森林組合と契約して11月から始まった間伐作業だが、大型のユンボで杉の木を一定の方向に倒して作業道を延ばしてゆき、雪が積る前に奥の方から伐採が始まりそこら中倒れた杉の木であふれていた。今回は間伐の比率は30.0%と決まっているが、やけに多そうな気もするが気のせいか?
最近の林業は機械化が進んでいるようで、伐倒・枝払い・玉切りを1台でこなす高性能の重機が主役で、60~80年ほどの杉の木は次から次へと長さ3.0mに切り揃えられてゆく。かつては時間をかけて1本ごとにワイヤーロープで集材したが、今や隔世の感がある様な作業現場で驚いてしまった。作業員も30~40歳台の方がほとんどの様で、高齢者しかいないかつての現場とは違って大変活気が感じられる。
運搬車両は大きくごついキャタピラがついており、ディーゼルエンジンの音を唸らしながら急な坂道を力強く上がってゆく。ただ残念なのだが、せっかく砂利を敷いて長年整備してきた作業道は荒らされ、山が悲鳴を上げているような気がして何か悪い事をしている気もする。何時も頼んでいる地元業者の間伐方法とは異なりかなり荒っぽい作業で、先代だったらこんな事はやらなかったかも知れない。
搬出された間伐材は土場に運ばれて寸法を取られる訳だが、最も太い木の年輪を数えると102年程になる杉の木だった。3~4代位前の先祖が植えた木だろうが、こんな雪深いところでよくぞ手入れして育てたものと感心してしまった。
幅3.0mも作業道を切るためには軒並みの伐倒。
最近は機械化が進んで仕事は早いが荒っぽい印象。
ウィンチは30.m程度の範囲の集材。
伐採・枝落とし・玉切り(3.0mに切り揃える)は1台でこなす。
大型の運搬車のキャタピラが道を荒らす。
土場まで運んで末口(細い側の直径)と本数を計算して出荷する㎥数を出す。
44.0cmの末口は年輪を数えると樹齢100年余り。目は詰まっているがトビ(腐朽菌)が入っている。