雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 8月22日(日) 草食系・肉食系・雑食系

2010年08月23日 06時13分38秒 | 雨宮日誌
雨宮日記 8月22日(日) 草食系・肉食系・雑食系

 なんで思いついたのか、わかりませんが、マスコミでいう「草食系男子」とか「肉食系女子」とか、なにか変だと思います。

 人類は、その歴史の最初からいままで、たとえば100万年間あるいは数万年間、ベジタリアンの「草食系」でもなく、ライオンや虎などの「肉食系」でもない、どっちちかずの「雑食系」でした。

 どっちかに決まっていない、という点にこそ、人類の特異性があるのだと思います。
 可能性があるからこそ、未来は未定であり、選択の余地がある。

 白か黒かの2分法は、わかりやすいけど、事実と真実にあっていません。
 白と黒とのあいだの「灰色」を大事にしたいと思います。
 
 「敵」か「味方」かとか、いやですね。
 ぼくはN子さんとですら「敵」にもなるし「味方」にもなります。
 最愛のN子さんにたいして、平気で反対意見を公然と述べますから。
 だからと言って「敵」ではないですが。

 「敵」にすると100%敵視し、「味方」だと100%信頼し、っていうのが変ですね。
 「敵」だろうと「味方」だろうと「灰色」だろうと、100%客観視して、
 客観的に観察すべきではないかと思います。

 もちろん、自分自身に対して、それはいちばん言えますね。
 いちばんむずかしいですが。
 
 音楽マンガ「ピアノの森」でショパン・コンクールの時に、雨宮修平のポーランド人の先生が「自分のピアノを客観的に聴けるピアニストなど、ほとんどいないよ」という意味の話を雨宮くんにしています。
 ぼくも、それは同感です。
 同時に、それをめざして必死に努力しようとしないなら、文化芸術にしろ、社会運動にしろ、退廃していくだろうなとも思います。
 

 
 

遠州の遺跡・寺社27 天竜区二俣・光明山古墳の続き

2010年08月23日 04時56分11秒 | 遠州古代史
遠州の遺跡・寺社27 天竜区二俣・光明山古墳の続き

 『天竜市史 上巻』(天竜市役所編集・発行、1981年)の「原始・古代編」の第2章「古代の天竜市域」の「第1節 光明山古墳」と「第2節 天竜市の古墳群」で、139ページから170ページまで、光明山古墳を始め、天竜市内の47の古墳(うち現存は39基)を解説しています。

 145ページで以下のように推理しています。
 「光明山古墳に葬られている人が、生前どこに住んでいて、どれ位の範囲に勢力を張っていたかよくわからないが、この古墳を作らした次の首長とその取り巻きは、山東一帯、例えば八幡遺跡や上市場遺跡あたりに居を構えていたのではないかと思われる。
 そして、その勢力範囲は、後の古墳群のあり方から見て東は、豊岡村野部あたりまで、西は浜北区根堅から宮口あたりまでと考えられる。
 とすれば、それは天竜川三角州地帯の頂点に位置するわけで、天竜川の水利権を掌中にした一大勢力ではなかったかと考えてみたくなる。」

 生前どこに住んでいたかはともかく、その勢力範囲についての考察は妥当なものではないだろうかと、思います。
 つまり、通常、いまの天竜区と浜北区に分けて、以前で言うと天竜市と浜北市に分けて考えてしまうのっが普通の思考法なのですが、この光明山古墳の主は、天竜区を南へ越えていまの浜北区の範囲まで掌握し、「天竜川の水利権を掌中」のものにしていたというのは妥当でしょう。
 さらに推理するなら、その後、この「水利権」は誰かに奪われたと推理すべきでしょう。
 この点については「遠州の遺跡・寺社」の別項で推理したいと思います。

 そして、光明山古墳付近での古墳造営は断絶したと見て良いのでしょうか、それとも細々と続いていたのでしょうか。

遠州古代史の本5 天竜市編集発行『天竜市史 上巻』

2010年08月23日 04時48分25秒 | 遠州古代史
遠州古代史の本5 天竜市編集発行『天竜市史 上巻』

 いまの浜松市は西遠の旧12市町村が合併してできた自治体なので、まだ統一的な通史の「浜松市史」はありません。
 いま『浜松市史 史料編』で近現代が出ていますが、古代編は出ていません。

 それで、旧12市町村や関係する古代史資料を紹介していきます。
 まだ在庫があるかどうか、わかる範囲で書いていきますが、基本的には「浜松市立中央図書館」の2階の「郷土資料室」で見ることができると思います。
 もし、そこで見つからない場合は、雨宮までコメントで問い合わせてください。浜松の方であれば、できるだけ、お貸しします。

 天竜市役所編集・発行『天竜市史 上巻』です。
 1981年(昭和56年)8月20日発行、883ページ

 自然環境編(p1~p66)
 原始・古代編(p67~p206)
  第1章 原始の天竜市域
   第1節 人類の登場と天竜市
   第2節 農業以前の天竜市
   第3節 水田農業の開始と天竜市
  第2章 古代の天竜市域
   第1節 光明山古墳
   第2節 天竜市の古墳群
   第3節 律令制と天竜市
   第4節 山香郡の分置と天竜市域
   第5節 山香荘の成立と荘域