都合により9月のふじももキッチンは1dayレッスン。
先日、無事に終了しました。
今月9日は重陽の節供、24日は十五夜(旧暦8月15日に
あたる)。それらの行事あるいは行事食としてちなむ
食べものをご紹介。敷居を低く家庭薬膳風にご紹介!
お菓子とお茶。
寒天ゼリー。ソースは旬のぶどうと赤ワイン。
お茶は冷たい玄米茶。
先月、レクチャーを受けた一保堂さんのお手前。
重陽の節供、別名は菊の節供。菊がつきもの。
菊の焼印の小菊まんじゅう。
ワークショップは自家製ミューズリー(づくり)。
レッスン当日の七十二候「禾乃登(こくもの すなわち
みのる)」にヒントを得ました。
禾(のぎ) は穀物の総称。
穀物にナッツをブレンドしたミューズリー。
漢方食材を加えて薬膳のミューズリー!
保存瓶にぎっちり詰めていただきました。
ミューズリーはおひとりおひとりによる自由な配合。
漢方食材は、滋養強壮、免疫力を高める、心身の
疲れ、脾胃を丈夫にするはたらき。
穀類やナッツ類は脾胃や、秋によく活動をする肺や
大腸によいものが多くあります。
お持ち帰りいただいて、疲労回復や腸活・腸育に!
五季食楽(暦と陰陽五行説を使って作る家庭薬膳料理)
のテーマは、夏の整理と秋じたく、秋の上手な進め方。
体の中で余熱と涼気がぶつからないよう、残暑対策と
乾燥対策を心がけました。潤い必須!
食前のドリンクは、ざくろ酢ソーダ。
ざくろは、潤いの性質(を持っています)。
秋によく活動をする肺のはたらきを高めます。
ドリンクと一緒に2品。
帆立と蓮根のサラダと秋なすのディップ。
どちらもかぼすで調味しています。
かぼすは、潤肺、理気、開胃、消食、止渇の
効能を持っています。
秋口に実り、夏バテや疲労回復、肺を潤すなど
(秋口の) 体調を整えるのに重宝します。
かぼすは大分県の特産品。
かつては薬用として庭に植えられたそうです。
秋なすのディップはコーンチップスにのせ、
重陽の節供につきもの、菊(食用菊) を飾りました。
盛りつけは各自。実習していただきました。
お月見のスコッチエッグ。
気力を高める牛肉、疲労回復ビタミンの多い豚肉を
半々にしました。うずらの卵を中央に入れて丸めた
大きさは一寸五分くらい、十五夜団子の大きさ!
スコッチエッグのソースは薬膳仕立て。
中濃ソース、丁子、黒胡椒がベース。
その他の漢方食材は各自のチョイスです。
コンディション、体質に合わせます。
白いんげん豆と卵のミルクスープ。
胃腸によい食材を、秋の五色「白」で。
しらすとめかぶのごはん。
めかぶなどの “ねばとろ食材” は、栄養の吸収を
助けつつ不要なものを体外に排出します。
薬膳として食べると、体にこもった熱と余分な水分を
排出します。調味料では塩も体にこもった熱を冷まし
ます。相乗効果を狙ってごはんの隠し味に塩少々。
自家製ミューズリーを使ったデザート。
ミューズリーにオリゴ糖を混ぜたものを敷き、
カスタードクリーム、いちじくと重ね、杏仁霜を
ひとつまみ。
漢方ティーは菊花(またはジャーマンカモミール) と
ミント。共通の薬効は余熱の排出とのどの痛み
を和らげること。
9月は余熱が溜まるピークになると言われる月。
(余熱を溜めたまま) 涼気にあたって風邪を
ひかないよう、また真夏に弱った粘膜が風邪などの
菌に感染しないよう予防、予防。
邸宅の庭で収穫したかぼすをいただきました。
レッスン当日の朝に採ってくださいましたー。
敷地の畑で収穫した赤唐辛子。
干して約1ヵ月。
続きは福岡で(干してね) といただきました(笑)。
今月もお集まりいただきありがとうございました。
◎ 10月の教室は13日(土)、14日(日) です ◎
晩秋。暦は寒露、霜降。秋の土用入り、冬が目の前。
立冬を冬の始まりと見なすように秋の空気が
極まる最後の18日間に、冬の始まりを感じる
(のが日本の暦の考え方)。
服装も食べものも変わっていきます。
ワークショップ。
乾燥を防ぐ卵をテーマに考えています。
秋は卵も美味しい、と聞いたばかりです。
五季食楽(お食事)。
テーマ「コンディション良く土用期間を過ごす」。
風が急に冷たくなって肺に冷気がひゅっと
入りやすくなります。
肺は華奢(な五臓)。いよいよ乾燥が進みます。
土用の期間は、脾胃にも注意。
場所:大分県大分市。
両日満席を頂戴しています。
ご参加の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。