東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

プロショップ サンライフの閉店

2008年12月11日 | その他


今日は1年ぶりでサンライフに小野寺さんを訪れた。
もう既にご存知の方も多いと思いますが、今度の1月をもって30年間の営業に幕を閉じ、仙台での老舗といえるサンライフは閉店する事となりまた。うかつにも始めて知ったのが1週間前で、訪れて見ると店内の商品は殆どセールアウトの状態で、閑散とした店内では寂しさがみなぎっていた。

それでも小野寺さんと奥さんは何時もの様に接客に忙しく、店内の様子とは違って笑顔で頑張っている様子が印象的だった。早ければ1月早々には店をたたむ様子ですが、パラグライダー部門は存続するとの事で、小野寺さんが一人で頑張るようです。

サンライフが開店したのは30年前ですが、実は私が初代の番頭(単なるバイトでしたが・・・)で、開店前の店内の準備から品揃えなどをこなし、当初の半年間ほどは小野寺さんと二人だけで切り盛りしていました。店内は予算が無くて十分な什器などは揃わず、電線を巻く大きな木製のドラムを横にして重ねて棚代わりにしていた。最初の冬などは店内の暖房も無く、自分がアパート暮らしで使い古したボロの石油ストーブが活躍し、その後何年かは使われていた様だった。

今ではちょっと有り得ない話だが、開店当初の店頭にはICIオリジナルのザック等が多く並んでいた。実は仕入先はICI石井スポーツの卸部門(とっくの昔に無くなっている)のみで、何かフランチャイズ店の様な雰囲気が有った。

しかしその当時はアルペンスキーの商品が半分を占め、小賀坂の代理店としてはパラマウントスポーツやサイカワを抑え、県内ではトップクラスの販売店だった事も有った。小野寺さんも自らいろんな会社に出かけてミニ展示会を行い、冬にはバスをチャーターして多くのスキーツアーを企画していた。既に閉店したパラマウントスポーツも同じ時期の開店で、同じくICIからも商品を仕入れ、殆ど同じ形態のスキー&登山の専門店としてスタートした。

遊び呆けた学生の2年間はすっかりお世話になり、生活費と山行資金を捻出する事が出来たのはまったく小野寺さんのおかげで、今となっては感謝の一言です。実を言うと忙しくなる頃に限って山に出かけ、まったく当てにならない不良アルバイトで、細かい事を気にしない社長だったからこそ務まったのが現実。

それが何の因果か卒業後は登山用品のメーカーに就職し、今度は営業の立場でで店を訪れる事になったのはお笑いか?
決して飾る事が無くて実直な小野寺さんだが、アットフォーム的な雰囲気でそのファンも多く、30年間も店を存続出来た訳がその辺り有り、お世話になった人も少なくないのではないだろうか。

場所がら大学や高校の山岳部・ワンゲルのお客さんに支えられていたが、今では東北大学・学院大などの一部を除き、その殆どが姿を消したのが要因で、中高年層のお客さんだけでは厳しい状況だったと想像します。

サンライフで番頭を務めた人がやがて独立し、今では仙台・山形・郡山で独立開業して成功を収めた方もおり、東北でこの業界に影響を与えた事は確かです。今後は最もこだわりが有ったと思う方面でのご活躍を期待し、暫くはゆっくりして頂きたいと思います。

色々とお世話になり有難うございました。
コメント (6)
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