実に暫くぶりのラーメンネタ。ラーメン王国山形の中でも実家のある南陽市は人口当たりの軒数も多く、激戦区でしかもレベルが高いと言われている。超有名店となっている龍上海赤湯本店は根強い人気店だが、他にもモチモチした食感の中太麺の赤湯系ラーメン屋さんが存在し、伝統的な味を固く守り続けている老舗が多い。
実は市内の漆山に「金ちゃんラーメン本店」という店が有ったが、地元では龍上海を凌ぐ人気店だったが2年ほど前に閉店してしまった。同じ屋号で県内各地に数多くの店がチェーン展開しているが、各店によって味が異なるようだが本店を凌駕する店はなかった。
しかし、1年程前にかつての本店近くの宮内に新店舗が開店し、「本店直系の味」という事で多くのファンを集める人気店となっているので訪れてみた。場所は熊野大社へ通じる新町通りに面しており、改修された店舗は広く清潔感が有り駐車場も広い。
シンプルな中華そばが好みで大盛りを注文してみたが、透き通った黄金色をしたスープは洗練されて味わい深く、ツルツルしてモチモチした中太縮れ麺はスープが良く絡み合って食感が良く、味わいのあるチャーシュー・シナチクと共に独特の香油がうま味を醸し出している。
多くのお客さんは中華そばを注文しているが味噌ラーメンも人気が高く、龍上海よりも旨いという話もあるようなので次回は食したい。それにしてもこの味でこの値段とは安過ぎではないか?
か?
#金ちゃんラーメン南陽店 #赤湯ラーメン #龍上海
スキーの後はお決まりの温泉と蕎麦屋。今回2回目に訪れた次年子の七兵衛そばは超有名な店。大根おろし汁に濃いタレを入れる食べ方が中々の味で、風味豊かな蕎麦は恐らく地元次年子産だろうが、軽い噛み心地でお代わりして蕎麦をたくさん食べても飽きがこない。
男性だったら3杯 女性は2杯位はいけるが食べ放題。お隣は4杯目いってました。
味、量共に二重花◎で満足。 ¥1200
こんな山奥の雪景色でもお客さんは絶えない様子。
厳冬期のこの時期山スキーをやるとなるとエリアは限られ、月山・葉山・吾妻・蔵王などの比較的アプローチの短い山が中心となる。今回も性懲りもなく村山葉山にやってきたが、駐車場に着いてみると今度も先行者の姿はなく、ノントレースのコースを黙々と進んでゆく。
ラッセルに少しくたびれるとオープンバーンの下あたりで後ろから声がかかり、後続の4人パーティーに先頭を代わってもらい後に続く。しかし、生憎の降雪模様で視界は悪く今度も快適な稜線の散歩はならず1040m地点で引き返す。
今季2回目の村山葉山で快適なパウダーを狙ったが、やや気温が高めで東斜面は重めの雪でちょっと期待は裏切られた。大鳥居(おんどり)に戻って目指すのが次年子の蕎麦屋。今度は「キジ汁」で有名な「源四郎」を訪れた。
流石に午後3時の雪降りの日に訪れるお客さんの姿はなく、板蕎麦とキジ汁を注文して一人外の雪景色をみながら待つと、大きなきくらげと太く黒いワラビの一本漬け・キュウリの漬物が登場。蕎麦は太めの田舎そばで少し透明感があるような品で、キジ汁はキジ肉・牛蒡・おろし大根にネギが入って見立ても味もちょっと上品な感じ。
蕎麦は二八でコシ有り、並盛でも普通の蕎麦の1.5倍以上の量が有って十分で、次年子産の蕎麦は風味が豊かな硬めの噛み応えのあるタイプ。田舎蕎麦が好きな人ならお勧めです。そばつゆで飽きたら¥350のキジ汁で2度味わえるという楽しみがあり、鶏とも鴨とも異なるここでしか味わえない貴重なメニューで何か幸せを感じる。
ご主人に話を伺ったところ現在積雪は2.2mで例年より多く、やってくるお客さんは少なく3月まではこの調子とあきらめ顔。厨房では一人で切り盛りしているが、気さくな方で話がおのずと弾んで楽しいひと時でファンになりました。
【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌
晴天続きなのにすっかりタイミングを逃してしまったが、午後から下り気味だが午前中位ならいけるだろうと思って村山葉山を訪れた。大鳥居の駐車場に先客の姿はなく、昨日に入った人のトレースが残っていた。
天候は良好で葉山の山頂方面が見渡せるが、歩き始めるとやがて山頂は雲に覆われて姿を消し、悪天候の予報は当たっている様だった。久しぶりのノントレースの単独ラッセルは適度な負荷がかかって気持ち良く、上部でもくるぶし程度のラッセルで2時間半ほどで927mのピークに立つ。
しかし、その先の尾根上の散歩を目論んでいたが次第に視界不良となり、テンションは下がり東斜面を急いで下って蕎麦屋を目指す事に・・・。残念ながら東斜面は新雪は少し載っているが底がガリガリで、何時もの快適なパウダーなど望むべきも無かった。
そこで、目指したのが次年子の「七兵衛そば」。村山蕎麦街道の「あらきそば」にも負けない超人気店の様で、一度は訪れたいと思っていた店。訪れてみると雪降りの悪天候にもかかわらず駐車場には12台ほどの車がずらり。店の中には20人以上のお客さんで予想外の混雑。新そばの出るころには100人以上の行列も有りの模様。
メニューは「もり蕎麦」¥1.200 食べ放題のみ。番号札を受け取ると注文した事になり、しばらくすると麺つゆ・おろし大根のつゆ・たっぷりのネギ・キクラゲ・ワラビの1本漬け・大根の漬物が出てくる。蕎麦はおわんに入ったものが2つで、追加は頼むまでもなく向こうから勧められるザービス過剰の店。この地ではお客に腹いっぱい食べさせるのがしきたりとか。
結局、3杯を食しておなか一杯になってしまったが、おろし大根のつゆと麺つゆのマッチングが素晴らしく、普通だったら食べ飽きてしまう蕎麦ものど越し良く胃袋に収まる。蕎麦は適度なコシが有るが噛むのにくたびれてしまうという事もない。付け出しの3品の味付けも素晴らしく、最後の蕎麦湯は味噌風味が有る様な独特の味わいが楽しめます。打ち立て・茹でたてのそばを¥1.200でこれ程の満足感を味わえる店は中々他にないのでは?
大晦日と元旦を家で過ごせない4人が集まり、雪深い深い船形山の柳沢小屋で行く年くる年の会を開催。呑んで食ってごろ寝が目的の会だが、実は、山の中で正しいそばを食べる会の7回目なのだ。
大体、冬山で蕎麦を食べるという発想そのものが普通ではないが、ここ柳沢の小屋でしかありえない美味しいぞ蕎麦が食べられる。美味しい蕎麦を作るには多量の水が必要だが、すぐそばには冬でも豊富な湧き水の出る水場があり、小屋の中には豊富な薪があってストーブが完備してある。おまけに小屋は快適な畳敷きで囲炉裏もありテーブル付き。
常備してある鍋で蕎麦を適度に煮込んで水にさらす訳だが、大事なポイントは水を張った鍋にスコップで雪を入れて冷やし、湯出たてのそばを一気に締めて食べる点なのだ。ザルはなかったが鍋から引っ張ってタレにつけて食べた時の食感は格別で、しっかり締まった蕎麦は下界で味わえない代物で絶品。贅沢にも湧き水でゆで上げた蕎麦の揚げたては美味。
すっかり温まった小屋でそばを食べた後は蕎麦湯の楽しみも・・・。少し沈殿させた蕎麦湯の上澄みはそば焼酎で楽しみ、下に沈んだ濃い蕎麦湯はさらに煮込んでとろみが出るまで水を抜き、蕎麦タレを少し入れると濃い味わいがたまらない。一般の蕎麦屋ではそば粉をお湯で溶いたイカサマ蕎麦湯が当たり前のようだが、そば粉の生っぽい感じもなく蕎麦風味満点のとろみもまた良い。これに蕎麦焼酎が有れば完璧だった。
持参した蕎麦も東根の名店の品で、オリジナルのタレもダシの効いたホンマ物。何時も混雑する柳沢小屋でこんな事は出来ないが、他に誰もいない冬の貸し切り小屋でしか出来ない大人の贅沢?
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昨年出来たばかりのこの店では、4:30PM頃でもお客さんは半分ほど入っていて結構な賑わいの様子。店内は広くゆったりしており、厨房内は丸見えで清潔感があふれており、店員さんもテキパキとして明るい感じ。
この店では硬茹が人気らしく、ネギの大盛り特注なども可。ラーメンの美味い店は水を飲んでも美味い。赤湯本店より美味しいという噂もあるが本当かもしれない。
仙台から朝日 月山 葉山に通う通り道なので今後は定番になりそうな感じ。
実家の除雪のため帰って昼に立ち寄った近くの豚骨系味のラーメン屋さん。昨年、コンビニの空いた店舗を改修してオープンした店だが、別の場所にあった旧店舗の時より評判の店だった模様。
看板の豚骨魚介ラーメンは豚骨と魚介系の味がミックスされてこくがある。麺はちぢれ中太麺赤湯ラーメン系で腰があり、チャシューはやや肉厚で柔らかく肉の旨味がありかみごたえも良い。
南陽市内には今や全国区となった龍上海や、地元の人には根強い人気店の金ちゃんラーメン本店など、総じてレベルの高いラーメン屋さんが点在する。この地は辛みそラーメンの元祖ともいえるが、豚骨系のラーメン屋さんはほとんど見ないが結構の人気店。
場所は南陽市宮内の国道113号線の農協のスタンドの向かい側。飯豊に行く時の通り道なので気になる方は是非。担々麺や醤油ラーメンも旨いらしい。
この店は仙台からのお客さんも多く押しかける人気に店だが、地元のそば通の方からも絶大な評価をいただく有名店です。名前ではもっと知られた店は他にもありますが、地元の知人に言わせるときよのそばを食べずして山形の蕎麦を語るべからずと言われた。
休日には順番待ちで中々食べられないようだが、今回は特に店主と仲の良い知人に予約をとってもらっての入店。
出てきたのは板蕎麦大盛(¥950 普通盛り ¥800)でキクラゲと梅酢漬けの大根と一夜漬けのキムチで、これが中々の触感と他では味わえない美味しさ。
そば粉100%の中太麺は蕎麦の風味もあって実にのど越しがよくするすると入り、かなりの量の大盛でも喉が通る。この手打ちの手法にはどんな技が有るのだろうか?
つけ汁はやや甘めでうま味が有り、追加の暖かいつけ汁は味のしみた鶏肉入りで、甘辛系の独特の味わいで2度楽しめた。最後は鍋の隅からすくったような濃い蕎麦湯を味わい満足。
各地は雪不足で困っているはずがジャングルジャングルスキー場は意外と結構な賑わい。除雪最終点でスキーに履き替えて歩く事40分で柳沢小屋に到着し、朝から到着済みのOさんと後続のSさんと合流して早速宴会。小屋は地元東根山岳会の皆さんの整備が行き届いており、50年以上経過する古い小屋だがこぎれいで整理整頓され、中に山と積まれたマキを贅沢に使ってヌクヌク状態。
最後の締めがお待ちかねの年越しそばで、Oさんが持ち込んだ東根の手打ちそばで、大きな鍋にたっぷりお湯を沸かしてゆで上げ、水で流す際に雪を入れてそばを締める。ネギはなかったが一味唐辛子で頂くその蕎麦は絶品の味で、その辺の街で食べる味とは何か次元が違い様な・・・。鍋の底からすくった蕎麦湯も味が違う。
小屋の周りには冬でも採取可能で豊富な湧水が流れており、身近でこんな楽しみができるの小屋は他にないのではないか?昨日は何人か宿泊したようだが当日は3人貸し切り状態で、翌日の朝に餅を焼いて再び乾杯。昼近くまで贅沢な時を過ごして小屋を後にした。
仙台に帰って知人に自慢したところ、山形の蕎麦屋で食べる味と仙台の蕎麦屋の味の違いは流す水の温度の違いだといわれた。その知人は山形市内の蕎麦屋の息子なのでその通りなのかもしれない。
一軒目は飯豊町の初めて訪れる店で、辛味噌ラーメンを注文したがちょっと自分の好みではなく、口直しの意味を込めて3度めとなる「金ちゃんラーメン 南陽本店」を訪れた。
実はこの店、前にも書きましたが営業時間帯が11:00~13:30(スープ終了時閉店)で、5回訪れて時間切れで3回がアウト。場所は少し解りにくい住宅地に位置し、やって来るのはほとんどが地元の方で、龍上海の様な県外のお客さんは皆無に近い様子。
満車の駐車場で空き待ち15分で店に入ると、余り広くもない店内には意外と子供連れのお客さんが2組いて、店員のおばさんと親しげに話をしていた。この雰囲気が中々です。
注文したのは中華そば[ラーメン/醤油]。澄んだスープに油が浮いて龍上海の様な濃厚味とは異なる、しっかりとした味わいで洗練された雰囲気がある。
麺は赤湯ラーメンの系統で自家製麺の中太縮れ麺で、モチモチ感があってスープの味も絡みやすい。チャーシューは柔かすぎずにしっかり肉の旨味があり、メンマもお気に入りで全体のバランスが絶妙に思える。
この本店は数ある支店の総本山とも言われている様で、地元では、今や全国区になった龍上海に負けないほどの支持を集め、支店も福島県などを含めて数多く有るようです。飯豊の帰りには通り道ですが、時間帯が限られるので訪れるタイミングが難しい。
中華そば 金ちゃん 本店
山形県南陽市漆山1816
11:00~13:30(スープ終了時閉店)
定休日 月曜日
久しぶりに訪れた龍上海赤湯本店はいつの間にか改装されていた。
今までの様に満員となると狭くて店内を歩く時もできない混雑状況とは異なり、ゆったりスペースの余裕でテーブルが配置され、高級感が出てきて店内も明るくなった。
平日の1時半頃でも地元客の順番待ち状態で、昔からの根強い人気は衰える雰囲気はない。注文したのは赤湯(醤油)ラーメンの大盛りだったが、かん水の香りが昔ながらの「支那そば」を思わせる。
龍上海を最初に訪れたのは43年前の中学生の頃で、当時はまだ全国的にもみそラーメンの元祖ともいえる「辛みそラーメン」は無かったと思う。今でも通い続けているけど実に長い付き合いだ。今では東北を代表する人気店となっているが、当時からこれに勝るラーメンは存在しないと思っていた。ただ田舎者だったので・・・。
店内を見わたして意外に思ったのが「第1次フランチャイズの募集」の告知。対象区域は山形県内の庄内地区となっている。山形市や米沢市・高畠町には古くから支店が存在し、県内全面展開を考えたものか知れないが、ホントに濃厚で味わい深い本店の味は守り切れるんでしょうか?支店の中には今一つの疑問符が付く所もあるようですが。
まさか全国展開なんてないでしょうね。山形の味にしておきましょう。
店内に入るとスパイスの効いた独特の香りがあふれ、いつ行っても狭くて混雑した店内の賑わいこそ龍上海の姿で、外には順番待ちの列が途切れることはない。電話が鳴ると出前持ちのバイクで忙しそうに出て行った。店内のレイアウトは以前のイメージを残しているが、昔からのファンとしては何か残念な気もする。
その中の1店だが、3年前の春に訪れてからご無沙汰していて、上山のエコーラインから入って2.8km位の所にあるのが「そば料理店 木こり」。しかし、雪道で店の立ち並ぶ旗を見過ごしてしまい、猿倉スキー場手前まで進んからUターンしてようやく辿り着いた。
この店はすっかり雪に埋もれた様子で、店主が自慢の庭の除雪に明け暮れていた。こんな雪の降りしきる昼時の先客は3名だけで、店に入ると薪ストーブ傍に案内されと実に暖かい。雪の降りしきる光景を見ながらの店内は趣があって中々良い。子供の頃からの馴染みですが、薪ストーブは体の芯まで温まる様で実にいいね。
注文したのは看板メニューの「山神流古代木こりそば」だが、 もとは深山に寝泊りしながら木挽きを業としていた木こりたちが、伐採した跡地にそばの実を植え、自らそばを打ったのが始まりとされています。
その山神流そばの秘伝を受け継ぐ店主が、みちのくの名峰蔵王山麓の銘水を使い、昔ながらの伝統技法にのっとって打ち上げた古式ゆかしいそば粉100%の古代そば。玄そばをふるいわけせずそのまま一本挽きした香り高いそば粉を原料に、「まるで清冽な清水を食しているようだ」とも評される独特の食感をもつ味わい深い田舎そばです。
自分としてはどちらかというとツルツルで喉越しの良い蕎麦が好みですが、ここのはよく噛んで味わって飲み込むという感じ。噛むと蕎麦の風味が口の中に広がり、硬い喉越しと食感を味うのが好きな人にはお勧めでしょう。
南陽市と言えば赤湯辛子みそラーメンの「龍上海」が有名ですが、その麺のツルツルでシコシコ中太麺は赤湯近辺では昔からおなじみで、この界隈のラーメン屋さんではほぼ共通する。
自分が中学生の頃(40年以上前の話)、龍上海の出前を食した記憶が有りますが、その当時味噌ラーメンは無く醤油のみだったと思います。その頃から麺は中太麺だったようで、その当時は他のラーメンなど知らない為、これがラーメンの全てだとも思っていた。
3年ぶりに訪れた「来々軒」でしたが、11:00AM頃から地元の家族連れの姿があり、数ある赤湯ラーメンの店の中で、老舗を誇るだけ地元の根強い支持が伺えた。
確かに、『赤湯辛子味噌ラーメン』では「龍上海」を認知せざるを得ません。でも、醤油ラーメンでは昔からのファンで、澄んだ鶏がらと豚骨スープの深い味わいと、モチモチとし中太のちじれ麺の味は良く味が絡んでいるのが好みです。チャーシューはジューシーで柔らかく、良く味が染み渡って噛むとなんとも言えない満足感。
少しほめ過ぎですが、「昔ながらの中華そば」を味わうなら、一度訪れても損は有りません。
【住所】 山形県南陽市椚塚1893
0238-43-3164
自分は知らなかったが、蕎麦通の人のには北(村山市)の「あらきそば」と南の「原口そば屋」と呼ばれている様で、蕎麦王国山形で老舗の中でも歴史を誇る店で、平日は近所の方とか営業マンらしい人が訪れ、週末には仙台とか首都圏方面から多くのお客さんが訪れるらしい。
場所は少し分かりにくく、国道13号線沿いの山形ではまったく場違いの40階余りのタワーマンション近くの信号を東に進み、4.0kmほど進んだサクランボ畑辺りに看板がある。ここをついでに訪れる人は皆無で、殆ど店を目指して遠くからやって来た人のみだろう。
山形ではおなじみの古民家を改装した店構えで、玄関を上がってすぐに注文するシステムらしく、蕎麦茶と水はセルフサービスとなっている。メニューは盛り蕎麦とその大盛り、蕎麦がき(納豆・ごま)と酒&ビールのみ。
この店は引きたて・打ちたて・茹でたてにこだわる店で、店のはす向きには蕎麦引きの小屋があり、いつでも引きたての蕎麦を提供している。そばには用水路があり、かつては水車小屋で蕎麦を打っていたのだろうか?
実はこの店に蕎麦引きを頼むことが出来て、10kg位で頼むと殆ど実費程度で挽いてくれる。昨年から実家の年寄りは蕎麦の栽培を止めてしまったが、それまではよくお願いして心良く引き受けて頂いた。ちなみにある時には20.0kg程の蕎麦を売ってくださいと言われた事もあった。お土産のそば粉販売にでも使ったのか?
ちょっとした自慢ですが・・・・。
出てきた盛り蕎麦はそば粉100パーセントで、出てきたのは四角い皿にたっぷりと盛られた、ひきぐるみ蕎麦粉十割の香り立つ蕎麦である。自分では好みの噛みこたえのある蕎麦だが、珍しい平打ちという打ち方らしい。噛んでいると蕎麦の香りが味わえ、甘めの鰹節のツユが良く絡んで絶品の味わいは好みです。
蕎麦屋だったら必ず出て来るワサビでは無く、一味唐辛子と薬味はネギのみというのは自身の表れか?自分では唐辛子派です。
この店のそばがきは特に有名のようで、今度訪れた時には納豆とごまを両方味わってみたい。