はしません。
以下、この間の経緯や考えたことを書きます。

1)大きな社会状況として、すでに数多くのご指摘があるように、橋下維新、石原新党とつづく世の中の流れには、私も危機感を持っています。石原さんが事実上の後継者として指名した猪瀬直樹さんが石原都政路線を引き継ぐのだとすると、また、出馬を取り沙汰されている東国原さんが橋下さんとの連携を示唆されているのだとすると、この間の流れも踏まえつつ、それに違和感を抱いている人たちの思いを集結させられる対抗馬の擁立(オルタナティブの提示)は必要だと、私も思います。

2)ただし、1000万人を超える有権者を抱える巨大都市・東京都の知事は、広範な人々の利害を調整する官僚機構と良好な関係を保ち、企業から生活者を含めた多様な人々に共感を得る必要があります。イメージとしては、1000万人有権者を自分から近い順に一列に並べたときに、真ん中(500万人目)からちょっと先くらいの人たちに言葉を届けられるくらいの幅の広い陣容を組めるかどうかが重要に思います。

3)では、それは誰か、となるのが選挙です。固有名が出ないことには選挙になりません。ただし、その前段階では「こういう人」というイメージが必要です。私のイメージは以下のようなものでした。

① 原発事故以降、飛散する放射能や食の安全に対する不安は高まっています。それは社会運動や市民活動に参加したことのなかった人たちも抱いています。人によっては濃淡があって、人によっては漠然としてもいる不安感を抱く人たちが共感できる人が望ましい。上から降ろしたような脱原発・反原発ではなく、重要なのは「生活者としての共感でしょう。したがって生活者目線を(「生活者目線!」と訴えるだけでなく)体現している人が望ましい。

② 加えて、グローバル化が進行する中、グローバルな競争関係にいかに対処するか、という知見も必要です。とりわけ巨大都市で一人勝ち状態の東京では、「東京が牽引役」と漠然と感じている人が多いと思われます。直線的なグローバル批判よりも、多様性(ダイバーシティ)、普遍性(ユニバーサル)をキーワードに、「グローバルとは競争の激烈化とイコールではない」「多様性と普遍性の尊重が発展と成長につながる」という主張を説得的に展開でき、それを体現するグローバルなキャリアを持った人が望ましい。

③ 石原新党や橋下維新の諸政策を「新自由主義」と断じる人たちは、どんな対抗馬でも票を入れる。しかしそれだけでは数十万票規模にしか達しないだろう。むしろ問題は「あのマッチョな感じについていけない」と肌感覚で違和感を抱いている人たちの共感を得られるかどうか。ソフト・柔軟・親しみといった対極的な諸要素を併せ持つ人が望ましい。

④ 知名度や実績は高ければ高いほどいい。ただ、仮にそれほどの高い実績や知名度がなくても、諸分野の専門家のバックアップや候補者に欠けているものを補う態勢の担保を選挙戦中から示すことで、知名度不足からくる不安感、不信感をできるかぎり払拭することは不可能ではない。
その他、政党人でないことなど、さまざまな要素がありますが、ここでは割愛します。

4)そのようなイメージから、私は今回、都知事選には「生活者としての立ち位置とグローバルなキャリアを併せ持ち、猪瀬さんや東国原さんとは対極的なキャラクターを持つ女性」が望ましいのではないかと考え、それに当たる人を探しました。幸い、お一人おられたので、11月頭に急遽お会いしてお話してみましたが、残念ながらお子さんが小さいことなどから固辞されました。この時点で、私にとってベストの候補はいなくなり、あとは誰がベターかという話に移りました。

5)「勝つ」ことが困難でも、「勝てない可能性が高いが、オルタナティブを提示し、一定の票を獲得することで、異なる民意を示す価値のある選挙戦ができるか」という次元もあり得ます。理想的な形は作れなくても、意味のある選挙戦ができれば、それは都知事選に続く衆議院選挙、都議会議員選挙に向けて、オルタナティブを望む少なからぬ都民の存在を可視化できる(それは、都知事選を、次の総選挙で自分の政党の得票数増加に結びつけようといった個々の政党の思惑とは別のレベルの話として)。そのラインは、過去2回の選挙で次点候補が獲得した169万票だろうと思います。対戦候補によってはそれだけ取っても勝てないかもしれない。しかし、次点候補がそれ以上の票数を獲得したのは1975年以来ありません。オルタナティブを提示しつつ、それだけの票を獲得したとしたら、仮に選挙で勝つことができなくても、一定の民意を示したと言えるのではないか、と思います(もちろん「選挙なんだから勝たなくては意味がない」という言い方もありますが…)。

6)そのためには、いわゆる「左派」系の政党を支持している人の数では到底足りません。それ以外の100万人近い人たちが支持してくれないと、その数には至りません。これは、投票する人たちの5人に1人という気の遠くなるような数です。現在の社会運動の広がり具合、浸透具合を冷静に見るかぎり、その人たちが仮に現在の石原新党、橋下維新といった流れに何らかの違和感を抱いているとしても、同時に社会運動や市民活動にも違和感や拒否感を抱いている可能性は少なくない。「どちらを選ぶか」と問われれば「まあ、どっちもどっちだろうけど、まだ前者のほうに実績と勢いと展望があるのではないか」「後者では、東京がどうなってしまうかわからず不安だ」と感じる人も少なくないのではないかと推測します。危ないのは「石原新党、橋下維新に違和感を抱いている人は少なくないはずだ」という点に重きを置きすぎて、「自分たちに違和感を抱いている人も少なくない」という点を軽視したり忘れてしまうことです。

7)そうだとすると、目指すべき戦略は、①社会運動や市民活動に対する不安や不信感をいかに払拭し、②相手候補に対する違和感にいかに明確な言葉を提供できるか、ということになります。②は社会運動や市民活動が比較的ふだんからやっていることで、相対的な得意分野と言えるかもしれません。①は比較的ふだんから忘れられがちなことで、相対的な不得意分野です。しかも①と②はバーター関係にあり、どちらかに偏りすぎると他方を失いますから(先鋭化すれば広がりを失い、広げすぎれば無原則となる)、両者が得票数最大化に向けて絶妙のバランスを取るように工夫する必要があります。それは容易なことではありません。選挙の事務局内でも「ここが均衡点」の判断は分かれるでしょう。容易ではないから、今まで勝てませんでした。そして、①が不得手で②が得意なのだとすれば、当面力を入れるべきは、当然不得意分野である必要があります。

8)そのためには、自分たちにないものを補っていく布陣が必要です。実績不足については実績のある人を、不安に対しては安心感を与えられる人を、不信感に対しては自分たちと対極にいるような人でチームを構成し、応援団に配置できることが望ましい。もちろんそれも容易なことではありません。ないものを補ってくれるような人たちが、社会運動や市民活動に不安や不信感を抱いている可能性も少なくないからです。だからこそ、対話と調整の技法が必要です。それができなければ、結局選挙戦も広がりを欠くものになります。そして選挙が組織戦でもある以上、社会運動や市民活動に携わる一人ひとりがそれを身につけていかなければ、候補者だけにその広がりの獲得を期待しても、無理な話です。結局、草の根ベースで一人ひとりがそれをできるかどうかが、選挙でも問われることになります。その点は、社会運動や市民活動の日々の現場と変わりません。『ヒーローを待っていても世界は変わらない』ゆえんです。タテに突き抜けるような一点突破型の手法だけでいけるなら、そもそも苦労はありません。

9)諸般の事情から、今回の都知事選で私自身がそれを担うことは不可能になりました。当初から自分自身についてはきわめて消極的でしたが、現在では完全にゼロです。「諸般の事情」については、いずれご説明する機会も来るかもしれませんが、いま詳細を述べることは差し控えます。ご了承いただければ幸いです。

 最後に、蛇足ながら一つだけ。11月4日の朝日新聞紙上(東京都版)で、私のことについて以下のように報じられています。「『失敗した。石原氏がここで辞めるなら、東京にいた』。10月末、立候補を求めにきた脱原発運動の関係者に漏らしたという」。これは事実無根か、またはかなりの歪曲があると思います。そもそもカギ括弧付の一人称で紹介されていますが、朝日新聞からこの発言を確認されたことはありません。「脱原発運動の関係者」という匿名の者からの伝聞を私の第一人称の発言として紹介するのは初歩的なルール違反ではないかと思います。そもそも大阪でも活動を始めた目的は、私にとっては上述した都知事選で焦点化されている課題と同根であり、石原氏が辞任するまで、このタイミングで辞任する可能性があることを予期していなかったことはうかつだったと思っていますが、大阪に来たことを「失敗だった」とは考えていません。この点、当日のシンポジウムの記録が残っているようですので、自分自身の正確な発言内容を確認した上で、朝日新聞に対して、しかるべき対応を取りたいと思います。

http://yuasamakoto.blogspot.jp/2012/11/2012116.html
(転載終了)

(付記)
 このニュースをネットで調べている中で、kojitaken氏のブログで、橋下徹がやたら湯浅誠を持ち上げている事を知りました。何でも「内閣府参与時代に消費増税の必要性を認めるに至った湯浅氏は、他の左派とは違い、政治の現実が分かっている!」という理由で持ち上げているとの事。私は寧ろその点には一抹の不安を覚えつつも、それでも「石原亜流に勝てる候補となると湯浅氏ぐらいしかいない」から彼に期待していたので、橋下の湯浅ヨイショは私にとっては心外でしかありません。しかし、それを機に、この橋下という男の狡猾さを改めて知る事が出来ました。
 橋下が、右翼・新自由主義者であるにも関わらず保守派の受けが必ずしも良くないのは、脱原発などの「左派受け」する事もたまに人気取りで言うからであって、「そんな物は只の目眩ましにしか過ぎない」と今まで思っていました。しかし橋下の湯浅ヨイショや、この間の「石原人気にはあやかりたいが不人気なその他の『立ち上がれ』の年寄り連中は不要」発言を聞くにつけ、「こいつはどこまでも自分の損得勘定でしか動かない、徹底したエゴイストだ」という事を改めて思い知らされました。
 橋下の本質は権力迎合、勝ち組志向で、所詮は体制の補完物、寄生虫でしかないのですが、元々エゴイストなので、前述の本質を損なわない範囲内でなら、損得勘定で誰とでもくっつくのです。「君が代斉唱強制」「TPP推進」などの右翼・財界寄り政策も、それとは一見矛盾する「ベーシックインカム」や一時の「脱原発」などの一見「左派的」な政策も、橋下にとっては共に己の人気取りにしか過ぎず、そういう意味では何ら矛盾しないのです。世論が左右にぶれる度にそれに合わせ、その時流迎合の中で己の栄達を図る事しか考えていないのです。そんな奴による弱肉強食・弱い者虐めの右翼・新自由主義の政治に、いつまでも翻弄されて堪るか!
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瓦礫監視テントに立ち寄って来ました。

2012年11月06日 23時01分43秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 昨日の仕事休みを利用して、大阪市役所前の放射性瓦礫受入れ監視テントに短時間ですが立ち寄って来ました。噂には聞いていましたが、やはり10張りのテントがありました。立ち寄ったのが平日の昼下がりだったので、人は殆どいませんでしたが、スタッフの方から色々お話を伺う事が出来て良かったです。署名とカンパも少しですがさせて貰いました。
 放射性瓦礫受入れの是非については、私は今まで賛否が尽きかねませんでしたが、テントで貰ったパンフレットを読んで、反対する理由がよく分かりました。「福島産の食品購入で生産者を支えよう」との美辞麗句も、実際は大資本による買い叩きや産地偽装を広めるものでしかなかった。この放射性瓦礫の広域処理問題も、「地獄への道は善意で敷き詰められている」という意味では、前述の「買って支える」キャンペーンの欺瞞と全く同じですね。今後は私も反対の声を上げていこうと思います。
 しかし、この市役所の主と来たら、お膝元でこれだけ反対の声が上がっても、ガン無視で国盗りゲームにばかり現を抜かして。もう大阪の市民や府民の事なぞ、どうでも良いのでしょう。

  

  

   
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