「資本論」の学習1 商品の要因、見える使用価値と見えない価値
何年か前まで「資本論」の第1巻の全行読みを仲間をつのってやりました。
月2回、2時間くらい、全行を読んで、疑問・開設を出し合う作業でした。
その収穫も含めて、雨宮智彦の読んだ「資本論」を少し書いていきます。
なお、マルクスさんの書いたドイツ語の原題は「DAS KAPATAL」で「資本」です。「論」は含まれていません。
原題通りなら、「資本論」ではなく「資本」というタイトルになります。
推奨するテキストは、新日本出版社の新書版13巻本か、第1巻から第3巻までそれぞれ1~2冊にまとめたものです。
「第1部 資本の生産過程」(これが、いわゆる第1巻です)のいちばん最初は、「第1編 商品と貨幣」の「第1章 消費」の「第1節 商品の2つの要因ー使用価値と価値(価値の実態、価値の大きさ)」です。
この「使用価値と価値」のうち、「使用価値は見える」けど「価値は見えない」というのが「資本論」の出発点になると思います。
「見える使用価値」と「見えない価値」という2つの要因がからみあって、商品から貨幣へ展開していきます。
以下、後述。