中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

黒竜江省(吉林省延辺) 雪郷故里と亜布力スキー場

2023-03-02 00:03:02 | <黒龍江省>

雪郷故里は、吉林省延辺朝鮮族自治州敦化市にある観光地です。

中国雪郷風景区から南西に10kmほど離れています。

 

 

中国雪郷風景区は黒竜江省海林市と吉林省延辺朝鮮族自治州にまたがっていましたが、

こちらは完全に吉林省側になります。

 

 

ここも自家用車やバスでは中に入って行くことはできず、四駆のジープに乗り換えます。

亜雪驛駅のジープと同じように乗客に雪道を堪能してもらう走りをしますが、

こちらの方が少しおとなしいです。

 

 

雪郷故里は、もともと白松車駅という名の伐採した木材を積み替える場所で、

少人数の伐採労働者が暮らす地区だったようです。

 

 

今でも周辺の山々には原生林が残っています。

現在はおそらくここも商業用の伐採は行われておらず、観光業に転換しているのだと思います。

 

 

入園料には防寒用のコートを借りる料金も含まれています。

フワフワの毛皮や、古い映画に出てくる猟師さんが着ているような皮の服など、お好きな服が選べます。

外でじっとしていると凍えるぐらいに寒いので、必ず借りた方がいいです。

 

 

雪郷故里には、昔の住居を再現した建物があったり、

東北の春節を再現した写真撮影用の小道具が並んでいるぐらいで、寒いだけで特に何もないです。

雪遊びは好きなだけできますけど。

 

 

写真撮影用の食べ物などは全てニセモノなのですが、氷漬けの魚だけは本物のようです。

吉林省松原市の査干湖は凍った湖上での漁が有名で、網にかかった魚が水揚げされると数秒で凍り付きます。

 

 

何と言えばいいのでしょう、氷柱や霧氷が付きやすいように工夫されたすだれ?みたいなものには、

たくさんの氷柱がぶら下がっていて面白いです。

 

 

中国語の説明では”雾凇冰挂”、直訳すると”霧氷掛け”。

雪も積もっているので、残念ながら霧氷が付いているかは分かりません。

 

 

1軒だけある売店には、薪のかまどと、かまどの熱を利用したオンドルの長椅子が置いてあります。

暖かい椅子に座るともうどこにも行きたくなくなります。。

水と柄杓が置いてあるので、かまどでお湯を沸かして外でお湯を振り撒く、

”溌水成氷”遊びが何度でも楽しめます。

 

 

雪郷故里で遊んだ後は亜布力(ヤブリ)スキー場へ。

中国では冬季北京五輪の後、ウインタースポーツの人気が上がっています。

団体ツアーに組み込まれているようなスキー場のレンタルスキーは借りるだけで1時間近くかかります。

 

 

連休ともなると対応もひどく、板は大人でも子供でも145cmしか出してくれず。

ブーツはボロボロ、ビンディングはとりあえずブーツが引っかかっていればOKで、

油断すると長さの違うストックを渡されます。。もちろんストックの長さも指定できません。

 

 

後でネットで料金を比べてみると、円安もありますが日本よりも全て高いかも。

情報が古いかもしれませんが、リフト1日券が480元(日本円で9300円)

スキー一式のレンタルが1日380元(7400円、週末は更に15%増、春節は30%増)

ボードのレンタルもできます。値段は同じだと思います。

 

 

この数日間の黒竜江省はおそらくこの冬一番かそれに近い冷え込みだったのだと思います。

亜布力スキー場の初心者ゲレンデは日も陰って風も強く吹いてきたので、

体感はおそらくマイナス40℃に近かったのでは。。

スマホの電池残量は一気に無くなり写真も撮れません。

冷たすぎて手を外に出す気にもなれずという感じでした。

10数年ぶりのスキーは、初心者ゲレンデを2回だけ真っ直ぐ滑って(漕いで)終了しました。

 

 

団体の場合はおそらく安い価格設定になっているのだと思いますが、

こんなのでもお客さんがいっぱいなので、経営状態の厳しい日本のスキー場からすると羨ましい限りかと。

日本のスキー、スノボ愛好家の皆様にはちょっとイヤかもしれませんが、

中国人は、欧米の方々とは違ってお金をしっかり落としてくれるので、

こういう人達を日本のスキー場に取り込むことができれば、

スキー場だけでなく、周辺の宿泊業や各種サービス業もかなり潤うのでは。。と思うのでした。

 

 


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