晴天のはずが大黒天から上はガスに覆われ、南蔵王の主稜線は見渡せず少しがっかりしたが、6時半ころには駐車場が既に満車状態でこのコースの人気が伺える。何しろ8か月ぶりの山歩きなので妥当なコースだが、歩いてみると芝草平~北屏風に至る間はまだ早いのか花は見当たらない。
しかし、南屏風を通過する辺りから花もチラホラ出てきて、不忘山に至る吊り尾根上は見事な開花で見応えがあった。当然、スキー場側から上がって来るお客さんはツアーも含めて大入り満員状態で、首都圏や新潟方面からのお客さんで賑わっていた。
残念ながら南屏風界隈の石楠花はまだ早い異様で、あと2週間もすると石楠花ロードが見られるかもしれない。最近は時間を気にする事は無くなったが、最後まで調子の上がらない1日だった。
【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌
宮城県に住んでいても県内の山のピークを踏んでいない山、または1~2回しか訪れた事がない山が結構ある。山スキーの宮城蔵王と沢登りの二口はホームグラウンドに近いエリアだが、それ以外となると余り訪れたことがない。
多くの人が自分の生まれた所の山に拘りがある様で、自分もその通り飯豊・朝日を中心とした山形の山々にどうしても足が向いてしまう。子供の頃から深い雪の中で暮らし遊んできた為か、豊富な雪と豪雪地帯特有の植生がすっかり馴染んでしまったのか、山スキーと沢登りでは相性が良いのだろうと勝手に思っている。
この禿岳は東面が急峻でルンゼ状の沢が食い込んで見栄えが良く、宮城県の山らしからぬ独特の風貌が前から気になっていた。短いながらも沢登りと冬の雪稜登りは人気のコースの様で、なんで今まで手を付けなかったのか後悔している。
花立コースは初心者や子供連れでも気軽に登れる為、平日にもかかわらず10人位のお客さんがいて賑わいが有った。意外だったが、山麓の広大な林を切り開いて太陽光パネルが設置され、まだまだ増設される様で今後が大変気になる。
【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌