東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

とうとう板納め

2006年05月27日 | 山スキー
石転び沢 2006.05.21

今シーズンは早々と飯豊の石転び沢方面で板納めとなった。3~4月は天候不順でまともな山行が出来ず、ようやく4月の後半から満足の行く日々。今シーズンは予定の80%くらいの消化というところですが、思わぬ拾い物もあったりしてそれなりに楽しいシーズンでした。また山スキーは天候と運任せというところが有り、結果を左右する大きな要因ともいえます。そういう意味ではラッキーな年でも有りました。結果、これといったトラブルも無く、平穏無事が一番と事でしょうか?

今シーズンは鳥海山、飯豊連峰が1回のみと少なく残念だったが、未だに朝日連峰を引きずったままなのでこれも仕方ないと言う事で・・・。来シーズンの予定はあと半年の間に考えとけば良い話だが、今シーズンの果たせなかったコースもあり、また同じ事の繰り返しになるのかも知れない。この東北もあんまり未知の世界が少なくなって来たので、ボチボチのんびりやっていった方がお楽しみが残って良いともいえる。

自分の場合、滑りと登りのバランスは半分、半分と言いたい所だが、実際のところは労力はもちろんの事だが登りの方が大きく、楽しみも多い気がしている。「滑る為に登る」ではなくて、「登って滑る」いや「登ってから下りのご褒美」と言ったほうが適切かも知れない。どうしても山頂に至るまでの緊張感と期待感、やたらと体力を消耗する長く難しいルート、そしてその間の山を観察する一時など、かえって充実した楽しい時間が持続する。

確かに滑っている時間は素晴らしく無我夢中の瞬間だが、あまりにも時間が短く意外と記憶に残る要素が少ない。そして滑ってみれば斜面の状態が悪かったり、以外にたいした事は無かったなどと言う事も有る。あっという間の滑りの後は惰性的な長い歩きが待っている。だから性格的には登っている時の方が楽しいと感じる。したがって頂上に至らない山スキーは価値が低く、途中からおいしい斜面だけ頂いて下ると言うのはあんまり頂けない。

まあ、こういうのは各自の好みだし、その人の価値観、スタイルによって異なるので無理に付き合えとも言えない。どうしても行きたければ単独行を選べばよい訳で、実際一人で行ったときの方がペースが上がり、結果的に成功の確率も高かったりもする。天候判断、コースの選択、時間配分、そして自分のコンディション。これら全てを自分でコントロールする訳だから効率は良く、無駄なエネルギーを使わないでより大きな成果を上げる事もある。そしてそれなりに気合も入ってくる。それだけ内容が濃い山行ならばきっと満足度も高まるだろう。

そうは言っても1人ではなんともならなく、また危険性が高くてお勧めできない時もあ有り、モチベーションも上がらない場合もある。事故で結局周りの方に迷惑を掛けてしまう様でもいけない。そして意外と自分では気がつかない弱点が露出する事も有りえる。特にこの年齢になると、「自信は禁物」と言う言葉をかみしめる必要が有りそうだ。登っている時は緊張感があって意外と事故は少ないが、下りのちょっとした不注意で悪い結果を招く事は有り得る。こんな自分でも何時地元の救助隊のお世話になるか解らない。

夏になると山はすっかり遠くなってしまい、このサイトも開店休業状態となりそうですが、ご訪問して頂いた皆様には感謝申し上げます。山屋を休業すると言うわけでは有りませんが、しばらくの間は違った意味での山屋生活を送っています。


        


        


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清太君のお友達?

2006年05月15日 | 山スキー


皆さんは朝日連峰 竜門小屋の「清太君」をご存知ですか?
彼は地元西川山岳会の皆さんとはお友達付き合いをしている様ですが、夜な夜な小屋に遊びに来てちょっとしたいたずらをした後、朝方になるとひとり寂しく帰ってゆく方の様です。

この前の5月4日、単独の登山者と以東小屋に泊まったが、1:00AM頃に物音がするので目が覚めてしまった。音は1Fから聞えるが壁をノックするような音が3~5秒くらいの間隔でする。最初は今頃遅れて小屋にたどり着いた登山者かと思ったが、強風のこんな真夜中にそんなことが有る訳が無い。1Fは周りが雪に覆われているはずだし、風のせいで音がするのなら屋根や2Fの外壁から音がしそうなものだがそうではない。音は「コツ コツ」としたはっきりした音で、この小屋の先住民のネズミの音とも違う様だ。
        
約1時間ほどじっとして聞いていたが、2:00AMに時計を見た後は寝込んでしまった。もう一人の方はすっかり寝込んでいる様子で、自分でも不気味な感じはあまりしなかったが、今思えば焼酎でも飲まして正体を見ておけば良かった。

ちなみに翌日は一人で宿泊したが、大変な暴風雨の夜にもかかわらず姿を見せる事はなかった。「太郎君」と呼んでおきましょう。

         
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ホダ木の菌打ち

2006年05月14日 | 田舎の話


今年は2年ぶりにホダ木の菌打ちを行った。ナメコ50本、シイタケ50本の合計100本のホダ木はホダギ切り専門の方から格安の@200で譲り受けた。相場の半分程の値段でしかも配達込みとは実にうれしい。自分の雑木林から切り出せば原価はゼロだが、伐採地が作業道から遠く、結局手間、ヒマを考えるとこちらがベター。

直径8~15cmくらいのミズナラの木に8.0mmの穴を電気ドリルで開け、9.2φmmのコマをハンマーでたたき込む。1本辺り30本だから3000発の菌を打つのに二人で6時間ほどを要して終了。ナメコには色、艶が良く出る桜の木が良いとされているが、この地では少なく貴重品。あとはたっぷり散水して杉林に搬入し、少し間隔をあけながら伏せて作業は終了する。

きのこは2年後の秋から収穫が出来て4~5年は楽しめる。木を伏せてからあんまり手入れをしないので形は不揃いのものが多いが、スーパーで売っているようなオガクズ栽培のものと比べて味の違いは歴然とし、毎年秋の大きな楽しみの一つだ。(シイタケは春、秋2回の収穫が出来る)

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