雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

遠州古代史2 浜北人・三ヶ日人・牛川人の年代測定

2010年02月23日 20時06分07秒 | 遠州古代史
遠州古代史2 浜北人・三ヶ日人・牛川人の年代測定

 沖縄県石垣島にある白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡から出土した人骨を年代測定したところ、約2万年前の値が出ました。
 これまで骨自体の測定としては最古だった、浜松市浜北区根方の洞窟から出土した浜北人の約1万4千年前を上回りました。

 東海地方の旧石器人の骨と言われていたものは、豊橋市の牛川人骨、発掘当時は引佐郡三ヶ日町の三ヶ日人骨、発掘当時は浜北市の浜北人骨がありました。それから大分県の聖岳人骨、栃木県葛生人骨、沖縄県の港川人骨。

 ところが2001年にお茶の水女子大教授の松浦秀治さんが測定したところ、次のような結果になりました。
 聖岳人は中世以降の人骨。
 葛生人は獣骨や室町以後の人骨の寄せ集め。
 牛川人はナウマン象のすねの骨。
 三ヶ日人は縄文時代の骨。

 ということで、今では旧石器時代人としては浜北人と沖縄の港川人、そして今回の沖縄・石垣島白保洞窟人が旧石器時代に生きていた人たちということになります。

遠州の遺跡・寺社5 不動寺(秋葉山)の天狗は羽があって

2010年02月23日 04時25分09秒 | 遠州古代史
遠州の遺跡・寺社5 不動寺(秋葉山)の天狗は羽があって飛べる

 浜松市浜北区の「不動寺」に行ってきました。
 三方原台地の東の崖線に位置していて、台地の上は「万葉の森公園」になっています。

 湧き出す泉があって、「弁天様」の社があって、「不動寺」の建物には、龍の彫り物がまきついていて、明らかに「水神信仰」です。

 おもしろいのは「不動寺」の奥に、天狗の社があって、写真のような説明がされていることです。

 「烏天狗(からすてんぐ)」は「大天狗」の弟子のようですが。
 古代のシャーマンの鳥信仰とも関係ありそうです。

 『日本書紀』「巻九 神功皇后 気長足姫尊」に「羽白熊鷲」が出てきたり、キリスト教のイメージで「天使に羽があって空を飛ぶ」こととも関係ありそうです。

 「神功皇后紀」では熊襲「服従」のあと、荷物田村の羽白熊鷲という強健で翼があり高く飛べる人がいて、人民を掠めているので神功皇后が殺したとあります。
 「羽の白い熊鷲」というのですから、まさに鳥シャーマンです。
 もちろん、実際に羽が生えていたはずはなく、そういう格好をしていた呪術師ということでしょう。

本と映像の森8  田代博さん『今日はなんの日、富士山の日』

2010年02月23日 03時48分51秒 | 本と映像の森
本と映像の森8  田代博さん著『今日はなんの日、富士山の日』新日本出版社、2009年12月20日初版、1600円+税、187p

 みなさん、おはようございます。いまは早朝の4時ですが、深夜の仕事から帰ってきて、寝る前にパソコンを打つのが毎日の行事です。

 今日は昨年、静岡県議会が全会一致で議決した「富士山の日」です。
 まあ語呂合わせですが、2(ふ)2(じ)3(さん)ということです。

 そこで1996年元旦に、いちばん最初に「2月23日を富士山の日」にと提唱した「山の展望と地図フォーラム」代表の田代博さんの最新著書『今日はなんの日、富士山の日』を紹介します。
 最近手に入れて読みましたが、おもしろいです!
 何よりも田代さんの実際の現地体験や現地での写真で、リアルな富士山が体感できます。

 内容は以下の通りです。
 1合目 富士山ってどんな山(なぜ富士山は高いの?噴火の歴史、高山植物がない?)  2合目 社会的視点から見る富士山(東富士・北富士演習場、世界遺産へ、戦争遺跡)
 3合目 富士山はどこまで見えるか(富士山可視マップ、富士山が見える限界の地)
 4合目 各地から見る富士山(鉄道から、高速道路から、上空から、他の山から)
 5合目 美しきダイヤモンド富士(どこで見えるか、時刻を求める)
 6合目 富士山を撮り描く(月別の撮影ポイント、宇宙から撮る)
 7合目 富士山の観測(富士見日記、リアルタイムの眺めを楽しむ)
 8合目 富士見地名・ふるさと富士(信仰の山、外国にも富士山が)
 9合目 富士山をめぐる話題(富士山ナンバー、トンネル富士、富士山ネクタイ)
 
 ところで、これを読んでいるあなたは、自分の目で富士山を見たことがありますか?
 私の住んでいる静岡県浜松市からは、東の山脈の彼方に富士山のシルエットを見ることができます。
 でも実際、このところ、自分の目で見ていないですね。
 前に会ったのはいつだったろうか。
 富士さん、また会おうね!そのときは、記念写真も撮って、ここに掲載したいと思いますので、よろしくね。