新・本と映像の森 292 『はじめてのはたらくくるま』講談社ピーシー、2018年11月
29ページ、定価1000円
いい本だけでなく、話題の本、悪い本も紹介していきます。「悪い本」を読まなくては「いい本」のこともわからないからです。
そういう意味では出版社の講談社ピーシーがこの本を増刷せず、品切れ絶版にしてしまったのはボクは残念です。
この本は「しょうぼう1~4」「けいさつ1~2」「こうじげんば」「まちのなか」「いろんなばしょ」「りくじょうじえいたい1~2」まではいいのですが、なぜか「かいじょうじえいたい」の護衛艦や「こうくうじえいたい」の戦闘機を載せています。
この本は「はじめてのはたらくくるま」なのに何故か「くるま」ではないものを載せるのでしょうか。
それこそ大間違いで、小さな子どもには不適当だと思います。「くるま」の拡張解釈ですね。新語を作ろうとしたのか。
『広辞苑』に「くるま(車)「② 車軸の回転によって動く仕掛けのものの総称・・・現代では自動車を指すことが多い」と書かれています。
念のため書いておきます。ボクは自衛隊の車は好きではありませんが、それは「くるま」です。他人の好みの問題までもケチをつける気はありません。
ボクは『新婦人新聞 4月18日号』で初めてこの本のことを知りました。いい記事でしたね。