近所の散歩道、蝋梅が咲き始めました。
春が近づいてます。
15日は待ちに待った浅草新春歌舞伎。3年ぶりです。
いつも一緒に見に行く友人と、観劇の後街をブラブラするのも楽しみの内。
浅草歌舞伎は若手役者中心で、歌舞伎座などでは出来ない大役をこの場で演じることが出来るため、
若手達の良い鍛錬の場となっています。
歌舞伎の次世代を担う若者たちの生きの良さ、メリハリのある口跡に惹かれ、
毎年お正月20年近く通っています。
それがコロナで2年間中止、どんなに待ち望んでいた事か!
11時開演なので10時15分に雷門で待ち合わせ。
地下鉄浅草駅に10時に着くように家を出た。
順調に到着予定のはず・・・・・
・・・・が!!!
末広町で停車した!!
線路確認のためとの事。それならすぐ発車のはず。
けれど車内放送は線路確認と繰り返すばかり。
そのうち発車時刻は不明との社内放送があった。
チケットは私が2枚持っている。開演に遅れそう。「どうしよう」と焦る。
知恵を必死に絞り、チケットの写真と歌舞伎会の会員ナンバーをlineで送った。
これで友人は私が開演に間に合わなくても入場できるかも。
我ながらいいアイディア!!ホッと安心。
さて自分はどうしよう?
と思った時に乗客は全員降車してホームで待つよう指示された。
電車の電源を落とすそうだ。
エッ電車の電源を落とす?
滅多にない見ものなので少し楽しみにしたが、5分以上たっても変化なし。
流石に他の方法で浅草公会堂に行くしかない。
でも末広町駅は他の交通機関と乗り継ぎが出来ない。
どうしよう?
駅員に聞くと浅草に出るには秋葉原まで歩き、つくばエクスプレスに乗るしか無いそうだ。ええ~~~っ!!
つくばエクスプレスなんて乗ったことが無い!!絶対遅刻!!
ここで天の声が・・・・「タクシーに乗るしかないか!!」
見れば感じのよさそうな20代息子を連れたおじさんがいた。
恐る恐る「あのー、タクシー代半分お支払いしますので一緒に載せてください」と頼んだ。
「タクシー代はいらないから一緒に乗っていきなよ」とのお言葉。
これが大正解。
地上のタクシーは地下鉄が止まっているのでどの車も先客が乗っている。
3人で手分けして空車を探した。
雷門前に着いたのが10時40分。
タクシー代を出そうとしたら断られてしまい、お言葉に甘える事にした。
「早く行った方がいいよ」と優しく言って下さった。
親切な方達でした。感謝!
丁寧にお礼を言って公会堂へ。
間に合った♬無事友人とも会え観劇。
久しぶりの新春歌舞伎はやはりいいなぁ~。
このメンバーたちの歌舞伎は結構長いので、
2023年からは若い新メンバーに入替かと思っていたが、そのままだった。
今や歌舞伎を支える若手の実力者たちの勢揃いとなった。
第一部の演目は「引窓」と「男女道成寺」
「引窓」は何回も見ているが、いつもと違い軽い仕上がりで、クスッという笑いもある。
「男女道成寺」新悟と巳之助。
新悟の女形がより柔らかく風情ある佇まい、そして踊りも華やかさが増していた。
巳之作の踊りは女踊りから、軽妙な踊りへ。変化とメリハリがあり楽しかった。
こんな事を言うのも生意気だが、全員コロナ以前より格段に上手くなっていた。
観劇後は浅草の街をブラブラ散策。
感じの良い甘味処を見つけ、私はクリームみつマメ。
向う側の友人は「まだ名前の無い甘味」との事で、アイスクリーム、焼餅(黄粉、餡、蜜)など。
久々の逢瀬なので近況報告などお喋りが尽きなかった。
浅草の歌舞伎は食と街歩きと、魅力が沢山あって楽しい♬
(お弁当は、私は十和田の天丼と、友人は今半のすき焼き弁当)
ちなみにタクシーに乗せて下さった方達は浅草寺に行かれるとの事。
浅草寺の慰霊堂には宗派を問わずお位牌を納めているのは知っていたが、
そのお堂に20年前に亡くなった奥様を祀ってあるそうだ。
毎月15日にはそのお堂を開き、お経をあげ、縁者はお参りすることが出来る。
タクシーの中でいろいろと良いお話を聞くことが出来た。
温かい方達との一時の出会いと、古くからの友人との逢瀬、人との繋がりに
心豊かな一日となった。(勿論歌舞伎も楽しかった~♬)
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