東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

岳人よさようなら。そしてありがとう。

2014年07月18日 | その他山関連


今度、5年ぶりに岳人の8月号を買い求めた。
この8月号は67年間続いた今となっては唯一山岳界の本流をなす山岳雑誌です。しかし残念ながらこの8月号を最後に廃刊となり、新たに同じ名称を引き継ぐモンベルグループが編集する、新たな「岳人」がスタートするようです。

実は、買い求めた理由の一つに罪滅ぼしの気持ちがあるのです。今度の8月号は最後の号だけに内容は充実しており、山岳界の歴史と伝統を受けつ継ぎながら、若い次世代の前途を祝うような気概と魅力的な構成で迫力を感じました。しかし、今迄立ち読み専門で岳人社へ貢献することは無かった。

とっくに現役を引退したような私には昔話ですが、これでもかつて8回位短信クロニクルにクライミングや山スキーの記録を投稿して、なんとその全てを掲載して頂いた経緯があります。しょぼい記録も多く今となっては恥ずかしい様な気もするのですが、一度だけ山スキーで南蔵王コガ沢を取り上げてもらった記録となり、今では良い思い出の一つです。(山と広告社と比べれば小遣い稼ぎにはなりませんでしたが・・・)

その頃東北の記録を積極的に発信する人は少なく、全国的には珍しさと未知の要素が残されていたのか判りませんが、首都圏の購読者向けの記事に混じって掲載されていた。ちょっと自分でも目立ちたがり屋だった事もあるかも知れない。

何時も採用して頂いた編集部のMさんは如何お過しでしょうか?お世話になりました。

記録といえば最近な「ヤマレコ」の様なネット参加型の新しい新い媒体が広がっており、何時でも無料で即座に新鮮な情報に接することが出来て便利になりましたが、紙媒体で深く掘り下げた様な記事や記録に接する魅力を感じるのは古い世代だけでしょうか?

かつての「岩と雪」の様に、毎月の発刊日当日に書店に駆けつけ記録欄をむさぼり読み、ハラハラドキドキしながら全国のクライマーの動向を探っていた時が懐かしい。特に、地方のクライマーや沢屋にとってはまたとない情報源であり、切磋琢磨する動機付けにもなっていたのです。

今となっては良かったねという話ですが、まだ未開拓の余地が少しでも残されていた良き時代の産物という事でしょう。他人から見れば興味の無いどうでもよい事でも、自分にとっては価値ある創造の世界、つまり自己満足の世界を何処までも追求してゆくのが山屋の馬鹿さかげんという事かな?

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2年続きの集中豪雨の爪痕 山形県南陽市 2014.07.13

2014年07月13日 | 田舎の話
1時間で100mm以上の集中豪雨なんて想像もつかないが、残した爪痕はそれを物語る大きなものだった。田舎の南陽市では1200戸が床下浸水し、土砂の溢れた吉野川は護岸が見にくくえぐられ、一部の橋は崩壊していた。

昨年も同じような被害でまだ復旧工事は進んでいないが、追い打ちをかけるようなさらなる大きな被害。昨年と同時期に同じような被害が2年も連続するとは何の因果か、90歳になる年寄りもこんな事はなかったし想像もしなかったとか。

最近この地では積雪が150cmを超す大雪が続いているが、ある程度は諦めもついているしそれなりの備えもしている。しかし、豪雪を除いて大きな災害のない山形県のはずが最近は看板倒れになってきたようだ。

自宅に行く3本の道路のうち2本が路肩が崩れて通行不能になり、残った1本のみがかろうじて生き残って幸い孤立だけは避けられた。今のところ復旧の見通しは立たず、暫くの間は迂回路を使って仙台と往復する羽目となった。

もう一つ困るのが山林の作業道の被害で、大水で路盤が大きく削られたり路肩が崩れたりして通行不能となてしまった。一部には土石流のように流れて道を塞いでどうにもならない。

山林の家業と言っても伐採や間伐・下刈りも出来ず、もっぱら作業道の草刈りが中心となっているが、この作業道が使えないと山全体の管理ができない。

幸い、自宅や周りに被害はなかったが、近くの親戚が不運にも山からの激しい出水に見まわれ、床上まで浸水して畳は全部捨てる事になった。

登山の世界でも大自然の脅威に曝されることが有り、人間の力の非力さを身にしみて感じさせられることも有るが、中間山間地でも自然災害を宿命と考えてそれを乗り越えて人は行きている。

しかし、津波の被害と比べれば被害は小さく、何よりも犠牲者が出なかったのは幸いと考えよう。








































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