東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

休みの日の衝動買い

2007年01月28日 | その他山関連

今日は天気が良さそうだったが雑用の為に山は諦めた。
少し時間があったのでたまに訪れる太白区の古書店の萬葉堂さんに寄り、文庫本を一冊買い求めて帰ろうとした所興味深い本が7冊。「岩と雪 1~7号」値段は7冊で7000円と表示され、隅の本棚の一番下の所に押しやられていた。紐を解いて本をめくってみると、多少は黄ばんではいるものの汚れや破れた様子も無く、この7冊は保存状態が良くて上物に思えた。先日、知人から8号を貰ったので、この7冊を購入すれば1~110号まで36号の一冊を除いて揃う事になる。まったくの偶然だが、このチャンスは他にあるまいという事で、10%だけ値切ってなけなしをはたいて購入。

これまで色々な山の本は購入したが、別に骨董的な趣味は無いので今まで高い金を払って買った記憶は無いが、ただなんとなく「岩と雪」だけは別物で思い出深い物がある。かつてアルパインクライマーを目指していた頃は、たいした記録でもなかったが5~6本投稿し、登攀クロニクルに全て掲載してもらった。今思えば記録のレベルとか内容は別にして、当時、東北の山屋さんからの投稿が極めて少なく、珍しさがあっての掲載だったのだろう。

創刊号の発行は昭和33年6月25日、P324のB5版で定価300円とある。内容はヒマラヤの初期の情報に関するものが2割位で、他は烏帽子奥壁、中央稜、滝沢、前穂東壁、北岳バットレス中央稜、赤石沢奥壁中央稜、剣岳チンネ正面壁、不帰岳一峰東壁など、国内の積雪期初登攀記録のオンパレードとなっている。主役は芳野満彦、松本竜夫、奥山明、吉尾弘、吉田二郎など、第2次RCC創成期の初代メンバー。

読んでみるといまの山行記録とは異なり文学的な匂いというか、まるで小説を読む様な文面で結構面白い。今から50年も前のこの時代とは言え、既に激しい初登攀争いが当たりの様で、「未踏」の持つ魔力に引き付けられた多くのクライマーの生き様が描かれている。この激しい積雪期の初登攀争いから社会人山岳会が実力蓄え、伝統的な大学山岳部系山岳会主体だった日本の岳界勢力地図は塗り替えられ、やがて世界をリードするヒマラヤ登山大国に発展して行く。

いまさら行きたくても中々実現しないヒマラヤだが、そろそろ懐古趣味も似合ってきたという事でしょうか?



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「ハイグレード山スキー」 岳人編集部

2007年01月24日 | 山スキー

帰宅してみると何時もお世話になっている岳人編集部から郵便物が・・・。しかも何をダブッて間違ったのか2通、本が計4冊も送られてきた。

中身は「ハイグレード山スキー 最新ルート図集」 東京新聞社 出版局 
内容は岳人誌で2003年~2006年にかけて特集を組んだ「パウダースキー特集号」「春スキー特集」を集大成したエリアガイドブックだった。

175Pの構成で大きめの地形図が入り、興味深い全国の16エリア・150コースの目新しい山スキーコースが掲載されている。まだ殆ど読んでいないが、あまり聞いた事も無いような興味深いコースも有り、新鮮味があって面白そうな内容だ。
東北のエリアでは、吾妻連峰 安達太良連峰 宮城蔵王 月山 神室連峰 八幡平 南会津 船形山 鳥海山 森吉山など、13本のコースが掲載されている。ただ、個人的にはまだまだ東北に関する記述は少なく、一部にか知られていない素晴らしいコースが載っていないと思った。

これが何で送られて来たかというと、昨年岳人誌に掲載された「岳人 パウダー特集の中の 南蔵王 コガ沢」の内容を転載したもので、「ご挨拶」という雰囲気の掲載誌の進呈本だった。

この本の印象は初級者から中、上級者まで広くカバーした構成で一般的な春スキー中心の内容ではない。厳冬期のパウダーコースの紹介がメインで、全国の意欲的なエキスパートの執筆が中心で、今時の山スキーヤー・テレマーカーの関心を集めそうな内容になっている。まもなく発売になると思われますが、1700円を払っても良いと思う人にはお勧めでしょう。 




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山の本の値段?

2007年01月08日 | その他山関連

今週の連休は正月の好天の反動をいきなり食らったようで、山に向かう気力などまったく失せてしまった。まる3日間何もしないで過ごすのも辛いもので、流石に時間つぶしに苦労してしまった。

そんな時、知人から山の本の売却を頼まれ、8冊の単行本を預かってきた。その本とは「冬季アイガー北壁直登 横川文雄訳 ナンバー入り豪華限定本&日本語訳単行本」「アンナプルナ南壁 英語版&日本語版」「マナスル西壁 公式報告書&単行本」「カンチェンジェンガ北壁 小西正継サイン入り本」など等・・・。この知人は月給が5万円の頃、一冊3万円程もする白川義員のネパールヒマラヤの写真集を買った事もある方。

神田の山岳専門書店の悠久堂さんなら@30000~@20000で並ぶ本も有るらしいのだが、果たして実際に売却となるとどうなるのか?
ちなみに仙台の一応山岳図書を並べた古書店だと、冠松太郎などの希少な本でもでもダンボール1ケース@10000位が相場らしい。つまり、目方いくら?の商売。こんな値段では持っている人は勿論、著者にもまったく気の毒な話。

そこで思いついたのが「今旬な?」ネットオークション。
しかし、自分にはまったく知識がないので、詳しい知人にお願いして売却を依頼の予定。ヤフーオークションを覗いてみると、「アウトドア」のカテゴリーに中に山の本関連が載っていた。ただ、その殆どは山渓、ビーパルなどの雑誌、あるいは普通に見かける一般的なガイドブック、単行本で、専門書的な物はあまりない様子。

考えてみればこの様な「レア物?」に興味のある方は年代的に高く、インターネットオークションではお呼びじゃないという事も有り得る。しかし、一冊でも売れれば良いというのが正直な所で、遊び半分という感じですが・・・。

でも、TVの鑑定団で根付けをする根拠は何なんでしょうか?勝手に値段を付けるのは自由ですが、実売価格との開きは如何ほど?あるいは殆ど売れる見込みのないものは無いのか?楽観的に想像するのは楽しいですが、実際買い叩かれた本人はちょっと惨め。

もし売れそうな見込みなど無いなら、いっそのこと県立図書館などに寄贈してしまった方が賢明なのかと思ったりもします。



コメント (2)
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