雨宮智彦古代史メモリー 46 20200626 遠州古代史の本 3 辰巳和弘さん著『聖なる水の祀りと古代王権』新泉社、2006年 20100523
2010年05月23日 08時12分36秒 | 遠州古代史
遠州古代史の本3 辰巳和弘さん著『聖なる水の祀りと古代王権 ー 天白磐座遺跡 ー』<シリーズ遺跡を学ぶ033>、新泉社、2006年12月28日、93ページ、定価1500円+
2010年4月11日付けで「遠州の遺跡・寺社6 天白磐座(てんぱくいわくら)遺跡」を書きました。
その時にも、この本を紹介しましたが「遠州古代史の本」としては、大事な本なので、あらためて、ここで紹介します。
天白磐座遺跡が再発見されたのは「1988年も明けたばかりの1月23日、土曜日のことだった」(p4)。
「私(辰巳さん)と学生の5人は、本殿背後を護るように盛りあがった小丘陵(薬師山)のいただきにある巨岩群へと足を運んだ。」(p4)
「わたしの話をさえぎるように、ひとりの学生が声をあげた。
「先生、土器が落ちています。」」(p9)
以下、目次を紹介します。
第1章 天白磐座遺跡の発見
1 巨岩の群れ
2 古代祭祀の跡
第2章 よみがえる古代地域王権
1 井伊谷古墳群の発見
2 地域首長墓の系譜
3 聖水を祀る王権
第3章 天白磐座遺跡の発掘
1 磐座を認識した人々
2 際立つ天白磐座遺跡の場
3 “聖地”発掘
4 解明される「神の座」
5 経塚造営
第4章 磐座祭祀を読み解く
1 発掘成果からみたカミ祀り
2 「祭祀空間」を体感する
3 造営者はだれか
4 式内イ井神社と磐座遺跡
5 岩立たすカミの祀り
ところで、この天白磐座遺跡のある「盛りあがった小丘陵」の名前が「薬師山」というのが気になるところです。」