遠州古代史ニュース 磐田市明ヶ島古墳群の土製品が重要文化財に
文化庁文化財審議会は2月27日、磐田市明ヶ島原(みょうがじまばら)の明ヶ島古墳群(5世紀前半)から出土した土製品を国の重要文化財に指定するよう国に答申しました。
報道によれば、明ヶ島古墳群から出土したのは、土製品1064点と破片約3千点です。土製品は、動物や、乳房や男性器で性別がわかる人間、よろい、琴、刀などをかたどった30種類があり、磐田市教育委員会は、「祭祀に使われた」と推測しています。
土製品は、明ヶ島5号墳の下から見つかりました。磐田原台地の東側、太田川平野を見下ろす眺望のよい場所に造られた明ヶ島5号墳は、南北18.5m、東西13.8m、高さ2.4mの方墳で、5世紀中頃(約1,550年前)明ヶ島古墳群の中心として造られました
この土製品は、区画整理にともない、平成6年から平成13年までおこなわれた発掘で出土したものです。
平成17年2月25日に静岡県の有形文化財に指定されていますが、今回、国の指定になりました。
出土品約100点の展示が、磐田市埋蔵文化センターで3月2日(土)から8日(金)まで公開されています。入場無料。
実際に見に行ったら、また、ここでレポートします。