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東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

間伐のための作業道の整備 2018.11.18

2018年11月23日 | 林業

 先日、実家の森林組合と契約した間伐計画実行のための作業道整備の立ち合いを行った。先代の残した山林は60年~80年ほどになる杉の植林地が多く、通常は市場に出荷できる時期になって主伐(全て伐採)する事になるのだが、原木の市場価格が40年前の4~5分の1に下がってしまっていてとても踏み切れない。

また、伐採や運搬の経費を差し引くと生産者の手に利益はほとんど残らない状況が続き、大半の所有者は諦めて手入れもしないでいるケースが多く、山林も作業道も次第に荒れてしまって整備場出来ず放置されているケースが多い。林家は高齢化が進み次の代への引き継がれる時なのだが、後を受け継ぐ人の関心は山林に余り興味がない為、管理はおろか植林地の境界や面積なども分かっていない事が多い状況。

最悪のケースでは、最近、国の補助で成り立っているバイオマス発電所の燃料として、先祖が長年かけて育てた立派な杉の木を皆伐し二束三文で売却する人もいるようです。国産木材の需要が低迷していてどうしようもない現状ではあるが、時々山奥の山が広範囲に丸裸にされている山の姿を目にすると残念に思います。

今回は、国の補助制度を活用しての間伐なので、いわゆる切り捨て間伐ではなく売却して利益を出し、同時に作業道の整備も進めて森林の整備を長期的に行い管理するのが趣旨。資金のない林家に取っては願ったりかなったりの制度ですが、おそらく売却した後は経費で殆ど抜かれて利益の還元はあまり期待はできないだろうし、森林組合に任せっぱなしだと必要以上に伐採されないか見極める必要もある。

12月から伐採の作業に入る計画だが、積雪が1.0~1.5mのこの地で現地まで歩いて通う事になり、いったいどうやって作業をするのかが少し疑問。伐採後の運搬は3月以降だろうが、金属キャタピラのついた運搬車はの共有作業道を痛めるのでそれも不安が残る。

 

 

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