東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

秋の収穫

2008年10月27日 | 田舎の話

沢登りも終了すると雪が降るまでの中途半端な時期となる。昔の仲間と温泉1泊コースで盛り上がる楽しみもあるが、実際この時期は1年でも最もだれる頃。今頃だったら天然ナメコを狙うには良いだろうが、家業の方も最後の勤めをしなければならないのでこれも無理。

そのうっぷん晴らしと言う訳でも無いが、この時期になると嬉しいのが毎年菌を打っている原木ナメコの収穫。この4月に打ったホダ木には早速ナメコが出たが、不覚も早生種だったことを知らずにいたらいつの間にか開き過ぎ。しかし、見た目は今ひとつでお土産用には不向きだが、自分ではむしろ味わいが有って嫌いでは無い。

この地では3年位前までは多量に収穫のできるスギワカイが大もてだったが、今となっては誰も取る人も無ければ欲しいと言う人も無い。しかし、今や毒キノコの汚名を着せられた不遇なヤツだが、私どもにとっては今でも食卓を飾る茸の主役です。

すっかり出番のなくなったスギワカイに変り、今はおみやげ用には自家製原木ナメコが主役となっている。出荷するものでも無いのでホダ木は放置状態だが、取立てはヌメリも強くて歯ごたえ味共に良く、自分では天然物に負けないナメコと自我自賛しています。

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森林の頼もしい助っ人

2008年10月23日 | 林業

この機械をご存知の方は少ないと思いますが、果樹農家などでは畑の草刈に使用さている草刈機です。椅子の下には1m位のプロペラの様な物が付いていて、その先にはスェーデン鋼で出来た10cm位のハンマーナイフが付いている。
やや大型でエンジンの大きいこのマシンはパワー抜群で、3cm位の潅木などバリバリなぎ倒し、狭くて急な作業道でも登攀力抜群の頼もしい相棒。小さな岩なら火花を散らしながら砕いて行く。全て刈払い機でやったら1週間は掛かるだろうが、これだと2日のあれば楽勝でしかも乗用タイプ。

幅が4mほどの作業道は3~4年すると潅木で覆われ、やがて軽トラの通行も出来ない荒れた道となる。4WD2トン車の通行を確保する為にも草刈は必須で、毎年この時期になると登場する頼もしい奴。しかし林業は産業として成り立たなく立った様な業界で、今時こんな事をやってる人も少数派だろう。現状では残された山林の保守・管理だけで手が一杯で、これだって何時まで続くかか解らないが・・・。

しかし下刈り・間伐でも同様だが、刈り払った道を省みると気分はすっきりして満足感があり、登山とはまた違ったストレス発散の場でも有るのです。
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山形流の芋煮

2008年10月20日 | その他

芋煮会のシーズンも終盤になりそうな時期だが、最近久しぶりに山で芋煮を作って一杯やってみた。勿論山形育ちの自分は山形スタイル。
高校生の頃でかなり昔の話だが、学校での重要な行事がマラソン大会の後に行われる芋煮会だった。長井の学校のマラソン大会は朝日連峰の祝瓶山に通じる林道途中の管野ダムを折り返すコースで、辛いジャリ道の急な坂道のコースは高校生にとって試練でもあった。3年の時には男子370名中13位だったのがこの頃唯一の自慢話で、終了後は3年生全員の恒例行事である河原での芋煮会が行われた。これがまたすきっ腹にはたまらない至福の時で、この時期に山形芋煮会の文化が自然と深く心に刻まれる。

場所は渓谷の管野ダムから平野部に注ぎ込む発電所のある広い河原で、上流には人家が皆無の為、そのまま飲める様な清流の野川の水を使い、秋の高い青空の下で食する芋には実に旨かった。今はそのダムをすっかり埋没させる巨大な長井ダムが建設半ばで、今はトンネルと付け替え道路・高架橋でコンクリート漬けの世界となり、美しい渓と清流の面影はすっかり失われた。

普段仙台にいると芋煮などは作らないが、仙台流の芋煮は余り興味が無いので今回は三国小屋に食材を持ち込んだ。

【作り方】

材料は里芋、蒟蒻、長ネギ、牛肉、砂糖、日本酒のみ。最近はマイタケなどの茸などは許されるが、味の良くなるごぼうだが汁が濁るのでご法度とされる。牛肉は脂身の多いバラ肉の方が味が良く、蒟蒻は味が良くなじむ様に手で千切って鍋に放り込む。
ここで大切な事は牛肉と蒟蒻を一緒に煮込まない事で、最初に砂糖、醤油、日本酒で味付けした後肉を軽く煮込み、煮込んだ肉は別の皿にとって置く。これを怠ると蒟蒻から出る石灰質で肉が硬くなってしまう。
肉を引き上げた鍋の中に里芋・蒟蒻を放り込み、芋に箸が通る位になるまで丹念にアクを取り続ける。芋が柔らかくなった頃に取り置いた牛肉を入れ、大きめに切った長ネギを入れ、後は一回グラッときたら出来上がり。残った汁にはうどんの玉を放り込み、翌朝には贅沢な朝食になる。

この作り方は同じ山形でも村山風で、同じ醤油味の置賜風・最上風、味噌味&豚肉の庄内風とは異なっている。いずれもシンプルこそが真髄で、余計な素材でごちゃ混ぜにしたり、麺つゆ等をを使ったりしても即刻退場処分となる。
また、スーパーで売っている皮を剥いた袋詰めの里芋は表面が硬く、地物独特のモチモチした食感が無くて今一つで、また独特のヌメリを取らない方が自分では好みです。なお、日本酒は3人分で100~150ml位は入れますが、余りにも安い酒を入れると変な癖が残って良くない様です(反省)。


コメント (2)
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