東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

なめこの収穫 2011.10.23

2011年10月23日 | 田舎の話
今年もきのこ採りの季節がやってきた。

この地は深い山里とは違った中間山地の里山で、高級きのこの舞茸や松茸などとは無縁の土地です。自生するのはいわゆる雑きのこの杉ワカイ(杉カノカ)や赤モダシ程度で、自家消費する為のきのこで半分は塩漬けされて保存食となる。

しかし、この雑きのこが今年はひどい不作。毎年5~10kg位収穫する杉ワカイは一度も採れず、今年は冬の保存食が全くないという事態。まあ、仕事にかまけてきのこ採りをさぼった事も原因だが。

そこで期待したのが原木なめこなのだが、これもまた現時点では例年の半作位で、おかかしいことにナラの木の原木になめこがあまり出ない。出るのは数少ない桜の木やクルミの木で、こんなことは今まで記憶にない。

そう言えば山形県白鷹町の親戚に舞茸取りハンターがいて、昨年、1ヵ所でなんと42.7kgの舞茸を収穫し、地元の山形新聞に載った人がいるが、2週間前に会った時には今年はひどい不作で嘆いていた。

桜の木の原木に出るなめこは色好きが良く好まれ、通常菌を打って2~3年待たないとなめこは出ないが、桐の木の場合には翌年から収穫ができるのこれも好まれている。しかし数は少ない。

まだなめこの収穫時期は続くので楽しみは残っているので、ついうっかり見過ごして大きくなり過ぎないよう気を付けよう。

















【関連サイト】   東北アルパインスキー日誌>
   http://alpaineski.sakura.ne.jp/

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湯殿山神社~月山山頂は紅葉の最盛期 2011.10.10

2011年10月11日 | 山歩き

中々時間も取れず加えて左足ふくらはぎの痛みが取れない日々だったが、ようやくタイミングが訪れて今回は湯殿山温泉から装束場経由で月山を目指した。

積雪期には何度も訪れている月山だが無積雪期は初めて。当初は毎年今頃訪れている飯豊連峰のはずだが、夕方まで仙台に戻るとなると行き先は限られる。結局、月山では登りごたえのありそうな、湯殿山神社から月山へと落ち着く。

湯殿山神社手前の湯殿山温泉の有料道路のゲートは閉鎖され、8:30AMまで待っているヒマもないので歩き出し、有料道路に沿った湯殿山神社参道を進んでゆく。丁寧に刈り払いされた道は遊歩道の様で、落ち葉でふかふかの道は地下足袋が良く似合う。

人気のない湯殿山神社を通過するとザンゲ坂の急登となるが、まるで石段を歩く様な道は歩きやすく、踏まれて丸くすり減った石は深い歴史を感じさせる。

装束場で初めて登山者を見てここで一息つき、すぐに金姥へと続く緩やかな登山道を進んでゆく。紅葉は今が最盛期の様子で、湯殿山を振り返ってみると真っ赤な楓や黄色い紅葉がまばゆく、主役のナナカマドがアクセントになって素晴らしい光景が広がる。

しかし、金姥に到着すると雰囲気は一変する。登山道には何処かで見たような人々が列をなし、次から次へと登山者が上がってくる。中高年はもちろん、小学生を連れた家族連れや若いカップル、ツアー客と思える元気な団体さんなど、日頃の山行では絶対遭遇しない異次元の光景だった。

夏の道は石畳と階段が見事に整備され、虎ロープで規制された国道をただ上を目指す。仕方がないけれども追い越しもし難いのが困る。天候は前線が南下して薄曇りの空で、せっかく持ち込んだカメラも今一つさえない。

山頂付近にはこの前降った初雪が残り、次第にガスに覆われて風は強まってすでに冬の兆しが伺え、寒さで登山者は雨具を着込んで休んでいた。一人だけ缶ビールを飲んでいると「寒くないですか?」と声を掛けられた。地下旅姿ではなおさら場違いの雰囲気の様で、主役は中高年に混じった「山ガール様御一行」の様子。

どこかのアウトドアショップのマネキンがそのまま歩いている様で、意外と若いカップルが多くてその彼氏も実に決まっている。中には後ろ山ガールで表は元祖・・・でドキッとする事もあるが。

キツイ・汚い・危険の3Kを代表する山登りも、今やファッション感覚最優先の世の中となる。若い人が増えてくるのは大歓迎で、明るく賑やかな山も悪くはない。仕掛けた出版社やメーカーは潤ったでしょうが、この流れが一過性のブームで終わらないことを願います。

湯殿山温泉6:57~装束場8:59~月山10:51~装束場12:43~湯殿山温泉2:31














































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昨年の大雪による被害木処理もようやく・・・。 2011.10.03

2011年10月03日 | 林業
今年は震災に見舞われましたが、もう一つ付け加えなければならないのが大雪による山林の被害。1月に湿った雪が3日間連続して降った結果、風がなくて枝に雪が溜まって幹が重さに耐えかね、根元から倒れたり幹の先端が折れてしまうのが杉の雪害。

雪害には樹齢はあまり関係がないようで、大きなものでは太さ50cmほどの樹齢80年近くの杉でも例外ではない。特に作業道そばの木に被害が目立つようで、あちらこちらで塞がれてしまうと通行ができず、雪が解けるとすぐ除去しなければならない。これが「道開け」と呼ばれる山仕事でシーズン最初の仕事となる。

先代が開設した作業道は放っておくと草木で覆われ、路肩は大雨で流されて荒れ放題になる。管理する為には結構手間と時間のかかる地味な仕事が必須です。

昨年に続いて県の緑環境税間伐制度の補助を受け、除伐&間伐ですっかり綺麗にしてもらい感謝するばかりですが、作業道だけは自己管理なので自分でやるしかない。

ちなみにこの制度を活用した場合、立ち木や山林の売買は原則25年禁止となります。すっかり綺麗になった山を高く売ったらそれは背信行為に決まっている。つまり、税金泥棒。

でも、どんな林でも3割くらいは強制的に間伐される為、商品価値の高い樹齢80年位の杉も犠牲になるのはつらいところ。商品価値のない長さ2.0mに切り刻んで放置され、山主といえども売買どころか移動も禁止されている。まあ、やって頂いている立場なんで仕方ないですね。

ちょうど秋らしい天候であまり汗もかかず、気分転換にはちょうど良い位の日だった。



作業道には各所で雪折れの杉


格闘40分でようやくやっつける。


県の緑環境税制度を活用してもらって間伐


樹齢60~80年の杉(ちょっと自慢)


80年以上の木も強制的に間伐されるのがつらいところ。

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