東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

樹齢150年?の主にご挨拶 2013.06.16

2013年06月20日 | 林業
今年の冬は積雪150cmほどで大雪で寒気も強く厳しい年だった。ただ、寒気が強いだけ湿った雪が連続して降り積もることはなく、林家に取って深刻な問題となる雪折れが無かった為、結構骨の折れる倒木処理は殆ど無かった。

最も困るのは12月下旬頃に3日間ほど連続して積もった湿雪で、風も吹かないので降り積もった重い雪で杉の木は悲鳴を上げ、限界点を越えると大きな音をたてながら幹から裂けて折れてしまう。自然の力は小さな人間をあざ笑うように強大で、樹齢80年の直径60cm位の木も大きな悲鳴を上げて倒れる。場合によっては根から倒れる場合もある。

我が家の杉は樹齢50年から80年位が多いいわゆる長伐期施業の山林だが、先代が間伐を欠かさなかったので木の成長も良く、しかも作業道が整備されているので管理もし易い。でも、作業道の草刈りを絶やすと草木が茂って歩けなくなり、側溝やU字溝は詰まると大雨で作業道が流されてしまう。

今回は毎年訪れる杉の植林地にフキ取りに訪れ、我が家でも自慢の樹齢150年程あると思える杉の巨木に挨拶に行ったこの杉は直径1.0m以上は有るようで、周りにも100年を超えるような木がまだ5本程残っている。先祖は歩いて1時間程のこの地でせっせと杉を育て、子孫の為に長年の手入れを怠る事無く資産として残したのだろう。

昨年、東京に就職が決まった息子を連れて訪れたが、今度やって来る頃にはどんな木になっているのか楽しみもある。


















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最近田舎の畑にやって来るお客さん 2013.06.16

2013年06月16日 | 田舎の話
田舎の悩みは色々ありますが、この2年前位からやって来たお客さんに手を焼いている。熊の出没は当たり前だったが、6年前からその姿を見ることはなく、最近はスイカなどを荒らされたなどというケースも無かった。

だが、昨年からその姿を再び目撃する人がいて、実家の畑にやって来て運動会をやって姿を消した。標高が450mほどで果樹に適した地ではないので安心していたが、やって来たのは足跡サイズからするとまだ若い熊のようで、結局何も悪さをすること無くどこかえ消えた。めぼしい餌が無かったのだろう。

最近はハンターの高齢化で有害駆除が追いつかず、山形県でも熊の頭数の増加が顕著になって山奥の縄張りから溢れる熊が出現し、リスク覚悟で新たな縄張りを求めて里山に降りてきたという話を聞いた事が有る。当然餌となるのは畑の作物となり、家の近くで目撃される事が増えたようだ。

また、別のお客さんは迷惑なイノシシの登場で、畑はミミズを狙った穴だらけになって荒れている。堆肥で肥えて殆ど化学肥料や農薬を使っていない畑はミミズの繁殖地で、イノシシにとっては格好の餌場になってしまった。

今日の被害は植えつけたばかりのジャガイモ畑で、種イモが殆ど壊滅状態で畑は無残な姿を晒していた。一度この味を覚えたら来年もやって来るだろう。

20年くらい前からは外来のハクビシンが畑を荒らし始め、トウモロコシの食べ頃になるとやって来て繰り返し食い荒らす。今ではスイカやメロン・トウモロコシの栽培を断念する事になった家が多い。近所の人が毒入れの餌を食わして3匹ほど仕留めたが、それでも被害が収まる気配はない。

使っていない畑や道路の草刈りは欠かさないが、大人しそうなカモシカは桜の芽や小豆の新芽を狙い、図々しくも家の周りの8m程のところにある廃墟になった隣家のトイレを別荘にしている。たまに玄関前を悠々と歩いてゆく姿を目にする。

40年前、集落の個数が21戸だったらこんな事はあり得なかったが、今や7戸の限界集落は奴らとの勢力地図がすっかり逆転してしまい、今や人間様のほうが肩身の狭い思いをして暮らす羽目になってしまった。もし厄介な猿がやって来たらこの集落は乗っ取られてしまうかも?













【関連サイト】 東北アルパインスキー日誌


        飯豊 朝日 蔵王 吾妻連峰 月山 鳥海山など、東北南部の山で
        山スキー 沢登り 山歩きなどを楽しんでいます。
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仙台近郊の沢での山釣り 2013.06.09

2013年06月09日 | 山釣り
今日も午後からの中途半端な仕事が入り、やってきたのが仙台近郊のT沢とE沢。このEを訪れるのは3度目で実に40年ぶりとなるが思い出がある。

ワンゲルに入部して7ヶ月しか立っていない11月、無断山行でE沢の遡行を企てて高校からの友人を誘って訪れた。自分も沢登りなど2回くらいしかやったことは無い素人だが、この友人、実はハイキングしかやった事のない全くのド素人。

地図だけは持っていた記憶があるが、地下足袋とワラジさえ有ればなんとかなると行って無理やり連れてきた。沢は短く初級者向けの沢だが、最初に40mのスラブ状の滝を伴ってそれなりのコースであった。当然ロープやヘルメットなどある訳はなく、安全や確保などという概念が全くない。

遡行の記憶は残っていないが、最後のツメで天候が急変して雪が降りだし、登山道に出る頃には膝下までのラッセルになってしまった。地下足袋&ワラジでのラッセルなど滅多に体験できるものではないが、どうにかこうにか山を越えて山寺の駅に到着した記憶がある。大体この時期にやって来るのが非常識だが、それでも長い登山人生の中ではいい思い出でだった。

今シーズンは雨も少無く沢は渇水状況で、訪れたT沢とE沢はポイントとなるチャラ瀬や釜が少なく、釣り目的にしてはあまりにも見劣りがした。最近の踏み跡も有るようで釣り客は入っているようだが、意外と沢の中はゴミが無く意外だった。

だがしかし、E沢で突然出くわした粗大ゴミにはすっかり面食らってしまった。その正体とはなんと車の残骸で、沢の中央部を見難く塞ぐようにして無残な姿を晒していた。なんでこんな所に・・・?

この沢には下部2ヶ所の砂防ダムが築かれた際、右岸上部に作業道が造られたようだが、そこから転落した車両が流れてきたと思われる。事故か故意かは不明だが、もしこれが人為的に放置されたとなると許すわけにはいかない。沢やの端くれとしては見過ごす事ができません。さっさとお持ち帰り願います。

今回の毛鉤は山スキー仲間のUさんから頂いたパラシュートフライ(10匹位上げたのでくたびれている)で1匹上げ、試しに使ったFFショップ製の同じパラシュートフライでもう1匹目を上げた。E沢の大滝は登りたかったが下降を考えて今回は断念したが、この先にもイワナはいそうな気がするので今度の機会としよう。




































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