金曜日の夜は習字の書き納めでした。
その日、昼に届いたばかりの堂号を、夜のお稽古まで
開けずに大先生宅まで持参。届いたばかりです と広げました。
※歌舞伎役者は○○屋、商人は○○屋・家を用い、
書道人は文人、茶人と同じく亭・庵・斎・舎・院…などを
用いて堂号とします。
日本習字では、高段位(六段以上)でないと堂号は頂けません。
それゆえ(堂号を)頂く時には大先生の堂号(祥光院 しょうこういん)
から一文字をいただきたいとず~っと思ってきました。
が、いざその段なると女性の場合「○○庵」となることが多いと
大先生。失礼とは思いながらも、思い切って宗家室にお願いを
したのです…永年師事する大先生から一文字をいただきたいと。
待つこと3ヵ月…
結果、院。
そして文字が伝わった中国でおめでたいとされる桃、
しかも好物(爆)
桃里院 霞秀 とうりいん かしゅう…イメージしてごらん、と大先生。
平安の恵みを戴き実りも豊美に愛らしい
秀麗な霞に匂い立つ桃源の里の院…
そこは春を咲き誇る花の霞も美しく野山に棚引いてるよ~
良いのを頂いたね~、はい と同時に泣いてしまいました。
そして、もうひとつ。夏頃に公募していた日本習字展。
夏の頃は六段の試験勉強に集中していたので、
どの文字を書いたのか覚えてなくて、ましてや出したことさえ
まるで記憶になかったのですが、それが秀作賞を取ったとのこと。
参加賞ぐらいの賞かと思っていたら、前回の特選(3月2日の投稿)
よりも上の賞だそうで驚きました。
※来年2月に福岡国際センターに展示されるそうです。
六段も取ったし、堂号も「院」がもらえたし、秀作賞も取ったし…
ホント、今年はよくがんばりました と大先生。
立てていただいたお抹茶と差し入れたクリスマスの生菓子を
泣きながら、笑いながら食べました。
18th Dec.