新・本と映像の森 288 新坂和男『凧の話』講談社現代新書、1981年
講談社、194ページ、定価390円、むかし買った本。
まだじっくり読んでないが、おもしろい本です。
表紙にこう書かれています。「凧は古代、風を知り風と暮らした海洋民の中で発生した。かっては神は天にあり、天に浮かぶ凧は素朴な信仰の対象であった。日輪や旭波や龍が多く描かれる凧は、神とまじわる媒体ではなかったか。」
おもしろい話題をあげると、以下の通り。
○凧の種々の名称、大阪のイカと江戸のタコ
○海洋生物と関係ある凧の名称
○世界のいろいろな凧・カイト
○静岡県浜松と相良は5月に凧をあげる
○凧は海洋民族から発生したという著者の仮説(照葉樹林文化と関係ある?ー雨宮)
○太陽信仰と凧
○性信仰と凧
また詳述するチャンスがあると思います。
ぜんぜん別の話題。凧つながりだけど。宮崎駿さんのアニメ「風の谷のナウシカ」を思い出しました。宮崎駿さんのアニメは、どこかで古い民俗的なものとつながりがありそうです。
「千とちひろ」も「もののけ」も「ポニョ」も。