古代ブログ 61 遠州古代史 銅鐸シリーズ ⑨ 大野勝美『銅鐸の谷』1994 <20130822再録>
この本の特徴は、銅鐸の浜松の出土地をたんねんにリアルにレポートして伝えていること、全国の銅鐸出土地をめぐっていること、です。
つまり浜松の地元の人間が事実を詳細に追っていること、そこにこの本の価値があります。
さらにさらに小銅鐸・飾耳などにも目配りしていることです。
テーマは「水と石と銅鐸」「銅鐸と村のまつり」ってことかなと思います。
目次は以下のとおり。
はじめに
第1章 幻のコツサガヤ鐸
第2章 消えた銅鐸の谷
第3章 遊水池と銅鐸
第4章 巨石の下の銅鐸
第5章 集められた銅鐸
第6章 飾耳・海の銅鐸・九州の銅鐸
第7章 吊されていた小銅鐸
第8章 絵画と文様
第9章 銅鐸のまつり
第10章 金色のペンダント
以下、再録。
「遠州古代史の本 大野勝美さん『銅鐸の谷』丸善名古屋出版サービスセンター
2013年08月22日 21時03分32秒 | 遠州古代史
一度紹介したかったんですけど、「地層」の奥深くに埋もれていた本が「発掘」で出てきたので,紹介します。
大野勝美さんはアマチュア考古学者で現在の浜松市北区三ヶ日町在住の方です。
平成6年、1994年刊行なので、19年前ですね。
浜松の古代史ファンでしたら、絶対おすすめの、必読文献です。というのは、旧細江町の「銅鐸の谷」で出土した銅鐸の出土地をひとつひとつ,リアルに踏査して書いているからです。
浜松市内だけでなく、愛知県や全国の銅鐸出土地の踏査報告も魅力ですし、「銅鐸は何に、どのように使われたか」という点で、核心に迫っているとボクは思います。
その「核心」については、少しづつ書いていきますね。
今は、たぶん,古書店でしかないかもしれません。あるいは図書館で。」