東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

東日本大震災 塩釜・石巻方面の被害 2011.04.03

2011年04月04日 | 東日本大震災
昨日は午後から仕事が入っていたため、早朝に仙台を出発して塩釜から東松島を経由し、甚大な被害といわれている石巻市を目指した。

東松島市の鳴瀬川の橋を渡ると状況は一変し、国道45号線沿いの地平線の彼方まで泥で覆われた田んぼが広がり、かろうじて倒壊を免れた家が点在していた。

矢本超町から石巻の中心部は避けて港方向を目指すが、途中の海のような広大な市内は住宅地だったのか、それとも田園地帯だったかの区別もつかない。まったく引くことのない海水は地盤が下がってしまったのが原因なのか、まるで国土が少し削りとられているような気もした。

自衛隊の皆さんが復旧した仮設の道路を進んで行くと、ヘドロと塩水に油が混じったような異様な光景で、慣れない魚の腐ったような臭いが漂う。

時間が限られるので市内の中心部は避けて石巻港方面を目指し、目的の工場地帯にたどり着くとそこには巨大なエネルギーの爪痕が広がる。

JRの石巻港駅の輸送ターミナル基地は壊滅し、枕木の下は流されてレールが浮いてぶら下がり、コンテナの車輪はバラバラに破壊され、重そうなディーゼル気動車もひっくり返って無残な姿をさらしている。

初めて訪れた大きな工場群の多くは半壊状態で、日本製紙の石巻工場から流出したと思われる大きなロール紙が散乱し、輸入した原木が至る所に転がっていた。今後紙の不足から出版業界にも影影響はどうなのか?。

石巻市には日本最大の合板メーカーの工場があるが、大きな被害を受けて生産はストップし、建築現場で使う型枠用の合板や、住宅の壁・床・屋根(構造用合板)の供給不足が懸念されている。

近年は価格の下がった国産杉の木を使った合板の生産が多くなっているが、この流れは今後低迷するか?ただ、杉の木は安い価格で皆伐されて丸肌にされた山も多く、重機で無残に荒らされた光景は少なくなるかもしれない。




































コメント (2)
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