東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

杉の間伐の様子を見に行く 2019.03.17

2019年03月21日 | 林業

昨年の11月から始まった間伐作業の様子を見に行ってみた。現場まで1時間ほど歩いて辿り着いてみると伐採作業は完了して8割くらい搬出も完了していた。

今年は雪が少なくて作業がはかどった様で、機械化された作業はどんどん進んで次々に木材が搬出されていった。かつては、立木を1本づつワイヤーで引っ張っていた頃と比べると隔世の感が有り、今やこれが当たり前の林業という事になるようだ。

ただ、機械力に依存するための弊害もある訳で、新しく作った作業道がすっかり荒れてしまい、雨が降ると路盤が流されたり崩れりする可能性も出てくる。しっかり補修してもらう事にはなっているが、何処まで遣ってくれるかはこれからの交渉にもよるだろう。それと、今後は自分の手による作業道の整備が必要になってくる。

搬出された杉の木の最も太いものは末口(細い方の直径)が44・0cmも有り、色も良く年輪を数えてみると120年位にはなりそうな立派な杉の木で、雪国独特の細かい年輪を重ねて立派な柾目の板が取れそうな良い木だった。中には建材にならないものが有って合板用に廻され、それ以下の木はバイオマス発電の材料となる。しかし、共に値段は建材用と比べると遥かに安く、バイオマス用の木は持ち込みで軽トラック1台分で1500~2000円で緯度と思われる。

全体的な構図からすると伐採・搬出にかかる費用が多くの部分を占め、60~100年かけて苦労しながら育てた立木生産者には僅かな金しか残らないというのが現実です。まあ、大半の方はすっかり諦めて放置しているのが普通ですが、先代が残した山を見捨てるのは忍びなく、多少の補助金にすがってやっている訳です。

 

 

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湯殿山 南西尾根~南面下降 2019.03.10

2019年03月10日 | 山スキー

湯殿山には湯殿山神社入り口からスタートして南西尾根から山頂に立ち、東斜面を下って石跳川に下り、最後は湯殿山神社を目掛けて降りる素晴らしい周回コースが有る。3月になってトレースが出来るコースだが、今回は同じコースを辿って湯殿山の山頂に立ち、南面を下るコースを辿ってみた。

気温はやや高めで晴天だったが、駐車場からスキーアイゼンを付けてやや硬い斜面を登って行く。1050mのピークに立つと様相は一変して湯殿山の西面が姿を現し、山頂に至る南西の尾根が見えるがこの光景は実に素晴らしい。今年の南西尾根は雪が少ない様で難儀に見えるが、スキーアイゼンが良く効いていて意外と登り易く、2か所だけ急な右斜面を巻いたがほぼ問題はなかった。ただ、スキーアイゼンに慣れない人は歩行アイゼンのほうが無難だろう。

頂上には5人のスキーヤーがいたがすぐ東面に下降して行き、最後に南斜面のど真ん中を目指して降りて行く。斜面はクラストした斜面に薄く雪が載った感じで意外と固くエッジが流れ、やや大きく振りながら広大な斜面からルンゼのような斜面に吸い込まれてゆく。

中間部斜面で崖の上に出てしまってコースを修正し、最後はゆっくり流してブス沼付近で終了となる。一休みした後広大な疎林帯の平原を進んで行くが、殆ど登りは無くて最後に30m程高度を上げると元来たコースに戻った。このロケーションもまったりとした雰囲気で気分が良く、労力も殆ど使わずコースに戻れるのは嬉しい。

1050mピーク付近から2回ルートミスをしてしまったが、下部はストップ雪で思う様なターンを刻む事は出来なかった。総合的に見てコースは眺望が抜群で変化に富んでおり、春のツアーが好みの方にはおすすめのコースです。

所要時間 6時間  気温 5℃

 

 

 

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朝日連峰 三体山~桂沢下降 2019.03.03

2019年03月04日 | 山スキー

2日間の好天となればやはりこの時期は三体山狙い。昨日は内輪のメンツが5人ほど入って賑わっていた様子。少し遅れて駐車場に着いてみると先行者の車が2台で、1台は当然の如くAさんペアーで合地沢と桂沢狙いの模様。

三体山山頂までは4時間強だったが、山頂には単独の女性ボーダーの方がいて三体沢を下降する様子だった。合地沢も食指が動くが、明らかに出発時間が遅過ぎたので却下し、まだ稜線から滑っていない桂沢を目指して快適な稜線歩きでやや下ってゆく。

コースは桂沢源頭の右斜面(下流から見て)に決めていたが、昨年のような醜いクラックはまだ見当たらずフラットな斜面で気を良くする。
スタートすると標高差150m程は急峻な斜面でスラフが流れ、飯豊の北股沢や本石転び沢を感じさせる。斜面は底が硬めで表面がザラメ化してコンディションは良く、まもなく意外と広大な桂沢に抜けて後はフラットな斜面をどんどん下降してゆく。

出だしは急で少し緊張するが雪質に恵まれ、三体沢も快適だがそれ以上の素晴らしいコースに思える。もう少し手前の斜面から下降すれば落差350m位の手ごたえのある急斜面だったが見誤ってしまった。なお、この時期を過ぎると斜面にクラックが入って余り快適ではないと思う。

所要時間 7時間 行動距離 18.1km  総上昇量1380m 気温 8.0℃

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