雨宮日記 12月12日(水) 夜、銀河鉄道を見ました
次女が「遠鉄が高架になって、家で電車の音が聞こえなくなったよ。あの、もの悲しい音、好きだったんだよね」と言っていました。
たしかに、11月末に、遠鉄電車が高架になってから、あの夜汽車の、切ない、ゴトンゴトンという音が聞こえなくなりました。
昨夜、仕事にでかけるため、家を出て、三浦橋にさしかかったら、視野に向こう岸の家の上に、夜空を走っていく「銀河鉄道」が見えました。
遠鉄さんも「銀河鉄道」といわれても「私は鉄郎ですか?」と困ると思いますが、ぼくの見たイメージとしては、宮沢賢治さんの描いた「銀河鉄道」でした。
ジョバンニとカンバネルラのように、「銀河鉄道」の坐席に、ぼくと則子さんが、座っています。
「則子さん、みんなのさいわいのために、どこまでも、どこまでも、一緒に行こうね」
「智彦くん、いいけど、この電車、新浜松駅か西鹿島駅止まりなんだけど」