新・本と映像の森 100 渡辺義浩『三国志事典』大修館書店、2017年
384ページ、定価本体3600円
歴史書として『三国志』を読むための必須事典。注意!物語ロマンとしての『三国志演義』ではない。
目次は以下の通り。
第Ⅰ章 正史『三国志』
第Ⅱ章 魏の歴史と人物
第Ⅲ章 蜀の歴史と人物
第Ⅳ章 呉の歴史と人物
第Ⅴ章 後漢書・晉書の人物
第Ⅵ章 名場面四十選
第Ⅶ章 思想と文学
第Ⅷ章 魏志倭人伝と国際関係
第Ⅸ章 資料集
人名索引
事項索引
この事典の特徴は『三国志』で紀や伝で名が立てられている人物全てを載せているってことかな。
もちろん、『三国志』に出てくる名前の人物すべてを載せるってのは無理ですが。
ちなみに、吉川英治著、小説『三国志』や、横山光輝著、マンガ『三国志』は『三国志演義』がベースです。
正史『三国志』をベースにした小説・マンガでボクが推薦するのは宮城谷昌光、小説『三国志』文春文庫、全12巻と王欣太、マンガ『蒼天航路』ですね。
正史『三国志』自体では、筑摩書房から出ている<ちくま学芸文庫>の全8冊、各定価本体1500円かな。