いやはやすさまじい小池百合子旋風でしたね
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どこの週刊誌も自民党の大敗と都民ファーストの会の大躍進を予測はしてますが、だいたい 「自民党大敗=議席は30台」 との予想でした。
それがアッと驚く自民23議席!惨敗としか言いようがありません。
自民党にとって、1つの自治体の選挙に留まらず、首都の議会選挙ですから、大きな打撃になるのは間違いないでしょう。
定員が多い選挙区では、1位・2位独占や、1位が都民ファースト、2位が都民ファースト推薦の無所属なんて言う選挙区もありましたね。
古くは、河野 洋平の 「新自由クラブ」 や、細川護熙の 「日本新党」 を彷彿させます。
いずれも今回のように自民党のタガが外れた時に台頭した政党ですが、余り長続きはしませんでした。
小池百合子は、日本新党→新進党→自由党などの政党を経て、自民党に鞍替えし、小泉純一郎首相の時に環境大臣、第一次安倍内閣の時に防衛大臣、自民党が下野した時の谷垣総裁の時には、自民党三役の総務会長も務めました。
すなわち、中身は自民党そのものでありますね。
今回の都民ファーストの会の大躍進も、「安倍一強」で驕りが前面に出た自民党にお灸を据えたい都民の受け口となっただけだと思います。
安倍晋三にとって幸いしたのは、これが国政選挙でなかった事と、しばらく国政選挙が無い事でありましょうね。
都民ファーストの会は、今のところ東京都限定の地域政党です。国政に参画する事は無いと思いますが、仮に国政にも参画し、仮称 《国民ファーストの会》 なんぞ出来ても、今回のような大ブームは起きないと思います。
その前に、都議会に初当選した〝小池チルドレン〟が次々に問題を起こし、一気に熱は冷めますよ。
今回の都議会選挙で、したたかだったのは、与党病に侵された公明党と、自民党と都民ファーストとの狭間で苦戦し、議席を減らすと予想されていながら、2議席議席を増やした共産党ですね。
安倍晋三にとって、怖いのは都民ファーストの会ではなく、共産党でありましょう。
まあ、いつまで安倍内閣の寿命が持つのかは分かりませんが・・・
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