アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

味噌汁バンザイ!\(^o^)/

2022年11月30日 15時58分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
8月から注文して来た生協の宅配夕食弁当ですが、もう11月一杯で止める事にしました。別に弁当なぞ買わなくても、味噌汁を自分で作るようにすれば、充分夕食のおかずになる事が分かったので。
 
味噌汁だけで夕食のおかずになる事は、一人暮らしを始めた頃に、知人からもアドバイスをいただいていたので、頭では分かっていました。でも、いざ自炊を始めると、メインのおかずを作るので精一杯で、味噌汁にまで手が回らず、ついつい即席の味噌汁に頼ってしまっていました。
 
そんなある日の事。「ポツンと一軒家」というテレビ番組で、どの回か忘れましたが、山奥の一軒家に住む一人暮らしのお婆さんが、ジャガイモとキャベツの味噌汁をおかずに、ご飯を美味しそうに食べていたのを観て、私も食べたくなりました。そこには味噌汁の他には、椎茸の佃煮と何かの漬物しか、おかずはありませんでした。でも、そのお婆さんは、そのおかずで、ご飯を本当に美味しそうに食べていました。
 
考えてみれば、味噌汁ほど便利な物はありません。
①鍋一つで手軽に作れる。
②タンパク質も野菜も取れて栄養豊富。
③白ご飯と味噌汁は和食の定番料理。毎日食べても飽きない。
④なので、野菜の残りも毎日の具材に利用できる。
⑤応用範囲が広い。
 
その中でも特に①が魅力です。自炊歴が浅く、料理のレパートリーの少ない私でも、味噌汁なら簡単に作れます。油を使わないので食べた後の後片付けもラクチン。鍋を洗う際も、洗剤使わなくても水洗いだけで十分汚れが落ちます。
 
それと同じくらい④も魅力。一人暮らしだと、どうしても野菜が余ってしまいます。白葱1本、最小パックの万能葱でも、使い切るまで最低4日はかかります。そんな調子では、折角野菜を買っても、使い切れずに腐らせて捨てざるを得ません。それが嫌で野菜を買わなくなるのです。でも、味噌汁にして毎日飲めば、そんな必要もなくなります。
 
最後の⑤についても、味噌煮込みうどん、味噌ラーメン、味噌鍋など、色々な料理にバージョンアップ出来ます。これから寒い季節になりますが、別に高い牛肉を無理やり買って、すき焼きにしなくても、豚汁でも十分体が温まります。
 
唯一気がかりなのが、塩分の過剰摂取ですが、1日1杯までに抑えれば大丈夫。昼食の社員食堂にも味噌汁は必ず出るので、夕食も味噌汁だと1日の制限量をオーバーしてしまいますが、その程度なら、お茶を飲んで塩分濃度を薄めれば、腎臓に負担をかけずに済む事が分かりました。
 
味噌汁にはチューブになったマルコメ味噌の「料亭の味」を使っています。出汁は当初は「シマヤだしの素」を使っていましたが、それだと塩分の取り過ぎになるので、今は鰹節のミニパックに変えました。
 
流石に味噌汁だけでは、夕食のおかずとしては物足らないので、他に簡単なおかずも付けるようにします。卵焼きにコロッケとか、ウインナーの野菜炒めとか。そうすれば、もうそれで充分、晩ご飯のおかずになります。
 
即席の味噌汁では、とても夕食の主菜にはなりませんでしたが、自分で作る具沢山の味噌汁には、豆腐や葱も新鮮な物を使う事が出来ます。白葱がこんなに甘くて美味しいなんて、自分で味噌汁を作るようになるまで分かりませんでした。
 
一人暮らしを始めた頃は、面白がって色んな料理に挑戦してみたものの、毎日献立考えたり買い物に行くのが、次第に重荷に感じるようになっていました。でも、料理人の土井善晴さん曰く「ジャガイモの煮っころがし一つでも立派な料理になります」。そう考えると少し気が楽になりました。もうこれからは、味噌汁を主菜に、和食中心のヘルシーな食事を心がけるようにします。
 
先日も、勤務先のロッカールームで、サラダ油の価格高騰が同僚の間で話題になりました。その時も、「主菜を炒め物から味噌汁に変えたら、家計の節約になる」「今回の値上げを機に、サラダ油などの輸入品や加工食品から、味噌などの国産品、発酵食品中心の食生活に移行しても良いかも」とアドバイスしたら、結構受けました。勿論、この程度の対策で生活が守れる訳がありません。でも当面の時間稼ぎにはなります。「上に政策あれば下にも対策あり」です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JR久留里線の末端区間は本当に無駄なのか?(その3)

2022年11月26日 22時13分53秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

JR久留里線乗り鉄レポート(初日2日目)の記事に続き、周辺観光地を巡った記録も少し書きます。しかし、初日は雨にたたられ、実際に回れたのは2日目だけです。特に初日は雨で靴や靴下がびしょびしょに濡れてしまった為に、乗り鉄レポート以外は、久留里駅前の名水広場と酒ミュージアム(旧・久留里観光交流センター)を見学しただけで終わりました。

久留里は名水の里として知られ、町中の至る所に自噴する井戸が散らばっています。その名水を利用して醸造業が栄えました。駅前の酒ミュージアムも昔の酒蔵を転用したものです。紅葉シーズン限定の久留里線増発便(通常は久留里止まりの便も全て上総亀山行きとなる)のダイヤも、この酒ミュージアムでようやく入手する事が出来ました。
 
 
その夜は上総亀山駅から徒歩20分ほどの場所にある亀山温泉ホテルに泊まりました。一泊2万6千円の所、「千葉とく旅キャンペーン」のおかげで5千円割引価格の2万1千円余りで済みました。それでも高額には違いありませんが。たまには骨休めにそんな「贅沢」も必要です。その上、3千円のクーポン券までもらって感謝感激。但し、このクーポン券については後述するように、疑問も感じました。
 
そして何よりも、雨でびしょびしょになった私の靴や靴下を、ホテル従業員の方がボイラー室で乾かしてくれて助かりました。もし、このご厚意がなければ、2日目の旅行は諦めなければならないところでした。夜は久しぶりにホテルの大浴場でゆっくりくつろぐ事が出来ました。
 
 
2日目は亀岩の洞窟(濃溝の滝)を観て来ました。朝6時にホテルの送迎マイクロバスで現地に移動。洞窟の上部の岩が下の水面に映り込んでハート型の形になるのは一年中でも僅かな期間なので、残念ながら私が行った時はただの洞窟内の滝壺でしかなかったです。それでも荘厳な雰囲気が辺り一面に醸し出されていました。
 
 
この洞窟は、実は自然に出来た物ではなく、人間の手で作り出された物です。山がちな房総半島内陸部で、少しでも耕地を広げようと、曲がりくねった川を短絡する為に、トンネルで山に穴を開け、そこに川を通しました(「川廻し」)。そして、元の河道を水田にして、新しい川の水を用水路に引き入れたのです。短絡された河道には、トンネルの入口と出口で標高差が出来ますから、そこに急流が生まれ、滝が出来ました。それが「農溝の滝」です。現在、旧河道は自然公園の遊歩道として整備されています。
 
 
残念ながら、くだんの洞窟・滝のハート型の写真は撮れませんでしたが、他の場所で、それに類する写真が一杯撮れました。朝早く出掛けたので、ホテルの周りのダム湖(亀山湖)にも朝もやが立ち込め、荘厳な雰囲気を醸し出していました。朝日が雲の切れ目から覗いていて、それがまるで洞窟から差し込む光のように見えたり。朝日がダム湖の水面に反射して、太陽が2つ現れたように見えたり。
 
 
 
亀山湖にも小さな滝が注いでいて(分かりにくいですが上の写真の右側にあります)、その横には綺麗な地層が浮かび上がっていました。そう言えば、ここからさほど遠くない養老渓谷にも、同じ様に地層が浮き出た所があり、「チバニアン」と命名され新たな観光地になっているそうな。亀山湖に浮かぶ鳥居も人工物だそうです。昔はここに出羽三山詣の鳥居(亀山水天宮)がありましたが、ダム建設で水没する事になり、それを憐れんだ地元の方の尽力で、新たに水面に鳥居が建てられるようになりました。こんな素晴らしい所が上総亀山駅から徒歩圏内に広がっているのです!
 
 
この周辺にも見所が多数あります。あるどころか多過ぎてとても回り切れません。その一つ一つが結構離れていて、マイカーでしか行けない所ばかりです。最近でこそ、この地域は「奥房総」と呼ばれるようになり、「房総半島に残された最後の秘境」として、脚光を浴びるようになりました。それでも、鉄道も高速道路も、房総半島海沿いの既存のリゾートと東京・横浜を結ぶルートが未だにメインで、「奥房総」の観光地には不便なルートでしか行けません。さらに奥房総から他の奥房総の観光地に向かうには、もうタクシーを使うしかありません。
 
例えば、亀山湖と養老渓谷は、同じ山一つ越えた向かい側にある観光地ですが、山越えのバス路線はありません。君津市が補助するデマンドタクシーも、君津市内なら予約すれば500円でどこにも行けますが、君津市外の養老渓谷には行けません。片道4〜5千円もする一般のタクシーを手配しなければ行けないのです。
 
 
その中で、もしJR久留里線が、今の上総亀山止まりではなく、山を越えて上総中野にまで到達していたら、どれだけ便利になっていたでしょうか?上総中野からは小湊鉄道で養老渓谷や千葉市・市原市方面にも出る事が出来ます。同時に、いすみ鉄道で大多喜・大原方面にも出る事が出来るのです。
 
今までは亀山湖から上総中野に行く人は余りいませんでした。奥房総の観光地がほとんど知られていなかったからです。でも今は違います。亀山湖も笹川湖も、七里川渓谷も養老渓谷も、週末ともなれば大混雑です。当初の予定通り、久留里線と木原線(現・いすみ鉄道)が繋がっていたら、どれだけ便利になっていたか。
 
高速道路は大都市間や、大都市と観光地を結ぶだけなので、繁栄するのは末端の大都市と観光地、後は途中の「道の駅」だけです。既存の鉄道沿いの市町村は、逆に観光客を奪われ寂れる一方です。その寂れ方たるや凄まじいものがあります。昔は賑わっていたであろう地方都市の駅前が、今やどこも軒並みシャッター街と化してしまっています。日中でも営業しているのはコンビニとパチンコ屋だけ。今やそんな駅前商店街がどんどん増えています。
 
その中で、東京アクアラインに高速道路だけでなく鉄道も通し、瀬戸大橋のようにしていたら、一体どれだけ駅前商店街が潤うでしょうか?東京・横浜・川崎から鉄道一本で、木更津や久留里の城下町、亀山湖や大多喜町、養老渓谷にも行けるようになるのです。こうしてこそ、初めて末端の大都市や観光地だけでなく、中間の市町村や観光地も潤い、過疎化や高齢化に歯止めをかける事が出来るようになるのではないでしょうか。
 
ところが、いざ現地に来るまでは、そんな事は全然分かりませんでした。書店で売っているガイドブックにも、詳しい事はほとんど載っていませんでした。紅葉シーズンには久留里線の末端区間も、ほぼ1時間に1本ぐらいまでダイヤ増発となる事も、現地に来て初めて知る事が出来ました。くだんの御用学者はこの末端区間を「お荷物扱い」しましたが、私に言わせると、まさに「宝の山」そのものでした。
 
何故、政府はJR久留里線のサービス向上に金をかけなかったのか?金持ちの事しか眼中になかったからです。ゼネコンや自動車メーカー、大手の旅行会社やビジネスマン、外国の大金持ちの観光客の事しか眼中になかったからです。だから、彼らさえ儲かれば良いので、新幹線や高速道路ばかり作って、既存の在来線や生活道路の整備は全て後回しにして来たのです。水道管など生活インフラの整備も全て後回しにして来たのです。
 
「JR久留里線の末端区間は、100円稼ぐのに1万5千円以上も経費がかかる。無駄だから廃止してしまえ」と、くだんの御用学者は言いました。本体のJR東日本は、新幹線で膨大な利益を上げながら。その新幹線建設の陰で、並行在来線は新幹線経営の邪魔だと、まだ利用客が大勢いるのに一部区間の廃止まで強行して(信越本線の碓氷峠区間)、更なる地方の過疎化や高齢化を招いた責任は不問にしながら。
 
 
JR久留里線も、その御用学者の意向で、どんどん末端区間のダイヤを削減し、今や9時台の列車に乗れなければ、次の14時台の列車まで5時間も待たなくてはならなくなってしまいました(紅葉シーズンだけ増発)。だから、亀山湖や濃溝の滝に向かう観光客も、東京や横浜から東京湾アクアライン・房総スカイライン経由で乗り換えなしに行ける高速バスに流れ、JR久留里線には乗らなくなったのです。これでは木更津駅前や久留里の城下町は寂れる一方です。
 
しかし、そんなに「無駄」がお嫌いなら、何故、皇族しか利用しないJR原宿駅のお召し列車専用ホームを廃止しないのか?皇族しか利用しないお召列車や、都心の一等地を占領してビタ一文の利益も生まない皇居には手を付けないのか?強い者や権力者には何も言えないのです。だから、その鬱憤を弱い者虐めで晴らすしか能がないのです。
 
それが証拠に、この手の御用学者が槍玉に上げるのは、常に福祉予算や地方の赤字路線ばかりです。米軍の思いやり予算や、事故ばかり起こす「未亡人製造機」オスプレイ、新たに790億も追加負担額が増えた大阪万博予定地の埋立、大企業優遇税制、政党助成金などの壮大な無駄には一切手を付けようとはしません。そちらの方が、JR久留里線の赤字額なんかよりも、はるかに膨大な「無駄」をまき散らしているのに。
 
JR富山港線も昔は無駄な赤字路線の筆頭に上げられていました。でも、富山駅の高架化を機に、在来の路線をLRT化し、既存の市電網と繋げ、ダイヤも1〜2時間に1本の不便な物から、15分に1本の使い勝手の良い物に変えた途端に、赤字から黒字に豹変しました。今や、富山港線は、JRから路線を引き継いだ富山地方鉄道のドル箱路線に生まれ変わっています。
 
JR久留里線の末端区間も、盲腸線のまま不便なダイヤに捨て置かれたから、今でも赤字を垂れ流し続けているのです。これがもし、東京湾アクアラインに鉄道を通して、東京圏と房総半島を結びつけ、奥房総の観光地にも気軽に行けるようになれば、この路線も黒字路線に豹変する可能性は大きいと、私は思います。
 
 
最後に、「千葉とく旅キャンペーン」のクーポン券について。あれで本当に地域の商店や企業が潤うのか?私は疑問に感じました。クーポン券は旅先の買い物にしか使えません。マイカーで旅行するならそれでも良いでしょう。でも、私のように電車・バスでしか旅行できない人にとっては、荷物は出来るだけ少ない方が良いのです。かさばる土産物は最終日に旅の最終地点で買うしかありません。帰りの高速バスや新幹線の時間を気にしながら、最後の「道の駅」やコンビニで、適当に買い物を済ますしかありません。そんな「ただ慌ただしいだけの、適当な買い物」で、本当に地域の商店や企業を応援できるでしょうか?
 
 
そんな取って付けたような販促キャンペーンに税金を投入するぐらいなら、亀山湖のレンタサイクルやデマンドタクシーも「千葉とく旅キャンペーン」で安く乗れるようにして欲しかったです。JR久留里線の増発ダイヤも、大阪にいる間に確認出来るように、もっと宣伝に力を入れて欲しかったです。久留里線内の謎解きゲーム(キーワード探し)も、終日フリー切符とセットで勧めて欲しかったです。増発しても1時間に1本しかないダイヤの合間を縫って、下車するたびに運賃払い、乗車するたびにまた運賃を払わなければならないようでは、時間と金に余裕のある人しかゲームに参加できません。もっと一般庶民の立場に立ったキャンペーンを推進して下さい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JR久留里線の末端区間は本当に無駄なのか?(その2)

2022年11月25日 22時10分39秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
11月24日(木)晴れ。今日も前日に続きJR久留里線の乗車記録をお届けする。今日は昨日とは打って変わった晴天なので、乗降客数だけでなく車窓や駅の写真もなるべく撮る事にする。
 
9:16木更津発10:25上総亀山着下り列車が到着。1両編成のワンマン列車だが地元客のみ7人も下車。(上記写真)
 
今年からまた9年ぶりに、紅葉シーズンの11月9日から12月4日までダイヤ増発となる。通常は久留里止まりとなる列車も全て終点の上総亀山まで運行となり、同駅には駅員も常駐する事になる。
 
折り返し列車は10:42上総亀山を発車。乗客は私ともう1人の男性のみ。
 
上総亀山・上総松丘間でトンネルをくぐる。線形も山間のカーブが連続し、運転士も警笛を何度も鳴らす。
 
 
上総松丘の現ホーム向かいに昔のホームが残る。昔は行き違い設備が設けられていたのだろう。既に線路は撤去されている。同駅では乗降客ともに無し。(上記写真)
 
平山は片面ホーム一面のみ。しかし、この駅も昔はディスカバー・ジャパンや青春18きっぷのポスターモデルになった事があったのだ。
 
 
久留里は旧城下町(君津市久留里町)の中核駅。ここには行き違い設備どころか保線車両用の車庫や側線まである。駅員も常駐する。(上記写真)
 
車窓風景も市街地に入った事で、今までのカーブ連続の山間部とは違い、周囲に住宅が増え出す。同駅で男性2人乗車。降車客は無し。但し、この列車には行き違い列車もなく、約5分停車しただけで発車。
 
俵田も片面ホーム1線のみ。乗降客ともに無し。
 
 
小櫃(おびつ)も1線だけの片面ホームだが反対側に資材置場の空地が。昔はここに反対側のホームがあったのだろう。(上記写真)
 
小櫃で女性3人乗車。中年婦人と女子高生、杖をついた老婆。老婆は列車の段差を登り切れず、私も含めて男性客総出で乗車を助ける。老婆はしきりに「段差が高い」とぼやいていた。早急にバイアフリー化すべき。
 
 
下郡(しもごおり)も1面1線、待合室だけの簡素な駅舎だが、待合室の隣に立派なコンクリート造りのトイレが併設されていた。ここで数人の乗客が乗り込み総勢7人に。(上記写真)
 
 
馬来田(まくた)も1面1線だけの駅だが、反対側には昔のホームが。保線車両係留用の側線も数本ある。昔は貨物用ホームとして使われていたのだろう。(上記写真)
 
ここは、昔は「うまくさの里」として、万葉集の短歌にも登場する由緒ある土地柄だった。今も短歌の歌碑が周囲に点在するらしい。ここで何と7人も乗車して来て総勢14人に。
 
東横田は1線1面のみ。男女の高校生2人乗車。
 
 
 
横田で上下列車の行き違い。反対側ホームに停車中の下り列車からは7人も降りて来て、構内踏切の手前で待機中。私の乗った上り列車にも4人乗車。女子高生や若い女の子もいる。(上記写真)
 
東清川で地元の中年婦人と思しき人が2人下車。うち1人はリュックに葱を入れていたので、多分買い物帰りなのだろう。
 
上総清川で7人も乗車。うち半数は高校生。近くに木更津総合高校があるので、多分そこの生徒だろう。
 
既に車内の乗客は総勢27名となり、1両編成の車内には立ち客もチラホラ。運転士が車内放送で座席を詰めるように促す。私も「お兄さん、荷物退けてくれる?」と促されたw。
 
祇園でも高校生が1人乗車。
 
終点の木更津には11:48着。4番線ホームに入る。線路の向こうには久留里線専用の車庫があり、同線専属のE130系ディーゼルカーが4編成係留されていた。(その3に続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JR久留里線の末端区間は本当に無駄なのか?(その1)

2022年11月25日 20時31分02秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
11月23〜24日の休みに千葉県のJR久留里線に乗り、周遊観光して来たので、その事を記事にします。
そもそも久留里線とはどういう路線か?内房線の木更津と山間部の上総亀山を結ぶJR東日本の盲腸線です。単線・非電化のローカル線で、約32キロ全14駅の区間を1両ないし2両編成のディーゼルカーが走っています。途中の久留里までは一定の需要はありますが、そこから奥の末端区間(久留里・上総亀山間)はほとんど需要はなく、「100円稼ぐのに1万5千円もかかる」と言われ、廃止論議が浮上しています。(参照記事
でも本当にそうなのか?自分の目で確かめて来ました。長文の記録になるので3回に分けて書きます。まずは初日に上総亀山行き下り列車に乗った時のメモから。
 
 
11月23日(水・祝)13:01木更津発上総亀山行き2両編成に乗車。終点の上総亀山まで片道680円。天候は生憎本降りの雨。
 
既に1両目に15人、2両目に5人が乗っていた。地方ローカル線にしては意外と多いように感じる。ほとんど地元客だけで、私以外には鉄道ファンと思しき人は見当たらず。
 
JR久留里線ではICカードが使えないので、運転士以外に女性の車掌(アテンダント)も乗務、車内で切符販売と改札業務に従事。以下、各駅毎に乗降客数をレポートする。
 
祇園で5人下車。
 
上総清川で3人下車。
 
東清川から子ども2人乗車。アテンダントも手持ち無沙汰なようで、当駅発車後は運転室内で運転士と暫し連絡事項等のやり取り。ディーゼルエンジンが唸りを上げる。
 
横田で3人下車。当駅で上り列車と交換。久留里線は単線なので、行き違いの為に他駅よりも少し長めに停車。1両目車内の乗客も6人まで減少。
 
東横田で2人下車。
 
馬来田(まくた)で2人下車。当駅も昔は行き違い設備があったようで、反対側には使われていないホームが残されていた。
 
下郡(しもごおり)では乗降客ともに無し。
 
小櫃(おびつ)で1人下車。
 
俵田でも乗降客ともに無し。
 
 
久留里(くるり)は城下町の旧久留里町にある沿線の中核駅で、駅員が常駐しており、行き違い設備もある。当駅で3人下車。私以外の乗客は1両目に3人、2両目に2人だけとなる。ここでは運転調整の為か、上下列車とも約10分間と長めに停車。
 
久留里を出ると沿線の住宅も途切れ、線路は山の中に。山の中に民家や田畑が広がる典型的な農村風景に。
 
平山では乗降客ともに無し。
 
上総松丘で子ども2人下車。運転収受の際に、運転士と乗客の子どもとのやり取りに微笑ましさを感じる。
 
上総松丘・上総亀山間で小さなトンネルをくぐる。終点の上総亀山には14:11着。乗客全員下車。うち男性2人はまた折り返し列車に乗車。この男性も多分、鉄道ファンなのだろう。
 
上総亀山は無人駅なので、列車に乗るには乗車証明書が必要だ。改札入口の証明書発行機のボタンを押して証明書を入手し、下車駅で運賃と共に払う。
 
今は棒線ホーム1本だけの寂しい終着駅になってしまった上総亀山も、昔は賑わっていたのであろう、横に本線から切り離された側線が数本並んでいた。
 
終点の車止めも駅から少し離れた所にあった。小湊鉄道・いすみ鉄道連絡駅の上総中野とも連結する予定だったのだろう。
 
今日は終日本降りの雨なので、久留里線利用状況の調査だけに止め、周辺観光は明日に延ばす事にする。(その2に続く)
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UMACAデビュー!(マイルCSの総括)

2022年11月21日 21時20分09秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
マイルチャンピオンシップ(以下マイルCS)の馬券買いました。それもUMACA(ウマカ)馬券で。これで私もUMACAデビュー♪
 
でもUMACAって全然便利じゃありません。私は最初は銀行のカードみたいなものを連想していましたが、実際はそれよりはるかに不便です。いざ登録して発券機で馬券を買おうとしても、入出金機と投票機が別になっていて、赤い入出金機に入金してから、紫の投票機にタッチパネルで改めて投票しなければなりません。
 
それも券種を変更する度に、いちいちカードをかざし、発券機右側の読み取り機に掌をかざして、静脈認証を受けなければなりません。そこまでしても、出てくるのはピラピラの利用明細(馬券の控え)だけです。的中したらまたUMACAカードを入出金機にかざして出金しなければなりません。こんなピラピラの紙切れでは紛失してしまう可能性大です。
 
たまたま今回は手書きの出馬表を用意していたので、その出馬表の裏に利用明細を糊付けする事が出来ました。金曜日の段階で、どのみち土曜日には買う予想紙を何も今日もまた買う必要もないかと、独自にデータを集めて手書きの出馬表を作っていたのです。それがこんな形で幸いするとは思いませんでした。
 
勿論、利用明細を紛失しても、カードさえ無くさなければ払い戻しを受ける事は出来ます。UMACAカードの利点の一つは、入出金・投票履歴がカードに記録される事です。紙の記録だけでは、税務署から当たり馬券に課税されても、「外れ馬券の方が圧倒的に多いので利益なぞ出ない」と抗弁出来ません。それが抗弁出来るようになるメリットは決して小さくはありません。もう一つは、キャッシュレスで馬券が買える事です。GIレースともなると、券売機の前には長蛇の列が出来ます。馬券購入でまごまごしていると、後ろから「早くしろ」と罵声を浴びたりもします。それがキャッシュレスに変わる事で、お金を落としたり、お釣りを取り忘れたりするおそれがなくなります。
 
でも、券種を変えるごとに一々またカードをかざして一から購入しなければならないのは、やはり面倒です…。
 
ちなみに、マイルCSの予想と買い目は以下の通りです。
予想印
◎⑦ジャスティンカフェ
○⑤サリオス
▲④シュネルマイスター
☆⑪ソウルラッシュ
△①マテンロウオリオン
△③ダノンザキッド
△⑥ソダシ
△⑩セリフォス
△⑮ダノンスコーピオン
 
買い目
◎の単勝500円、◎○▲☆の三連複ボックス4点を100円ずつ、◎ー○▲ー△の三連複フォーメーション10点も100円ずつ。合計500円+100円×(4+10)点=1900円。
 
見解
マイルCSは決め手のある馬が馬券に絡んでいる。最有力は○サリオス、シュネルマイスターの2頭だが、○は重馬場がからっきしダメで、▲も距離に不安を抱えている。他にも有力な伏兵陣が多数控えている。
その中で、条件レースを次々圧勝して、前々走のエプソムカップも重馬場の中で上がり最速4着に好走し、前走のGⅡ毎日王冠もレコード勝ちした○サリオスから僅か0.1秒差の2着に上がり最速タイで詰め寄った◎ジャスティンカフェを本命に。
連軸の相手○▲☆もGI・GⅡレースを早い時計や上がり最速で馬券圏内に食い込んだ馬を指名。ヒモ△もそれに準じる。
○は前述したように重馬場は苦手だが、今日は夕方までは天気はもちそう。競馬場の馬場状態も稍重(ややおも)で終わりそうなので連軸で多分大丈夫だろう。
臨戦過程では昨年のマイルCS、今年のNHKマイルカップ、安田記念、毎日王冠、富士ステークス組を重視。
今回のマイルCSと同じコースを走ったマイラーズカップ組は、走破タイム、上がりタイムともに遅いので、他のGⅢ・オープン特別組と同様に軽視。
 
ところが結果は1着△⑩セリフォス、2着△③ダノンザキッド、3着△⑥ソダシ。1~3着ともヒモ△が来ながら、主軸◎〇▲☆が飛ぶ「タテ目」で外れました。私の場合は、大抵この「タテ目」で外すパターンが多いのです。先週のエリザベス女王杯は重馬場でも本命サイド決着に終わったので、雨も止み稍重まで馬場状態が回復した今回は、重馬場が苦手な〇サリオスも良馬場の時と同じ強い勝ち方をしてくれるだろうと思ったのですが。やはり朝までの雨で馬場が緩んでいた影響が出ました。〇は14着の惨敗、▲シュネルマイスターも5着止まりに終わりました。
 
私が本命に推した◎ジャスティンカフェも6着に沈みましたが、何と上りタイムは2位。4コーナーでも15番手だった所から、上り(ゴール前600メートル)33秒2の豪脚を繰り出し、勝ち馬セリフォスからわずか0.4秒遅れの6着にまで食い込んだのです。後でパトロールビデオで観たら、スタート直後に隣のソダシに寄られて出鼻をくじかれ、15番手にまで後退。それでも直線で前が開き、「さあこれから追い上げようか」という時も、外から内に寄れた馬の為にまた前が塞がり。その不利さえなければ、セリフォスに次ぐ2着ぐらいには詰め寄っていたかも知れません。着順こそ6着ですが、次回に繋がる「惜しい負け方」でした。まだどの重賞レースも勝っていないので7番人気に甘んじてますが、潜在能力は既にGI級です。次はGIを勝って皆を見返して欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南海平野線の痕跡を探る

2022年11月16日 21時57分52秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

前回記事の中で南海平野線で使われていた架線柱がまだ健在である事に触れました。その架線柱の写真を撮って来ましたので、これもブログに載せる事にします。

阿倍野の交差点で上町線の架線柱から2本の電線が枝分かれして、阪神高速の下道(大阪市道津守阿倍野線)沿いに阪堺線の方に向かって伸びています。その電線を支える架線柱こそが旧南海平野線で使われていたものです。

この電線は今も南海電鉄玉出変電所から供給された電力を阪堺線経由で上町線の方に流しているので、昭和から平成に変わっても、古い鉄製の架線柱から新しいコンクリート製の架線柱に更新されています。架線柱の標識番号の隣に平成27年11月製の表示があるのがその何よりの証拠です。

やがて南海平野線当時の架線柱も現れます。この鉄製の架線柱は昭和32年製で、標識の左側には南海電鉄の旧社章である羽根と輪っかのマークや、上町線の饋電線(きでんせん:配電線)を意味する「上キ」の記号が記載されています。

この架線柱の標識には何と「昭和18年1月設置」との記載が。戦時中の大空襲下でも持ちこたえた昭和の産業遺産が、まだこういう形で残っているのです。

やがて電線は阪堺線今船駅横の踏切で阪堺線の架線柱に繋がります。

阪神高速の下道の隣は飛田新地で、この辺りには平野線の飛田駅がありました。この空地こそが、今も唯一残る平野線の遺構です。

最後に、南海平野線は何故廃止されなければならなかったのでしょうか?赤字だったからではありません。戦前でもラッシュアワー時には2両編成で運行しなければならないほど需要はありました。その上、戦後は沿線の宅地開発も進み、ますます急増する需要に路面電車では対応できなくなってしまったのです。

そこで都市政策審議会の答申に沿って、平野線の線路用地をつぶして、そこに地下鉄谷町線と阪神高速14号松原線を建設する事になりました。平野線の線路は阿倍野を出ると後は平野まで一直線に伸びていたので、そこに目を付けられたのです。一時は平野線を高速鉄道に作り替えて、天王寺から平野よりさらに先の八尾や柏原まで延長する計画もあったのに。(詳しくはウィキペディアの記述参照)

平野線運行最終日の1980年11月27日は、始発から終電まで終日無料で電車が運行され、チンチン電車との別れを惜しむ客でどの電車も満員だったそうです。その3日後に阪堺線・上町線も南海電鉄から阪堺電気軌道株式会社(今の阪堺電車)に分社化されてしまいました。儲かる黒字部分は親会社が独占してしまい、子会社には赤字部門だけが押し付けられる。今の新幹線と並行在来線の関係と余りにも良く似ています。

今の地下鉄や高速道路も、チンチン電車の犠牲の上に成り立っているのです。チンチン電車がなければ今の地下鉄や高速道路の繁栄はありませんでした。なのに、美味しい黒字部分だけ横取りし、赤字部分は子会社に押し付けておいて、やれ「コストがかかる」だの「輸送効率がどうの」と言って、赤字の責任を子会社や沿線住民だけに押し付けるのは、私は盗人猛々しいにも程があると思います。それでも「自己責任」と言うなら、良いとこ取りした親会社の南海電鉄や大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)、阪神高速道路公団(現在は株式会社に改組)にこそ、真っ先にその責任を果たさせるのが本来あるべき姿ではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阪堺線の恵美須町行き電車もお忘れなく

2022年11月16日 16時51分49秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

 

遅くなりましたが、10月26日に阪堺線恵美須町行き電車に乗った時の写真をブログに載せます。先に載せた阪堺電車訪問記事の続編として読んでいただければ助かります。まず住吉電停手前の車窓から。この電車は恵美須町行きなので、右の上町線には入らずそのまま阪堺線の恵美須町行き線路の方に直進します。

読者の中には大阪在住以外の方もおられるので簡単に補足しておきます。左の路線図を見て下さい。路線図のY字形の左の頭が恵美須町、右の頭が天王寺駅前です。そしてY字が一つに合流する所に住吉の駅があります。その住吉から4つさらに下った所にあるのが我孫子道。阪堺電車の本社や車庫もある主要駅です。恵美須町から来た電車は全て我孫子道止まり。天王寺駅前から来た電車も、その半分は我孫子道止まりです。この先の浜寺駅前方面に行くには、我孫子道で乗り換えなければなりません。恵美須町、天王寺駅前のどちらから乗っても、我孫子道まで約20分、終点の浜寺駅前までは約50分かかります。運賃は全区間均一料金で片道大人230円、小児120円です。

路線の名称は恵美須町から浜寺公園までが阪堺線、天王寺駅前から住吉までが上町線です。これは昔も今も変わりません。昔はこの他にも平野線や大浜支線もありましたが、いずれも廃線になってしまいました。残った阪堺線と上町線も、他に並行路線が走っていない上町線は今も黒字ですが、南海本線と並行して走っている阪堺線は赤字です。その赤字を少しでも減らそうと、阪堺電車は2009年に運行形態を大幅に見直しました。それまで恵美須町・浜寺駅前間の阪堺線が本線で、天王寺駅前行きの上町線は支線だったのが、上町線の方を事実上本線に格上げし、浜寺駅前・恵美須町間の電車をほとんど天王寺駅前行きに変更してしまいました。浜寺から天王寺まで乗り換えなしで行けるようにする事で、南海本線に対抗しようとしたのです。

そして運賃も今の均一片道230円に値下げしました。阪堺電車を廃止されたら困る堺市が、阪堺電車の支援に乗り出したからです。これが奏功して、今も赤字基調ながら、阪堺電車の乗客減少に一定歯止めをかける事が出来ました。しかし逆に、それまで本線だった阪堺線の住吉・恵美須町間は、事実上の支線となり、全ての電車が我孫子道発着となってしまいました。そして運行本数も、後述するように大幅に削減されてしまいました。ところが路線の名称は今も浜寺駅前・恵美須町間が阪堺線で、住吉・天王寺駅前間が上町線です。今はもう運行実態に合わせて路線名称も変える時期に来ていると私は思うのですが。以上、補足しておきます。

住吉から2つ目の塚西電停。併用軌道上の停留所ですが、道幅が余りないので、道路の左寄りに設置されています。その関係で、下りホームには安全地帯が設置されていますが、上りホームは道路上にホームのマークが描かれているだけで、安全地帯は設置されていません。すぐ横は歩道なので移動するには便利ですが、車道と歩道の区別がないので、夜などは見通しが悪く危険ではないかと心配です。まあ、そうは言っても、すぐ前が交差点で、電車が停まっている時は自動車も赤信号で停まっているだろうから、その点では余り心配要らないのかも知れませんが。(なお、「駅・電停・停留所」と駅の呼び名が変わりますが、全て同じ意味です。余り気にしないで下さい(__))

併用軌道から専用軌道に入ると、すぐに南海高野線の下をくぐります。高野線のガードのすぐ向こうに、昔のホーム跡があるのが確認されます。かつてここには宮ノ下という電停がありました。

聖天坂の電停。駅の活性化の為にホームの壁にはペインティングが施されています。ここから再び恵美須町行きの電車に乗ります。前述したように、恵美須町行きの電車は全て我孫子道から出ています。浜寺駅前方面からの電車は全て天王寺駅前行きになっていますので、恵美須町に行くには、途中の我孫子道で乗り換えなければなりません。それなら、南海本線に乗って、天下茶屋で高野線の各駅停車に乗り換え、今宮戎で降りて恵美須町まで歩く方が早いかも知れません。

北天下茶屋電停とコーヒールンバ。下りホームのすぐ横に喫茶店があり、モーニングの種類も多かったので、電車を見ながらコーヒーが飲める喫茶店として、西成区の広報誌に紹介された事もあったそうです。残念ながら後継者難で閉店してしまいました。線路上に草が生い茂っているのが気になります。赤字路線なので保線にまで手が回らないのでしょうか?

今や野良猫が北天下茶屋駅の常連です。閉店したコーヒールンバを阪堺電車が買い取り、「電車を見ながらコーヒーが飲め、猫とも遊べる喫茶店」として売り出せば、天下茶屋駅前商店街の活性化に一役買うかも知れません。

今池電停は土手の上にあります。かつてはここから南海平野線が分かれていました。平野線はここで阪堺線と別れると、飛田新地の方に向かって線路が伸びていました。そして飛田電停の先で併用軌道に出て、阿倍野電停で上町線とクロスしていました。かつて併用軌道が走っていた所には、今でも当時の架線柱が残っています。この架線柱は、鉄道廃線後の今も、阪堺線の電気を上町線の方に供給しています。(この件については次回の記事でさらに詳しく取り上げるのでお楽しみに!)

今池のガードの下は萩之茶屋の商店街。立ち飲みで有名な「ホルモンやまき」もここにあります。私が訪ねた時はあいにく定休日でした。

新今宮駅前電停。かつては南霞町という電停名でした。今でもJR環状線の乗換駅として機能し、平日の一部時間帯には定期券の販売も行っています。目の前の道路の向こうには「あいりんセンター」もありました。この駅も、かつてあいりん地区で頻発した暴動の際には、投石や焼き討ちの格好のターゲットにされました。今では駅前にコンビニも出来、観光客で賑わうようになりましたが、駅は逆に寂れる一方です。

新世界の通天閣。新今宮駅前や終点の恵美須町からは目と鼻の先にあります。今やここは大阪観光のランドマーク。最近では観光客を当て込んで「滑り台」も併設されています。こんな「滑り台」に1回千円の使用料を払うくらいなら、1日600円のフリー切符を買って阪堺電車に終日乗る方がよっぽど楽しいと私は思うのですが。

終点の恵美須町電停。かつては恵美須町の交差点横に、2面3線のターミナル駅として、阪堺線だけでなく平野線の電車も発着していました。平野線が廃止になってからも、駅構内の喫茶店からは、コーヒーを飲みながら浜寺駅前行きの電車を眺める事が出来ました。ところが、今やその駅も、老朽化に伴い、新今宮寄りに100メートルも南に移され、わずか1面1線だけの捧駅に格下げされてしまいました。

電車のダイヤも、天王寺駅前発着の上町線の方がメインルートになってしまい、恵美須町からの電車は全て我孫子道止まりになってしまいました。駅の発着時刻もラッシュ時以外は1時間に0分、40分、20分間隔刻みの不規則ダイヤとなり、早朝・深夜には1時間に1本しか走らない超閑散路線となってしまいました。昔のターミナルのままリニューアルしていたら、地下鉄堺筋線経由で新世界に来る観光客もある程度は呼び込め、それなりに人気になっていたかも知れないのにと悔やまれます。

この前の日曜日も、「大阪にさらに観光客を呼び込む為に、御堂筋を歩行者天国にするんだ」と、そのリハーサルに、難波駅前のロータリーで盛大なイベントが開催されたそうですが、その予算の何十分の一かを、恵美須町駅前や天下茶屋商店街の活性化に回してもらえれば、阪堺電車も地元の商店街も、もっと潤うと思うのですが。

例えば、昔の恵美須町駅を取り壊してしまわずに、路面電車博物館としてリニューアルさせ、単に昔の写真だけでなく、東京さくらトラム(都電荒川線)や札幌市電環状線、富山ライトレール、宇都宮ライトレールなどの現在の先進事例も紹介すれば、それなりに観光客を呼び込む事も十分可能だと思います。同時に、恵美須町行き電車のダイヤも、今の不便なダイヤではなく、データイムでも20分等間隔ぐらいの乗りやすいものに変えれば、かつての賑わいをある程度は取り戻せるのではないでしょうか。(下の写真は開通当時の恵美須町駅前の賑わいぶりを表現したジオラマ。通天閣内の資料館に展示されていたもの)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬券は外れたが景品は当たった(エリザベス女王杯の総括)

2022年11月13日 22時01分01秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
エリザベス女王杯(GⅠ・阪神11レース・芝2200メートル)の馬券を買いました。今回はスマッピーで購入しました。難波のウインズでキャンペーンやっていたので、それに釣られて買いましたw。
 
スマッピーの馬券は、UMACA馬券をもっと手軽に買えるようにしたものかと思ったら、さにあらず。マークシートでは一度で買えた馬券も、券種別に買わなければならず、逆に不便です。
 
でも、キャンペーンで景品が当たると聞いて、くじを引いたらB賞でブランケットやら手袋やら一杯当たりました。これなら馬券が外れても元が取れそうです。
 
 
ちなみに、馬券は雨予報の為に、ぬかるんだ馬場では、距離ロスのある外枠の馬や後ろから差す馬では届かないと思い、当初の差し馬中心から内枠の逃げ・先行馬中心の展開予想に変更しました。
 
◎デアリングタクト
○ローザノワール
▲スターリングローズ
△秋華賞・古馬GⅡ好走馬7頭(イズジョーノキセキ、アンドヴァラナウト、ウインキートス、ナミュール、ウインマリリン、ジェラルディーナ)
 
◎は一昨年の牝馬三冠馬で重馬場巧者、▲も秋華賞馬で共に先行・自在脚質の有力馬ですが、○は逃げの穴馬。普通ならこんな馬なぞ買いません。しかし、今日は雨で馬場が渋り、前残りの可能性があるので、ヴィクトリアマイル4着の実績があり、調教も良かったこの馬を対抗馬に。
 
馬券は◎ー○▲ー○▲△の三連複フォーメーションと○ー▲△のワイド流しを100円ずつ合計20点の2千円。
 
 
しかし結果は、やはり外枠の差し馬・古馬が有利でした。1着18番ジェラルディーナ(オールカマー勝ち馬)、2着は13番ウインマリリン(札幌記念3着馬)と15番ライラックの同着となり、三連複は13ー15ー18番の配当90210円で確定。
 
牝馬・牡馬混合のGI・GⅡ(新聞のピンク枠で囲ったレース)で1〜3着だった馬がほぼ独占する結果に終わりました。私もこれらの馬には△の印を打ちましたが、軸馬◎○▲から外してしまったので、タテ目で不的中となってしまいました。
 
逆に内枠の先行馬は、たとえGⅠのオークスや秋華賞、前哨戦の府中牝馬ステークスで上位に来ていても、牝馬限定レース(同じく新聞の青枠のレース)の経験だけではエリザベス女王杯に勝つ事は出来ませんでした。
 
他方で、2着にウインマリリンと共に人気薄の3歳馬ライラックも同着で入っています。この馬は桜花賞もオークスも秋華賞も2桁着順でボロ負けした為に人気がなかったのですが、その前のフェアリーステークスでは後の桜花賞馬スターズオンアースを下して勝っています。つまり3歳馬は群雄割拠の状態で、GⅠ馬と言えども決して盤石ではなかったのです。
 
これでは3歳馬から軸馬を選ぶ事は出来ません。軸馬はやはり古馬から選び、3歳馬には手広く流すべきでした。
 
しかも、阪神芝2200メートル内回りコースは1コーナーまでの直線が長く、2〜3コーナーまで長い下り坂が続き、ゴール前にも急坂が控えています。その最初の長い直線、次の長い下り坂、最後の急坂をしのぐタフな体力がなければ勝てません。(競馬場のコース見取図参照)
 
逆に言えば、幾ら雨で馬場が渋ろうが、一般には不利とされる外枠に入ろうが、このタフさがあれば勝つ事が出来るのです。やはり当初の予想通り、外枠の差し馬・古馬中心に馬券を買うべきでした。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「貯蓄から投資」ではない 「自己責任から相互扶助」だ

2022年11月09日 17時31分08秒 | 当ブログと私の生い立ち

株の入門書を勧められて読んだ。漫画で読みやすかったが、株を買う金のない人には縁のない話である。それでも、円安の恩恵に浴するのは自動車などの輸出産業だけで、原材料を輸入・加工・販売する小売業には物価高などの悪影響しかなく、それを推進したアベノミクスが如何に酷い物だったか良く分かった。

この入門書は円高の場合を例に説明がされているので、逆に今の円安の場合に引き直して考えてみる。円安で円の価値が下がった。今まで1ドル100円で買えた輸入品が110円出さなければ買えなくなった。輸入品の大半はスーパーで売っている油や食料品の原材料だ。逆に自動車などの輸出品は、海外で今まで1ドルで100円分しか買えなかった物が110円分も買える様になるので売れ行き好調となる。輸出大企業だけが潤い庶民には物価高。
 
これも全て円安を煽ったアベノミクスのせいだ。アベノミクスが持ち上げられた頃は「アルバイトの時給が上がったのもアベノミクスのお陰」と言われたが、実際は少子化による労働力不足のせいだった。その労働力不足も結婚も出来ない低賃金によるもので、「善政の成果」とは真逆の代物だった。
 
「アベノミクスで最低賃金が上がった、時給が千円を超えた」と言っても、時給千円×1日8時間労働×週5日、月22日出勤で月収17万6千円。年収わずか211万円余りにしかならない。そんな年収で「憲法で保障された健康で文化的な最低限度の生活」なぞ送れる訳がない。他の先進国が既に時給1500円を超えようとしている時に、いまだに時給千円しかもらえず。それも東京や大阪の大都市部だけで、地方ではいまだに時給800円台や900円台の低い時給に据え置かれたまま。
 
だから岸田政権も最初は「新しい資本主義でアベノミクスの弊害を是正する」と言わなければならなかったのだ。しかし実際は「是正どころかアベノクスの後追い」に終わってしまった。当時あれだけアベノミクスを持ち上げたネトウヨが、今になってダンマリを決め込んでしまっているのが滑稽で哀れだ。
 
 
かく言う私も、かつて生協に正規雇用で勤めていた時は、毎月の給与やボーナスから数万~数十万円、実家に入れていました。それをお袋が信託銀行に預けていたので、私名義の預金がそこそこあります。その定期預金が満期になったので、「もう無利息同然の預金は一旦解約して、株式投資に回さないか」と兄貴が提案しているのです。漫画の入門書も、その時に兄貴から借りたものです。
 
その後、私は生協をリストラされて非正規雇用になり、親父とも喧嘩分かれして実家を出ました。でも、そのお袋が預けた金は元々私の金ですから、もらう権利は私にあります。
 
でも、私は株式投資には余り関心はありません。金に振り回されるのが嫌なのです。そりゃあ私も金儲けはしたいです。でも、今でも普通に働いたらそこそこ食って行けて、たとえリタイアしても最悪、生活保護に頼れば最低限の生活は出来るのに、何故そこまで金儲けにあくせくしなければならないのか?そんな事で自分の自由が束縛されるのが嫌なのです。
 
また、そういう「金儲けだけが全て」「勝ち組以外は生きている価値なし」という新自由主義的な発想自体が嫌いです。地位や権力、財産の有無に関わらず、どんな人間にも基本的人権があります。なのに入った生協は、「国民生活と平和・民主主義を守る」と言いながら、職場運営はトップダウンの軍隊式管理。今の非正規の職場の方がはるかに「人間的」です。
 
今は私はしがない非正規労働者で、経営者には頭が上がりませんが、これが株主になれば、たとえ一株株主でも株主総会に出て意見を言う事が出来ます。これを機にブラック企業をホワイト企業に変える事が出来るかも知れません。また、JRや大手私鉄の株だけでなく、ローカル私鉄の株を買う事で、赤字でも頑張っている鉄道会社を応援する事も出来るはずです。
 
でも、今の弱肉強食の資本主義の仕組みの中では、中小企業や、ましてや配当も出せないような会社には誰も投資なぞしません。損得勘定だけで相手を値踏みし、平気で切り捨てる、そういう考え方自体が嫌なのです。
 
私は別に怠けている訳ではありません。普通に働いていたら、別に投資なぞしなくても、普通に生きていける。そんな世の中にする事こそが、私の生きがいです。その「生きがい」と比べたら、投資なぞ、残りの人生を賭けるに値するものだとは、とても思えません。
 
今、投資を煽っているのはどういう人たちか?麻生太郎や日銀総裁の黒田などです。それらの人たちは、いくらチャートの見方を知っていても、スーパーに並んでいるカップラーメンや白菜の値段を知りません。「別にそんなもの知らなくても経済は回せる?」と思う人もいるでしょうが、私はそうは思いません。カップラーメンや白菜の小売り価格を知らない人に、物価高に苦しむ庶民の気持ちが分かるはずがありません。私は、そんな「人でなし」にはなりたくありません。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観てくればかり取り繕う維新の観光行政に喝!(追記あり)

2022年11月06日 07時39分34秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 
ツイッターで大阪府立植物園のイルミネーションを揶揄した投稿を見つけた。夜に光合成する植物に夜も電光浴びせたら生育に悪影響及ぼすに決まっているのに。観てくればかり取り繕って。
 
そう思って、同じく観てくればかりを取り繕う大阪府の観光行政を揶揄する為に、過去に自分が訪問した南港野鳥園と、以前住んでいた西成のシャッター街の写真を私もツイッターに載せて返信した。
 
 
そうしたら、その返信がバカ受けして、いいね!やリツイートが一杯付いたので、南港野鳥園や西成の事を取り上げた過去のブログ記事も紹介した。
 
 
野鳥園の予算が6分の1に減らされ、常駐スタッフもいなくなり、野鳥観察の望遠鏡もメンテ不足で使用中止、園内はゴミだらけになった惨状や(「南港と夢洲の自然を守れ!」)、
 
あいりん地区の活性化名目で誘致した高級ホテルが、実際は一泊数万円の宿代払えるセルブだけが対象で、賑わうのは新世界のみ。あいりん地区は寂れ、地上げ屋に食い物にされるだけの現状をブログに書いた(「OMO7の正体」)。
 
 
 
そうしたら、そのブログ記事も注目を集め、アクセス数が急増した。私の拙いブログの記事をわさわざ読んでいただき有難うございます。でも、南港野鳥園のリストラや、あいりん地区の空洞化も、別に今に始まった話でなし。大分以前から問題になっていたのに、何故今頃ツイッターでバズったのか?謎です。
 
(追記)
 
ツイッターでバズった原因が分かりました。まずバズり開始から時系列に説明します。
 
①新・大阪太郎さん
府立植物園のイルミネーションについて呟く。
 
②プレカリアート(私のツイッター・アカウント名)
上記の呟きに南港野鳥園や西成商店街の荒廃ぶりを写真付きで返信する呟きで返す。
 
③上記②の呟きに瞬く間に「いいね!」(賛同メッセージ)やリツイート(拡散メッセージ)が付く。
 
 
※赤枠内の回転矢印の数字がリツイート、ハートマークの数字が「いいね!」の件数です。
 
以上の経過でバズり始め、今もバズり続けています。
 
でも、返信の形を取らずに私が単独で呟いた「銀行にIR・カジノへの融資再考を促す取組み紹介」や「新型コロナワクチン接種の遅れ告発」の呟きには、ほとんど「いいね!」もリツイートも付かず、バズらなかった。
 
 
これは何を意味するか?両者のフォロワー数を比較すれば分かります。
 
両者のアカウント比較
 
新・大阪太郎
フォロー数2902
フォロワー数3227
ツイッター歴 2021年2月から
 
プレカリアート
フォロー数2116
フォロワー数1085
ツイッター歴 2013年11月から
 
 
フォロー数(自分からフォローしたアカウントの数)こそ、ツイッター歴の長い私も新・大阪太郎さんの件数に迫る数を確保出来ているが、フォロワー数(自分がフォローされたアカウントの数)では新・大阪太郎さんの方が3倍も多い事が分かります。
 
この事から、私の呟きがバズった原因は、フォロワー数を多く抱えるアカウントの呟きに、返信で返した為であると推測されます。新・大阪太郎さんのフォロワーさんが、私の呟きを見て、新・大阪太郎さんの呟きと同じ様に、私の呟きにも反応してくれたからだと思います。
 
だから、私が単独で呟いた投稿には、同じ維新政治批判の内容が含まれている(IR反対、吉村府政のコロナ無策告発)にも関わらず、バズらなかったのです。
 
それに加えて、バズった呟きには写真を添付していたのに対し、バズらなかった呟きは文章だけで、視認性にも大きな違いがありました。
 
そう考えると、「バズった」「バズらなかった」と言うのも、たまたまその時に、私の呟きに何かの拍子で注目が集まっただけだった事が分かります。
 
もしバズりを期待するなら、誰か有名人のアカウントに返信を返すのが良いでしょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする