今年の連休は晴天続き、気持ちの良い日が続きました。
皆様は、いかがお過ごしでしたか?
わが家は、4日の歌舞伎以外は家で過ごす予定でしたが、急遽、善光寺に行く事になりました。
なんと1週間前なのに、長野駅至近のホテルがとれたのです
まずは歌舞伎の報告。
今年の初めまでは結構な数の芝居を見ていましたが、生活が落ち着くにつれ、数が少なくなりました。
私の現実逃避場所はやはり芝居だったのかな~。
最近は題名の羅列、または写真のみ、なんて手抜きでしたが、これからはちゃんと感想が書きたいわ。
5月4日 花形歌舞伎夜の部 明治座にて
「あんまと泥棒」 市川中車 市川猿之助
通し狂言 「鯉つかみ」 片岡愛之助
「あんまと泥棒」 老いたあん摩・市川中車(香川照之)、泥棒・市川猿之助。
金貸し兼業の強欲なあん摩の家に押し入った泥棒が、あん摩の巧みな話術に乗せられ、すごすごと家を出ていく話。
泥棒の猿之助は生きが良くって、江戸言葉も、立ち姿も粋でほれぼれ。
それに対し、中車は芝居がリアルすぎて重たい。
こんな歌舞伎の可笑しみのある芝居は、もっと軽快に演じた方が良い。
途中 「・・・・しちゃって」 という 「しちゃって」 言葉が2か所入ったが、江戸言葉ではなく、アレッという違和感が残った。
軽妙さを出したかったのだろうが、逆効果。
強欲な爺さんを演じても、どこか粋な江戸を彷彿とさせるような人物像にしてほしい。
香川照之は名優だと思うが、歌舞伎はまだまだ・・・・・だと思う。
「鯉つかみ」 主人公 片岡愛之助 (何役も演じる) 他に 猿弥、壱太郎、亀鶴、中車
俵藤太(たわらのとうた) が民に害を及ぼす大百足退治をするが、そのため琵琶湖は血で汚れ、鯉の精たちは苦しむ。
鯉たちは藤太の子孫の釣家を恨み、末代までたたると誓うが、壮絶な戦いの末、退治されてしまう。
鯉は被害者なのになぜか退治されてしまうというのが、いかにも歌舞伎らしい不条理。
早変わり、宙乗り、本水を使った池の中の立ち回り、久々の猿之助一座の面目躍如たる大活劇。
スピード感あふれ、最後の立ち回りに観客に驚きの歓声と笑いと拍手で大いに沸いた。
人間より大きな鯉は尾ひれで相手をぶっ飛ばし、口から大量の水を吐いて、愛之助と戦う。
前3列の観客はビニールシートの水よけが配られていたが、元後ろまで水が飛んでいたかもしれない。
これでもか!というぐらい長時間戦うので、お互い力を振り絞り、力尽きるまで戦っている様子が、もう面白くて!!
愛之助も 鯉も頑張っていた。
腹を抱えて笑うっていいですね。 満たされた気分になりました。
最近の着物
あまり着ていなかったけど、少し載せます。
1月頃。ピンクは若い頃の着物で、歌舞伎に着て行った。
4月に着た着物。
向かって左は義母のの大島。 右は名もない紬だけど気に入っている。
縞の帯は立川G店のセールで新古品を500円で購入。 作り帯に直した。