雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 6月15日(土) 雨がちの天気

2013年06月15日 21時07分40秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 6月15日(土) 雨がちの天気

 晴れの天気が続いた「梅雨」ですが、今日は曇りで少し雨です。

 昨日までひどかった「腰痛」は,今日は楽になりました。明日は、静岡市へ1日行かないといけないので、今日は出掛けずに、本を読んだり、テレビをみて過ごしました。

 もちろん、父の昼食を暖めて、夕食を作って父と2人で食べてです。

 ぼくは野菜炒めの醤油味が好きなのですが,今日は、趣向を変えて、野菜・肉炒めを、塩・こしょう味にしました。

 仕事を終えて午後6時過ぎに帰って来た次女が、野菜炒めを見て、「これ、お母さん?」「いや、ぼくだけど、味を変えた」と言ったら、少し食べてみて「おいしいじゃん」と言って、全部,食べてくれました。こういうの、嬉しいですね!至福の時です。

  国際政治では、ニュースで、北朝鮮がシリアに化学兵器サリンの精製設備を供与したという記事を見ました。

 シリア内戦も、そしてイラク内戦も、ひどくなっています。心が痛みます。

 何か、ぼくたち(「ぼくたち」の定義は説明しません)にできることがあるのでしょうか?

 あるはずですが。

 原発問題、放射能問題のように、ぼくたちが無関心、無神経、無発言でいると、事態はどんどん進行して、野放しになるんですね。

 ぼくの野菜炒めも、すごく重要な問題ですけど、同じように、サリンや内戦や核兵器やセクハラやいじめや暴力や…

 そういうことを則子さんと語り合うことが、ぼくたちの出発点ですし、出発点でした。

 今日も、ここを出発します。

 自力だけではないけど、他力だけでもありません。

 自力と他力が混ぜ合わさって、化学反応のようになって、新しい未来が、カオスの向こうに出現するでしょうか?

 するかもしれないし、しないかもしれない。

 というのが「弁証法哲学」の基本であると思います。

 出現するのが必然であれば、面白くもなんともないです。


本と映像の森 254 野尻抱介さん著『ふわふわの泉』ハヤカワ文庫

2013年06月15日 20時41分04秒 | 雨宮日誌

本と映像の森 254 野尻抱介さん著『ふわふわの泉』ハヤカワ文庫、早川書房、2012年(平成24年)7月15日発行、文庫版、256ページ、定価本体600円+消費税5%

 現代日本のSF作家野尻抱介さんの作品は、アシモフさんやクラークさんや小松左京さんや平井和正さんと同じくらいお気に入りなので、これまで「本と映像の森」で紹介して来ました。

 番号だけ書くと、172、174、177、194です。

 行きつけの(つまりお金のあるときに、則子さんの目を盗んで大量に注文して、こっそり自室に運び込む、ぼくが「雨宮ですが」と名乗ると、だいたい、あ、あの雨宮さんですねと、通じるお店)で注文した本を買った後、お店をブラブラして何冊か買った文庫本の1冊です。

 なぜ買ったかというと、野尻さんの本であり,同時に、書き出しがこうです。

 「21世紀のはじめ。10月の朝。静岡県浜松市の郊外、閑静な住宅地の一角で、電子音が鳴っていた。」

 主人公は、なんと「浜松西高化学部部長」、化学マニア、つまりマッドサイエンティスト役の女子高校生・朝倉泉、そして副主人公が、秘書役でたった一人の部員の男子高校生・保科昶(あきら)です。

 ちなみに、ボクは浜松K高校出身。こんな、おいしい設定の本を読み逃したら、人生すごく後悔しましよね?

 読み始めたら、おもしろい!

 炭素からフラーレンを生成する公開実験の準備をしていた2人を襲った落雷で、偶然、できた、空気より軽くて、ダイヤモンドより硬い物質。

 それを「ふわふわ」と名付けて、泉が高校生社長、昶が高校生専務となり、会社は始まります。

 ここから、ネタバレします。見たくない方は、以後は、読んでから見てください。

 

 

 意外な展開がいくつもあって、楽しめます。

 泉と昶の恋の展開は、まったくなくて、女社長の則子さんに使える専務役の智彦くんとしては、非常に残念です。

 せっかく泉さんのストリップシーンもあるのに、1つ年上の泉さんの裸体には、昶くん、ときめかないんですかね。

 脱線しました。

 意外な展開は、まず「ふわふわ社」が宇宙へ進出するという展開ですか。

 そして、その地上基地として選んだ太平洋の島の大統領とのやりとりが、人類史ともかかわって面白いです。

 泉さんの主張は、人類は地球内でその移住を止めずに、宇宙へも移住しましょう、ということです。

 そして、さらに意外な展開!以下、省略です。お読みください!