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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
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ネオコン共和主義のロスジェネと、天皇社民主義の団塊オヤジ

2009年07月30日 16時37分16秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
Kiyoshiro Imawano - Kimigayo ~ 忌野清志郎 - 君が代


 前回エントリーでも少し触れたが、数日前から右肩を痛めて職場を休んでいる。だから本当はパソコンなどしてはいけないのだが、こんな機会でも利用しないとブログ更新がなかなか捗らない。それで、以前から書こうと思っていた事について、少し書いてみる事にする。尚、前述の理由により、文字入力を主に左手だけで行っている関係上、入力字数を少しでも減らしたいので、今回に限り文体は全て「である」調で行く。

 前々回エントリー「空想版・自民党大逆転プロジェクト」で取り上げた、自民党が総選挙での劣勢を挽回する為に、皇居を派遣村にする架空物語の内容だが、確かに普通に考えれば、まず在り得ない話だろうとは思う。しかし、全く根拠の無い話でも無いのだ。というのも、この話は、私が普段懇意にしているロスジェネ(就職氷河期)世代の鍼灸医さんと交わした実際の雑談が、元ネタになっているからだ。
 そこでは最初に、「自民党に今の劣勢を挽回出来る可能性があるのか」という話が出た。そして、「郵政民営化の時の様に、本当は保守政党にしか過ぎない筈の自民党が、改革者や庶民の味方を装う事で、野党のお株を奪う事に成功すれば可能かも知れない」という話になった。その例として私が半ば冗談として出した「皇居を潰して派遣村に」というストーリーが、意外にもバカ受けして、予想外に話が盛り上がったというのが、事の真相だ。
 そして、その話の中で引き合いに出した、「天皇なんてどうでも良い」というホリエモン発言にしても、これに類する発言を、同じロスジェネ世代に属すると思われる身近な人から、実際に何度か耳にする事もあった。それも、それまで旧世代がイメージするような左派・リベラルではなく、どちらかと言えばホリエモンや竹中平蔵の様な新自由主義の考え方に近い人たちの間から、その様な声を耳にする事が多かった。そういう体験が、この話の背景にはある。だから、これは決して荒唐無稽な架空話という訳でも無いのだ。

 ついでに、その正反対の体験についても、この際だから紹介しておく。それは、その前のエントリー「共産党の現状安住主義を憂う」の内容を、職場の同僚(仮にKさんとしておく)に、かいつまんで説明して意見を求めた時の事だ。ここでKさんの人となりについても説明しておくと、所謂「団塊の世代」で、かつてはやり手の営業マンとして鳴らした人だ。年齢こそ往ってはいるものの、剣道をやっていた事もあって、今も模範ワーカーとして職場をリードしている、そういう人だ。
 そのKさんが言うには、「共産党凋落の原因は、日の丸・君が代を認めないから」だそうだ。当該エントリーで私が取り上げた事項ともかけ離れた、その余りにも突拍子も無いその説明には、流石に私も言葉を失った。何故なら、「日の丸・君が代」なんて都議選の争点ですら無かったし、仮にそういう理由で共産党を嫌っている人がいたとしても、そんな票は民主党よりも寧ろ自民党に流れた筈だ。そして、当該エントリーのテーマはあくまでも「反自民票が何故共産党にではなく民主党に流れたのか」を論じたものであって、それ以前の「日の丸・君が代」無条件礼賛の保守票の動向なぞ、少なくとも私にとっては「議論の枠外」に属するものだったからだ。
 しかし、そのKさんとて、今はやりの自民党の提灯持ちや、それよりも右の極右のネットウヨクなんかではない。営業マン時代の台湾出向経験から、日本が植民地時代に台湾の人たちにした同化政策の酷さについても見聞して、「当時の日本は植民地の人から言葉も文化も奪った、ナチス・ドイツよりも酷い事をしたのだから、アジアの人からボロカス言われても一定仕方が無い」という事も口にする、そういう人なのだ。かと言って、今の中国・北朝鮮・韓国の言い分も鵜呑みにはせず、批判すべきは批判する、そういうバランス感覚も持ち合わせている。今の自民党政治にも批判的で、小泉改革や非核三原則見直しにも、どちらかというと批判的だ。政党で言うならば、恐らく国民新党の立場が、この人の考え方に一番近いのではないかと思われる。

 片や、ネオコン(対米追従・覇権主義)やネオリベ(新自由主義・市場原理主義)に親和的な「アンチ天皇制」共和主義のロスジェネ世代と、もう片やネオコン・ネオリベには批判的だが「古き良き日本」へのノスタルジーしか持ち合わせていない(何でも日の丸・君が代や道徳などの精神論に結びつける)「天皇」社民主義者の団塊世代という、私にとってはどちらも「その気持ちは一定分かるものの、どちらも一長一短で到底そのままでは組し得ない」存在が、目の前にある。これは確かに自分の周囲の限られた事例だが、結構こういう事例って、現実に存在しているのではないだろうか。
 今や、旧来の帝国主義国・金持ち国たるG8だけでは世界の問題には何ら対処し得ず、G20に早や突入しようかという多極化の時代で、米国大統領ですら核廃絶を口にするようになった、そういう「民衆こそが主人公の、戦争廃絶に向かう時代」であるのにも関わらず、未だ「天皇・日の丸・君が代」なんて帝政・軍国主義時代の遺物に、後生大事にしがみ付いている。かと思えば、サブ・プライムローン問題に端を発した世界不況や、地球温暖化問題で、米国式資本主義(新自由主義)に基づく成長神話がとうに崩壊したこの時代に、未だに小泉政治の復活を説く政治家が幅を利かせている。この日本の異常な政治状況は、一体いつまで続くのだろうか。
 勿論、共和主義も社民主義も、旧来のままで今の世界に通用するとは決して思わないが、それでも「天皇・日の丸・君が代」固執やネオコン・ネオリベよりは、よっぽど現代にマッチしていると思うのだが、不思議と日本では、そういう議論にはなかなか向かわない。これも保守二大政党制の為せる業か。
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お知らせ

2009年07月29日 19時59分55秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 今後数日間は、ブログの更新やコメントの返信などが滞るかも知れません。
 実は、何かの拍子に右肩を痛めてしまった様で、昨日から、右腕が余り上らない状態が続いています。それでも、昨日の朝から日中にかけては、まだ肩に少し違和感を感じるだけだったので、当日は出勤もしましたが、昨夜から今朝に掛けて徐々に痛みが酷くなり、昨晩は殆ど寝れませんでした。
 それで、今日は偶々シフト休日だった事もあり、ほぼ一日中寝ていました。夕方に、近所の整形外科医に行って、消炎剤などを処方して貰いましたが、未だ痛みが引きません。ひょっとしたら明日も休まなければならないかも・・・。
 そういう事ですので、まだコメント・TBの公開作業ぐらいなら、携帯からでも何とかするつもりではいますが、それ以上の、ブログ更新・コメント返信・TB返しとなると、殆ど無理だと思います。以上、悪しからずご了承願います。(実はこの告知文も、殆ど右手を使わず、主に左手で書いている状態です。)
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空想版・自民党大逆転プロジェクト

2009年07月26日 17時43分38秒 | 未完の政権交代
 次の衆院選挙で、いよいよ自民党が政権の座を失う事が、ほぼ確実視されています。では、自民党に挽回のチャンスが全く無いかと言えば、やはり在ります。どんな物事にも100%確実という事はありませんから。但し、ここまで国民に見放された以上は、もはや尋常なやり方では無理です。ここは奇策に打って出るしかありません。
 奇策のポイントは、(1)兎に角世間の意表を突いて注目を集める、(2)大衆の心の中に潜むある種の「破壊衝動」を激しく揺さぶる、(3)それで野党のお株を完全に奪ってしまう、この三点に尽きます。かつての小泉郵政解散が正にそれでした。

 ここまで自民党が凋落したのも、偏に小泉構造改革以来の弱者切捨て政策に因るものです。それを天皇崇拝や愛国心を煽る事で誤魔化そうとした安倍政権も、前評判と実際とでは大違いで、ほとんど糞の役にも立たずに、最後には歴史の藻屑と消えていきました。その後の福田政権も同様で、その後の麻生・現政権に至っては、もはや言わずもがなで。
 もう、どうころんでも自民党の負けが確実なのですから、ここはもう、ダメ元で奇策に打って出るしか無い。それも、郵政解散の延長程度のものでは、一旦免疫を獲得してしまった国民には、もう殆ど効果薄です。もっと奇をてらい、世間の耳目を引き寄せ、尚且つ野党のお株を完全に奪うようなスローガンを掲げなければダメです。

 しかし、そんな事が、あの自民党に出来るのだろうか。それが在るのです。格差問題を正面に据えて、野党のお株を完全に奪い、自民党に主導権を取り戻せるやり方が。その為のマニフェストは唯一つ。「皇居をぶっ壊して国営派遣村にする」、これ一点で攻めて攻めて攻めまくるのです。
 今までは自民党は、散々天皇や愛国心や北朝鮮をダシにして、政権浮揚に利用してきました。それを揶揄する「愛国心はならず者の最後の墓場」という言葉もある位です。しかし、その効果も思った程ではないと分かった以上は、もうこれ以上、こんなアナクロなものに拘泥する必要はなくなりました。

 そもそも、本当に道徳やら愛国心やらが大切だと思っているのなら、高齢者を差別する後期高齢者医療制度や、日本の国土・農業・文化を根こそぎ破壊する輸入農産物の野放図な自由化なぞ、推進する筈が無いじゃないですか。それを平気で推進出来るという事は、自民党が今まで金科玉条の様に唱えてきた道徳やら愛国心というのは、実は自民党への支持を繋ぎ止める為だけの、只の「煙幕」にしか過ぎなかったからではないですか。
 だから、「市場原理主義から決別する」(7月21日、自民党両院議員懇での発言)と格好付けたその舌の根も乾かぬうちに、「高齢者なんてどうせ遊ぶ事も知らないのだから、死ぬまで働かせて税金貢がせろ」と言わんばかりの矛盾した事(同25日、日本青年会議所での挨拶)も、平気で言えるのです。そんな、人をまるでモノ扱いする様な発想こそが、正に市場原理主義(新自由主義)の考え方であるにも関わらず。

 要するに、この男にとっては、言葉なんてどうでも良いのです。その場その場で、適当な事を言っているだけなのですから。愛国心や道徳も、この男にとっては、それと全く同じです。役に立つときは散々利用し、御用済みになれば容赦なく切り捨てる。
 謂わば、天皇もそれと同じです。今日び、本当に天皇を崇拝している人なんて、一体何人いますか?若し本当に崇拝しているのなら、もっと祝日にみんな国旗を掲げる筈です。ところが、実際はそうなっていない。昨今言われる右傾化の風潮も、実は本心から天皇を崇拝しているのではなくて、派遣・フリーター・障害者・ホームレス・朝鮮人などの、自分よりも下と思っている人に、日頃の鬱憤をぶちまける為の口実として、天皇やら愛国心やら道徳やらを、持ち出してきているだけではないですか。ネットウヨクの投稿を見ていると、それが良く分かります。

 麻生なんかの自民党の政治家も、本音はもっと別の所にあります。天皇や愛国心が、それまで自分たちが思っていた程の効果が無いと分かった以上は、そんなものにいつまでも拘泥している理由はありません。
 そこで周囲に目を見渡せば、民主党も共産党も、天皇にはまるで及び腰。民主党なんて、自民党以上に天皇命のバカウヨから、そんなモノ要らないという左派や新自由主義者まで、ただ寄せ集めただけの政党だし、共産党も、遠い将来には天皇制廃止の国民投票も予定している様な事も一応綱領には書いてあるものの、最近は天皇については何も言わなくなりました。
 国民に至っては、天皇なんて意識している人間、一体何人居てます?国旗・国歌が大切だと思っている人も、「外国人も国旗・国歌を大事にしているのに、何故日本人だけが、いつまでも過去の戦争のイメージに囚われて、それらを忌避するのか」という批判の仕方しか、しないではないですか。あくまでも「過去の戦争のイメージに囚われる」事に批判的なのであって、別に天皇制に固執している訳ではありません。国民が抱いている天皇像というのは、あくまでも戦後の象徴天皇であって、過去の「万世一系神聖にして犯すべからず」の天皇ではないのです。戦後60年以上経った今の国民にとっては、天皇なんて空気の様なものであって、別に居ても居なくても構わないのです。

 しかし、これを財界目線で見れば、東京の一等地に広大な面積を擁する皇居は、再開発にうってつけです。外国のハゲタカ・ファンドなんて、それ以上に喉から手が出る程欲しがっています。その一方で、国民は意外と天皇なんてどうでも良いと思っています。右翼のテロが怖いから何も言わないだけで。にも関わらず、その国民に遠慮して、民主も共産も天皇には何も言いません。
 正に自民党にとっては、バッシングかますには、うってつけの存在ではないですか。元より、そういう弱いもの虐めは、自民党の得意中の得意とする所です。それは郵政解散でも十分証明済みです。マスコミも、社会の木鐸としてのジャーナリズムの本旨なぞ、とうに亡失して、事の本質は一切問わずに、視聴率稼ぎの為に、表象をただ面白おかしく準えるだけの、只のマスゴミに成り下がってしまって久しくなりました。

 ここにこそ起死回生のチャンスがあるのです。昨今の格差社会批判を逆手にとって、「皇居をぶっ壊して国営派遣村にする」とぶちあげるのです。そちら(派遣村)が日比谷公園なら、こちら(自民党)は皇居だと。そうすれば、それまで偉そうに自民党を批判していた野党各党は、意表を衝かれて茫然自失に陥ります。そりゃあ国民の中には、「格差社会を作ったのは元々自公政権じゃないか」と思う向きもあるかも知れませんが、そんな批判なんてマスゴミの洪水が洗い流してくれます。
 「野党や派遣村の運動なんて只のポーズだ、我が党こそが最も格差問題に真剣に取り組んでいるのだ!!」と。舞台は東京の一等地、内外のマスコミも皇居への強制代執行を、ここぞとばかりに一斉に書き立てる。「巨大生活保護=皇室経済費の無駄を省け」「働かざるもの食うべからず」と。

 そもそも、「在特会=維新政党ナンチャラ」などのネットウヨクも、本当は天皇や愛国心なんてどうでも良くて、単に弱いもの虐めやストレス発散の大義名分に、それらを利用しているだけだから(注:小熊英二・上野陽子著「<癒し>のナショナリズム」などを参照の事)、このバッシングは、彼らにとっても格好の憂さ晴らしとなる。それに、「希望は戦争」の赤木智弘や、共産党の派遣切り追及動画に溜飲を下げていた様な人から、派遣切りにあってネットカフェ暮らしを強いられている当事者たちまで加わって、雪崩を打って自民党を支持する様になる。正にしてやったり。湯浅誠や雨宮処凛の悔し涙が目に浮かぶわい、と。

 しかも、天皇や過去の戦争のイメージが、これで完全に払拭出来る。ソマリアやアフガンへの海外派兵も、憲法改正や非核三原則の見直しも、今後は何の憂いも無く推進出来る。もはや中国や韓国には何も言わせない。既に戦時賠償については、相手国政府と自分たちでODA利権を山分けする事で、個人賠償への頬かむりを決め込む代償として来た。「大日本帝国復活」を懸念する米国に対しても、今後は心配ご無用と切り返せる。何故ならば、天皇や過去の戦争とは、これで完全に切り離されたのだから。
 天皇制廃止で、日本をフツーの共和国にして、議員内閣制から大統領制に変える事によって、逆に今までの首相とは比べ物にならない程の強大な権限を、手にする事が出来るようになる。その代わりに、国民が直接大統領を選ぶリスクも伴う様になるが、そんなモノはマスゴミの世論操作で何とでもなる。あの北朝鮮にしてからが、建前上はあくまでも人民共和国なのだから。

 天皇さんについては、旧皇居の片隅か京都御所にでもお隠れ遊ばして貰って、「ラスト・エンペラー」の溥儀の様に、博物館の館長でもやって貰う事にする。その他の皇族は、全て民間人として下放する。但し、博物館は独立行政法人に衣替えして、指定管理者制度の下で、これら「」には、成果主義の下で思う存分、外国人観光客から金を巻き上げて貰わなければならない。定数削減は何も国会だけの話ではない。下々に自己責任論を説く以上は、上もそれ位のパフォーマンスをしなければ、税金を払っている国民は到底納得しないだろう。数字だけが全ての新自由主義者の辞書には、「思いやり」なぞという文字は無い。劃して、「天皇無き天皇制」「”民主的”軍事国家」とも言うべき、イスラエルの巨大版みたいな国家体制が、この日本に誕生する事となる。

 そして、主の居なくなった皇居は、都心の一等地として、財界様や米国様の好き勝手に使わせて貰う。まずは国営派遣村だが、これはあくまで一部だけに止める。黒柳徹子かアグネス・チャンを広報担当に据えて、「我が国はここまでやってますよ」という国内外向けの「アリバイ&ガス抜き」として、精々お茶を濁しておけば良い。
 残りは、その一部を「なんばパークスw」みたいな公園にして、国営農場も併設する。日本式エコ政策としてアピール出来る。農場主は「徴農制」論者の「そのまんま東」がうってつけだろう。その隣には巨大な「ニート版・松下政経塾」でも置くとするか。そこには全国各地から「ニート狩り」で集めてきたホームレスやニートを収容する事にする。塾長は橋下徹、副長は森田健作、現場担当には義家弘介を配置する。そう「蟹工船」の農場版だ。

 その隣には国営派遣会社を作る。社長は「労基法なんて要らない」論者の奥谷禮子を据え、その下にはホリエモンや、グッドウィル元会長・折口、ノヴァ元会長・猿橋、JR西日本元社長・井出、エムクルー社長・前橋などの、錚々たるメンバーを揃える。派遣社員はみんな隣の国営農場で鍛錬・洗脳する。旧ソ連や北朝鮮の収容所のノウハウも適度に使って。
 更に外貨獲得の為に国営カジノも作る。鉄火場を取り仕切るのは勿論、石原慎太郎だ。土日の皇居外周道路は終日オートレースのコースとなる。更に更に、吉原のソープ街も全てその横に移転させて、国営ソープ&風俗案内所とする。これでレース配当の再回収を図る。ついでにオリンピック・センターや築地卸売市場も、みんなこちらに吸収する。これで市場移転やオリンピック招致の問題も、全て解決に向かう。

 そのまた隣には、将来需要が殺到するであろう宇宙軍拡や海外派兵に備えて、米州軍事学校(SOA)の日本版を作る。学校長は田母神俊雄、副校長には中山成彬が適任だ。そこでは「コミンテルンの仇をソマリアで討て!」という田母神史観に基づいた、時空を超越した講義が行われる事であろう。巷には「在特会」みたいなのがウヨウヨしているので、生徒募集にも苦労しない。「君にも出世のチャンスがある」と煽れば、赤木智弘みたいなのもワンサカ来る。そして、表向きはあくまでソフトに、NHKドラマの「ふたつのスピカ」みたいなノリでやれば良い。国民なんて所詮バカばっかりなのだから、それで十分だ。
 ついでに、創価学会が待ち望んでいた「国立戒壇」も作ってやれば良い。何なら、それを靖国神社の代わりにしてやっても良い。所詮公明党なんて、利権が目当てなのだから。その為には何でもする。「在特会」と創価学会の信者は、自民党「紅衛兵」の二本柱として、丁重にもてなさなければならない。これで算段の上では、公称800万の信者固定票+数百万単位の浮動票が自民党に流れ込む事になります。

 あと8月30日まで約1ヶ月もあります。その間自民党は、幸福実現党と二人三脚で、ひたすら「皇居をぶっ壊して国営派遣村にする」と、絶叫していれば良いのです。どうせ幸福実現党も似た様な事言っているのですから、構うことはありません。麻生には、それ以外の余計な事は一切喋らせてはいけません。選挙が終わり晴れて御用済みとなれば、その時は国営ネットカフェの店長にでもして、難民どもが良からぬ事を企まない様に、監視させてけば良いのです。
 こんな事をしたら、流石に今まで自民党を支持してきた地方の封建ジジババの票は逃げていくでしょうが、そんな老い先短い票なぞ、もはや要りません。代わりに貧しい若者やネットウヨクの票がごっそり手に入ります。それに創価票が加われば、「蟹工船」ブームや「政権交代」ブームも、何ら恐れるに足らずです。自民党の逆転大勝利間違いなし。逆に言うと、もうそんな「禁じ手」にすがるしか、自民党には残された手立てはないと言う事ですw。
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田母神の人格を疑う

2009年07月24日 20時49分31秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 あの田母神が、よりによって8月6日の広島で、「ヒロシマの平和を疑う」なる講演をやらかすと言う。そんな「核廃絶ナンセンス・核武装推進」講演なぞ、わざわざ8月6日の広島でやらずとも、8月15日の靖国神社や、どこぞのネオナチ・ヘイトの集まりで、いくらでも出来るだろうに。核廃絶の議論をすべき場に、核抑止・核武装論の入り込む余地なぞ一切無い。そんなものは、凡そ議論の名に値しない、只の「荒らし・嫌がらせ」でしか無い。
 「ポスト政権交代」の命運が掛かったこの大事な時期に、こんな「19世紀帝国主義の化石」みたいなバカウヨの相手なぞ、はっきり言って、もうアホらしくてやってられないのだが。それでも、こんな「アウシュビッツでネオナチの集会をやらかすのも言論の自由だ」と言わんばかりの、被爆者を貶める以外の何物でもない所業を、黙って見過ごす訳にはいかない。よって、下記声明をそのまま転載する事で以って、当ブログの意思表示とする。以下、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」サイトより転載。


下記の「日本核武装論と侵略戦争正当化を主張する8.6田母神広島講演会主催者「日本会議広島」に抗議し中止を要求する共同声明」を日本会議広島、日本会議、株式会社田母神事務所の三者に提出しました(7月17日、7月21日)。今後も賛同団体が増えるたびに提出します。

2009年7月16日

———————————

日本核武装論と侵略戦争正当化を主張する8.6田母神広島講演会主催者「日本会議広島」に抗議し中止を要求する共同声明

 この8月6日午後6時より、メルパルク広島にて、日本会議広島主催で田母神俊雄前航空幕僚長の講演会が開催される。講演演題は、「ヒロシマの平和を疑う」として、田母神前航空幕僚長は「日本のために核武装するべきだと考えており、講演ではそこに触れることになると思う」と明言している。

 昨年10月の麻生政権下、田母神航空幕僚長(当時)が更迭された事件の原因になった論文「日本は侵略国家であったのか」でも明らかなように、田母神論文の目的は過去の戦争の正当化を意図し、それを梃子に再び日本を戦争のできる国づくりに導くことであった。「我が国が侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣である」との歴史認識は、極端に偏った歴史観から導かれており、歴史的事実に反するものである。制服組トップとして、「集団的自衛権も行使出来ない、武器の使用も極めて制約が多い、また攻撃的兵器の保有も禁止されている」「このマインドコントロールから解放されない限り我が国を自らの力で守る体制がいつになっても完成しない」と述べ、歴史の見直しを通じて自衛隊を自衛軍に変えていこうとするものである。

 今回の広島講演の目的も、日本国家が引き起こした過去のアジア侵略戦争を正当化し、日本の軍国主義化を推し進めるための日本核武装論を被爆地広島で「8月6日」に主張すること、またはその布石を打つことである。
 64年前の「8月6日」、アメリカ合州国政府による一発の原爆投下によって、14万人の命が奪われ、その後原爆慰霊碑にまつられた犠牲者の数は現在26万人に達する。生き残った者も、今なお放射線後障害に苦しめられている。そして毎年核兵器廃絶への誓いを新たにする「8月6日」は、あらためて言うまでもなく私たち広島市民にとっては、家族の命日であり特別な一日である。日本会議広島は、この特別な日をあえて選び、しかも明確な核軍縮の風がプラハ・ワシントン・モスクワから吹いているきわめて重要な情勢下、今まさに被爆地が核兵器廃絶の先頭に立つべきこのときに、被爆者や市民に真正面から挑戦しているのである。このような田母神講演会開催を私たちは決して見過ごすことはできない。

 以上の観点から私たちは、日本会議広島に抗議し、8月6日開催予定の田母神講演会を中止することを要求する。そして、市民の皆さんに共に抗議する声をあげることを呼びかけるものである。                              以上。

【団体53】

●核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
●安佐南区・安佐北区九条の会
●井口・井口台中学校区九条の会
●イラク平和テレビ局inJapan・広島
●インド・パキスタン青少年と平和交流をすすめる会
●WE LOVE 9条
●岡本非暴力平和研究所
●九条の会・はつかいち
●教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま
●呉YWCA
●建交労広島県本部九条の会
●憲法と平和を守る広島共同センター
●憲法の改悪を許さない広島県民会議
●原水爆禁止広島県協議会
●原発はごめんだヒロシマ市民の会
●市民運動交流センター(ふくやま)
●新日本婦人の会広島県本部
●女性と政治キャンペーン広島
●スクラムユニオン・ひろしま
●第九条の会ヒロシマ
●’79 女たちから
●日本基督教団西中国教区
●日本基督教団西中国教区核問題特別委員会
●日本基督教団西中国教区社会部委員会
●日本基督教団西中国教区広島西分区委員会
●日本軍「慰安婦」問題を考える会・福山
●日本国民救援会広島県本部
●日本中国友好協会広島県連合会
●日本ベトナム友好協会広島支部
●日本ユーラシア協会広島県連合会
●NO DU ヒロシマ・プロジェクト
●8.6ヒロシマ平和へのつどい2009実行委員会
●ピースサイクル広島ネットワーク
●ピースリンク広島・呉・岩国
●被爆者が描いた原爆の絵を街角に返す会
●ひろしま医療人・九条の会
●広島医療生活協同組合
●広島医療生協津田診療所
●広島県商工団体連合会
●広島県西部平和委員会
●広島県民主医療機関連合会
●広島県母親連絡会
●広島県平和委員会
●広島県ユネスコ連絡協議会
●広島市キリスト教会連盟
●広島のうたごえ9条の会
●広島ユネスコ協会
●広島YWCA
●婦人民主クラブ広島支部
●平和・民主・革新の日本をめざす広島の会
●平和を考える市民の会・三次
●郵政労働者ユニオン中国地方本部
●ワールドフレンドシップセンター

【個人6】

●石川幸枝(保育士)
●北西 允(広島大学名誉教授)
●田尾健一(広島市議会議員)
●武田靖彦(被爆者)
●三浦精子(児童文学者)
●三木郁子(尾道市議会議員)      

         (2009.7.21、18時現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
各団体の皆様へ

 下記の「日本核武装論と侵略戦争正当化を主張する8.6田母神広島講演会主催者「日本会議広島」に抗議し中止を要求する共同声明」への賛同をよびかけます。第二次締切りの賛同数は、団体53、個人6でした。
第三次締切を7月26日にします。よろしくお願いします。
 また、どうしても個人で賛同したい方は、その旨、お知らせください。

                        2009年7月21日

==== 切り取り線 ====
団体名 :
代表者名:
連絡先 :
公表可否:   可・ 不可
一言  :
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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棄権層をも巻き込む変革を

2009年07月22日 21時02分33秒 | 未完の政権交代
 前回エントリー「共産党の現状安住主義を憂う」で、その直前に投開票された東京都議選の結果について書きましたが、そこで一つ大事な視点を抜かしていました。それは、都議選の投票率が、前回よりも大幅に上昇したとは言え、それでもまだ5割そこそこでしか無かったという事です。残り約半分の有権者は、ついに投票所に足を運ぶ事が無かった訳です。
 その事に改めて気付かせてくれたのが、ブログ「旗旗」にアップされた「都議選結果の分析(もどき)」という下記論考記事です。当該ブロガーの草加さん曰く、只の「数字のお遊び」との事ですが、どうしてどうして、少なくとも私にとっては、なかなか示唆に富んだ内容でした。

 
 

>絶対得票率とは、全有権者の中で現実にどれだけの支持を集めたのかを示すものです。比例代表ではないので、各党別の計算をしてもあんまり意味がないと思いましたが、たとえば「40%以上の得票で歴史的な大勝利をおさめた」はずの民主党が、実は全有権者の2割ちょっとの支持しか得られていないことが絶対得票率を見ればわかります。自民党にいたってはわずか14%弱の有権者が同党に投票したにすぎません。
>要するに民衆にとって「支持したい」と思う勢力や政党が未だにないということです。支配層に押し付けられた「改憲保守の2大政党制」、そしてそれを突破して「たとえ死票になろうとも投票したい」とまで思わせてはくれない社共、本当に図式的な指摘で恐縮ですが、こういう構造の中で私たち左派(に限らず社会に閉塞間を抱く大多数の民衆)の選択肢はますます少なくなっていきます。(以上、その上の図表も含め、当該記事より)

 つまり、党員・支持者が互いに民主だの自民だの共産だのと角突き合わせていた、先の都議選も、いざ蓋を開けてみたら、全有権者の半分を巻き込んだものでしかなかった、という事です。残りの半分は、その戦いを遠巻きにして眺めていただけでした。
 或いは、生活に追われてそれ所ではなかった、という人も居られるでしょう。今日び、日曜出勤の人や昼寝て夜働いている人も、決して少なくない。そういう人の中には新聞を取る余裕すらない人も居る。そんな人が、今回の都議選だけに限って、わざわざ期日前に投票所に足を運ぶとは限らない。そういう意味では、折角の期日前投票の制度も、実際にはなかなか機能していないというのが、現状ではないでしょうか。

 しかし、これは裏を返せば、たかだか数%投票率が上昇しただけでも、これだけの変化を引き起こせるのですから、今回は棄権に回った「全有権者の半分」が、雪崩を打って投票所に詰め掛ける事態になれば、もっとすごい革命的変化を起こす事が出来る、という事に他なりません。
 今の自民党にそんな力が残っていない事は、もはや誰の目にも明らかでしょう。さりとて、躍進したと言われる民主党や、得票増と言われる共産党にも、まだまだ、そこまでの力が備わっているとは言いがたい。

 そう言えば私も、昨年1月の大阪府知事選挙で、マスコミが盛んに「橋下徹の圧勝」を言い立てていた時にも、「『お笑い百万票』についての考察」というエントリーで、下記の如く、今回の草加さんと同じ様な事を書いていたのを思い出しました。

>70年代の保革対決時代には60%台を保っていた投票率が、革新自治体崩壊後のオール与党体制の下での馴れ合い・内ゲバ政治の長期化と、今に続く小選挙区制・二大政党制(オール与党体制の全国化)の下で、有権者が次第に政治に愛想を尽かし、40%台にまで落ち込んできた事が。この前の橋下人気で投票率が前回よりもアップしたと言っても、若干持ち直したに過ぎないだけでなく、あの横山ノックが235万票獲得しての当選時(第14回知事選)ですら、投票率自体は70年代~80年代前半からはグンと下がっているのですから。
>要は、80年代以降、政治茶番劇の進行・重症化の下で、自民党政治への不満や生活困窮に対する大衆の怒りが、それまでの様にストレートに政治変革の方向に向かうのではなく、棄権層の増大や際物タレント候補の大量得票という歪んだ形で現われるようになってしまった―という事です。(以上、当該記事より)

 あの大阪府知事選の場合は、有権者の閉塞感や政治に対する不満が、明確な反自民として現れずに、ネオリベのタレント弁護士候補を押し上げるという、歪んだ形で現れました。そして、その後も暫くの間は、「そのまんま東」や森田健作といった「橋下仲間」の当選が続きました。しかし、その橋下とて、絶対得票率で見ると、実は全有権者の約4分の1の支持しか獲得出来ていなかったのです。
 そして今や、あれだけ一世を風靡したかに見えた「橋下仲間」の化けの皮も、徐々に剥げて来ています。上辺だけはさも「自民にも民主にも一線を画している」かの様なポーズをとって来た、それらの電波芸者が、決定的な場面では常に自民党の保守反動政治をフォローする側に回ってきた事も、次第にはっきりしてきましたから。橋下の「道州制」「岩国米軍再編」「日の丸・君が代」擁護発言や、東の「道路族」「中山ナチ彬」擁護発言の例に見られる如く。

 「化けの皮」と言えば、これも我々にとっては今更言うまでもない事ですが、実は民主党自体も一つの「化けの皮」なのです。民主党が、人脈も基本政策も体質も自民党と似たり寄ったりの「第二自民党」である事には、聊かも幻想を持つべきではありません。しかし、その「第二自民」が、有権者の支持を獲得しようと、この間、野党色を鮮明にしてきました。だから、これだけ自民党が動揺しているのです。これが前原民主党の時代であれば、こうも動揺はしなかった筈です。
 先の都議選にしても、本当の勝利者は、実は「民主党」ではなく「反自民の意思表示をした有権者」だったのです。自民党も、実は鳩山民主党そのものにではなく、そのバックに控えている「有権者の反自民の意思表示」に慄いているのです。
 そういう意味では、現在の鳩山民主党の役回りは、かつてのフィリピンのアキノ大統領にも準える事が出来るかも知れません。この場合も、旧財閥・旧支配層の一員でしか無かったアキノが、民衆のマルコス独裁政権打倒の象徴として祭り上げ、独裁打倒の歴史的使命を果たした後は、旧勢力としてやがて淘汰されていきました。

 自民党の敵が、単に鳩山民主党だけであるなら、自民党にとっては怖くもなんともありません。民主党なんて、連合や財界におんぶに抱っこの、所詮は風だけが頼りの政党なのですから、その気になればアメとムチでどうにでもなります。かつて村山社会党に仕掛けたのと同じ事を、民主党にもすれば良いだけですから。それで最悪、民主党が世論に愛想を尽かされて解体・凋落しても、自民党政治が温存されればそれで良いのですから。
 既にその兆候も徐々に現れています。今までは散々野党ポーズをとってきた民主党ですが、いよいよ自民党から民主党への政権交代の流れがはっきりして来るにつれて、公約をこっそり自民党寄りのものに戻そうとする動きも出てきています。

 そうさせない為にも、民主党だけでなく、その他の野党も得票・議席を伸ばして、民主党が自民党と変な妥協をしない様に、左から民主党を監視させなければなりません。その非民主系野党の中でも一際鍵を握っているのが、共産党の動向です。共産党についても、民主党と同様に意見は色々あれど、自民党の保守反動・新自由主義政治と、少なくとも既成野党の中では最も対峙している存在である事は、誰もが認める所でしょう。
 しかし、残念ながら共産党については、今のままでは民主党人気の呷りを受けて、今回の衆院選ではせいぜい現状維持か、良くても微増、下手すれば議席減もあり得るというのが、現実でしょう。こうも、民主党が恰も反自民の第一人者の様に遇される、今の情勢の下では。
 問題は、恐らく今のままでは単独過半数を制する所まで行くであろう民主党が、選挙後の政界再編も噂される政局の中で、どう出てくるかです。総選挙で示された有権者の反自民の意思を貫くのか、それとも「第二村山社会党」の道を歩むのか。共産党が本当に「確かな野党」として、その真価を発揮出来るか否かが問われるのも、その時です。それは、都議選では依然として棄権に留まった有権者の心まで掴めてこそ、初めて可能になると言えるでしょう。
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共産党の現状安住主義を憂う

2009年07月15日 20時43分06秒 | 未完の政権交代
  

 7月14日付「しんぶん赤旗」に、東京都議選の選挙総括が掲載されました(上記左写真)。それに拠ると、「残念ながら5議席減に終わったが、得票は07年参院比例比で15万票増やした」「この得票増は、民主党も含めた他党よりも顕著なものだ」「自民か民主かの、政権選択論が組織的に流された中でも、今後に繋がる足場を築く事が出来た」との事でした。
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-14/2009071401_05_0.html

 この上記の選挙総括ですが、次の二点で問題がある様に思います。
 まず第一に、いくら直近の選挙だからと言っても、選挙の性格が異なる参院比例票と比較した所で、どれだけ意味があるのでしょうか。比較するのなら、やはり前回都議選の票と比較すべきではないでしょうか。
 そして第二に、これでは余りにも現状に安住した内容の総括ではないでしょうか。確かに、民主党も自民党も、安保・自衛隊・海外派兵の問題でも、消費税や格差是正の問題でも、「似たり寄ったり」の政党である事は確かです。そんな事は共産党だけでなく、国民も既に本能的に感じています。問題は、「それでも尚且つ投票率上昇分の大半が民主党に流れた」事にあるのではないでしょうか。

 無論その中には、上辺だけの雰囲気だけで、時流に阿るままに民主党に投票した票も少なくないでしょう。しかし、その大半は決してそんないい加減な票ばかりではなく、寧ろ「それでも今の自民党政治を少しでも変えて欲しい」という、「積極的・意識的な反自民」の意味合いの強い票ではないかという気がします。そういう意味では、昔の民社党の様な、「自民党ともそう変わらないのでご安心を」と言う「中道志向」とは、似て非なるものです。だから、自民党の古賀選対委員長や石原伸晃・東京都連会長が辞意表明したり、自民党離党を表明する議員が出てきたりして、自民党の屋台骨が揺らいでいるのです。

 だから、そんな「本来なら真っ先に流れ込んで来て然るべき積極的・意識的な反自民票が、何故共産党に向かわず民主党に向かったのか」という事こそ、真っ先に問題にすべきなのに、それがこんな、「これだけ自民か民主かの政権選択論がマスコミによって流され、民主党以外の野党もその呷りを蒙った中で、我が党はよく踏ん張った」と言った様な総括では、「現状に安住しているだけだ」と言われても仕方が無いと思います。

 これを見て、その前の6月27日付「しんぶん赤旗」に載った、野中広務・元自民党幹事長へのインタビュー記事を思い出しました(上記右写真)。この記事も、「かつて自民党のドンと呼ばれた野中ですら、昨今の右傾化や格差社会化には懸念を表明し、共産党にエールを送っている」と、聊か我田引水めいた内容でした。
 確かにこれも、言っている事は決して間違ってはいません。野中広務がその種の懸念を公式の場で表明してきた事は事実であるし、そういう意味では、時流に阿るだけの小泉や麻生よりは、まだ誠実で良心的な政治家だとは言えるでしょう。

 しかし、それは野中のある一面にしか過ぎないのです。では何故その野中が、共産党や社民党ではなく自民党の門をくぐり、幹部にまで上り詰めたのかを考えると、野中のまた別の一面が見えてきます。実際、沖縄・普天間米軍基地の辺野古移設・県内たらい回しの青写真を描いたのは、この野中なのですから。
 それがこの記事では、余りにも手放しで礼賛し過ぎです。如何にインタビューという制約があるにしても、もう少し別の側面もきちんと取り上げて、その上で評価すべき所も評価するのでなければ、本当の客観的な評価にはならないのではないでしょうか。

 この野中の発言にしても、これは共産党とは直接関係がありませんが、田母神論文を批判した石破茂・元防衛相の発言にしても、それはそれで注目すべきニュースだと思いますが、それはあくまでも、野中や石破のある一面にしか過ぎない事は、きちんと押さえておくべきだと思います。
 実は、野中も石破も、昔も今も全然変わっていないのです。全然ぶれていない。寧ろ変わったのは日本社会の方なのです。日本社会が余りにも右傾化して、ネオコン・ネオリベやネオナチ在特会みたいなものにかぶれる輩が増えてしまったので、今までだったら右派だった野中や石破ですら、一見左派の様に見えてしまうのです。

 共産党としては、寧ろそこまで右傾化してしまった事の異常さこそ、もっと指摘すべきなのに、これでは単なる我田引水にしか過ぎません。これも現状安住主義の表れではないでしょうか。
 旧ソ連・中国・北朝鮮の一国覇権主義や独裁・人権抑圧・官僚主義の現れも、元はと言えばこんな現状安住主義から始まったのではないですか。その「守りの姿勢」が、やがて既得権・権力保持の姿勢にも繋がるのではないでしょうか。

 これは別に悲観論で言っているのでも、共産党を否定せんが為に言っているのでもありません。離党こそすれ、今も私は共産党を支持していますし、「赤旗」日刊紙も購読し、選挙になるとビラ配布を手伝ったりもしています。
 自民党も民主党も似たり寄ったりでしかない。偶々ソ連が米国よりも先に崩壊しただけであって、別に資本主義が社会主義に勝利した訳ではない。時代錯誤の自民党・保守派や右翼には未来は無い。民主党の躍進も所詮は風まかせ。諸悪の根源は民意切捨ての小選挙区制や規制だらけの公選法にある。・・・これらは全て正論です。これらの矛盾是正無くして、現行制度のままで形だけの政権交代を幾ら成し遂げても、細川政権・村山政権の様な「自民と第二自民による政権たらい回し」に終わる公算が大です。これら矛盾の廃絶・止揚を追求しなければならないのは勿論です。

 しかし、そういう原則論で党外から批判しているだけでは政治は動きません。矛盾止揚の追求と併せて、今の悪い制度の下でも少しでもよりマシな政治になるように、もっと現実的・具体的な手段で、左から民主党を揺さぶる必要があるのではないでしょうか。確かに民主党は自民党と似たり寄ったりですが、自民党との大きな違いが一つあります。それは民主党が野党である点です。幾ら党内に自民党と同じかそれ以上の金権・保守・反動の輩が巣食うっていても、票欲しさに野党ポーズも一定取らざるを得ない。そこを何故もっと上手に、狡猾に突かないのか。

 別に民主党の「下駄の雪」に甘んじる必要はありません。イタリア左翼の退潮は、小選挙区制に戦く余り、旧共産党(左翼民主党)崩れの「中道勢力」の「下駄の雪」に甘んじてしまっているうちに、自身の主体的力量も失われてしまったからです。日本の左翼が、みすみすそれを後追いする必要は無い。
 民主党全体とは協調出来なくとも、党内左派との連携を模索するなどの、より現実的な形で圧力を掛けるなど、方法は幾らでもあるのではないでしょうか。そりゃあ、そんな事をすれば民主党の執行部は警戒しますが、今も自民党が似た様な事をやっているのですから、左翼もやって何が悪いのでしょうか。

 共産党は「現状維持でよく踏みとどまった」と言いますが、その票田も決して磐石なものではありません。無党派や自民党から流れてきた票もある一方で、共産党から民主党に逃げていった票もあり、その内実は結構流動的なのです。その「逃げていく票」を何とかしないといけないのに、「よく踏みとどまった」という総括だけでは、全く不十分です。今は未だ、議席は取りこぼしても党勢はどうにか収支トントンに収まっていますが、今の総括を今後もずっと続けていると、そのうちに辛抱出来なくなった票の流出が更に広がり、今の社民党みたいになってしまうとも限りません。

 しかも、その「民主党に逃げた票」というのは、決して共産党の左翼性を嫌って保守回帰した日和見票ではないのです。寧ろその逆の、「もう民主連合政府成立まで気長に待てない、これ以上自民党の悪政を我慢する事なぞ到底出来ない」という票なのです。そんな革命的な票をむざむざ流出させて、それでも相も変わらず現状維持に汲々としている様では、もはや革新政党・革命政党とは言えないのではないでしょうか。

(参考記事)
・都議選 共産党70万票/8議席確保/07年参院比例比 15万票増やす(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-14/2009071401_05_0.html
・これが「しんぶん赤旗」に載った野中広務氏のインタビュー(Internet Zone)
 http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2009/07/01005226/
・連載 政界地獄耳 赤旗が報じた「野中の声」【日刊スポーツ】(どこへ行く、日本。)
 http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10291619296.html
・野中広務氏への麻生氏の差別(宇佐美保)
 http://members.jcom.home.ne.jp/u333/ithink040724nonaka%20asou%20sabetu.htm
・野中広務という政治家(天木直人ブログ)
 http://www.amakiblog.com/archives/2008/08/24/#001098
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中国社会主義と民族自決権

2009年07月12日 18時27分56秒 | 北朝鮮・中国人権問題
中国の民族問題―危機の本質 (岩波現代文庫)
加々美 光行
岩波書店

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 現在、中国の新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)全域で、中国支配に対するウイグル人の抗議行動が広がっています。それに伴い、自治区首都のウルムチでは、ウイグル人と中国人の衝突も起こっています。
 日本ウイグル協会などの情報によると、この事件のキッカケは、新疆よりずっと南方の広東省韶関市にある玩具工場で、6月26日未明に起こった中国人(漢人)によるウイグル人従業員寮襲撃事件が発端だと言われています。工場を解雇された中国人従業員が、恐らくウイグル人の低賃金労働者に職を奪われたと思い込んだのでしょう、その腹いせに「漢人女性がウイグル人従業員にレイプされた」とネットに書き込み、それが元で襲撃事件が引き起こされたと言うのです。

 中国筋の発表によると、この玩具工場での衝突では、漢人・ウイグル人双方に数十人の負傷者が出、2名のウイグル人が死亡しました。下記の映像は、ネットに流出した当時の現場映像の一つです。私も、それを幾度と無く見ましたが、「おぞましい」の一語に尽きます。数百人からの中国人が寄って集って、少数民族のウイグル人をなぶり殺しにしています。その少し前に、日本の埼玉県蕨市や京都で繰り広げられたネオナチ在特会の所業を、もっと凄惨かつ大規模にした様なものではないですか。或いは、大正時代の関東大震災での朝鮮人虐殺も斯くやと、思わせる様な映像です。

Race riot in China!!!Han VS Uygur!!


 そして、「内陸部に住むウイグル人が、何故沿岸部の広東省で多数働いていのたか?」という問題もあります。これも貧困対策・就職斡旋の名目で、経済後進地域の内陸部から成長著しい沿岸部へ、貧困人口を大量に移動して、奴隷労働に従事させていたと言われています。これなども正に「蟹工船」や「女工哀史」と同じ構図です。或いは、疲弊した就職難の地方住民の足元を見透かして、今まで盛んにトヨタやキャノンの工場に低賃金労働力を送り込んできた、日本の大手派遣会社の姿とも、よく似ています。いずれにしても、洋の東西や左右のイデオロギーを問わず、人間性を失った体制の姿は、どこも同じだと改めて思いました。
 この今回のウイグル人虐殺でもそうですが、「今でも表向きは全人民の平等を建前とする社会主義の中国で、何故この様な事が繰り返されるのか?」という事を、実はこの間ずっと考えてきました。此処で少し言い訳させて貰うと、今回のこの記事執筆が今頃になってしまったのも、偏にこの為です。

 ここで予め断っておきますが、この問題に託けても、一部ネオコン雑誌・識者・ネットウヨクによる安易な中国バッシングが流行していますが、私はこの手の論には一切与しません。その様な機会主義者の言動には、もういい加減ウンザリ来ています。
 この手の論者の中には、大企業の側に立って日本の「派遣切り」は露骨に擁護しながら、中国の「派遣切り」についてだけは、さも労働者の味方面して中国バッシングに興じる輩が後を絶ちませんが、自己矛盾も甚だしいと言わざるを得ません。ウイグルの人権問題についても、例えば中国・ロプノールでの核実験被災の実態を暴露しながら、日米の核軍拡や日本の原発政策を露骨に擁護する向きがいますが、これも唾棄すべき行為以外の何物でもありません。ウイグル・チベットに対する中国の同化政策には異を唱えながら、過去の台湾・朝鮮に対する日本の同化政策(創氏改名など)を擁護する田母神・靖国一派に至っては、正に噴飯モノという他ありません。

 その一方で、日中両党関係正常化以後の「しんぶん赤旗」に見られる、一見「喧嘩両成敗」的な及び腰の報道ぶりや、一部識者による中国社会主義美化論にも、違和感を感じています。この問題の背景には、中国人特有の排外主義(中華思想)が根源にある事は、ほぼ間違いないでしょう。その中華思想が、近代の中国革命を通しても払拭出来ず、近年はそれが更に酷くなっている所にこそ、この問題の一番の悲劇があると感じています。
 中華思想そのものは、中国に昔からあった考え方です。しかし、それが現代にも累を及ぼす様になったのは、近代の西欧帝国主義列強による中国支配に抗して、孫文などの民族運動指導者が、民族再興と革命のイデオロギーとして称揚する様になってからです。その展開の仕方は、日本幕末期における国学ともよく似ています。日本における国学との違いは、日本ではそれが尊王攘夷・王政復古の靖国思想となっていったのに対して、中国では倒満興漢の運動を経て共和革命の思想にまで発展した点です。
 その後に誕生した中華民国や、今の中華人民共和国の、国名の由来も其処から来ています。斯様に、当時としては一定の抵抗イデオロギーとして機能した中華思想ですが、中国人(漢民族)以外のウイグル・チベット・モンゴルその他の周辺諸民族にとっては、欧米や日本の帝国主義と同様の、侵略者の思想でしかありませんでした。

 また、これら中国周辺諸民族の居住地域は、国境を挟んで北は旧ソ連領のシベリア・中央アジア、南はアフガニスタンや旧英領インド、ネパールなどに接していたので、これら地域の民族運動には、旧ソ連・英国や、民族的・歴史的に繋がりの深かったトルコ・イランなどの思惑も、微妙に影を落とす事になります。そういう意味では、同じく周辺大国の思惑に翻弄され続けてきた、中東におけるクルド人の置かれた立場ともよく似ています。
 これら諸民族の中で、最終的に独立を達成する事が出来たのは、モンゴルの一部(外モンゴル=現在のモンゴル国)のみでした。それ以外の内モンゴルやウイグル・チベットでは、未だに独立への動きは抑えつけられています。ウイグルでも、1930年代と40年代の二度に渡って、東トルキスタン共和国の独立が宣言されましたが、いずれも当時の中国国民党政府・ソ連や、現地を支配していた省政府・軍閥との力関係によって、独立の動きは潰されてきました。

 そんな中国を反帝・反封建の新しい国に変えるべく誕生した中国共産党も、やはり中華思想との関係を断ち切る事は出来ませんでした。寧ろ、今の中国の「社会主義」は、過去の毛沢東思想全盛期や今の社会主義市場経済の時代も含めて、実は社会主義でも何でも無く、ただ中華思想が社会主義の形を装っただけにしか過ぎなかった、と言うべきなのかも知れません。
 党創設期・革命戦争時代の、連邦離脱権規定も盛り込まれた「中華連邦」構想は、次第に後景に退けられ、それに代わって登場してきたのが「民族区域自治」の考え方です。これは、自治区領域内での少数民族による自治(民族自治)と、自治区内での漢民族をも含む全民族の完全平等(区域自治)の、二本柱の考え方から成っています。その特徴は、あくまでも限定的な自治でしか無く、しかも平等や格差是正の名目で、漢民族への同化政策も同時に推し進められる、というものでした。
 しかし、これはウイグル人からすれば、民族語や文化の抹殺でしか無く、他方で漢民族にとっても、自らは実際は支配民族でありながら、表向きの少数民族優遇策(実際は格差是正を口実とした同化政策でしか無いのだが)によって、自分たちが逆差別されているかの様な感情を抱かせるものでしかありませんでした。それが、改革開放以来の中国における新自由主義の浸透、経済格差の拡大と相まって、次第に民族衝突が生まれる背景となっていったのではないでしょうか。そういう意味では、かつてのユーゴスラビア崩壊でも見られた現象が、中国でも進んでいるのではないでしょうか。

 この事態に終止符を打つのは、形だけの「民族区域自治」なぞではなく、名実ともに民主主義の原則に裏打ちされた、連邦離脱権をも含む完全な連邦国家に、中国が変わる以外に道はないのかも知れません。そして、民族独立を云々する以上は、それ以外の言論・集会などの市民的自由の保障や複数政党制の導入も、その段階では当然視野に入れなければならないでしょう。
 勿論、その道を選択するか否かを最終的に決めるのは、漢民族や周辺諸民族を含めた今の全中国の人民であり、それを応援する全世界の民主勢力の連帯です。それが何時どの様な形で実現するかは、私には全然見当も尽きませんが、将来的には、もうその方向でしか、根本的解決の道はないのではないでしょうか。

 但し、今盛んに中国バッシングに興じている勢力が、それを実現出来る事など、あろう筈がありません。未だに帝国主義・植民地主義を礼賛し、「遅れた国や民族を発展させる為に、鉄道や大学を作ってやった」と言い放ち、自分たちが過去に進めた同化政策を免罪する様な輩に、中国の今の同化政策を非難する資格なぞあろう筈がありません。それは、民族自決・人権・民主主義を擁護する、中国人民をも含む全世界人民の世論によってしか実現出来ないと思います。
 以上、今回の中国ウイグルにおける事態に際して、自分にとっては荷が重すぎるのも承知の上で、聊か大仰なテーマで筆を進めて来ましたが、私は斯様に考えます。そういう思いで、記事冒頭に掲げたアフェリエイトの著書もぼちぼち読み始めています。

(参考資料:追記有り)
・民族抑圧に抗議するウィグル人民への弾圧を許さない(虹とモンスーン)
 http://solidarity.blog.shinobi.jp/Entry/536/
・広東省韶関市でウイグル族と漢人との間で発生した悲惨な事件に対する声明(日本ウイグル協会、以下同上)
 http://uyghur-j.org/about_activity_090703.html
・7月5日中国ウイグル地域ウルムチで起きた事件の情報
 http://uyghur-j.org/urumqi_090705.html
・7月12日「中国政府によるウイグル人虐殺抗議デモ」
 http://uyghur-j.org/urumqi_demo_090717.html
・奇妙な発表「死者140人」・・・ウルムチで何が起ったのか(リベラル21)
 http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-821.html
・王力雄『私の西域、君の東トルキスタン』を読む―新疆のパレスチナ化、或いはチェチェン化(集広舎:劉燕子さんのコラム)
 http://www.shukousha.com/column/liu007.html
・ 梁文道:中国も多民族国家だということを忘れてはならない(思いつくまま)
 http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/306768a506fc3dc2eff6fe475c8c8be9
・中国西域マイノリティリポート 少数民族ウイグル人決死の抵抗(米流時評)
 http://beiryu2.exblog.jp/9961950
・ウイグル問題のこと(ものろぎあ・そりてえる)
 http://barbare.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-b0ed.html
・東トルキスタン共和国(ウィキペディア)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD
・東トルキスタン独立運動(同上)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E9%81%8B%E5%8B%95
・東トルキスタン共和国(世界飛び地領土研究会)
 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/syometsu/higatoru.html
・中国少数民族地域の民族教育政策と民族教育の問題-内モンゴル自治区の民族教育を中心に-(哈斯額尓敦)
 http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/tagen/tagenbunka/vol5/hasu5pdf.pdf
・水谷尚子著「中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧」(文春新書)
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166605992/hatahata-22/ref=nosim
・東トルキスタン(新疆ウイグル)について(1)資料編(ブログ旗旗)
 http://bund.jp/md/wordpress/?p=2459
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これは決してホンジュラスだけの問題ではない

2009年07月07日 22時58分52秒 | その他の国際問題
En hondura no pasa nada, todo tranquilo (GOLPE DE ESTADO)
ビデオタイトル:「ホンジュラスでは何も起きていない」(注:勿論これは皮肉である)


 私は、前回エントリー「へんてこなひと」の中で、「反自民世論が切り崩されるパターン」として、次の3つを挙げました。

(1)自民党と第二自民党(民主党)との間で、政権たらい回しや談合・馴れ合い劇が幾度となく繰り返された結果、次第に国民の間に政治的無関心が広まっていく。
(2)それを誤魔化す為に、同上二党間の「やらせ・八百長」対決が意図的に煽られる事で、逆に国民がますます政治嫌いになっていく。
(3)それでも、国民の関心を同上二党に繋ぎ止めておかなければならないので、その刺激策として、各種各様の「あて馬」が用意される。

 但しそこでは、「疑似(贋物)が真性(本物)に変わる」、所謂「瓢箪から駒」の可能性は、一切考慮に入れていませんでした。確かに、過去の歴史においては、「ニワトリからアヒルへ」と変わった総評の例もありますが、少なくとも今の鳩山民主党については、多少のブレはあっても、そこまで豹変(進歩)する事は、まず在り得ないと思っていました。逆に、小沢・福田による大連立交渉で図らずも露呈した様に、いつかきっと自民党に取り込まれていくだろう、その可能性の方が遥かに大きいと思っていました。

 そんな中で飛び込んできたのが、中米ホンジュラスでの大統領追放のニュースです。元々は、単なる「米国の傀儡」にしか過ぎないと思われていた、「バナナ共和国」の一介の親米大統領が、恰も「ニワトリからアヒルへ」豹変するが如く、次第に対米自立と反・新自由主義の道に歩みだしていたのです。その路線が、次第に同国内の特権支配層からの怒りを買う事になり、憲法改正プレ国民投票の施行を契機に、今回の軍事クーデターによる追放劇に至ったのです。

 中南米諸国では、80年代以降、親米軍事独裁政権の下で、新自由主義政策が相次いで強行されました。豊富な天然資源は多国籍資本に売却され、国民は貧しいままに捨て置かれました。福祉・医療・教育や公共サービスが次々民営化され、儲け本位の発想の下で、鉄道網廃止や公共料金値上げが相次ぎました。関税障壁は撤廃され、米国からは安価で農薬漬けの輸入農産物が大量に流入し、国内農業は壊滅的打撃を蒙りました。労働法は改悪され、不当解雇や賃下げが横行し、ストライキは軍事力で弾圧されました。そこに補助金削減による食料など生活必需品の物価値上げも加わって、中南米を未曾有の失業が襲いました。

 その様な社会情勢の中で、この地域の民衆は、新自由主義の酷さを、「理屈ではなく身を以って」体験したのです。これが、この地域で今急速に左派勢力が躍進している、根本的な要因です。それを、時代錯誤の日本の御用マスコミは全然理解できずに(或いは理解した上で意図的に隠蔽しているのかも)、相変わらず「反米独裁か親米民主か」の冷戦ドグマか、若しくは「コミンテルン陰謀論w」の立場からしか、このニュースを見る事が出来ないのです。

 しかし、それでも、長らく親米右派の拠点国家として、近隣のニカラグアやパナマの革命に対する干渉基地として機能してきたホンジュラスにまでも、その変革の波が遂に押し寄せて来るとは、私もよもや思いませんでした。
 この点については、私も、ホンジュラスという国の変化を、完全に見落していました。長らく「米国の裏庭」「バナナ共和国」として、国民党と自由党という類似・保守二大政党の、一方(自由党)の党首でしかなかった大統領が、あそこまで民衆の側に立てるとは、予想だにしていませんでした。これを以って、以前の記事「南米左翼は果たしてスターリン主義を乗り越えられるか?」文中の、ホンジュラスに関する下記記述については、早速その認識を改めたいと思います。

>これは多分、17日付しんぶん赤旗の、「エルサルバドルに左派政権誕生」の記事(写真・地図参照、地図が当該記事に添付の「当該16ヶ国」の内訳)からの引用なのでしょうが、上記の基準も非常に大甘というか。
 キューバ、ニカラグア、ベネズエラ、ボリビアは当然として、まあブラジルのルラ政権も、最近の評価は色々あれど一応左派である事は間違いないとしても、ハイチやホンジュラスまで含めてしまうのは、どうかという気がします。(以上、当該拙稿より)

 その上で、再び日本に話を戻します。方や中南米の途上国、もう方や東アジアの工業国と、国内外の地理的・経済的環境の違いはあれぞ、共に米国の属国で、保守二大政党制による政治が行われている点については、ホンジュラスと日本は、非常によく似通っています。
 その中で、今回クーデターで祖国を追われたホンジュラス自由党のセラヤ大統領は、日本で言えば、差し詰め民主党の鳩山党首に当たります。しかし、今の民主党の鳩山党首に、果たしてセラヤ大統領と同様の役回りを、期待できるでしょうか。つまり、「どんなに邪魔されても、旧支配層からの誘惑に靡く事無く、とことん最後まで民衆の側に立ち得るか?」という事です。これは残念ながら、遅かれ早かれ変節する可能性の方が高いと、私は踏んでいますが。
 そして、「鳩山が、若し変節せずに最後まで筋を通せたとしたら、その時には旧支配層はどう出てくるか?」という事もあります。最悪の場合、田母神あたりの靖国狂信右翼が、クーデターや右翼テロに出てくるとも限りません。そう考えると、これは決して遠い中南米の途上国の話に止まるものではありません。ホンジュラスの問題は、実は我々の問題でもあるのです。
 
 これはまた、如何に「米国の属国」「新自由主義の実験場」とされた国でも、その国の指導者が本気でそこから抜け出そうとするならば、必ず民衆の支持を得る事が出来るという事を、ホンジュラス国民が身を以って示してくれたニュースでもあります。ホンジュラス国民は、これ以上耐乏生活を強いられる事を拒絶しました。翻って日本国民は、いつまで奴隷の耐乏生活を続けるのでしょうか。

(参考記事)
・ホンジュラスで大統領追放、再選可能にする改憲めぐり軍・裁判所と対立(AFP・BB)
 http://www.afpbb.com/article/politics/2615865/4316380
・ホンジュラス・クーデター情報(caracas cafe、以下同上)
http://caracascafe.wordpress.com/2009/06/30/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%bf%e3%83%bc%e6%83%85%e5%a0%b1/
・ホンジュラス報道と「再選」
http://caracascafe.wordpress.com/2009/07/01/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e5%a0%b1%e9%81%93%e3%81%a8%e3%80%8c%e5%86%8d%e9%81%b8%e3%80%8d/
・ホンジュラス・クーデター4日目
http://caracascafe.wordpress.com/2009/07/02/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%bf%e3%83%bc4%e6%97%a5%e7%9b%ae/
・ホンジュラスからのメール
http://caracascafe.wordpress.com/2009/07/03/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab/
・ホンジュラスからのメール2
http://caracascafe.wordpress.com/2009/07/04/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab2/
・ホンジュラス軍の発砲映像
http://caracascafe.wordpress.com/2009/07/05/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e8%bb%8d%e3%81%ae%e7%99%ba%e7%a0%b2%e6%98%a0%e5%83%8f/
・ホンジュラス・クーデター7日目:空港にスナイパー
http://caracascafe.wordpress.com/2009/07/05/%e3%83%9b%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%af%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%bf%e3%83%bc7%e6%97%a5%e7%9b%ae%ef%bc%9a%e7%a9%ba%e6%b8%af%e3%81%ab%e3%82%b9%e3%83%8a%e3%82%a4%e3%83%91/
・ホンジュラスでクーデター進行中: オバマ最初のクーデター(マスコミに載らない海外記事、以下同上)
http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/06/post-5b1e.html
・中南米に対するオバマの本当のメッセージは?
http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/07/post-7a90.html
・もう一つの9/11、中南米に再度出没
http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/07/911-d12e.html
・ホンジュラス:ALBAへの6番目の加盟国となる(8月25日)(ラテンアメリカの政治経済、以下同上)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10131956869.html
・ホンジュラス:セラヤ大統領、憲法改正、再選を提案(3月26日)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10232356341.html
・ホンジュラス:政治危機、クーデター前夜の様相に(6月25日)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10288283048.html
・ホンジュラス、6.28クーデター決行される
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10290216502.html
・国際的に孤立したホンジュラス、クーデター政権(6月30日)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10291034285.html
・ホンジュラス:セラヤ大統領帰国にむけ緊張たかまる(7月1日)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10292833898.html
・ホンジュラス、米州機構脱退へ(7月4日)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10293657908.html
・ホンジュラス:セラヤ大統領派、空港へ(7月4日)
http://ameblo.jp/guevaristajapones/entry-10294145518.html#main
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へんてこなひと

2009年07月05日 06時22分42秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
  

 昨日久しぶりに元祖・猫カフェに立ち寄りました。お目当ての猫のクロちゃんは残念ながら留守でしたが、代わりに店主のママさんが、幸福実現党の人が店にやって来た時の様子を話してくれました。
 それによると、数日前に、見知らぬ女性2人が、いきなり店に飛び込んできて、「横の壁に政党ポスターを貼らせてくれ」と言って来たそうです。余りにも藪から棒に言って来たので、結局ポスターも貼らさずに追い返したそうですが。

 その時に幸福実現党の人たちからもらったのが、上記2枚の政党ビラです。右側のビラが「消費税・相続税廃止で財産倍増」バージョン、左側のビラが「北朝鮮ミサイル防衛と憲法9条改正」バージョンのものです。いずれも女性党首の大川きょう子を全面に押し出しています。
 しかも、その人たちが帰った後に、子供たちがビラに落書きしてしまったものだから、見るも無残な姿に。メガネ部分の落書きが何やらハート型になっているのも、実際にそのうちの1人がそんな形をしたフレームのメガネを掛けていたからだそうです。
 その落書きの中でも一際傑作なのが、左側の北朝鮮ミサイル・バージョンのものの左側に書かれた「へんてこなひと」の部分です。その上の怒りの雲形と言い、その下の、ムンクの「叫び」とよく似た構図の不安げな顔と言い、その時の子供の不安げだった様子が、手に取るように分かります。余りの出来栄えに、思わず携帯の写真に収めてしまいました。

 その幸福実現党ですが、ご存知の様に、宗教団体の「幸福の科学」が立ち上げた政党で、何でも今度の衆院選には、300の小選挙区全区と比例区に45名の、345名もの候補者を擁立するそうだとか。流石は資金が潤沢な宗教政党、やる事が太っ腹。
 ビラの内容もざっと目を通しましたが、例によって例の如く、言っている事が支離滅裂で、思わず脱力してしまいました。

 消費税廃止はまあ良いとしても、その後に続く目玉が相続税・贈与税全廃だけでは、店主のママも言っていた様に、単なる「金持ち減税」にしか過ぎません。これでは、麻生・自民党と同じ手法を、目先を変えてやるだけの話にしかなりません。ビラにはもう少し具体的な事も書いていましたが、これとても「規制緩和で3%以上の経済成長を実現」「証券税制を全廃し、日経平均株価を2万台に」とか、小泉政治以来の新自由主義路線を、更に酷くした内容で。それをやったが為に、日本が今の様な体たらくになったのだろうが(呆)。
 
 その支離滅裂ぶりは、北朝鮮ミサイルと改憲バージョンでも同様です。これも、自民党の安倍・中川(アル中)など靖国派の物真似でしかない。
 しかし、「北朝鮮が核ミサイルを日本に撃ち込む姿勢を明確にした場合、正当防衛として、ミサイル基地を攻撃します」なんて事を言っていますが、そんな主観的で曖昧な「基準」で、先にミサイルをぶっ放してしまったら、逆に日本が戦争犯罪人国家として、世界から孤立してしまいます。第一、米国がそんな事を許す筈がある訳ないじゃないですか。
 大方、「在特会」がユーチューブに得意げにアップした、埼玉県蕨市でのネオナチ・デモ動画の説明文と同じノリで、上辺だけなら誰でも知っている「北朝鮮・拉致問題」を持ち出す事で、関心を引こうとしているのでしょうが。しかしこれも、逆に「最後には結局そこに逃げ込むしか能が無いのか」という浅ましさだけが鼻について、逆効果にも為りかねないのでは。

 その挙句に、「交通革命でリニア鉄道網を全世界に張り巡らす」とか、「富裕層呼び込みと産めよ増やせよで、2030年には日本の人口を3億人にする」とか至っては、もはや論評する気にもなりません。一体何処にそんな金があるのか。そんなハコモノ偏重に走ったら、余計に赤字財政になってしまうではないか。それでは、今まで自民党が、道路特定財源や大型公共事業の問題で、散々叩かれまくってきたやり方を、もっと大規模に踏襲して、傷口を広げるだけではないか。

 そうかと思えば、「議院内閣制から大統領制に代えて、大統領を国家元首に」なんて事も、公約で主張しており、それこそ同党が表向きは否定している「全体主義・独裁国家」への道に為りかねないと思うのですが、では天皇制を廃止して、日本をごくフツーの共和国にしてしまうのかと思いきや(私は大賛成だがw)、天皇は象徴として残すと言う。しかし、それなら今と全く同じではないか。或いは、今も共和制インドの片隅で、外国人観光客の相手をしているマハラジャ(藩王)の様なものを想定しているのか。

 兎に角、色々毛色の変わった事を書いていますが、その裏をめくると、規制緩和や自己責任論や金持ち減税にしても、リニア鉄道網(確か故・金丸信も同じ様な事を言っていたっけな)やハコモノ推進にしても、先基地攻撃論や憲法改正にしても、自民党の基本路線と何も変わらない。それを余計極端に醜い形で指し示ているだけで。
 自民党政治が危機に瀕すると、いつも決まってこういう別働隊の「へんてこなひと」が出てきて、反自民の世論を切り崩しにかかります。その切り崩し法には、次の何通りかのパターンが存在する様です。

(1)自民と似た者同士の疑似野党(民主党という名の第二自民党)を予め用意しておいて、反自民票を疑似野党に流し込んでしまい、自民と疑似野党との談合・共同で引き続き権力を保持していく方法。これが一番基本となるやり方。

(2)そうは言っても、大衆もそうそうバカではありません。第二自民の方も、基本的には自民党と似たり寄ったりでしかない事には、とっくに気付いています。しかし、長年のマスコミによる世論操作もあって、政界には偽りの政治対決しか存在しない様に思い込まされています。劃して政治的無関心が広がるのですが、それが余りにも高じると、支配者にとっても都合が悪い。
 だから時には、疑似野党をただ持ち上げるだけでなく、如何にも叩くような素振りも見せる。産経新聞が民主党を叩く様に。この「やらせ」で同情票を疑似野党に集める事で、「飽きが来ない」様にもしておく必要がある。

(3)それでも飽き足らなければ、更に「あて馬」も用意して、「似た者同士の談合体制」を、より盤石なものにしておく。この目くらましの「あて馬」が、枡添要一・橋下徹・渡辺喜美・森田健作・田母神俊夫・「そのまんま東」であり、今回の幸福実現党なのです。
 これらの「あて馬」は、幾ら口先だけ反自民的な言辞を弄しても、基本路線については悉く自民党と同じだという所が、一番のミソです。「あて馬」の使命は、当選なんてハナから度外視して、ひたすら本命の自民党政治を助ける所にあります。規制緩和や北朝鮮脅威論を煽る事で、「何だかんだ言ってもやっぱり自民党」と、有権者に思わせる事が出来ればそれで良いのです。「あて馬」なんて、所詮は「捨て駒」にしか過ぎないので、寧ろ「へんてこ」な位の方が、世間の耳目を集めるのに却って好都合なのです。

 「こんな”へんな野党”に投票する位なら、まだ自民党に入れた方が安心だ」と、有権者が思ってくれたら〆たもの。こんな、在特会(維新政党・新風)・旧オウム真理教・創価学会・生長の家・勝共連合をそれぞれ掛け合わせた様な醜悪な集団の、存在意義も唯一そこにあると、私は思います。
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