東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

朝日連峰 小朝日岳 1年ぶりの山歩きはつらい1日 2011.09.21

2011年09月20日 | 山歩き
ようやく時間が取れて山歩きを計画した。ほぼ1年ぶりの山歩きは歩き慣れたはずの大朝日岳だったが、日頃から左足のふくらはぎに痛みを感じて、今ひとつ調子が上がらずさっさと小朝日岳で諦めた。

しかし結果はこれで良かった様で、その先は足を引きずるような格好で鳥原山を通過し、やっとの思いで古寺鉱泉にたどり着いた。

台風の接近で秋雨前線に向かって湿った南風が吹き込み、今日は真夏と変わらないような酷暑の日となった。しかし、早朝の引き締まったような空気と、Tシャツを吹き抜ける風は実に清々しく、風が木の葉を揺らす音や雲の流れまでが新鮮に映る。

普段は感じることの出来ない充実感と共に、山に帰って来たという実感が沸き起こり、やっぱり体が山に同化する様な気がしてならない。日々のストレス発散という事よりも、山の鋭気を取り込んで体は元の力を取り戻し、気持ちだけは先を急いで山々を駆け巡る。

とは言っても日頃の不摂生は明らかで、何時もペースの半分ほどではいかんともしがたい。せめて新調したカメラでワンショットを狙ってみても、まだ紅葉には2週間ほど早い様で雰囲気がまるでない。特にブナ枯れですっかり葉の落ちた光景は少し異様で、山全体が退色した様で勢いが感じられない。

しかし、鳥原山湿原地帯のナナカマドはすっかり紅葉し、秋一番乗りの代表選手の務めを十分果たしている。思い出してみるとこのコースを夏・秋に歩くのは初めてだ。何時も山スキーでしか歩かないコースも新鮮に映る。

最後はヨレヨレになって古寺鉱泉にたどり着き、体を癒すために柳川温泉を目指したところが、3月11日の大震災でお湯が出なくなって閉店状態。目標を朝日町のリンゴ温泉に変更して帰路に就いた。





































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最近越してきた隣人 2011.09.13

2011年09月13日 | 田舎の話
中山間地の悩みの一つが動物による食害の広がり。マミ(ハクビシン)は古くからの代表選手で、今でも畑の作物を食い散らかす「悪の枢軸」。最近は特にトウモロコシの被害がひどく、ネットを張ろうがほぼ壊滅状態で、近所では作付をあきらめた人も多い。

そしてここ2~3年前から参戦してきたのがカモシカ。特に小豆などの豆類がお好みの様で、婆さんがせっせと植えた若芽は片っ端から食い尽くして行く。

せっかく独り立ちした桜の木の芽も標的になり、敵は防護柵をたやすく破って侵入してイタチゴッコが続く。以前は森の住人だったはずが今では集落に住民票を持っているようで、ジワリジワリと人間様の生活圏を脅かしてゆく。

だが、考えてみると集落の周りは杉の植林地が拡大して成長し、彼らの元いた生活圏が失われた結果でもある。広葉樹が少なくなって餌に不足となり、仕方なく集落へと行動範囲を広げたにすぎない。

過疎化が進むと集落の畑や田んぼは耕作放置状態となり、草が伸び放題になってタヌキやハクビシン、そしてカモシカの楽園となる。ここで畑の作物の味を覚えたら最後、人間との果てしない攻防が続くようになる。

午前中に草刈り機で畑や作業道の草刈りを済ませ、自宅で一息ついて缶ビールをグビグビやっていると、目の前の庭先を不法侵入するカモシカが現れる。後を追ってゆくと隣の廃墟のトイレ跡でご休憩のご様子で、デジカメでパチパチやっていると迷惑そうに立ち去った。

実はこの若いオスのカモシカクンは常習犯で、廃墟になった隣家の持ち主は何度も侵入されて半ば諦めた様子。今や別宅となって乗っ取られた格好で、結果的にこのカモシカクンとは隣人関係という事になってしまった。

ただこのカモシカクン、誤ってハクビシン用の虎ばさみに掛ったら災難で、罠を仕掛けた本人もお縄頂戴となってしまうので要注意。












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